ここまでは、モバイルアクセスを考慮したシステム構築を容易にする様々なIceWallの基本機能をご紹介して参りましたが、HP IceWall SSO ver7.0で搭載された拡張機能により、さらに便利な認証サービスの構築が可能になりました。
HP IceWall SSO ver7.0からのフォワーダのUserExitルーチンを利用することにより、HP IceWall SSOは、認証データベースに登録されている情報だけでなく、クライアントの端末から送られてくる情報を認証情報として利用したり、バックエンドのWebアプリケーションサーバに引き渡したりすることができます。
これによりユーザは、ユーザIDを持たなくても、自分の携帯電話に割り振られている端末の製造番号により、認証をすることが可能となります。
また、携帯用のコンテンツは、キャリアごと、またメーカごとに、HTMLの仕様が若干異なっていることがありますが、このような機能を使うことにより、アクセスしてきた携帯端末の製造IDを取り出し、バックエンドに配置された、コンテンツサーバに送ることによって、コンテンツサーバはキャリアを判定し、それにあったコンテンツを生成することができるようになりました。
以下の図は、このように利便性の高いUseExitルーチンを利用した場合のシステムの簡単な通信の流れを示しています。
※UserExitルーチンに関する細かい解説については、“UserExitルーチン特集”をご参照ください。
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