IT統制業務の負荷軽減と運用管理の効率化を実現

アルテリア・ネットワークス株式会社 イメージ

"非常に限られた期間の中で、所定のスケジュール通りにアクセス管理サーバーをリリースできたことは大きな成果。SimpliVity以外の製品では、これほどの短期構築は実現できなかったでしょう"

―アルテリア・ネットワークス株式会社
 情報システム本部
 IT推進部 システム構築・運用課
 課長 長谷川 聡 氏

 

アルテリア・ネットワークス株式会社では、アクセス管理サーバーを新たに構築した。重要業務システムへのアクセス監査などをより効率的に行える環境を整備することで、IT統制強化を図るのが狙いである。同社ではその基盤として、日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)の「HPE SimpliVity」を新たに採用。わずか1週間という短期間でシステムを構築すると同時に、圧縮・重複排除やバックアップなどの機能も有効に活用している。

業界

IT

目的

IT統制強化への取り組みをしっかりと支援すること。また、各種業務システムを効率的に管理できる環境のリリースタイムをできるだけ短縮すること。

アプローチ

ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ製品ならではの優位性を活かし、高い性能・信頼性を備えた業務環境を短期間で構築。バックアップの効率化やリソース有効活用も推進。

ITの効果

  • クラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー搭載の「HPE SimpliVity 380 Gen10」による仮想化基盤を構築
  • 設計やテストに時間を費やす必要がなく、約1週間程度で環境を構築できた
  • 圧縮・重複排除技術の活用により、データ容量を約1/10以下に削減
  • VMwareに関する豊富なノウハウを活かし効率的な運用管理を実現

ビジネスの効果

  • アクセスログ監査の業務負担を従来の1/2以下に削減することに成功
  • 外付けのバックアップ装置不要でポリシーに添ったバックアップ運用を実現
  • 現在検討が進められている次期全社情報インフラでの活用も視野に
 

ビジネススピード向上を目的にIT統制のさらなる強化に着手

東京都・港区に本社を置くアルテリア・ネットワークスは、法人向けインターネット事業とネットワーク事業、並びにマンションインターネット事業をビジネスの三本柱とする情報通信プラットフォーム企業である。法人向けサービスでは1997年の創業以来、自社保有の光ファイバーによる大容量バックボーンとアクセスラインを活用したサービスを展開。この分野におけるフロンティア企業として、日本の情報通信業界をリードしてきた。現在も専用線、VPN、インターネット接続、クラウド、データセンター、セキュリティ、IP 電話など多彩なソリューションを提供。さらに、国内シェアNo.1を誇るマンションインターネット事業でも、マンション全戸への一括導入やマンション向けクラウドサービスなどの充実したサービスを提供している。

その同社の事業活動をITの側面から下支えしているのが、情報システム本部 IT 推進部 システム構築・運用課だ。「アルテリアグループの業務インフラを構成するサーバーやネットワークの構築・運用・保守が我々のミッション。社内の営業部門やサービス部門がお客様に最適なサービスをお届けできるよう、多種多様な業務情報をタイムリーに活用できる環境の実現に努めています」と語るのは、同課 課長の長谷川 聡氏。また、同 守田 悠介氏も「近年では情報システム部門に対しても、ビジネススピードの速さが強く求められるようになっています。そこで、インフラに導入する製品の選定を行う際にも、できるだけリリースタイムを短縮できるものを選ぶようにしています」と続ける。

今回同社が実施したアクセス管理サーバーの導入プロジェクトにおいても、こうした同部門の姿勢が存分に活かされることとなった。長谷川氏は取り組みの背景を「従来から監査は行っていましたが、ログの確認などを人手で行っていたため、担当者の負担が非常に重かった。そこで、rootやAdministratorといった特権IDを管理するシステムを導入し、より効率的に業務が行えるようにしたかったのです」と説明する。

アルテリア・ネットワークス株式会社 長谷川聡氏

アルテリア・ネットワークス株式会社
情報システム本部
IT推進部 システム構築・運用課
課長
長谷川 聡 氏

アルテリア・ネットワークス株式会社 守田悠介氏

アルテリア・ネットワークス株式会社
情報システム本部
IT推進部 システム構築・運用課
守田 悠介 氏

 

短期導入を実現すべくHPE SimpliVityを採用

アクセス管理サーバー用インフラ製品の選定にあたっては、短期構築が可能であることに加えて、重要な業務証跡をしっかりと保存・管理できる高い信頼性と可用性を備えていること、大量のログを迅速に処理できる優れたパフォーマンスなどの要件が掲げられた。これらを満たせる製品として採用されたのが、クラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー搭載するHPEのハイパーコンバージド・インフラストラクチャ(以下、HCI)「HPE SimpliVity 380 Gen10」(以下、SimpliVity)である。

守田氏はSimpliVityを選んだ理由を「当社のITパートナーである日商エレクトロニクスからは、単体のサーバー/ストレージを組み合わせた3Tier構成、他社HCI製品、それにSimpliVityの3つの提案を受けました。このうち3Tier構成は設計・構築やテストなどの工程に時間が掛かってしまうため、短期間でリリースするという要件が満たせません。HCI製品に関しては両方ともこの点をクリアしていますが、当社ではVMwareの構築経験が豊富で数多くのノウハウを有しています。そこで使い慣れたVMware vCenterによる管理が行えるなど、VMware環境とのより高い親和性を備えたSimpliVityを選びました」と語る。今回の提案を担当した日商エレクトロニクスの鈴木 伸幸氏も「アクセス管理サーバーというシステムの性質上、今回の案件についてはそれほどの規模は要求されません。その点、SimpliVityは最小2ノードからシステムを構成できますので、他のHCI製品よりコンパクトにシステムを組める点も大きな利点でした」と続ける。

実は守田氏、今回のプロジェクトが立ち上がる以前に、日商エレクトロニクスからSimpliVityの紹介を受ける機会があったのだという。「実機のデモなどを見せてもらいましたが、既存のVMware環境と全く使い勝手が変わらない上に、圧縮・重複排除機能やHCI製品ならではのメリットも享受できる。非常に扱いやすそうな製品だと感じましたね」と守田氏は振り返る。加えて、HPE製品に対する信頼感も、採用の決め手になった。長谷川氏は「当社ではHPEのサーバー製品やネットワーク製品を数多く導入しており、その性能や信頼性を高く評価しています。SimpliVityも多くの実績を有するHPE ProLiant DL380 Gen10をベースとしたHCI製品ですから、品質面での懸念もありません。また、当社における日商エレクトロニクスのこれまでの導入実績も、大きな安心感につながりました」と語る。

短期導入を実現すべくHPE SimpliVityを採用
日商エレクトロニクス株式会社 鈴木伸幸氏

日商エレクトロニクス株式会社
サービスプロバイダ事業本部
第二営業部 一課
主任
鈴木 伸幸 氏

日商エレクトロニクス株式会社 林真梨絵氏

日商エレクトロニクス株式会社
サービスプロバイダ事業本部
第二営業部 一課
林 真梨絵 氏

わずか一週間で構築を完了 高い性能・信頼性も確保

こうしてSimpliVityの採用を決定した同社だが、実際の構築作業も非常にスムーズに進んだ。守田氏は「今回のアクセス管理サーバーについては、2018年6月の本稼働がマスト要件となっていました。しかし、SimpliVityが当社に納入されたのが5月に入ってから。定められた期日まで約1か月しかない状況でしたが、インフラ部分にはほとんど手間を掛けずに済んだこともあり、構築からテストまでの作業を実質約一週間程度で完了できました」と力強く語る。一般的な3 Tier構成でシステムを構築したのでは、これほど短期間での構築は困難だったろうとのこと。まさにHCI製品ならではのスピード感と言える。ちなみに、SimpliVity上で稼働するアプリケーションについても、市場に提供されている様々な特権ID管理ツールの中から、通常のインストール形式と、VMwareの仮想マシンイメージ形式が選べる製品を探して採用している。今回は後者の導入方法を選択することで、アプリケーションのデプロイに掛かる時間を短縮しているわけだ。このように、VMwareに関する高い技術力に加え、日頃から早期稼働を可能にする製品をチェックしていることが、プロジェクトを成功に導く大きな要因となったのである。

今回導入された具体的な製品は、「HPE SimpliVity 380 Gen10」×2ノードと、コントローラサーバー用の「HPE ProLiant DL360 Gen10」である。システムは当初の予定通り2018年6月に無事本稼働を開始しているが、その性能・信頼性に対しても高い評価が寄せられている。「IT統制業務を担当する部門としても、期日通りにシステムが稼働するかかなり気を揉んでいたようですので、オンスケジュールでプロジェクトを完遂できたのは非常に良かった。ハードウェアの信頼性・可用性も非常に高く、本稼働開始以来トラブルなども全くありません」と長谷川氏。また、守田氏も「SimpliVityの導入にあたり、唯一気になっていたのが、ストレージのパフォーマンスです。内蔵ストレージを生のiSCSIブロックデバイスとして使うのではなく、SDS(Software Defined Storage)を実装するための機能がいくつもオーバーレイされた上で、NFSストレージとして利用する形になりますから、性能劣化などが生じないか多少の心配はありました。しかし、ベンチマークの結果も良好でしたし、実際に使っていても特に問題を感じるようなこともありません」と語る。長年にわたり培ってきたVMware vCenter のノウハウなどもそのまま活かせるため、運用管理も効率的に行えているとのこと。守田氏は「いくら優れた機能を備えた製品でも、操作方法を一から覚えなくてはならないようなものだとさすがに厳しい。その点、SimpliVityに関しては、製品紹介を受けた時に感じた扱いやすさが、現在もそのまま実感できていますね」と続ける。

 

ログ監査業務の工数を半減 データ容量も1/10以下に

SimpliVityによるアクセス管理サーバーが稼働したことで、IT 統制担当部門の業務負担も大きく軽減されることとなった。「以前は定時が終わってから、その日のログを手作業でチェックしていましたので、担当者の時間外勤務なども増える傾向にありました。しかし、現在では、特権ID 管理ツールで自動的にチェックが行われますし、万一問題があればアラートも上がってきます。作業工数としても半分以下に減っていますので、働き方改革の面でも大きな成果がありました」と長谷川氏はにこやかに語る。

SimpliVityの多彩な機能も、業務改善に役立てられている。「我々の想定外だったメリットとしては、データ保護やバックアップがシンプルかつ楽になった点が挙げられます。従来は二重化したサーバーと外付けのバックアップストレージで、システムの可用性確保やログデータのバックアップなどを行っていました。しかし、SimpliVityには、高度な冗長化機構が備わっている上に、バックアップツールも標準で装備されています。おかげで外付けのバックアップストレージを使うことなく、当社のポリシーに添ったバックアップ運用が行えるようになりました」と守田氏は語る。加えて、SimpliVityには、専用アクセラレータによる高い性能と効率を誇る圧縮・重複排除機能も備わっている。これにより、バックアップデータの容量も、従来の1/10以下に削減できているとのこと。ストレージリソースの有効活用やコスト削減にも、大きく寄与しているのだ。

今回のプロジェクトを支援した日商エレクトロニクスでも、こうしたSimpliVity の導入効果を高く評価。今後のソリューション提供に積極的に活用していく考えだ。同社の林 真梨絵氏は「SimpliVityはインフラ運用の手間も最小限に抑えられますから、今回のように人手で行っていた業務の自動化・効率化を図るには最適の製品です。また、サーバー統合などの用途でも大きな効果が見込めますので、今後もお客様の課題やご要望に応じてご提案していきたいですね」と語る。

その具体的な用途も、既にいくつか浮かび上がっているとのこと。長谷川氏は「たとえば、現在当社では、全社情報インフラの抜本的な刷新に向けた検討を進めています。大量に稼働している業務サーバーなどのライフサイクルを適正化し、よりシンプルで効率的なインフラ環境を実現するのが狙いです。ここではクラウドサービスの全面的な採用も考えていますが、とはいえ社内に残らざるを得ないサーバーが出てくることも想定されます。こうしたハイブリッド・クラウド環境を目指す場合には、SimpliVityの活用も十分に視野に入ってきますね」と語る。もちろん、こうした取り組みにおいても、スピードの速さを追求する姿勢は全く変わらない。「システム開発にも高いアジリティが求められる時代ですから、我々もより最適なお客様サービスの実現を見据えて構築・運用・保守業務に取り組んでいきたい」と抱負を語る長谷川氏。その取り組みを、HPEと日商エレクトロニクスもしっかりと下支えしていく。

"柔軟なバックアップ機能が標準で備わっているのもSimpliVityの良さですね。圧縮・重複排除機能のおかげでデータ容量も1/10以下に削減できており、リソースの有効活用に役立っています"
アルテリア・ネットワークス株式会社
情報システム本部 IT推進部 システム構築・運用課
守田 悠介 氏

詳しい情報
HPE SimpliVity 380についてはこちら
hpe.com/jp/simplivity

 

会社概要

アルテリア・ネットワークス株式会社

所在地:東京都港区新橋六丁目9番8号 住友不動産新橋ビル

URL:https://www.arteria-net.com/

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