構成例1: ストリーミングサービスを含めたSSO環境
エージェントモジュールをストリーミングサーバに導入することにより、他のWebサーバとのSSOを簡単に実現します。
この例では、エージェントモジュールを導入することにより、従来リバースプロキシでは行われることがあまりなかった、SSO環境でのストリーミングサービスを実現しています。一つのIceWallシステムの中で、非常に大きなトラフィックが発生するストリーミングに関してはブラウザから直接配信サーバにアクセスし、機密性の高い情報に関しては従来通りリバースプロキシサーバ(IceWallサーバ)のバックエンドに配置することで、エージェントモジュール型とリバースプロキシ型の双方の強みが生かせます。
構成例2: 社内拠点間でのSSO
エージェントモジュールは、日本全国に散在する拠点間のSSOにも効果を発揮します。
こちらは、Webサーバが分散している環境でのSSO実現例です。
Webサーバが東京、札幌、福岡と物理的に離れた場所に配置されています。ユーザ情報については東京で一括管理することとします。
ユーザ情報が東京にあるため、認証サーバは同じ東京に配置します。東京のLAN内ではリバースプロキシ型IceWallでシステムを構成します。また、札幌と福岡に配置されたWebサーバにはIceWallのエージェントモジュールをインストールします。東京・札幌・福岡のWebサーバへのセッション情報は全て東京の認証サーバで管理されるため、拠点間でのSSOが実現されます。エージェントモジュールをWebサーバに導入した札幌と福岡にいるユーザは、東京のIceWallサーバへ毎回アクセスしなくても自分の所属するLAN内に配置されたWebサーバにSSOでアクセスすることが可能になります。
この例のように、WANを介したSSOでは、エージェントモジュールを併用した構成が好適であることが多々あります。エージェントモジュールを使用することにより、トラフィックの軽減・処理の分散が実現でき、ユーザにとって快適な環境でSSOが可能となります。
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