HPE Integrity Superdome XとHPE 3PAR StoreServ 8450による統合Web基盤の設計と構築・運用をHPE Pointnextが全面的に支援

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"HPE Integrity Superdomeシリーズは長年にわたりJCBの基幹業務システムを支えており、私たちが最も信頼しているプラットフォームです"

‐株式会社ジェーシービー
 システム本部
 デジタルソリューション開発部
 次長(ダイレクトチャネルシステムグループ担当)
 坂本 良介 氏

 

2018年6月、JCBカード会員とJCBを結びつける「MyJCB」のサービス基盤が生まれ変わった。新たな統合Web基盤を支えるのは、高性能・高信頼のインテル® Xeon® プロセッサー E7 v4 ファミリー搭載のHPE Integrity Superdome Xと、インテル® Xeon® プロセッサー搭載のHPE 3PAR StoreServ 8450オールフラッシュアレイである。より高品質なサービスを安定的に提供可能にするとともに、顧客対応力を強化するためのサービスを次々と投入できる俊敏性・柔軟性を実現。本統合Web基盤の設計と構築、運用までをトータルに支援したのは、HPE Pointnextのコンサルティングチームである。

業界

金融

目的

JCBカード会員向けサイト「MyJCB」のサービス基盤刷新。トランザクションが急増する中、会員向けサービスを24時間365日無停止で安定的に提供し、リテンションの強化を図る。

アプローチ

今後5年間の安定的なサービス提供を支える処理性能と信頼性・可用性を備え、新規サービスを迅速かつ柔軟に提供できるシステムアーキテクチャーへ刷新。データベース環境を含め基盤全体をLinuxに統一する。

ITの効果

  • 高性能・高信頼のインテル® Xeon® プロセッサー E7 v4 ファミリー搭載のHPE Integrity Superdome Xを採用しミッションクリティカルな要求に応えるLinux環境を実現
  • インテル® Xeon® プロセッサー搭載のHPE 3PAR StoreServ 8450オールフラッシュアレイを採用しシステム全体の処理性能を大幅に向上
  • HPE Pointnextの支援により安全かつ短期間でのインフラ移行を完遂
  • 開発フレームワークの見直しにより新規アプリケーション開発のリードタイムを短縮

ビジネスの効果

  • 今後5年間の「MyJCB」とJCBのビジネス成長を支えるサービス基盤を実現
  • 既存会員へのコミュニケーション/マーケティング活動を強化
  • Linuxへの移行および最適なCPUコア数の選定によりOracle Databaseのライセンスコストを抑制
  • HPE Pointnextの支援により24時間365日無停止での安定運用を継続
 

チャレンジ

顧客とJCBを結びつける基盤として進化し続けるMyJCB

日本発、唯一の国際ペイメントブランドとして成長を加速させるJCB――今やJCBカードの会員数は1億1千万を超え、加盟店は世界中におよそ3,000万、年間取扱高は30兆円に迫る勢いだ*。成長の原動力は、キャッシュレス化の世界的潮流を着実に捉え、顧客満足度の高いサービスを磨き上げてきたことにある。システム本部 デジタルソリューション開発部でダイレクトチャネルシステムグループを率いる坂本良介次長は次のように話す。(*2018年3月末現在)

「ダイレクトチャネルシステムグループでは、JCBカード会員様向けサイト『MyJCB(マイジェーシービー)』のサービス基盤を構築・運用しています。MyJCBは、JCBカード会員様とJCBを結びつける基盤であり、その役割は極めて重要です。私たちは、より良いお客様サービスの一環としてMyJCBを進化させています」

MyJCBではカードの利用情報やポイント残高を参照できるだけでなく、支払い方法の変更やキャンペーンへの参加なども可能だ。スマートフォンアプリの使い勝手の良さにも定評がある。MyJCBはJCBカード会員にとっても欠かせない存在になっている。

「お客様にいつでも快適にMyJCBをご利用いただけるよう、24時間365日のシステム安定稼働には特に力を入れてきました。MyJCBのサービス基盤をアーキテクチャーから抜本的に見直したのは2012年です。それまでシステム機能ごとに段階的に構築されてきた物理サーバー群を、サービスレベルによって分類し仮想化で統合しました」とダイレクトチャネルシステムグループ主査の松岡亮氏は振り返る。

この「第1次統合Web基盤」の構築では、システムの標準化と統合化が徹底的に進められた。特徴は大きく3つある。

① HPE BladeSystemにシステムを集約し、サービスレベルごとに最適なサーバーを割り当て
②フロント側のサーバー環境をLinux/OSSに統一するとともにVMware vSphereで仮想化統合
③ バックエンドのデータベースサーバーはHP-UXとHPE Serviceguardを採用し高可用性を確保

「統合Web基盤ではシステムの柔軟性を大幅に向上させました。ビジネス要求に合わせて迅速にリソース提供が可能になったことも大きな成果です。新規アプリケーションの開発が拡大する中、インフラ側の柔軟性・俊敏性の強化はますます重要なテーマになっていくでしょう」と松岡氏は話す。

2016年、JCBは「第2次統合Web基盤」の構築に着手した。本プロジェクトを全面的に支援したのは、HPE Pointnextのコンサルティングチームである。

株式会社ジェーシービー 坂本良介氏

株式会社ジェーシービー
システム本部
デジタルソリューション開発部
次長(ダイレクトチャネル
システムグループ担当)
坂本 良介 氏

株式会社ジェーシービー 松岡亮氏

株式会社ジェーシービー
システム本部
デジタルソリューション開発部
ダイレクトチャネル
システムグループ
主査 松岡 亮 氏

 

ソリューション

MyJCBのサービスを無停止で支える高信頼Linux環境の実現へ

HPE Pointnextは、企業のデジタルトランスフォーメーションをトータルに支援するサービス組織。世界80カ国、2万5,000人を超えるITプロフェッショナルが、豊富な実績とナレッジに基づくコンサルティング、構築サービス、運用保守サービスを一貫して提供している。中でも、ミッションクリティカルな要求に応えるインフラ設計・構築、ハイブリッドIT分野におけるアドバイザリサービスへの評価は高い。

「第1次統合Web基盤は、5年にわたり高品質なサービスを提供し続けました。インフラ設計の確かさが実証された形です。一方で、MyJCBへのアクセスの伸びは私たちの予想を大きく上回っていました。次期統合Web基盤では、より高い性能と信頼性が必要になると考えました」(坂本氏)

2016年時点のMyJCBのトランザクションは、2012年の3倍近くに達していた。さらに、新規アプリケーションの投入や提携企業とのシステム連携なども加速度的に増大していたという。

「次期統合Web基盤では、性能と信頼性を強化しつつOSSベースの標準化をさらに進め、多様な要求に対する適応力を高めたオンプレミスのリソースプールの実現を目指しました」(松岡氏)

第2次統合Web基盤の要件を整理すると次のようになる。

@ 急伸するアクセス、増大するトランザクションに応える処理性能と信頼性の強化
A 新規サービス/アプリケーションの拡充に応えるITインフラの柔軟性・俊敏性強化
B フロント/バックエンドともにシステムをLinuxに統一しコストを最適化
C MyJCB関連システムの増強、外部システム連携など新たな要件への対応

これに対するHPEのソリューションは明快だった。日本ヒューレット・パッカード ハイブリッド IT事業統括の元木健二氏は次のように説明する。「『ITインフラに対する不安や心配を完全に払拭して、お客様が本来の業務に集中できる環境をご提供すること』を目標に掲げ、これを実現するためのアーキテクチャーをご提案しました。サービスを無停止で支える『ミッションクリティカルプラットフォーム』を選定し、さらにそのミッションクリティカルプラットフォームに『物理/仮想/コンテナとあらゆるLinux環境を統合』することが大きなポイントです」

HPEの提案は、超ハイエンドサーバー「HPE Integrity Superdome X 」と「HPE 3PAR StoreServオールフラッシュアレイ」による統合基盤であった。基本方針は「ITインフラの高信頼化によるUNIX環境に匹敵する信頼性・可用性の実現」である。

日本ヒューレット・パッカード株式会社 元木健二氏

日本ヒューレット・パッカード
株式会社
ハイブリッドIT事業統括
エンタープライズソリューション統括本部
技術本部
エンタープライズ技術部
元木 健二 氏

日本ヒューレット・パッカード株式会社 大槻和博氏

日本ヒューレット・パッカード
株式会社
Pointnext事業統括
金融・公共サービスデリバリー
統括本部
第二部 プロジェクトマネージャー
大槻 和博 氏

Linux環境への移行によりデータベースのライセンスコストを削減

HPE Integrity Superdome Xは、高性能・高信頼のインテル® Xeon® プロセッサー E7 v4 ファミリーを搭載するミッションクリティカルx86サーバーである。最大24TBメモリ・16CPU/384コアという巨大なリソースを1つのOSで利用することも、物理パーティション(nPars )によってサーバーブレード単位でリソースを分割することも可能だ。HPEは、HPE Integrity Superdome Xを「MyJCBを支えるミッションクリティカルLinux環境」の中核に位置づけた。元木氏は次のように説明する。

「フロント系アプリケーションとバックエンドデータベースを、高い信頼性・可用性を備えたHPE Integrity Superdome Xに統合します。フロント系は物理パーティションで区分された環境をVMwareで仮想化。バックエンドのOracleDatabaseは物理環境でRAC構成としました」

物理・仮想・コンテナが混在する環境を、1エンクロージャー内でセキュアに区分しながら統合的に運用できるHPE Integrity Superdome Xの能力は業界随一。さらに本システムでは、2つのエンクロージャー間でシステムごとに複数の方法(VMware HA/LifeKeeper/Oracle RAC)を 使い分けてクラスターを構成している。

「HPE Integrity Superdomeシリーズは長年にわたりJCBの基幹業務システムを支えており、私たちが最も信頼しているプラットフォームです。MyJCBへの要求レベルが急速に高まる中、フロントのアプリケーションからバックエンドのデータベースまでを、より高信頼の環境で運用できることに大きな安心を感じています」(坂本氏)

HPE Integrity Superdome Xは、OSと連携した高度な障害復旧、エラーの封じ込め、障害箇所の自動切り離しなど、一般的なx86サーバーを大きく上回る高信頼化のための機能を備えている。また、インテル® Xeon® プロセッサーが備えるインテル® Run Sure テクノロジーには、第3世代MCA リカバリーや強力なメモリエラー訂正機能などが統合されている。だが、システムの信頼性を語る上で、JCB社内での複数の稼働実績に勝るものはないだろう。

「UNIXからLinuxへの移行、さらに高クロックかつコア数を抑えたCPUの採用により、OracleDatabaseのライセンスコストを削減できたことも大きな成果です」(松岡氏)

オールフラッシュアレイがサービス基盤全体の処理性能を引き上げ

第2次統合Web基盤のパフォーマンス向上に大きく寄与したのは、インテル® Xeon® プロセッサー搭載のHPE 3PAR StoreServ 8450オールフラッシュアレイである。HPEミッドレンジストレージの最上位に位置づけられる本製品は、4コントローラーをメッシュ状に接続して全てをアクティブで稼働させ、オールフラッシュならではの高いIOPS性能と低レイテンシを実現する。

「HPE 3PAR StoreServ 8450は、HDDベースの既存ストレージとの比較で10数倍のIOPS性能を発揮しています。オールフラッシュ化により、サービス基盤全体の処理性能を大幅に引き上げることができました」(松岡氏)

HPE 3PAR StoreServ 8450では、インライン重複排除や混合ワークロードの最適処理など、CPU負荷の高い処理を「HPE 3PAR Gen5 ASIC」にオフロードする。これにより、オールフラッシュアレイならではの高い性能を最大限発揮させ、かつ安定的に持続させることができる。

「HPE 3PAR StoreServ 8450は、高い性能と信頼性、コストのバランスで私たちの要求にジャストフィットの提案でした。外部接続システムを含め数多くのサービスが立ち上がってきますので、マルチテナント機能、QoS機能なども有効に活用していきたいと考えています」(松岡氏)

MyJCB サービス基盤(第2次統合Web基盤)
インテルR XeonR プロセッサー・スケーラブル・ファミリー搭載

インテル® Xeon® プロセッサー搭載

 

ベネフィット

HPE Pointnextのチームがより大きなビジネス価値を提供

MyJCBサービス基盤は、提携先カード会社や大手ECサイトをはじめ数多くの企業と接続している。カード業界において、JCBがイシュア(カード発行主体)とアクワイアラ(加盟店契約会社)の機能を併せ持ち、国際ペイメントブランドという高い社会的信用力を持つことが背景にある。

「だからこそMyJCBのサービス基盤には安定稼働が必須なのです。外部接続に関連する開発も右肩上がりで増えており、柔軟で迅速なリソース提供への要求もさらに高まっていくことは間違いありません。私たちは、第2次統合Web基盤の構築に合わせて開発フレームワークを最新化するとともに、コンテナと継続的デリバリーの手法も採り入れました」(坂本氏)

HPE Pointnextのチームは第1次統合Web基盤の安定的な運用をサポートしてきた。第2次統合Web基盤の構築には、運用に携わった5年間の経験とノウハウが十二分に発揮されたという。Pointnext事業統括の大槻和博氏は次のように話す。

「MyJCBのアプリケーション特性やシステム稼働傾向などのナレッジの蓄積は、私たちの大きな財産です。第2次統合Web基盤では、RFPで示された要件に対してより深く洞察でき、単純なコストメリットだけでなく、お客様にとってより大きなビジネス価値をご提供できたと自負しています」

最後に、坂本氏が次のように語って締めくくった。

「HPEには、MyJCBをはじめ基幹系・情報系など広範な支援をいただいています。要求事項が年々高度化する中、常に私たちの期待を超える成果を出し続けるのは容易なことではありません。数多くの提案や議論、改善への取り組みを含め、様々な経験を通じて育まれた信頼関係は何物にも代え難いものです。HPEには、今後も私たちと一体となって目標達成に協力してもらえることを期待しています」

"要求事項が年々高度化する中、常に私たちの期待を超える成果を出し続けるのは容易なことではありません。数多くの提案や議論、改善への取り組みを含め、様々な経験を通じて育まれた信頼関係は何物にも代え難いものです"
株式会社ジェーシービー システム本部 デジタルソリューション開発部 次長(ダイレクトチャネルシステムグループ担当) 坂本 良介 氏

詳しい情報
HPE Integrity Superdome Xについてはこちら
hpe.com/jp/superdome


HPE 3PAR StoreServについてはこちら
hpe.com/jp/3par


HPE Pointnextについてはこちら
hpe.com/jp/pointnext

 

会社概要

株式会社ジェーシービー

所在地:東京都港区南青山5-1-22 青山ライズスクエア

URL:https://www.global.jcb/ja/

株式会社ジェーシービー
本件に関するお問い合わせ窓口
Telephone

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0120-268-186 または 03-5749-8279

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