倉敷中央病院が共同利用型画像サービスのシステム基盤を強化

HPEプロアクティブケア アドバンストを採用し予防保守と24時間365日の自動通報でサービスの信頼性を向上
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“アカウントサポートマネージャーがシステム全体を常に把握してくれている安心が、私たちにとってはやはり大きいですね”

- 公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院
情報システム部 部長
藤川 敏行 氏

 

倉敷中央病院は、日本有数の病床数を持つ地方中核病院として医療による地域貢献に取り組んでいる。そのひとつが、地域の医療機関が利用できる「共同利用型画像サービス」である。倉敷中央病院は、24時間365日無停止でのサービス提供を実現するために「HPEプロアクティブケア アドバンスト」を採用し、サービス基盤の保守体制を大幅に強化。HPEのテクノロジーにより問題の予兆を検知し、問題が顕在化する前に解決する「予防保守」を実現している。関西圏でITソリューションビジネスを展開する株式会社エス・ワイ・シーが、システムの重大性を踏まえた保守の提案を行った。

業界

  • 医療

目的

  • 「共同利用型画像サービス」を複数の医療機関へ24時間365日無停止で提供するために、システム基盤の信頼性を向上させる。

アプローチ

  • プロアクティブ(事前)とリアクティブ(事後)の視点からハードウェア保守体制を見直す。特に、問題が顕在化する前に解決する「予防保守」を重視する。

ITの効果

  • ストレージやサーバーの問題の予兆を検知しサービスに影響を及ぼす前に対処可能になった
  • 「アカウントサポートマネージャー」が保守タスク全体をリードし確実な保守対応が可能になった
  • ファームウェア更新や不具合修正などを事前にアナウンスし計画的に実施可能になった

ビジネスの効果

  • 予兆検知・自動通報・予防保守のフローを確立できた
  • 24時間365日無停止で提供する「共同利用型画像サービス」の信頼性を向上した
  • 地域医療連携を推進するためのインフラ整備を前進できた
  • 医療による地域貢献という倉敷中央病院のビジョンを具現化できた
 

チャレンジ

地域の医療連携を加速させる「共同利用型画像サービス」の実現

医療用画像管理システム(PACS)のデータを安全に登録・管理・参照可能なストレージ環境を整備し、地域の医療機関が共同利用できるサービスとして開放する――岡山県南西部の基幹病院である倉敷中央病院が提供する「共同利用型画像サービス」が大きな注目を集めている。倉敷中央病院 情報システム部 部長の藤川敏行氏は、本サービスの意義を次のように説明する。

「倉敷中央病院は、高度医療を伴う急性期基幹病院としての役割を高めています。地域の医療機関から紹介を受けて診療を引き継ぐケースは、今後さらに増えていくでしょう。入院・転院の際には患者様の了承を得て診療記録や画像データを共有しますが、『共同利用型画像サービス』が整備されることでこのプロセスを劇的に改善できます」

従来、PACS画像データの受け渡しはDVDなどのメディアを介して行ってきた。診療を引き継ぐ病院では、メディアから手作業でPACSに読み込ませなければならない。もっと効率的でスピード感のある手順の確立が急がれていた。

「『共同利用型画像サービス』はすでに複数の医療機関から賛同をいただいており、医療機関向け説明会でも大きな手応えを感じています。地域の医療連携を加速させる基盤として、重要な役割を担っていくことになるでしょう」と藤川氏は力を込める。

「共同利用型画像サービス」を提供するサービス基盤には、高性能・高信頼の「HPE 3PAR StoreServ 8400ストレージ」を採用。また、倉敷市からおよそ500km離れた宮崎県のバックアップセンターに「HPE MSA 2040ストレージ」を配置し、データを二重化する体制を整えている。

「倉敷中央病院がPACS画像データの管理を担い、複数の医療機関が利用するサービスです。24時間365日無停止でのシステム運用は必須。データ保護にも万全を期さなければなりません。担当する私たちへのプレッシャーは、かなり大きなものがありました」と情報システム部 情報システム課 係長の前田貴之氏は話す。

倉敷中央病院は、「共同利用型画像サービス」の開始を機にサービス基盤の保守体制を大きく見直した。保守における課題の洗い出しとその解決を支援したのは、関西圏でITソリューションビジネスを展開するエス・ワイ・シー。課題解決のために採用されたのは、「HPEプロアクティブケア アドバンスト」である。

公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 情報システム部 部長 藤川 敏行 氏

公益財団法人
大原記念倉敷中央医療機構
倉敷中央病院
情報システム部
部長 藤川 敏行 氏


公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 情報システム部 情報システム課 係長 前田 貴之 氏

公益財団法人
大原記念倉敷中央医療機構
倉敷中央病院
情報システム部 情報システム課
係長 前田 貴之 氏

 

ソリューション

HPEプロアクティブケア アドバンストが問題が顕在化する前に解決する「予防保守」を可能に

「HPEプロアクティブケア アドバンスト」は、日本ヒューレット・パッカード(HPE)が提供する保守サービスとして急速に支持を伸ばしている。そのメリットは大きく2つ。システムの問題の予兆を検知し、問題が顕在化する前に解決する「予防保守」を可能にすること。もうひとつは、顧客のシステム環境を熟知したアカウントサポートマネージャーが、「システムの最適化・リスク低減」を全面的に支援することにある。

「弊社は2011年から倉敷中央病院様のシステムパートナーとして、『HPEファウンデーションケア』の保守をご利用いただいてまいりました。今回の『共同利用型画像サービス』システム基盤導入にあたっては、その重要性を踏まえ、費用対効果が高く信頼性を最大化できる保守として、『HPEプロアクティブケア アドバンスト』が最適であると考えご提案に至りました」とエス・ワイ・シーの建部晴郎氏は話す。

「HPEプロアクティブケア アドバンスト」は、どのように「予防保守」を実現するのか。倉敷中央病院のアカウントサポートマネージャーとして、保守タスク全体を管理するHPEの足立雅一氏は次のように説明する。

「HPEのサーバー、ストレージ、ネットワーク製品は、問題の予兆を検知するとHPEに自動通報する機能を備えています。通報を受けたアドバンストソリューションセンターのエンジニアは、システム構成情報と問題のレベルを照合して最適な対応方法をお客様と相談。必要な保守部品とフィールドエンジニアを速やかに手配し、問題が顕在化する前に解決します」

注目すべきは、「テクノロジーによる予兆検知・自動通報・情報共有」と「エンジニアによるオンサイト対応」が効果的に連携する点である。前田氏は、HPEプロアクティブケア アドバンストの採用から数ヶ月で効果を実感したという。

「私たちが問題に気づく前に、HPEから保守の連絡を受けるようになりました。また、ファームウェア更新やパッチ適用について事前に相談できるようになり、計画的な対応が可能になったことも大きなメリットですね」(前田氏)

藤川氏も、「システムが大規模化・複雑化していく中で、日々の運用から構成情報の管理まで細かいところまで目が行き届かなくなっていたのです。これらの大部分が『HPEプロアクティブケア アドバンスト』でカバーされることで、運用負荷が軽減され、本来進めるべき業務に注力できるようになりました」と評価する。

株式会社エス・ワイ・シー コンピュータ事業統括本部 関西営業部 担当部長 建部 晴郎 氏

株式会社エス・ワイ・シー
コンピュータ事業統括本部
関西営業部
担当部長 建部 晴郎 氏


日本ヒューレット・パッカード株式会社 西日本支社 西日本サポート本部 西日本アカウントサポート部 アカウントサポートマネージャー 足立 雅一 氏

日本ヒューレット・パッカード株式会社
西日本支社
西日本サポート本部
西日本アカウントサポート部
アカウントサポートマネージャー
足立 雅一 氏


 
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アカウントサポートマネージャーがシステムの最適化・リスク低減をサポート

HPEプロアクティブケア アドバンストでは、「アカウントサポートマネージャー」と呼ばれる担当エンジニアがアサインされる。アカウントサポートマネージャーは顧客システムの構成情報を正確に把握し、予防保守・問題解決のタスク全体を指揮するとともに、中長期的な視点からシステムの最適化・リスク低減を支援する。

「アカウントサポートマネージャーによる定例の報告会では、運用と保守の状況、パフォーマンスや障害などの現状分析、潜在的な課題の抽出、改善のアドバイスなどが提供されます。今後、『共同利用型画像サービス』の活用が進むにつれ、レポートに基づく改善はより重要になっていくものと考えています」(前田氏)

HPEプロアクティブケア アドバンストでは、次の提供レポートに基づき、アカウントサポートマネージャーがシステム最適化に向けたアクションプランを作成し提案する。

1.ファームウェア分析:システムの性能と安定性を維持するためのアドバイスを提供
2.プロアクティブスキャン:システムのヘルスチェックにより潜在的な問題を把握、リスク低減のための対策を提示
3.インシデントレポート:障害履歴や問合せ傾向を分析し運用プロセスを改善

「アカウントサポートマネージャーがシステム全体を常に把握してくれている安心が、私たちにとってはやはり大きいですね。何かあれば相談に乗ってもらえますし、問題解決の司令塔になってもらえるわけです。もっとも、ほとんどの問題は顕在化する前に、それも私たちが気づく前に解決されているのですが」と、藤川氏は笑顔を見せる。

HPEプロアクティブケア アドバンストの導入から半年、「問題が顕在化する前に、すべて解決の手が打てている」(藤川氏)という状況が、運用保守における安心感を裏づけている。HPEのフィールドエンジニアとして、倉敷中央病院へのオンサイト保守を担当する亀谷誠規氏は次のように話す。

「リアクティブ対応のミッションは、サービスに影響するような障害が発生した場合に最短時間で復旧させることです。HPE通報サービスによる構成情報に加え、障害対応のナレッジベースなどHPEの社内リソースをフルに活用して対応します」

*HPEプロアクティブケア アドバンストでは、システムの導入規模に応じて「クレジット」と呼ばれるサポートチケットが付与される。これを使ってHPEによる実作業を提供することが可能。

“信頼できるITパートナーと相談しながら、『共同利用型画像サービス基盤』を作り上げてきました。技術面では高い完成度に達することができたと自負していますが、唯一不安を残していた運用保守に関しても『HPEプロアクティブケア アドバンスト』によりこれを解消できました”

公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 情報システム部 部長
藤川 敏行 氏
日本ヒューレット・パッカード株式会社 西日本支社 西日本サポート本部 西日本アカウントサポート部 カスタマーエンジニア 亀谷 誠規 氏

日本ヒューレット・パッカード株式会社
西日本支社
西日本サポート本部
西日本アカウントサポート部
カスタマーエンジニア
亀谷 誠規 氏


 

ベネフィット

これからの10年を支えるインフラサービスに

サポートを手厚くすると価格が見合わない、コストを抑えると要求レベルに達しない――保守サービスの検討では、そうしたジレンマがつきものだ。これに対して「HPEプロアクティブケア アドバンスト」は、24時間365日・4時間以内のオンサイト保守から、ハイスキルな国内エンジニアによる障害調査、アカウントサポートマネージャーと呼ばれる担当エンジニアのアサイン、予防保守までを網羅してリーズナブルな価格で提供されている。HPEはITインフラストラクチャー部門で世界No.1の運用実績を持っており、世界170カ国以上から収集される最新の保守情報が、高品質な保守サービスを支えている。

「HPEプロアクティブケア アドバンストのサポート内容と価格は、『共同利用型画像サービス』の要件と規模に見合ったものでした。合理的な選択だったと言えるでしょう」(藤川氏)

HPEプロアクティブケア アドバンストでは、システムの導入規模に応じて「クレジット」と呼ばれるサポートチケットが付与される。これを使ってファームウェア更新やパフォーマンスチューニングを実施する仕組みを採ることで、サポートメニューを充実させながら価格を抑えている。クレジットは、オンサイトでの製品トレーニングや運用手順書の作成、レポートのフルカスタマイズなどにも適用できる。

最後に、藤川氏が次のように語って締めくくった。

「信頼できるITパートナーと相談しながら、『共同利用型画像サービス基盤』を作り上げてきました。技術面では高い完成度に達することができたと自負していますが、唯一不安を残していた運用保守に関しても『HPEプロアクティブケア アドバンスト』によりこれを解消できました。倉敷中央病院は2023年に創設100周年を迎えます。創設者である大原孫三郎の意思を継承して、医療による地域貢献に取り組んでいく考えです。エス・ワイ・シーとHPEには、今後も強力な支援を期待します」

 

公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構
倉敷中央病院

所在地
岡山県倉敷市美和1-1-1

URL:https://www.kchnet.or.jp/ 

公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院
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