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24-JAN-2012, revised 26-JAN-2012 |
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本ページの内容は限られた評価環境における動作結果、動作させるための情報を報告しているだけであり FreeBSDの全ての動作を保証するものではありません。また、動作確認に関する情報等はあくまでも 動作確認であり、動作の保証をするものではありません。更に詳細な情報については、 保証についてをお読みください。 |
本インストールフローは下記のインストール条件を想定しています。システム構成、インストールオプションが異なる場合には、添付のドキュメントや http://www.freebsd.org/ja/上のドキュメント等を参照して、インストール中に適時必要な設定を行ってください。
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ProLiant DL385 G7
BIOS 10/02/2011
Opteron 6174/2.2GHz x2基、計 24コア
16GB memory
iLO3 v1.26
SmartArray P410i/FBWC/1GB, v5.14
内蔵 hp DVD RW AD-7586Hドライブ
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ProLiant DL380 G7
BIOS 05/05/2011
X5650/2.67GHz x2基(6core/HT)、計24ヶ
12GB memory
iLO3 v1.25
SmartArray P410i/1GB/FBWC, v5.12
内蔵 TEAC DV-W28S-VSドライブ
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ProLiant DL120 G7
BIOS 04/21/2011
Core i3-2100/3.10GHz x1基、計 4コア
6GB memory
iLO3 v1.26
内蔵 SATAコントローラ
内蔵 hp DVD RAM Uj8A2ドライブ
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- 本書では x86_64(amd64) kernelのみ確認しています。
- x86(i386) kernelで動作する可能性は高いと思われますが未確認です。但しハードウェア構成によっては PAE kernelが全く起動しないと思われます。また、iLO3や USB関連が x86, PAE kernelだと不安定になる事が予想されます。
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- FreeBSD R8.xから出来なくなった USB-DVDドライブからのインストールが R9.0では再度可能となっています。
- 通常のインストールイメージではなく memstickイメージを USB-keyに #dd等で書き込んだものは未テストですが利用可能と思われます。
- PXE等を利用したネットワークインストール等の方法も可能と思われますが、ネットワーク経由でのインストールについては動作確認を行っていないため、本書の対象外とします。
- DL120G7の内蔵 SATAコントローラを SmartArray B110iモードで利用するためのドライバーは FreeBSD用には用意されていません。本機の RBSUで設定を `SATA Legacy Support(デフォルト)`もしくは `AHCI Support`に変更する必要があります。前者の場合デバイスアサインは /dev/ad0〜となり、後者は /dev/ada0〜となります。但し、AHCI利用時のインストール直後に内蔵 DVDドライブのメディア認識が出来ず再起動を要した事がテスト中に 1度発生しました。AHCIドライバ構成での運用は事前にテストをして確認する事を強くお勧め致します。
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- インストーラの起動方法について
内蔵 DVD-ROMドライブ、または USB-DVDドライブから起動してのインストールが可能です。
- ディスクコントローラの設定
インストーラは SmartArray P410iと内蔵 SATAコントローラを自動認識します。
- Ethernetコントローラの設定
インストーラは NC112i(i82574L)を em0〜として、NC382i(BCM5709C)を bge0〜として自動認識します。
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- マウスの設定
動作の確認をするには、#sysinstallを起動し、Configure ⇒ Mouse ⇒ Enableでテストを行ってください。マウスが PS/2接続、USB接続に関わらず利用可能です。
- X.orgの導入
Xを利用する場合、X.orgパッケージの導入が必要です。#sysinstallを起動し、Configure ⇒ Packages ⇒ CD/DVDを選択し、DVDメディアから導入を行います。x11グループの xorg-X.X.Xの導入で X上で twmが利用可能となります。/usr/local/bin/X, startx等へのパスは、ログインし直す事で切られます。
- X.orgの設定
Xを起動してもキーボード、マウス共に利用できません。これは FreeBSD側の仕様変更の結果であり ProLiantの問題ではありません。設定方法は 2通りあります。既存のユーザアプリケーションによっては後者の古い方法でないと旨くマウスカーソルが動作しない場合があるかもしれません。
= xorg.confを作成し設定する方法 =
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#vi /etc/rc.conf …で下記を追記する
hald_enable="YES"
dbus_enable="YES"
#reboot(もしくは /usr/local/etc/rc.d/配下の両サービスを起動) |
= xorg.confを作成し設定する方法 =
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#X -configure
#cp xorg.conf.new /etc/X11/xorg.conf
#vi /etc/X11/xorg.conf …で最後に下記の 3行を付与する
Section "ServerFlags"
Option "AllowEmptyInput" "off"
EndSection |
- ACPIについて
特に設定作業は必要ありません。#halt -p による電源断が可能です。
- メモリの設定
メモリの設定は x86_64(amd64)環境では特に必要ありません。メモリの認識状況の確認は #dmesg|grep memoryで行ってください。
- SMPの設定
特に設定作業は必要ありません。CPU数の認識状況の確認は #dmesg|grep processorで行ってください。論理 CPU数の認識は param.hでのハードコーディングから 64迄可能な筈ですが、機材の関係上、実際の最大数は未確認です。
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- iLO3の仮想コンソール機能は、テキストモードでの利用が可能な事を確認。また、キーボードリピートが利用可能な事も確認。但し、マウスは利用できない。
- iLO3の仮想コンソール機能は、グラフィカルモード時にマウスのボタンは押せるがカーソルを動かす事は出来ないため実質利用は難しい。以前の RELEASEのテストを参考にすると、ハードウェア構成によってはマウスのボタンを押せない事があると思われる。
- iLO3に ssh接続しての TEXTCONSによる仮想コンソール機能は、テキストモードでの利用が可能な事を確認。また、キーボードリピートが利用可能な事も確認。
- iLO3の仮想 FDドライブ(FDDは DesktopPCの内蔵 FDD)は読み書き共にエラー等もなく利用可能だが非常に遅い。一度読み込んだ後はキャッシュが効き 2回目以降の読み書きは高速に行える。
- iLO3の仮想 DVDドライブ(DVDは DesktopPCの内蔵 DVD)は /dev/cd1としてデバイスアサインが行われなかったり、マウントに失敗(AutoSense failed)したりと利用できなかった。
- iLO3の仮想 DVDドライブ(ISOイメージ)機能は、/dev/cd1としてデバイスアサインをする途中でエラー(AutoSense failed; got CAM status 0x4; fatal error, failed to attach to device; lost device; removing device entry)となり利用できなかった。
- iLO3の仮想フォルダは `Openration not permitted.`となり利用できなかった。
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- インストール時の USBデバイスの GEOMフレームワークでの扱いが変更されたためと思われる。
- R8.xではインストール時に AHCIドライバの利用が簡単にはできなかったが特にブートオプションの付与や /boot/loader.conf, /etc/fstabの変更を行わずとも利用可能になっている。
- param.hの MAXCPUが 32から 64に引き上げられている。論理 CPUの認識上限があがっている筈であるが今回の機材ではそこまでの論理 CPUを装備していないので確認できなかった。
- /usr/sbin/sysinstall上で設定しても X上ではキーボードもマウスもそのままでは利用できないのは R7.2からの仕様変更のためである。
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- DL120 G7で AHCIモード利用時に内蔵 DVDドライブが正常利用できない事が 1度だけ発生した。エラーメッセージとしては Attempt to query device size failed: NOT READY, Medium not present - tray open.である。#rebootする事で認識が可能となり以降問題は発生しなかった。内蔵 DVDドライブ固有の問題なのか、AHCIドライバ利用による問題なのか不明だが、今までに遭遇した事がない問題である。
- iLO3の仮想コンソール上でマウスカーソルのポインターが移動できなくなったのは high-performanceマウス機能が Auto(自動)で固定されているためであり、回避する方法はない。
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