菱洋エレクトロがスケールアウト型ストレージ「HP StoreVirtual」を提案、 仮想化環境ならではの柔軟なシステム統合と将来の拡張を可能に

「小規模なシステムから始めてリソースが不足した時点で拡張すればいい、という提案は私たちの要件にまさに合致していました。また、情報システム管理課内で運用できれば、ガバナンス強化とともに運用コスト削減も可能と考えました」
−高崎健康福祉大学 情報システム管理課 課長 阿久澤 明氏

 

柔軟な拡張が可能なストレージ環境を実現

高崎健康福祉大学が事務系システムのサーバー/ストレージ環境を刷新し、仮想化統合基盤への集約を進めている。クラスターストレージ「HP StoreVirtual」を採用し、初期から大容量のストレージを導入することなく、容量が必要になった時点で拡張できる柔軟な統合環境を実現。菱洋エレクトロが、仮想化統合基盤の企画・設計・構築を全面的にサポートした。

業界

教育


目的

事務系システムのサーバー/ストレージ環境の刷新。
部門や目的ごと個別に構築されてきたシステムを、大容量ストレージとサーバー仮想化により統合する。また、十分なメンテナンスが行われていなかった部門システムを、情報システム管理課のもと安全かつ安定的に運用する。


アプローチ

スケールアウトによる拡張が可能な共有ストレージ環境を構築するとともに、新旧・複数の物理サーバーをリプレースのタイミングで仮想化により統合。初期から大容量のストレージを導入することなく、容量が必要になった時点で拡張可能なシステムを採用する。


ITの効果

  • スケールアウトによるオンライン拡張が可能な「HP StoreVirtual 4000 Storage」を採用し共有ストレージ環境を構築
  • 複数の事務系システムのストレージとファイルサーバーを統合
  • 仮想化統合基盤の構築によりシステムの物理構成を劇的にシンプル化
  • システム一元管理により安定稼働を確保するとともに運用負荷を大幅に軽減
  • 仮想化されたサーバー/ストレージ環境ならではのセットアップの迅速化
  • データバックアップを集約し安全なデータ保護と運用負荷軽減を実現
  • 菱洋エレクトロが仮想化統合基盤の企画・設計・構築を全面的にサポート

ビジネスの効果

  • 初期投資を抑えながら将来のサーバー統合にも応える柔軟なシステム基盤を実現
  • 物理機器の削減による保守・運用コストの大幅な削減
  • 広く学生・授業向けのサービス基盤としても活用を検討
  • 仮想化統合基盤を"学内情報システムの理想形に向けた大きな一歩"として位置づけ次のステージを目指す
 

チャレンジ

医療・福祉・教育の各分野で活躍するスペシャリストを育成

群馬県高崎市に本部を置く高崎健康福祉大学は、人間発達学部・健康福祉学部・保健医療学部・薬学部の4学部7学科を擁する4年制大学である(薬学部は6年制)。医療・福祉・教育分野に特化した実学志向の教育方針を掲げ、医療機関、福祉施設、教育機関、公共機関を中心に数多くのスペシャリストを輩出している。

大学の歴史は、1966年の須藤学園 群馬女子短期大学の開学にまで遡る。高崎健康福祉大学は2001年に開学し、現在、高崎健康福祉大学高崎高等学校と高崎健康福祉大学附属幼稚園を併設・運営している。

2014年10月には内科と整形外科、リハビリテーションセンターを備えた『高崎健康福祉大学附属クリニック』の開院も計画している。学生の実習施設、学生・教職員の健康管理センターとしての役割を担うとともに、地域の医療機関として在宅医療分野での貢献も視野に入れているという。「教育・事務を支えるIT環境は、2001年の大学開学以来、段階的に整備・増強を図ってきました。学生向けのPCルーム、語学学習ラボにはおよそ500台(学園計)のシンクライアント環境を導入するなど、先進的なIT環境の整備に取り組んでいます」と情報システム管理課 課長の阿久澤明氏は紹介する。また、大学運営の多様な業務を担う事務系システムも効率化に多大な貢献をしてきた。しかし、2010年頃からデータ量の増大にインフラ整備が追いつかない状況が続いていたという。部門や目的ごとに構築されてきたシステムは、運用負荷と保守コストを高める要因にもなっていた。

「十分なメンテナンスが行われないまま稼働させている部門システムもあり、抜本的な対策が迫られていました。ファイルサーバーの容量が不足することも明らかでした。そこで、部門システムを統合して情報システム管理課のもとで運用することを視野に、大容量ストレージシステムの検討に着手しました」(阿久澤氏)

阿久澤 明 氏の写真

高崎健康福祉大学
情報システム管理課
課長
阿久澤 明 氏

"ストレージ基盤のスモールスタート"という発想転換

阿久澤氏は、「大容量ストレージとサーバー仮想化でシステムを統合する」という要件をベンダーに提示した。仮想サーバー環境に移行することで、目的や用途ごとに物理サーバーを導入してきた習慣を見直す狙いもあった。しかし、初期の提案は「どれも本学にとってはオーバースペック」(阿久澤氏)なものだったという。

初期の提案から数カ月を経て、阿久澤氏は提案を行った1社である菱洋エレクトロから再訪問を受けた。きっかけは、日本ヒューレット・パッカード のテレセールス部門からのコンタクトだった。菱洋エレクトロ 仙台支店の菊地信晃氏は、次のように振り返る。

「改めて詳しくヒアリングさせていただき、私たちは"学内に分散した個別システムを段階的に統合したい"というポイントに着目しました。ご要望は、必ずしも"大容量ストレージありき"ではなかったのです」

菱洋エレクトロが用意した新たな提案の骨子は、次のようなものだった。

@スモールスタートにより初期投資を抑えつつ段階的な拡張が可能なシステム
Aストレージ/サーバーともに仮想化技術のメリットを享受できるシステム
B情報システム管理課で大部分の運用管理を行えるシステム

いわば、ユーザーによる運用が可能な"スケールアウト型の仮想化統合基盤"である。

阿久澤氏は、「小規模なシステムから始めてリソースが不足した時点で拡張すればいい、という提案は私たちの要件にまさに合致していました。また、情報システム管理課内で運用できれば、ガバナンス強化とともに運用コスト削減も可能と考えました」と評価する。

阿久澤氏に"ストレージ基盤のスモールスタート"という発想転換をもたらしたのは、クラスターストレージ「HP StoreVirtual 4000 Storage」だった。2013年11月、HP StoreVirtualを中核に据えた仮想化統合基盤の構築がスタートした。

菊地 信晃 氏の写真

菱洋エレクトロ株式会社
仙台支店
営業グループ
係長
菊地 信晃 氏

 

ソリューション

HP StoreVirtual 4000 Storageを中心に仮想化統合基盤を構築

「HP StoreVirtual 4000 Storage」は、業界を代表するiSCSI-SANベースのクラスターストレージ製品である。ひとつの筐体にHDD、コントローラー、i SCSI I/Oモジュールを収容し、これを1ノードとしてクラスター構成することで"仮想ストレージプール"を実現する。高価なホストバスアダプター(HBA)やFCスイッチが不要で周辺機器のコストを抑えられるため、中規模クラスまでの仮想サーバー環境に最適だ。

「HP StoreVirtual最大のメリットは、ノード追加によって自由にストレージプールの容量を拡張できることです。オンライン中に無停止でノード追加を行え、ユーザーにもサービスにも影響を与えません」(菊地氏)

仮想化統合基盤は、HP StoreVirtual×3ノードの構成からスタートすることにした。将来の統合を見越して大規模なストレージ容量を確保しておく必要がないため、初期投資は大幅に抑えられた。仮想化統合基盤の設計・構築に携わった菱洋エレクトロ 技術サポート担当の石崎正樹氏は、次のように話す。

「ストレージ/サーバーともにスケールアウト型を採用し、統合対象のシステムの更新時期に合わせて必要なリソース(ストレージおよびサーバーノード)を追加していける設計としました」

サーバーとストレージが1対1だった物理環境とは違い、複数のサーバーからのアクセスが集中する統合ストレージ環境では、ストレージの不調がシステム全体に悪影響を及ぼす。菊地氏は「統合ストレージ環境に欠かせない高い信頼性・可用性という面でも、HP StoreVirtualならご安心いただけます」と自信を示す。

HP StoreVirtualは、ノード内の主要コンポーネントを二重化してハードウェア障害に備えるだけでなく、"ネットワークRAID"と呼ばれる機能によりストレージ筐体レベルの障害にも耐える。また、スナップショットやリモートコピー、シンプロビジョニングなどの機能を標準で備え、追加ライセンスなしに利用できるメリットも大きい。

石崎 正樹 氏の写真

菱洋エレクトロ株式会社
東日本ブロック
技術サポート担当
石崎 正樹 氏

 

ベネフィット

仮想化統合基盤の運用管理の容易さとコスト削減効果を実感

システム環境の多くは構築時の設計書や仕様書が残っていなかったが、菱洋エレクトロは入念に調査を行い着実に仮想化環境への移行を進めていった。そして2013年12月、仮想化統合基盤の本稼働がスタートした。既存システムからの移行を含め、実作業はおよそ1カ月というスピード構築だった。

阿久澤氏は、「仮想化されたストレージ環境の運用管理の容易さ、コスト削減効果を実感しています。従来の物理環境では、ディスクの増設でさえ、学内の承認からベンダーへの見積・購入手続きを経て導入するまで、多くの時間を要することもありました。現在は、仮想ストレージプールから切り出すだけの容易さで即座に必要な容量が手に入ります」と評価する。

HP StoreVirtual は、複数の事務系アプリケーションを集約するとともに、ファイルサーバーとしての役割も担う。統合基盤の構築に合わせてバックアップ環境も統合され、運用負荷は大幅に軽減された。また、万一のハードウェア障害に備えて、電話サポートと当日のオンサイト保守を受けられる「HPサポートプラス」を利用している。

「私たちの要件に対してオーバースペックにならず、かつリプレースが予定されているシステムを順次統合できる環境が整いました。統合の計画が確定した時点で必要なストレージ/サーバーのリソースを追加する、という仕組みは非常にメリットが大きいと考えています」−阿久澤氏

事務系システムの統合からスタートしたが、阿久澤氏は「教務課など関連部署と連携して、学生・授業により高度なIT 活用を考えていきたい」と抱負を語る。

ITインフラにおける長期的な計画・構想も視野に入ってきた。

「今後は、本学園の大学・高校・幼稚園で独立して運用されているIT環境・ITインフラを統合化することが大きな目標になります。組織やルールを変えていくチャレンジです。ハードルは高いですが、学園全体の一体運営がより強固になるよう、そのきっかけとしてITの立場から尽力していきたいと考えています」(阿久澤氏)

詳しい情報
HP StoreVirtualについてはこちら
www.hpe.com/jp/storevirtual

 

会社概要

高崎健康福祉大学

所在地:〒370-0033 群馬県高崎市中大類町37-1

URL:http://www.takasaki-u.ac.jp/ 


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本件でご紹介の日本ヒューレット・パッカード製品・サービス・ソリューション
HP StoreVirtual 4330 HP ProLiant DL380p Gen8 HP Storage D2700

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