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OpenVMS マニュアル


 

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目次
まえがき
第1章:New Desktopの概要
第2章:New Desktopの使用方法
第3章:New Desktopの管理
第4章:アプリケーションの統合
第5章: プログラミング・リソース
付録A :New DesktopとCDEとの違い
付録B :複数画面のサポート
付録C :CDEのAPIルーチン
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New Desktop 使用概説書 | HPE 日本(日本ヒューレット・パッカード株式会社)

New Desktop 使用概説書


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アクションとは,多くの場合,名前および実行可能コマンド付きのアイコンから構成されるものです。ファイル・マネージャでは特定のファイルに対して実行できる動作を,ファイル・マネージャおよびフロントパネルからアクションを使用して実行できるように,アイコンで表現することができます。アクションは,アクション定義ファイルの検索パスDTDATABASESEARCHPATH で指定される任意のディレクトリに置かれる,アクション・定義ファイル (ファイル型 .DT および .FP) で定義されます。アクションについての詳細は, 第 4.1 節 を参照してください。

ファイル・マネージャで表示されるファイルにはすべて,対応するアクションを 1 つ以上持っています。どのアクションがどのファイルに適用されるかは,データ型によって決定されます。最も一般的なデータ型の指定は,ファイル名のパターンです。たとえば,拡張子 .COM が付くファイルのデータ型はCOM_FILEで, 開く (編集)と実行というアクションを持っています。実行がコマンド・プロシージャのデフォルトのアクションであり,拡張子 .COM が付いているファイルのアイコンをダブル・クリックすると,そのファイルが実行されます。アクション・データベースは [アクション作成]を使用するか,アクション・データベースを定義する .DT ファイルを編集することによってカスタマイズすることができます。

アクション・ファイルは,アクションと同名の空のファイルです。アクション・ファイルは,実行アクセス権が有効になっていることが必要です。

ファイル・マネージャではアクション・ファイルを使用して,アクションを表すアイコンへの参照を行います。アクション作成アプリケーションでは, [ファイル]のプルダウン・メニューで[保管]オプションを選択した場合,ユーザの SYS$LOGIN ディレクトリに自動的にアクション・ファイルを作成します。アクション・ファイルはアプリケーション・グループに移動したり,デスクトップ・ウィンドウに置くことができます。

  注意
アクション名は大文字と小文字が区別されます。アクション・ファイル名と一致させ,ファイル・マネージャおよびアプリケーション・マネージャの両方で使用できるよう,必ず小文字を使用してください。



DECwindowsデスクトップでは,セッション・マネージャの [オプション]のプルダウン・メニューから [セキュリティ]にアクセスすることができます。一度セキュリティ・アクセスを指定すると,変更内容が DECW$USER_DEFAULTS:DECW$SMB_SECURITY.DAT ファイルに保存され,リソース sm.host_list: によって参照されます。

最初に New Desktop にログインした場合は,セッション・マネージャ (dtsession) が既存の DECW$USER_DEFAULTS:DECW$SMB_SECURITY.DATファイルを読み込んで,そのリソース (sm.host_list:) を New Desktop の適切なリソース(*hostList: ) に移動します。リソースは,ホーム・セッションを保存した場合,あるいはセッションを終了した場合に DT.RESOURCESファイルに保管されます。

また,スタイル・マネージャが提供するグラフィカル・ユーザ・インタフェースを使用しても,セッションへのセキュリティ・アクセス権を変更することができます。スタイル・マネージャのメニューバーで [Security] を選択し,アクセス権を持つユーザの追加あるいは削除を行うことができます。

3.4.4 キーボードの設定値

DECwindows デスクトップ環境に DECW$USER_DEFAULTS:DECW$SMB_KEYBOARD.DATファイルがある場合は,最初にログインしたときにキーボード言語リソース値 (keyboard_dialect)が New Desktop セッションに移されます。新しいリソース名は*keyboardDialectです。

キーボード言語と入力方法はスタイル・マネージャで変更することができます。 [キーボード] アイコンを選択すると,利用可能なすべてのキーボード・マップを含むリストボックスが表示されます。キーボード・マップを選択すると,直ちに有効となります。ホーム・セッションを保存した場合,あるいはセッションを終了した場合に,リソースがDT.RESOURCESファイルに保存されます。

3.4.5 印刷の管理

印刷ダイアログを使用すると, New DesktopでDECwindowsのカスタマイズ用の印刷ウィジェットにアクセスして,印刷ジョブを渡すことができます。ユーザが [了解] をクリックすると印刷ダイアログは,デフォルトで disk$:[user.DT.TMP]DTPRINTINFO ファイルにアプリケーションの状態を保存します。 disk$:[user.DT.TMP]ディレクトリが存在しない場合,またはユーザが印刷ジョブを渡す前に [了解]をクリックしない場合は,印刷ダイアログで選択した設定値は現在の印刷ジョブには使用されません。

印刷ダイアログが表示されない場合,または印刷ジョブが渡されない場合は, [username.DT.TMP] の最新バージョンのアプリケーション状態ファイルを削除して,コマンドを再実行してください。

プリンタはデスクトップではアイコンで表示されています。デフォルトのプリンタを変更することができ,また,アクション定義ファイル,アクション(stub)・ファイル,各追加プリンタのアイコンがある場合は, [個人プリンタ] サブパネルに [プリンタ] アイコンを追加することもできます。この3つのファイルを作成する最も簡単な方法は, [アクション作成] アプリケーションを使用することです ( 第 4.1.4 項 を参照) 。

次のファイルに, New Desktop のプリンタ用アクション定義ファイルのテンプレートが入っています。

CDE$SYSTEM_DEFAULTS:[APPCONFIG.TYPES.JA_JP_*]PRINTER.DT_TEMPLATE 

プリンタ用アクションの定義方法については,このファイルをお読みください。

次の手順に従って, [個人プリンタ] サブパネルに [プリンタ] アイコンを追加することができます。

  1. ファイル・マネージャで [プリンタ]アイコンを表示します。

  2. [個人プリンタ] サブパネルを表示します。

  3. ファイル・マネージャから [プリンタ]アイコンをドラッグして, [個人プリンタ] サブパネルの [アイコンのインストール] にドロップします。



[個人プリンタ] サブパネルの一番上の [アイコンのインストール] に [プリンタ] アイコンをドロップすると,プリンタ・サブパネルのコントロール定義ファイルがサブパネルの一番下に自動的に作成されます。

プリンタ・サブパネルのコントロール定義ファイルのテンプレートは,次のファイルに入っています。

CDE$SYSTEM_DEFAULTS:[APPCONFIG.TYPES.JA_JP_*]PRINTER.FP_TEMPLATE 

プリンタ・サブパネルのコントロール定義ファイルの作成方法については,このファイルをお読みください。

デフォルトのシステム・プリンタを変更するには,次の行を
SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COMファイルに追加します。

$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SYS$PRINT プリンタ名



このデフォルトのプリンタは,フロント・パネルの [プリンタ] アイコンに設定されているプリンタです。このプリンタはデフォルトで, SYS$PRINT論理名の値によって定義されています。

デフォルトの個人プリンタを変更するには, LOGIN.COMファイルに次の行を追加してください。

$ DEFINE SYS$PRINT printer-name

あるいは,次のように [印刷ダイアログ] の [プリンタ] のリストから別のプリンタを選択することによっても変更することができます。

  1. フロントパネルの [プリンタ] アイコンをクリックして, [印刷ダイアログ] ボックスを表示します。

  2. プリンタのリストから新しいデフォルトのプリンタを選択して,クリックします。

  3. [了解] をクリックします。

なお,印刷ダイアログのデフォルトのプリンタを変更しても,ファイル・マネージャの [選択済み] ポップアップ・メニューの [印刷] オプションで設定されているデフォルトのプリンタは変更されません。ファイル・マネージャが使用するデフォルトのプリンタは,次の手順で変更することができます。

  1. 印刷したいファイルのアイコンをクリックします。

  2. ファイル・マネージャのメニュー・バーの [選択済み] をクリックして, [選択済み] メニューを表示します。

  3. [印刷...] をクリックして [印刷ダイアログ] ボックスを表示します。

  4. プリンタのリストから,ファイル・マネージャ用の新しいデフォルトのプリンタを選択してクリックします。

  5. [了解]をクリックします。

[印刷ダイアログ] で設定したデフォルトのプリンタとその他のオプションは,次に変更するまで有効です。

印刷ダイアログでは, 表 3-4 のようなコマンド行オプションを受け付けます。これらのオプションを印刷コマンドに指定して,アクション作成アプリケーションの [データ型の追加] ダイアログ・ボックスに入力することができます。また,ファイルのアイコンにアクセスできない場合に,このオプションを New Desktop 環境で指定したオプションとともに使用して,漢字端末エミュレータからファイルを印刷することができます。漢字端末エミュレータから印刷ダイアログを使用して,データ型の印刷アクションのデバッグを行うこともできます。

表 3-4 印刷ダイアログのコマンド行オプション
オプション 説明
-session sessionfile セッション・ファイルをロードし,クライアントをデスクトップの元の状態に復元します。セッション・ファイル名はデフォルトで,ログアウト時にデスクトップが決定します。
-state statefile 状態ファイルをロードし,クライアントをデスクトップのアプリケーションの元の状態に復元します。状態ファイル名はデフォルトで disk$:[ user.DT.TMP]DTPRINTINFO です。
-interface 印刷ダイアログのインタフェースを表示します。この値はデフォルトで FALSE です。
-unmanage ユーザが [了解] ボタンを押したときに印刷ダイアログ・インタフェースの管理を終了します。この値はデフォルトで TRUE です。
-printer print-queue 印刷ジョブ要求を受け付けるプリンタ名を指定します。アプリケーション状態ファイルに保管されているプリンタ名が,このオプションよりも優先されます。この値はデフォルトで,デフォルト・プリンタの値に設定されます。
-default print-queue 印刷ジョブ要求を受け付けるデフォルト・プリンタ名を指定します。アプリケーション状態ファイルに保管されているプリンタ名が,このオプションよりも優先されます。この値はデフォルトで,システムの論理名SYS$PRINTの値,または-printer オプションで指定されるプリンタ名に設定されます。
filename 印刷するファイルのパス名です。この引数を -interface オプションとともに使用すると,ユーザが [了解] をクリックしたときにファイルが印刷されます。
-usage コマンド行のオプションを表示します。



漢字端末エミュレータのウィンドウから印刷ダイアログを実行するには,次のシンボルを定義します。

$ PRINTDIALOG :== $CDE$PATH:PRINTDIALOG

印刷ダイアログを表示するには次のコマンドを入力します。

$ PRINTDIALOG -interface

ファイルを印刷するには次のコマンドを入力します。

$ PRINTDIALOG filename



3.4.6 デフォルトのエディタの変更

New Desktop のデフォルトのエディタはCDEテキスト・エディタです。別のエディタに変更したい場合は次の手順に従ってください。

  1. CDE$SYSTEM_DEFAULTS:[APPCONFIG.TYPES.JA_JP_*]USER-PREFS.DTファイルを,ユーザのdisk$:[user.DT.TYPES] サブディレクトリにコピーします。

  2. コピーしたファイルの "ACTION TextEditor" の指定を変更します。
    日本語 EVE エディタを使用する場合は, MAP_ACTIONをdtpadからdxeveに変更します。漢字端末エミュレータのウィンドウでTPUエディタを実行する場合は, MAP_ACTIONをdtpadからtpueditに変更します。

dxeve および tpuedit はともに,あらかじめ設定されているアクションです。これらのアクションは,カスタマイズした TPU セクション・ファイルあるいはコマンド・ファイルでの編集に習熟したユーザには,不十分である場合があります。カスタマイズしたセクション・ファイルやコマンド・ファイルで編集する場合は,アクション定義ファイル ( 第 4.1 節 を参照) に editコマンドを特に指定して,新規アクション名に TextEditor アクションをマップする必要があります。

3.4.7 ウィンドウの色と画面背景

DECwindowsデスクトップのリソース・ファイル(DECW$SMB_WINDOW_COLOR.DAT, DECW$SMB_BACKGROUND_COLOR.DAT)に入っている,ウィンドウの色と画面背景の設定は, New Desktop のリソース・ファイルには読み込まれません。

New Desktop では,ウィンドウの色と画面背景のカスタマイズは,スタイル・マネージャの [カラー] ダイアログ・ボックスを使用して行います。各ワークスペースについて異なる背景を指定することができますので,各ワークスペースの識別に便利です。また,[カラー] ダイアログ・ボックスは 第 3.6 節 の説明のように,カラー・ディスプレイのトラブルの解決にも利用することができます。

3.4.8 ウィンドウ・マネージャのカスタマイズ設定

DECwindowsデスクトップでは,ウィンドウ・マネージャの構成のカスタマイズ設定は, DECW$MWM.DATと DECW$MWM_RC.DATの2つのファイルに指定されています。 New Desktop のウィンドウ・マネージャでは,それぞれ DTWM.DAT と SYS.DTWMRC の 2 つの同様のファイルに指定されています。

ウィンドウ・マネージャのデフォルトのリソース・ファイルDTWM.DATは, CDE$SYSTEM_DEFAULTS:[APP-DEFAULTS.JA_JP_*]ディレクトリに置かれています。このファイルに保管されているデータは,ポインタのフォーカス,アイコン・ボックス,アイコン・ボックスの配置,アイコンの色,フロントパネルの使用,ウィンドウの境界の影付け,ウィンドウ・メニューの外観,ワークスペースの背景の指定などウィンドウ・マネージャの各種の外観に影響します。次の例はDTWM.DAT ファイルの一部です。

Dtwm*Dtstyle*iconImage:      Fpstyle 
Dtwm*Dthelpview*iconImage:   Fphelp 
Dtwm*backdrop*image: SkyLight 
Dtwm*ws0*backdrop*image: SkyLight 
Dtwm*ws1*backdrop*image: WaterDrops 
Dtwm*iconBoxGeometry:                         1x4+16+20 
Dtwm*iconBoxSBDisplayPolicy:                  horizontal 

DECwindowsのウィンドウ・マネージャのリソース・ファイル(DECW$MWM.DAT) に定義されているリソースの大部分は,該当するリソースを DTWM.DAT に追加して,アプリケーションのクラス名をMwmからDtwmに変更することによって, New Desktop のウィンドウ・マネージャでも利用することができます。なお,DECwindows ウィンドウ・マネージャのリソース・ファイル (DECW$MWM.DAT)に対して行ったカスタマイズは, New Desktopのウィンドウ・マネージャのリソース・ファイル(DTWM.DAT)に自動的に継承することはできません。ユーザあるいはシステム管理者がDTWM.DATを編集する必要があります。

すべてのアプリケーションのリソース・ファイルと同様,ユーザ専用にカスタマイズした上記のリソース・ファイルは, DECW$USER_DEFAULTSディレクトリ(通常はユーザのホーム・ディレクトリ)に置かれていることが必要です。ウィンドウ・マネージャのリソース・ファイルに行った変更を有効にするには,ウィンドウ・マネージャを再起動する必要があります。

ウィンドウ・マネージャのリソースについての詳細は, Dtwm マニュアル・ページを参照してください。


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