HP 3PAR StoreServを採用し共用サーバーサービスの競争力を強化
同時にサービス基盤の保守性・運用性の効率を大幅に改善

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「ホスティングサービスは常に激しい競争にさらされる一方で、お客様のビジネスを支えていくミッションを担っています。私たちは、強い使命感を持ってNTTPCならではの高品質なサービスを追求していきます」

−株式会社NTTPCコミュニケーションズ データセンター事業部
ホスティングサービス部 サーバプラットフォーム担当
担当課長 冨永嘉之氏

 

WebARENA SuiteXのストレージ基盤を刷新

日本を代表する大手インターネットサービス事業者NTTPCコミュニケーションズが、HP 3PAR StoreServを採用してストレージ基盤を刷新。共用サーバーホスティングサービス「WebARENA SuiteX」をリニューアルした。300GBという大容量を月額換算・税別1,361円という低価格で実現し、高品質なサービスと相まって大きな支持を獲得している。

業種

通信・メディア


目的

企業向け共用ホスティングサービス「WebARENA SuiteX」のストレージ基盤刷新。パフォーマンス、信頼性、運用性、容量効率を高めたストレージ環境に移行し、より競争力の高いサービスにリニューアルする。


アプローチ

自社およびクラウド事業者で実績豊富な高性能ストレージを採用。サービス基盤のアーキテクチャーおよびサーバー環境をそのままに、SANストレージのみを刷新してサービス基盤全体のパフォーマンス向上を実現する。


ITの効果

  • 高負荷でも安定的なパフォーマンスを発揮する「HP 3PAR StoreServ 7200」を採用しサービス品質を向上
  • シンプロビジョニング、データ階層管理によりストレージ容量効率を大幅に向上
  • 2筐体間のActive - Active冗長構成により高い信頼性を確保
  • サービス無停止でのメンテナンスや増設が可能に
  • ストレージ機器の設置面積を1/10に、容量単価を1/20に削減

ビジネスの効果

  • 容量を300GBに増強した「WebARENA SuiteX V2タイプ」の提供を開始
  • ストレージ環境の刷新だけでサービス品質を高めサービスメニューの拡充を実現
  • シンプロビジョニングにより初期投資を抑えながら大容量サービスの提供を可能に
  • 現在の多様な顧客ニーズに応えながら、将来の変化に応えるサービス基盤を実現
 

チャレンジ

業界最高クラス、容量300GBのホスティングサービス

大手通信サービス事業者であるNTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)の足跡は、インターネットの発展の歴史とまさに合致している。1985年設立――パソコン通信サービスで先鞭をつけ、1995年にインターネット接続サービス「InfoSphere」、1997年にハウジングサービス「WebARENA」、1999年にホスティングサービス「WebARENA Suite」を開始するなど、次々と先進的なサービスを投入して市場の発展を牽引してきた。

「現在は、クラウド/ネットワーク/データセンターサービスの3分野を軸に、法人向けビジネスをコア事業として展開しています。『WebARENA』ブランドのハウジング/ホスティング/クラウドサービスは、私たちの主力事業のひとつに位置づけられます」とデータセンター事業部 ホスティングサービス部 サーバプラットフォーム担当 担当課長の冨永嘉之氏は紹介する。

WebARENAの強みは、NTTグループならではの高品質なサービス、そして中堅・中小企業でも利用しやすい価格と大容量を両立させたサービスメニューの提供にある。

「2008年に共用ホスティングサービスのシステムアーキテクチャーを全面的に見直し、新たに『WebARENA SuiteX』として提供を開始しました。サーバー内蔵ディスクをユーザー領域として提供する方法から、SANによる外部ストレージに変更したことが大きなポイントです」と同部門 主査の萩原正浩氏は振り返る。

サービス基盤を見直した背景には、ホスティングサービス選定の要素として“ディスク容量”への期待が急速に高まってきたことがあった。

「WebARENA SuiteXの利用目的は、会社のホームページ、キャンペーンサイト、ECサイト、Webメールサービスから業務システムまで、お客様ごとに異なるうえにシステムリソースに対するニーズも大きな幅があります。ですから、サービス基盤側の構成を柔軟に調整できることがとても重要です。大容量へのニーズ、容量拡張のニーズ、変化するニーズに応えるためのSAN導入でした」(萩原氏)

それから6年――2014年2月にディスク容量を大幅に増強した新プラン「WebARENA SuiteX V2クラス」の提供を開始した。

「新しい『WebARENA SuiteX V2』は月額換算・税別1,361円。堅牢なデータセンターに構築されたディスク容量300GBの高性能サーバーを、稼働率100%のサービス品質保証(SLA)でご利用いただけます。従来(V1クラス)は標準で30GBでしたから、10倍の容量アップを果たしました」(冨永氏)

さらに、ユーザーデータのバックアップサービス、Web改ざん検知サービスも無料で含むという手厚さだ。セキュリティ機能の強化は、企業ユーザーに強くアピールする要素となる。

「サービス基盤のアーキテクチャーを変更せずに、ストレージの刷新だけでこのサービススペックを実現したことが重要と考えています。新しいストレージシステムには、HP 3PAR StoreServ 7200を採用しました」(萩原氏)

株式会社NTTPCコミュニケーションズ 冨永嘉之氏

株式会社NTTPCコミュニケーションズ
データセンター事業部
ホスティングサービス部
サーバプラットフォーム担当
担当課長
冨永嘉之氏

株式会社NTTPCコミュニケーションズ 萩原正浩氏

株式会社NTTPCコミュニケーションズ
データセンター事業部
ホスティングサービス部
サーバプラットフォーム担当
主査
萩原正浩氏

 

ソリューション

コストパフォーマンスに優れた 「HP 3PAR StoreServ 7200」を採用

WebARENA SuiteXのサービス基盤では、仮想ストレージプールを実現する先進的なストレージ製品が運用されてきた。では、なぜ今回「HP 3PAR StoreServ 7200」の採用を決めたのか。

「現行サービスよりも優れたレスポンス、高い信頼性、大きなディスク容量を提供するという目標に対して、どれだけ成果を期待できるかという観点で複数のストレージ製品を検討しました」(萩原氏)

ホスティングやクラウドサービスでは、共有ストレージのI/O性能がサービス品質を決定づけると言っても過言ではない。一方で、ストレージテクノロジーの進化、ディスク容量単価の低下は著しく、これをどう活かすかも重要になる。冨永氏、萩原氏らは、最新ストレージ製品ならではの性能や投資対効果を慎重に見極めた。

「結果として、HP 3PARの最新モデルの導入を決めました。バーチャルプライベートサーバー『WebARENA SuitePRO』のサービス基盤で運用実績があり、高負荷に際しても高い性能を維持できること、サービス無停止で容量拡張が可能なことが、実環境で証明されていました。これに加え、『HP 3PAR StoreServ 7200』のコストパフォーマンスの高さが決め手になりました」と冨永氏は話す。

採用された「HP 3PAR StoreServ 7200」は、HP 3PAR製品ファミリーの中ではエントリークラスに位置づけられる。だが、ハイエンドのHP 3PAR製品と同一アーキテクチャーを採用し、共通の「HP 3PAR OS」から提供される先進機能を利用可能なだけでなく、ハイエンド製品に匹敵する高い信頼性を実現している。

「WebARENA SuitePROのサービス基盤にHP 3PARを導入したのは2010年でした。当時、私たちは“シンプロビジョニング”に注目していたのですが、実用レベルに達しているストレージ製品はほとんど見当たりませんでした」(萩原氏)

シンプロビジョニングは、仮想ストレージプール上での容量予約を可能にしてキャパシティプランニングを不要にする。あらかじめ大規模な物理容量を用意する必要がなく、容量効率を大幅に高めることができるので、クラウド事業者を中心に期待が大きい。

「HP 3PARは“シンプロビジョニング”を初めて実装した製品であり、その“実効性”において現在も他のストレージ製品を圧倒的にリードしています」とHP 3PARを提案した日商エレクトロニクスの青山友和氏は言う。

株式会社NTTPCコミュニケーションズ 成嶋功一氏氏

株式会社NTTPCコミュニケーションズ
データセンター事業部
ホスティングサービス部
オペレーション担当
成嶋功一氏

株式会社NTTPCコミュニケーションズ 青山友和氏

日商エレクトロニクス株式会社
サービスプロバイダ第一営業本部
第二営業部 第一グループ
グループリーダー
青山友和氏

WebARENA SuiteX

サービス本番環境で使えるシンプロビジョニング

シンプロビジョニングの“実効性”とはどのような意味か。HP 3PAR StoreServのシンプロビジョニングと他社製品のそれは、何が違うのだろうか。

「カタログ上で同じようにシンプロビジョニングを謳っていても、HP 3PARと他では大きく異なります。サービス基盤として“実運用に耐えるか否か”ということです。ストレージのI/O性能はホスティングのサービス品質に直結しますが、シンプロビジョニングを実行すると3割とかそれ以上パフォーマンスが劣化する製品がほとんどです。これに対してHP 3PARは、まったくと言っていいほどI/O性能への影響がありませんでした」と萩原氏は語る。

この圧倒的な差を生み出している理由は、HP 3PAR StoreServがシンプロビジョニングをはじめとするストレージ機能を『HP 3PAR ASIC』上でハードウェア処理していることにある。独自ASICの開発には長期に及ぶ開発作業と大きな投資を伴うため、他社が追随するのは容易ではない。

冨永氏は「ストレージ容量への先行投資を抑えることができるだけでなく、ディスク単価の低下傾向が続く中で『来年買った方が安い』というメリットも手に入ります」とシンプロビジョニングの効用を語る。さらに、「HP 3PAR StoreServではサービス無停止でディスクを増設して容量を拡張できます。お客様のニーズ、需要に応じて自由に拡張できることが、シンプロビジョニングの効果を確かなものにしてくれます。これは私たちの事業リスクの低減にもつながっています」と評する。

HP 3PAR StoreServでは、「アダプティブオプティマイゼーション」によりデータ階層管理が可能だ。もちろんこの機能も、HP 3PAR ASICにより高速にハードウェア処理される。

「HP 3PAR StoreServ 7200には、高速なSASディスクと安価なニアラインSASを搭載しています。アダプティブオプティマイゼーションにより、データへのアクセス頻度に応じてSAS−ニアラインSAS間で動的かつ自動的にデータを移動させ、パフォーマンスとコストの最適バランスを図っています」とホスティングサービス部 オペレーション担当の成嶋功一氏は説明する。

HP 3PAR StoreServのディスク使用率やIOPS、アダプティブオプティマイゼーションによるデータの配置状況などは、専用のレポーティングツール「HP 3PAR SystemReporter」によってトレンドグラフとして可視化される。成嶋氏は、「このレポートツールを使えば、最適なタイミングでディスクの増強を行えるとともに、最適な投資計画の立案も可能です」と語る。

日商エレクトロニクス株式会社 前田英幸氏

日商エレクトロニクス株式会社
サービスプロバイダ第一営業本部
第二営業部 第一グループ
前田英幸氏

「HP 3PAR StoreServ 7200」の2システム間でデータを二重化

HP 3PAR StoreServ 7200を採用したストレージ基盤構築にあたり、冨永氏、萩原氏らはシステム構成に独自のノウハウを投入した。

「2台のHP 3PAR StoreServ 7200をActive - Activeで稼働させ、それぞれに接続するサーバーノードを区分して相互にバックアップを行う構成としています。2筐体でデータを持ち合うことにより、より独立性の高いデータ保全を可能にしているのです」−萩原氏

相互バックアップには、HP 3PAR StoreServ 7200のリモートコピー機能が利用されている。この構成により、たとえ筐体レベルでの深刻な問題が発生しても即座に片系がデータと処理を引き継ぐことができる。

「HP 3PAR StoreServ 7200内でのスナップショットコピー、2筐体間でのリモートコピー、さらに外部のバックアップ装置でのデータ保護、という運用をしています。お客様には“三重化されたデータ保護”という安心をご提供できるようになりました」(冨永氏)

サービス品質を徹底的に追求するNTTPCならではのこだわりと言えるだろう。本システムの検証をサポートした日商エレクトロニクスの前田英幸氏は、次のように語る。

「長年にわたりHP 3PAR製品を運用されてきた、その知見が本システムに存分に活かされていると感じました」

 

ベネフィット

スペース効率を10倍、容量単価を1/20に

HP 3PAR StoreServ 7200の導入効果を聞こう。

運用を担当する成嶋氏は、「旧システムで大きなスペースを占めていたストレージ環境ですが、HP 3PAR StoreServ 7200への移行で設置面積は1/10以下になりました。また、分散型の複雑なストレージ環境からシンプルな構成に変わったことで、監視対象が大幅に削減されて運用も容易になりました。何よりHP 3PAR StoreServの安定性が大きな安心ですね。サービスに影響するような問題は一度も発生しておらず、期待に応えてくれています」と評する。

萩原氏は、「ストレージの容量あたりのコストを、およそ1/20にまで低下させることができました。ディスク自体の容量単価が下落していることを考慮に入れても、かなり大きな効果と言えるでしょう」と語る。

パフォーマンス、信頼性、運用性、容量効率――ストレージ環境の刷新により、「WebARENA SuiteX」は競争力を大幅に強化して生まれ変わった。そして、最後に冨永氏が次のように語って締めくくった。

「2014年2月から提供を開始した『WebARENA SuiteX V2クラス』は好評をもって迎えられ、順調にユーザー数を伸ばしています。ホスティングサービスは常に激しい競争にさらされる一方で、お客様のビジネスを支えていくミッションを担っています。私たちは、強い使命感を持ってNTTPCならではの高品質なサービスを追求していきます」

 

会社概要

株式会社NTTPCコミュニケーションズ

所在地:〒105-0003 東京都港区西新橋二丁目14番1号

URL:http://www.nttpc.co.jp/ 

NTTPCコミュニケーションズ

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本件でご紹介の日本ヒューレット・パッカード製品・サービス
HP 3PAR StoreServ 7200    

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