アルゴグラフィックスが「HP 3PAR StoreServ」によるストレージ刷新とDRシステム構築を支援
オールフラッシュストレージを採用した高性能なVDI環境も実現

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「自動車の成長市場が新興国にシフトし、新興企業を加えた競争が激しさを増す中で、エンジニアリングチェーンにおいてもこれまで以上にスピードが求められていくでしょう。HP 3PAR StoreServで実現したクラウドサービスのスピード感を、エンジニアリング分野にも活かしていきたいと考えています」

−アイシン・インフォテックス株式会社
インフラサービス部
部長
熊田 幹成 氏

 

本社サイト、DRサイト、VDI環境にHP 3PAR StoreServを採用

アイシン・インフォテックスが、アイシングループ各社に提供するクラウドサービス基盤のストレージシステムを刷新した。HP 3PAR StoreServを全面的に採用し、サービス基盤全体の性能と信頼性を高めるとともに、本社サイト−DRサイト間でのリモートコピーによるデータ保護を実現。また、新たな要件として加わったVDI環境の構築に際して、ゴールデンイメージ(OS/アプリケーションのマスター)専用領域をオールフラッシュストレージ「HP 3PAR StoreServ 7450」に収容することで、高負荷時においても快適なレスポンスを実現している。プロジェクトをトータルに支援したのは、製造業向けソリューションに強みを持つアルゴグラフィックスである。

業種

IT


目的

アイシングループ向けクラウドサービス基盤におけるストレージシステム刷新。クラウドのサービス品質を向上させるとともに、データ保護を強化してビジネス継続性を高める。また、拡張性を確保して顧客のビジネス要求に柔軟に適応可能にする。


アプローチ

筐体レベルの高い信頼性を備えるとともに、より高いパフォーマンスを発揮し無停止で拡張可能なストレージ製品を選定。ストレージ機能を活用して遠隔地へのデータバックアップを実現する。


ITの効果

  • 本社サイトのメインストレージに「HP 3PAR StoreServ 7400」を採用し、高度な自律運用機能により常にパフォーマンスを最適化し安定的な稼働を実現
  • DRサイトに「HP 3PAR StoreServ 7200」を採用しスナップショットとリモートコピーによるデータ保護を実現
  • サイト間でのリモートコピー時にはHP 3PAR StoreServ のQoS機能によりネットワーク帯域を最大限に活用
  • 新たな要件として加わったVDI環境の構築を新ストレージに統合するとともに、ゴールデンイメージ(OS/アプリケーションのマスター)専用領域をオールフラッシュストレージ「HP 3PAR StoreServ 7450」に収容

ビジネスの効果

  • 新ストレージ環境がクラウドサービスのサービス品質を向上させ、同時にデータの安全な保護を実現
  • 仮想サーバー環境との高い親和性によりシステム環境のセットアップを迅速化
  • シンプロビジョニングを利用してストレージ容量効率を高め投資対効果を向上
  • 仮想化共通基盤/プライベートクラウドのリファレンスモデルとして横展開が可能に
  • アルゴグラフィックスのサポートにより将来にわたり安心できる運用体制を確立
 

チャレンジ

アイシングループ向けクラウドサービス基盤の強化

アイシン・インフォテックスが、アイシングループ向けに提供するクラウドサービスのストレージ基盤を刷新した。同社は、2007年よりデータセンターサービスを、2010年からはIaaSモデルによるクラウドサービスを提供してきたが、グループ内のニーズの高まりに応えてこれらのサービスを強化することが狙いだ。インフラサービス部 部長を務める熊田幹成氏は、次のように説明する。

「クラウドを支えるサービス基盤全体の性能と信頼性を高めるとともに、BCPとデータ保護の要求に応えるためにストレージ環境を刷新しました。また、私たちにとっては、高品質なクラウドサービス基盤を標準化されたテクノロジーで実現し、投資対効果を継続的に高めていく取り組みの一環でもあります。その先に見据えているのは、アイシングループ全体視点でのIT資産の最適化です」

IT機能に特化したアイシン・インフォテックスは、およそ180社に及ぶアイシングループ企業のIT資産の集約と共通基盤化を重要なテーマのひとつに掲げている。グループ各社の独自性を発揮させながら効率性を追求し、アイシングループ全体の総合力を高めるためのチャレンジでもある。

「これまで、グループ企業各社が使う業務アプリケーション、グループウェアやファイルサーバー等を段階的にクラウド上に集約してきました。ユーザー数やデータ量の増大に応える新しいストレージ環境の検討を始めたのは、2013年6月のことです。検討を進める中で、グループの共通課題として『ビジネス継続性をいかに確保するか、万一の災害に際していかに安全にデータを保護するか』という課題が大きくクローズアップされてきました」とインフラサービス部 ネットワークサービスグループOA基盤チームの神藤正樹氏は話す。

プロジェクトは「ストレージ機能を活用したDRシステム構築」の検討に着手した。アイシン・インフォテックスが示した要件に、優れた提案で応えたのはアルゴグラフィックスである。同社は、PLMやHPCなど製造業向けのITソリューションで豊富な経験とノウハウを持つ。アイシングループにおける実績も豊富だ。取締役 執行役員である藤森武史氏は次のように話す。

「DRシステムを実現するための機能を備え、性能や信頼性、投資対効果の観点でも申し分のないストレージとして、私たちはクラウド環境で実績豊富な『HP 3PAR StoreServ』を提案しました」

アイシン・インフォテックス株式会社 熊田幹成氏

アイシン・インフォテックス株式会社
インフラサービス部
部長
熊田 幹成 氏

アイシン・インフォテックス株式会社 神藤正樹氏

アイシン・インフォテックス株式会社
事業本部
インフラサービス部
ネットワークサービスグループ
OA基盤チーム
神藤 正樹 氏

 

ソリューション

HP 3PAR StoreServを採用しDRシステムを構築

アイシン・インフォテックスが、クラウドサービスのメインストレージとして新たに採用したのは「HP 3PAR StoreServ 7400」である。世界中のクラウド事業者から高い支持を獲得している製品だ。“ユーティリティストレージ”と形容される通り、クラウドサービス独特の変化の激しい要求に応える柔軟なリソース提供と高度に自動化された管理、ストレージ容量をムダなく使いきる高効率性など、多くのユニークな特長を備えている。

「HP 3PAR StoreServが備えるスナップショット機能、リモートコピー機能を利用することで、遠隔地へのデータバックアップが可能になります。私たちが特に注目したのは、リモートコピーに使用するネットワーク帯域を制御する『QoS機能』です」と神藤氏は振り返る。

アイシン・インフォテックスでは、すでに複数のシステムを対象にDRサイトへのデータバックアップを運用していた。本番サイトとDRサイト間を結ぶネットワークを共有するため、クラウドサービスで使用する帯域を一定に抑える必要があった。

「HP 3PAR StoreServのQoS機能でWANの帯域制御が可能なことは大きなメリットでした。特別な機器を導入することなく、追加コストなしに遠隔地バックアップを実現したのです」(神藤氏)

DRサイトへのバックアップとリカバリの手順や動作に関しては、アルゴグラフィックスが事前検証を実施した。担当したITソリューション推進室の矢野真弘氏は次のように説明する。

「日本ヒューレット・パッカードの検証センターに本番環境と同等の機器を構成し、スナップショットとリモートコピーの動作、リカバリの手順や復旧にかかる時間の計測を含め、入念に再現テストを行いました。HP 3PAR StoreServはVMwareによる仮想サーバー環境と親和性が高く、操作は非常に容易だと感じました」

DRサイトにはエントリークラスの「HP 3PAR StoreServ 7200」を採用し、大容量のSATA HDDを搭載して導入コストを抑える構成とした。

「BCPの観点からのDRシステム構築は、HP 3PAR StoreServの機能を利用することで合理的に実現できたと考えています。すでに2014年5月から実運用に入っており、スケジューリングにより自動的にスナップショットを取得して遠隔地バックアップを行っています」(神藤氏)

株式会社アルゴグラフィックス 矢野真弘氏

株式会社アルゴグラフィックス
中部事業部
中部CS推進部
ITソリューション推進室
矢野 真弘 氏

クラウドサービスのストレージ基盤にVDIを統合

クラウドサービスのストレージ基盤刷新と並行して、「仮想デスクトップ環境(VDI)」の構築プロジェクトが進められていた。インフラサービス部 サーバーサービスグループの名波厚志氏は次のように話す。

「オフショア開発に際してクライアントセキュリティを強化したい、外出先や自宅からでも会社のPC環境をセキュアに使えるようにしたい――こうしたグループ企業のニーズに応えるために、VDI環境をDaaSとしてサービス提供する準備を進めていました」

世界最先端を行く自動車関連テクノロジーとそのノウハウを持つアイシングループにとって、機密情報の保護と管理はグループ全体の共通テーマである。

「すでに構築が進んでいたHP 3PAR StoreServによるストレージ基盤を拡張して、VDI環境を統合できないかと考えました。アルゴグラフィックスとともに、パフォーマンス、容量、コストなどトータルな視点で慎重に検討を進めた結果、ゴールデンイメージ(OS/アプリケーションのマスター)専用領域をオールフラッシュストレージ『HP 3PAR StoreServ 7450』に収容することに決めました」(名波氏)

ゴールデンイメージによるプロビジョニングを高速なオールフラッシュストレージ「HP 3PAR StoreServ 7450」で処理することにより、大量のユーザーが一斉に起動させても高いレスポンスを維持できる。ユーザーデータはクラウドサービス側の「HP 3PAR StoreServ 7400」に収容することで、コストを抑えながら容量を拡張できる仕組みとした。

「ストレージ1筐体内にフラッシュとHDDを混在させて、自動階層化機能を使うという選択もありました。しかし私たちの経験では、データベースが高負荷時にI/Oを消費してSSD領域を占有してしまうような現象も起こり得ます。2つを別筐体に分ける構成は理に適った選択と言えます」(矢野氏)

本番環境では、その設計の正しさが証明された。

「今回、最大1,000ユーザーにVDI環境を提供可能な準備を整えました。実際に、多数のアクセスが集中しても期待通りのレスポンスを実現できています」と名波氏も同調する。

オールフラッシュストレージ「HP 3PAR StoreServ 7450」だけでなく、メインストレージに採用された「HP 3PAR StoreServ 7400」の性能の高さも実証されている。

「クラウドサービスのストレージ基盤上には、ユーザー企業の業務アプリケーション、グループウェア、ファイルサーバー、さらにVDIのユーザーデータ領域までが統合されましたが、HP 3PAR StoreServ 7400は処理が集中して高負荷の状態になっても高い性能を維持し続けます」−神藤氏

HP 3PAR StoreServは、独自のシステムワイドストライピングにより自律的にストレージ全体に負荷を分散させる。これにより、複数のオンライントランザクションとバッチ処理が混在するような要求に対しても高いパフォーマンスを発揮する。しかも、データ配置の最適化やシンテクノロジーなどの機能は独自の「HP 3PAR ASIC」によりハードウェア処理されるため、最も重要な「I/O性能」には影響しない。高負荷に際してもパフォーマンスが低下しないことは、HP 3PAR StoreServが“変化の予測が困難”なクラウドサービス分野で支持される大きな理由となっている。

アイシン・インフォテックス株式会社 名波厚志氏

アイシン・インフォテックス株式会社
事業本部
インフラサービス部
サーバーサービスグループ
名波 厚志 氏

クラウドサービスのストレージ基盤にVDIを統合
 

ベネフィット

エンジニアリングチェーンのスピード化への貢献

アイシン・インフォテックスは2015年10月に創立10周年を迎える。これに先立ち行われたアイシングループ企業のキーパーソンに向けたプレゼンテーションでは、今回HP 3PAR StoreServによって構築されたDRシステムが披露されたという。

「災害対策とビジネス継続性が考慮されたクラウドサービスであることを、デモンストレーションを交えてご紹介しました。私たちのクラウドサービスをご活用いただく大きな動機付けができたと思っています」と熊田氏は話す。

アイシングループにおけるビジネスプロセスには、モノを市場に供給するためのサプライチェーンと、モノを開発するエンジニアリングチェーンの大きく2つがある。アイシン・インフォテックスではその全体を網羅するソリューション提供に取り組んでいるが、ここでもアルゴグラフィックスは強力なパートナーである。

「HP 3PAR StoreServ上でのオフィス向けVDI環境構築を機に、次のステージとしてエンジニアリング分野のVDI-CAD/CAEを見据えた提案を差し上げていきたいと考えています」(藤森氏)

熊田氏が次のように語って締めくくった。

「自動車の成長市場が新興国にシフトし、新興企業を加えた競争が激しさを増す中で、エンジニアリングチェーンにおいてもこれまで以上にスピードが求められていくでしょう。HP 3PAR StoreServで実現したクラウドサービスのスピード感を、エンジニアリング分野にも活かしていきたいと考えています」

詳しい情報
HP 3PAR StoreServについてはこちら
www.hpe.com/jp/3par

株式会社アルゴグラフィックス 藤森武史氏

株式会社アルゴグラフィックス
取締役
執行役員
中部事業部
藤森 武史 氏

株式会社アルゴグラフィックス 村上竜一氏

株式会社アルゴグラフィックス
中部事業部
第二営業部
村上 竜一 氏

 

会社概要

アイシン・インフォテックス株式会社

所在地:東京都港区三田3-11-34

URL:http://www.aisinix.com/ 

アイシン・インフォテックス株式会社

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本件でご紹介の日本ヒューレット・パッカード製品・サービス
HP 3PAR StoreServ 7450 HP 3PAR StoreServ 7400 HP 3PAR StoreServ 7200

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