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ジェーシービーが、仮想デスクトップと
マネージドクライアントによる
セキュアなハイブリットPC環境を実現

株式会社ジェーシービー

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HPEコンサルティングサービスが、国内外7,700ユーザーが利用するOA基盤の刷新をトータルに支援

「Windows 7への移行とクライアントセキュリィの強化、という目的は達成されました。ファットクライアントとシンクライアントを適材適所で採用することで、導入コストも抑制できました。私たちにとってより大きな価値は、クライアント環境を標準化し運用管理手法を確立したことにより、将来にわたるコスト抑制も可能になったことです」

株式会社ジェーシービー
システム本部 インフラ開発部 次長
(ネットワーク・OAインフラグループ)
須崎 謙祐 氏
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要

目的

Windows XPのサポート終了に伴う全社クライアントPC(国内7,500台/海外200台)のWindows 7への移行。OS移行を機にクライアントセキュリティを強化するとともに、コストと運用負荷を抑制する。

アプローチ

国内外で適材適所のテクノロジーを選択。国内ユーザー向けに「マネージドクライアント」を採用し、汎用のWindows PC(ファットクライアント)を利用しつつクライアント側にデータを残さないセキュアな環境へ移行する。海外ユーザーは「仮想デスクトップ(VDI)方式」のシンクライアントに移行する。

ITの効果

設計から移行計画と手順の策定、導入、展開までをHPEコンサルティングサービスが全面的にサポートし、国内および海外19拠点/7,700台のWindows 7環境への移行を2014年3月までに完了
マネージドクライアント環境では「フォルダーリダイレクト」によるユーザープロファイルを保管しないセキュアな環境の実現と、「移動ユーザープロファイル」によるどの端末からも自身の環境を再現できる利便性を両立
クライアント管理システム(DotCOE)を採用し、Windows 7環境への移行作業を効率化するとともに、移行後のPCへのソフトウェア配信とアップデートを容易に
海外19拠点の「VDI環境」はシンクライアントと組み合わせてセキュアな環境を実現するとともに、国内からの一元管理を実現

ビジネスの効果

汎用的なWindows PCを利用した「マネージドクライアント」と「VDI」を適材適所で使い分けることで、導入および運用コストを抑えつつクライアントセキュリティを強化
クライアント環境の標準化と運用管理手法を確立し、将来にわたるコスト抑制を可能に


お客様背景

国内外で適材適所のクライアントセキュリティを実現
ジェーシービーが、2014年4月のWindows XPサポート終了を前に、全社クライアント環境をWindows 7に移行した。海外19拠点200ユーザーに仮想デスクトップ(VDI)によるシンクライアントを採用。また、国内の7,500ユーザーには従来型PCを採用し、Windows Serverの標準機能を利用してクライアントセキュリティを強化。2年に及ぶ移行プロジェクトにおいて、HPEのコンサルティングチームがセキュアなクライアント環境の全社展開をトータルに支援した。

Windows XPサポート切れ問題への対応
株式会社ジェーシービー システム本部 インフラ開発部 次長(ネットワーク・OAインフラグループ担当)須崎 謙祐 氏
株式会社ジェーシービー
システム本部 インフラ開発部
次長(ネットワーク・
OAインフラグループ担当)
須崎 謙祐 氏

ジェーシービー(以下、JCB)は、会員数8,660 万*1、年間取扱高18 兆9,348 億円*2を誇る国内カード最大手である。世界190 カ国にサービスを展開し、日本の旅行者やビジネスマンが安心してカード決済を利用できる環境を整えている。「JCBカード」は日本発のカードとして唯一、5大国際ブランドのひとつにも数えられる。

「2014年3月、全社およそ7,700台のPCをWindows XPからWindows 7へ移行する作業を完了させました。国内本支店の約7,500台に加え、海外19拠点の約200台のPC環境を刷新する2年がかりのプロジェクトでした」とシステム本部 インフラ開発部 次長の須崎謙祐氏は話す。

背景には、2014年4月に迫ったWindows XPのサポート終了があった。いわゆる“2014年問題”への対応だ。移行にあたっての方針を須崎氏は次のように紹介する。

「2012年初頭から、『Windows XPサポート終了への確実な対応』『クライアントセキュリィの強化』の2つをテーマに、新しいクライアント環境のあるべき姿の検討を始めました。当初、私たちが想定したのは仮想デスクトップ(VDI)です。一部の海外拠点で導入していたこともあり現実的な選択と考えていました」

シンクライアントを利用しクライアントセキュリティを強化できるVDIは、多くの企業で導入が進んでいる。だが、性能向上が著しい最新のWindows PCと同等のレスポンスや使い勝手をVDIで実現するには、インフラ側に相応の構成が必要だ。7,700台という大規模VDI環境では、インフラ関連コストは大きく膨らむ。

「私たちは、次期クライアント環境の要件を整理して複数のベンダーに提案を求めました。Windows 7への移行とクライアントセキュリィの強化がその柱です。大半のベンダーがVDIによるシンクライアント化を推奨してきたのに対し、HPEの提案は“シンクライアントとファットクライアントを適材適所で使い分ける”というユニークなものでした」(須崎氏)

HPEの提案のポイントは、国内7,500台の環境に「マネージドクライアント」を適用することにあった。一般のWindows PC(ファットクライアント)を使いながら、Windowsの標準機能により“ユーザー側にデータを残さない仕組み”を実現するソリューションである。

*1:2014年9月末日現在
*2:2013年度


ソリューション

PCにデータを残さない「マネージドクライアント」
日本ヒューレット・パッカード株式会社 テクノロジーコンサルティング事業統括 金融・公共サービス事業本部 第一サービス本部 第二部 プロジェクトマネージャー PMP 岸澤 光 氏
日本ヒューレット・
パッカード株式会社
テクノロジー
コンサルティング事業統括
金融・公共サービス事業本部
第一サービス本部 第二部
プロジェクト
マネージャー PMP
岸澤 光 氏

2013年12月、JCBはHPEの提案を採用し全社クライアント環境の刷新に着手した。プロジェクトマネージャーとして、JCBの次期クライアント環境の設計・構築に携わった日本ヒューレット・パッカードの岸澤光氏は次のように説明する。

「マネージドクライアントでは、Windows PCのマイドキュメントやデスクトップのデータを、強制的にネットワーク上のファイルサーバーに保存します。クライアントセキュリティ強化の最大の目的は、機密情報や個人情報の漏洩抑止です。最もシンプルで合理的な解決方法は“クライアント端末にデータを残さないこと”なのです」

HPEのコンサルティングチームが提案したのは、Windows Serverの標準機能である「フォルダーリダイレクト」を利用する方法だ。これに、同じくWindows Serverが提供する「移動ユーザープロファイル」を組み合わせてセキュリティの実効性を高める。ユーザーがデータを読み書きするフォルダーだけでなく、ユーザープロファイルもファイルサーバー上で保存・管理される仕組みである。

「マネージドクライアントでは、ユーザープロファイルはログイン時にファイルサーバーから読み込まれ、Windows PCからログオフする際にファイルサーバー上で更新されます。同時に、ローカルドライブに一時的に保存したデータもリフレッシュされます」(岸澤氏)

「私たちは、ファットクライアントでシンクライアントと同等のセキュリティを担保できることを評価しました。万一の盗難や紛失時のリスクも解消できます。特別なツールやソフトウェアを使うのではなく、Windowsの標準機能だけで実装できることが重要と考えています」(須崎氏)

さらに、「移動ユーザープロファイル」は、ユーザーがドメイン内のどのPCからログインしても自分のデスクトップを利用できるというメリットももたらす。

「PCが壊れてしまったような場合でも、代替機からログインすればファイルサーバー上で管理されるユーザープロファイルが読み出されて自分のデスクトップを再現できます。不測の事態に際しても業務を停滞させません」(須崎氏)


大規模クライアント環境の統合管理とソフトウェア配信
株式会社ジェーシービー システム本部 インフラ開発部 ネットワーク・OAインフラグループ 主事 安達 知秀 氏
株式会社ジェーシービー
システム本部
インフラ開発部
ネットワーク・
OAインフラグループ
主事
安達 知秀 氏

マネージドクライアントは、最新Windows PCならではの優れた性能や使い勝手、さらに導入・移行コストの大幅な削減を可能にする。

「マネージドクライアントは、シンクライアント+VDIとの比較において大きな優位性がありました。ユーザビリティを損なうことなくクライアントセキュリティを強化でき、投資対効果にも優れます」(須崎氏)

だが、導入コストを削減しても運用開始後のコストが増大しては意味がない。HPEは、マネージドクライアントの提案に際して、運用管理負荷を軽減するための具体策も提示した。クライアント管理システム「DotCOE」の導入である。

「7,700台のクライアント端末を統合的に監視し、ユーザーごとのログオン/ログオフ、ファイル名変更や印刷のログを取得するなど、クライアントセキュリティの強化に役立てています」と運用を担当するシステム本部 インフラ開発部 主事の安達知秀氏は話す。

「DotCOE」は、HPEが10万台を超える自社PC運用を効率化するために開発した「PC-COE」に起源を持つ。現在は横河レンタ・リースが独自に機能強化を進め、実効性の高いクライアント管理システムとして支持を拡大している。

「DotCOEの強力なソフトウェア配布機能は、大規模なクライアント環境の管理において非常に有効です。導入済みのカスタムアプリケーションに変更を加えたり、システム本部で安全を確認したセキュリティパッチやOSアップデートを全社一斉配布するような運用が容易に行えるのです。いつでも手間なく更新や修正がかけられることは、運用の現場で非常に利用価値が大きいと感じています」(安達氏)

「国内7,500台にマネージドクライアントを採用し、海外19拠点の200台にはVDIによるシンクライアントを使い分けていますが、DotCOEによりこれら全てを統合的かつ効率的に運用管理しています」(須崎氏)

HPEが提供するマネージドクライアント環境は、Windows PC(ファットクライアント)を採用してコストを抑え“セキュア+高パフォーマンス+低コスト運用”というメリットを実現する。

「一方、海外19拠点にはVDIとシンクライアントを採用しました。日本国内のファイルサーバーでデータを一元管理するという目的は同じですが、ハードディスクを持たず故障率の低いシンクライアントであれば、IT管理者のいない拠点でも容易に運用できると考えました」(須崎氏)

JCBは、“シンクライアントとファットクライアントを適材適所で使い分ける”ことによって、Windows 7環境への移行に係るトータルコストを抑制し、クライアントセキュリティの強化という目標も達成したのである。



効果と今後の展望

移行プロジェクトを円滑に進めた“人と技術”
株式会社ジェーシービー システム本部 インフラ開発部 ネットワーク・OAインフラグループ 主任 伊藤 彰浩 氏
株式会社ジェーシービー
システム本部
インフラ開発部
ネットワーク・
OAインフラグループ 主任
伊藤 彰浩 氏

国内7,500台のWindows PCは、Windows 7の稼働要件を満たしているモデルはOS移行、満たしていないモデルは機種変更という対応とした。移行プロジェクトの現場をリードしたシステム本部 インフラ開発部 主任の伊藤彰浩氏は次のように話す。

「HPEからのアドバイスを受けて、まずハードウェアの仕様をほぼ横一列に整え、それから一挙にWindows 7に入れ替える方法を採用しました。移行期間の短縮を図ることが狙いでしたが、実際にそれを可能にしたのは事前に“単一のマスターイメージ”を準備したことと、現場で移行作業に携わった技術者のチームプレイだったと言えます」

HPEのコンサルティングチームは、JCB標準のクライアントOS環境と設定を“マスターイメージ”としてメディアで用意し、すべてのWindows PCに対して統一された手順でキッティングを行えるようにした。

「マスターイメージと標準化された手順は大きな威力を発揮しました。30人の移行チームが、2日間で800台のOS移行と設定を完了させた工程もあったほどです。2014年3月、私たちはスケジュール通りに移行作業を完了させました」(伊藤氏)

国内7,500台のPCは部署や業務によって少しずつ要件が異なり、設定を変える必要もある。どうやって“単一のマスターイメージ”でこれに対応したのだろうか。

「DotCOEのソフトウェア配布機能を利用して、マスターイメージを適用したPCに“差分”を配布する仕組みを用意しました。これにより移行の作業工程をルーチン化でき、作業効率を向上させるとともに、トラブルを低減することもできたのです」(岸澤氏)

DotCOEは、移行・構築フェーズではマスターイメージの集約を可能にし、移行後は運用・管理の効率化にも寄与したわけだ。

国内7,500台とともに海外19拠点でのVDI導入に対しても、HPEのコンサルティングチームが万全の対応を行った。JCBは、新しいクライアント環境に移行してセキュリティを強化するとともに、“将来にわたる価値”も手に入れた。須崎氏は次のように語る。

「Windows 7への移行とクライアントセキュリィの強化、という目的は達成されました。ファットクライアントとシンクライアントを適材適所で採用することで、導入コストも抑制できました。私たちにとってより大きな価値は、クライアント環境を標準化し運用管理手法を確立したことにより、将来にわたるコスト抑制も可能になったことです」



ソリューション概略

導入サービス
・クライアントアセスメントサービス
・マネージドクライアント構築サービス
・VDI構築サービス
導入ソフトウェア
・クライアント管理システム「DotCOE」
・VMware Horizon View

会社概要

株式会社ジェーシービー
所在地: 東京都港区南青山5-1-22 青山ライズスクエア
URL: http://www.jcbcorporate.com/このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 金融
ソリューション: 仮想化、コンサルティングサービス、セキュリティ
キーワード: 仮装デスクトップ、VDI、シンクライアント、マネージドクライアント、ファットクライアント、クライアントセキュリティ、Windows 7、DotCOE、VMware Horizon View、コンサルティング


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