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HP Global Workload Manager Agent for OpenVMS V4.1: インストレーションおよびユーザ・ガイド

第6章 その他の構成作業と管理作業

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OpenVMS ドキュメント ライブラリ

タイトルページ/目次
まえがき
第 1 章:概要
第 2 章:gWLM Agent のインストールとアンインストール
第 3 章:ワークロード管理のための gWLM の構成
第 4 章:ワークロードと gWLM の監視
第 5 章:セキュリティ
第 6 章:その他の構成および管理作業
付録 A:エージェントの互換性
索引
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この章では、さまざまな構成作業と管理作業について説明します。

6.1 CPUリソースの手動調整

SRDには作成時、一定数のコアが含まれます。 gWLMは、同じ数のコアを使ってSRDを管理します。 SRD、あるいは SRD 内で使用されているポリシーが Temporary Instant Capacity (TiCAP) を使用するように構成されている場合、 gWLM は、ポリシーを満たすために追加のキャパシティを自動的に使用開始することができます。 SRDもポリシーもTiCAPを使用するように構成されていない場合、以下のようにすることで、追加のリソースを、配備されたSRDに一時的に供給することができます。

  • iCAPコアを使用開始します。

  • nPartitions内のコアを使用停止し、SRD内のnPartitionsにあるコアを1つ使用開始します。

注記: 要求されていない使用開始コアをgWLMが検出した場合、不要なキャパシティに課金することを避けるために使用開始コアを自動的に使用停止します。

注記: システムリソースを手動で変更すると(たとえば、管理されていないパーティションを変更したり、バインディングを変更したり)、1つ以上の管理対象ノードでリサイズエラーが表示されることがあります。しかし、必要なリソースに gWLM がアクセスできなくならない限り、gWLM は次のリリース割り当て間隔までに正常な状態に戻ります (エラーも発行されなくなります)。

注記: 配備されたSRDでは、利用可能なリソースを手動で減少させることはできません。gWLMは、削除されたリソースを再要求しようとします。

注記: 配備されたSRDは、追加されたリソースを認識しますが、ポリシーの最大値がいまだ有効で、リソース要求の割り当てを制限します。追加リソースを使用するにはポリシー設定を調整してください。

先に述べたように、gWLMは追加CPUリソースを一時的にのみ利用できます。HP SIMのgWLMインターフェイスを使って追加リソースを完全に、恒久的に利用するには、以下のようにします。

  1. SRDのサイズを変更します。

    1. 追加リソースの影響を受けるSRDを、共有リソースドメインビューで選択します。

    2. メニュー項目変更->共有リソースドメインを選択します。

    3. [ワークロードおよびポリシー]タブをクリックします。

    4. テーブル下の「合計サイズ」の値を編集して、SRD のサイズを調整します。

    5. OKをクリックします。

  2. SRD で使用されているポリシーを編集して、SRD が、それらの関連付けられているワークロードのリソース要求を意図せず制限していないことを確認します。

gWLMのコマンド行インターフェイスを使って追加リソースを完全に、恒久的に利用するには、以下のようにします。

  1. 調整されているシステムが含まれるSRDの配備を解除します。

  2. SRD を再作成して、再配備します。

  3. SRD で使用されているポリシーが、それらの関連付けられているワークロードのリソース要求を意図せず制限していないことを確認します。

gWLMのコマンド行インターフェイスを使ってこれらの追加リソースを使用するには、以下のようにします。

  1. 調整するシステムが含まれているSRDを配備解除します。

  2. 調整を行います。

  3. SRD を再作成して、再配備します。

  4. SRD で使用されているポリシーが、それらの関連付けられているワークロードのリソース要求を意図せず制限していないことを確認します。

HP SIMのgWLMインターフェイスを使ってこれらの追加リソースを使用するには、上述の手順に従ってください。

注記: SRD内のコア数を手動で調整した後で、gWLMリソース割り当て間隔が2回過ぎてから確かに変更されたことを必ず確認してください。以下のgWLMの動作により、変更が正しく行われないことがあります。
  • ネストしたパーティションを含むSRDでは、gWLMは、外側のパーティションをサンプリングする前に、内側のパーティションのサイズをサンプリングします。これらのサンプル間でリソースを調整すると、gWLMが誤ったサイズをレポートすることがあります。 この問題が発生した場合は、再度調整を行ってください。

| HPE 日本(日本ヒューレット・パッカード株式会社) メモリリソースの手動調整 vparmodifyコマンドを使うと、あるvParsから別のvParsへメモリを移動できます。ただし、vparmodifyによる操作が行われている間、gWLMはCPUリソースを移動できません。 メモリ移動にgWLMリソース割り当て間隔以上の時間がかかった場合、gWLMは、その間隔のCPUリソース要求を満たすことができません。メモリ移動が完了した後で、gWLMはリソース割り当てを再開します。 gWLMが実行したvparmodifyコマンドが失敗していることを示すHP SIMイベントが表示されることがあります。vparmodifyコマンドは、次のメッセージを表示して失敗します。 A conflicting resource migration is in progress on this vPar. 保留中の移行が完了すると、gWLMの操作は完了します。 -->

6.2 履歴データ用の領域の確保

gWLMで管理する100ワークロードごとに、4 GBの領域を割り当てることをお勧めします。 サンプリング間隔が5分であれば、この領域には2年分のデータを十分に格納でき、そのデータをキャパシティプランニングやパフォーマンスの管理に使うことができます。

Windows システムで Oracle を実行している場合は、構成されたデータベースが使用するファイルシステムに履歴データ用の領域を確保してください。

| HPE 日本(日本ヒューレット・パッカード株式会社) gWLM CMSデーモンまたはサービス()は、ワークロードの設定履歴のキャッシュを保持します。CMS上に非常に多くのワークロードがある場合、がヒープ領域不足に陥らないようにするには、プロパティの値を小さく設定することにより、キャッシュのサイズを縮小します。は、gwlmcms.propertiesファイルの一部です。gwlmcms.propertiesファイルは、HP-UXの場合は/etc/opt/gwlm/conf/、Windowsの場合はC:\Program_Files\HP\Virtual Server Environment\conf\にあります。(このWindowsパスがデフォルトですが、インストール時に異なるパスが選択されている場合があります。) プロパティのデフォルト値は100です。 --> | HPE 日本(日本ヒューレット・パッカード株式会社) gWLMデータベースが、Microsoft SQL内に作成された場合、リカバリモデルは、SIMPLEに設定されます。 必要に応じ、データベースの作成後にTransact-SQLステートメントを使用してリカバリモデルを変更することができます。 SIMPLEリカバリモデルは、Full Recoveryモデルに比べスペースを必要とせず、管理も容易ですが、データベースの障害が発生した場合は、データの損失の危険がより高くなります。 リカバリモデルを選択する前にデータベースベンダーのガイドラインを調べてください。
データベースメンテナンスプランの作成 | HPE 日本(日本ヒューレット・パッカード株式会社) CMS上に非常に多くのワークロードがある場合、gWLMデータベースのインデックスサイズが大きくなることがあります。 ディスクスペースの問題が発生しないように、データベースのサイズを縮小するには、毎晩インデックスのリビルドを実行するようにデータベースのメンテナンスプランを作成することをお勧めします。 SQLサーバーを使用するWindows CMSのメンテナンスプランを作成するには、以下のようにします。 SQL Server Management Studioで、メンテナンスプラン ウィザードを使用し、インデックスの再構築タスクを作成します。 オプションを選択し、データベースをgwlmとして指定し、テーブルをdbo.gwlm_config_wkldとして指定します。 メンテナンスプランを作成するのにTransact-SQLを使用する場合、以下のSQLステートメントを使用します。 USE gwlm GO ALTER INDEX ALL ON gwlm_config_wkld REBUILD GO
-->

6.3 gWLMのプロパティの設定

gWLMには、gWLMのさまざまな動作を制御するために使うことができる2つのプロパティファイルがあります。 一方のファイルはCMSデーモンまたはサービス用で、他方のファイルはすべての管理対象ノードで使われるものです。 これらのファイルで制御する動作については、ファイルを参照してください。

6.3.1 CMSのプロパティ

CMSのプロパティは、 C:\Program_Files\HP\Virtual Server Environment\conf\gwlmcms.propertiesにあります (このパスがデフォルトですが、インストール時に異なるパスが選択されている場合があります)。

注記: 一部の値は、デーモンまたはサービスの起動時にのみgWLMが読み取ります。 他の値は、SRDの配備時に読み取られます。個々のプロパティが読み取られる時期については、ファイルを参照してください。

gwlmcmsdを再起動すると、 HP Matrix OE ビジュアル化とHP Capacity Advisorが一時的に無効になります。

gwlmcms.propertiesファイルの内容を、以下に示します。

#
# (C) Copyright 2004-2008 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
#
# $Date: 2008/12/02 20:17:18 $
# $Revision: 1.1 $
#
# Contents:
# This file contains the default configuration values for the
# Global Workload Manager CMS.
#
# You must restart gwlmcmsd for changes made to this file
# to take effect--unless otherwise noted.
#
#
# Set FileHandler log level for the following log files:
# /var/opt/gwlm/gwlmcmsd.log.0
# /var/opt/gwlm/gwlmcommand.log.0
# /var/opt/gwlm/gwlm.log.0
# /var/opt/vse/logs/gwlminitconfig.log.0
# Valid levels, from most severe to least, are:
# SEVERE
# WARNING
# INFO
# CONFIG
# FINE
# FINER
# FINEST
# When you set the level, you will see messages only from that level and
# the levels that are more severe. So, the SEVERE level produces the fewest
# messages, while the FINEST level includes messages from all seven levels.
#
com.hp.gwlm.util.Log.logLevel = INFO
#
# Specify the size (in MB) and number of files to use
# for logging. For a single file of unlimited size, set
# logFileSize to negative one (logFileSize=-1).
# Otherwise, total log file size is
# logFileSize * logNFiles
#
com.hp.gwlm.util.Log.logFileSize = 20
com.hp.gwlm.util.Log.logNFiles = 3
#
# Support for automatic database statistics gathering. These properties
# control how often row-level statistics are gathered from the database in
# order to optimize performance.
#
# com.hp.gwlm.cms.db.analyze.time:
# Frequency, in minutes, in which statistics are gathered. The
# default is to attempt to gather database statistics every 60
# minutes. When the analysis runs, statistics will only be gathered
# if a certain number of transactions have been processed (which is
# configured in the property below).
#
# com.hp.gwlm.cms.db.analyze.limit:
# Number of consecutive transactions that must take place before a
# database analysis is performed.
#
com.hp.gwlm.cms.db.analyze.time = 60
com.hp.gwlm.cms.db.analyze.limit = 50
#
# Support for the database cache on the CMS.
#
# cachesize:
# The number of historical configurations to cache in memory.
# A larger historical configuration cache reduces time spent
# in database lookups. The valid range is 1-1000.
#
com.hp.gwlm.cms.cachesize = 100
#
# Support for local data caching on a remote node for report generation.
# These properties are defined on the CMS but are pushed out to the remote
# node managers during deployment of an SRD. The cached objects on the
# agent consume an amount of memory approximated by:
#
# Memory = 5000 * workloads * cachesize * (60 / resource_domain_interval)
#
# bytes of memory. For example, if there are 4 workloads deployed with a
# 15 second interval and a cachesize of 20 minutes, the agent will need:
#
# Memory = 5000 * 4 * 20 * (60 / 15) ~ 2.5 MB.
#
# cachesize:
# The number of minutes of real-time data to maintain on the remote
# node for future CMS access. This value must be at least three
# times the 'samples' value specified below. The default value is
# 20 minutes.
#
# samples:
# The number of minutes of real-time data used to aggregate into a
# historical data point. The default is to aggregate the data into
# 5-minute averages.
#
com.hp.gwlm.node.cachesize = 20
com.hp.gwlm.node.samples = 5
#
# Support for real-time graphing properties.
#
# viewport:
# The size of the displayed real-time graph (in minutes).
#
# refresh:
# The refresh rate of the real-time graphs and tables (in seconds).
#
com.hp.gwlm.ui.monitor.viewport = 20
com.hp.gwlm.ui.monitor.refresh = 15
#
# Support for securing Oracle communication.
#
# com.hp.gwlm.jdbc.oracle.secure:
# Whether communication with Oracle server is secure or not. Possible
# values are 'on' and 'off'. Default is off.
#
# oracle.net.encryption_types_client:
# Secure communication encryption type. Possible values are RC4_256,
# RC4_128, RC4_56, RC4_40, 3DES112, 3DES168. See Oracle documentation
# for details.
#
# oracle.net.crypto_checksum_types_client:
# Encryption type for Oracle secure communication integrity checking.
#
# Make sure that the parameter values specified here match those on
# the Oracle server.
#
com.hp.gwlm.jdbc.oracle.secure = off
oracle.net.encryption_types_client = 3DES112
oracle.net.crypto_checksum_types_client = MD5

6.3.2 エージェントのプロパティ

エージェントのプロパティは、 C:\Program Files\HP\Virtual Server Environment\conf\gwlmagent.propertiesにあります (このパスがデフォルトですが、インストール時に異なるパスが選択されている場合があります)。 OpenVMS では、エージェントのプロパティは sys$specific:[gwlm.conf]gwlmagent.properties ファイルにあります。

注記: プロパティファイルに対して行った変更の内容を有効にするためには、変更を行った各管理対象ノード上で、gwlmagentデーモンを再起動しなければなりません。

gwlmagent.propertiesファイルの内容を、以下に示します。

#
# (C) Copyright 2004-2007 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
#
# $Date: 2008/12/02 20:17:18 $
# $Revision: 1.1 $
#
# Contents:
# This file contains the default configuration values for the
# Global Workload Manager Agent on a given managed node. The
# agent on each managed node uses the default values unless you
# edit that node's gwlmagent.properties file.
#
# You must restart gwlmagent for changes made to this file to
# take effect.
#
#
# Set FileHandler /var/opt/gwlm/gwlmagent.log.0 log level.
# Valid levels, from most severe to least, are:
# SEVERE
# WARNING
# INFO
# CONFIG
# FINE
# FINER
# FINEST
# When you set the level, you will see messages only from that level and
# the levels that are more severe. So, the SEVERE level produces the fewest
# messages, while the FINEST level includes messages from all seven levels.
#
com.hp.gwlm.util.Log.logLevel = INFO
#
# Specify the size (in MB) and number of files to use
# for logging. For a single file of unlimited size, set
# logFileSize to negative one (logFileSize=-1).
# Otherwise, total log file size is
# logFileSize * logNFiles
#
com.hp.gwlm.util.Log.logFileSize = 20
com.hp.gwlm.util.Log.logNFiles = 3
#
# Set the number of seconds for the high availability (HA) minimum
# timeout. Communication is considered lost on a managed node
# once the timeout period has elapsed.
#
# By default, communication is not considered lost until 10 allocation
# intervals have elapsed without communication. The default value of the
# property (60) is used only when the allocation interval is less than 6
# seconds.
#
com.hp.gwlm.node.HA.minimumTimeout = 60
#
# Enable/disable use of Instant Capacity (iCAP) to simulate movement of
# cores across nPartitions. To use iCAP, you must enable this property on
# each managed nPartition where you want to take advantage of iCAP. Also,
# each nPartition must meet the requirements outlined in the online help
# topic "Getting the most out of gWLM" as well as in the section "USING
# NPARS AS COMPARTMENTS IN AN SRD" in the gwlmxml(4) man page on HP-UX or
# the gwlmxml(5) man page on Linux.
#
com.hp.gwlm.platform.icap.manageWithIcap = on
#
# Set the minimum number of Temporary Instant Capacity (TiCAP) minutes
# that must be available for TiCAP activation. gWLM will stop using
# TiCAP when the available balance goes below this threshold. The
# same value should be set on all agents managing the SRD. To use
# TiCAP, it must be available on the complex and enabled at the policy
# level or the SRD level.
#
com.hp.gwlm.node.ticap.minimumBalance = 30

6.3.3 通信ポート

gWLMでは、以下のポートを通信に使います。

管理対象ノード: 9617

CMS: 9618

これらのポートを変更する必要がある場合は、以下の行を追加します。

com.hp.gwlm.cms.port = portX

com.hp.gwlm.node.port = portY

追加先は、以下のプロパティファイルです。

  • gwlmcms.properties

    このファイルはC:\Program Files\HP\Virtual Server Environment\conf\にあります(このパスがデフォルトですが、インストール時に異なるパスが選択されている場合があります)。

    OpenVMS では、下記のファイルを編集します。

    sys$specific:[gwlm.conf]gwlmagent.properties

portXの値とportYの値を同じにすることはできません。

com.hp.gwlm.cms.portプロパティのportXの値は、すべての管理対象ノードおよびCMS上のプロパティファイルで同じ値でなければなりません。同様に、com.hp.gwlm.node.portプロパティのportYの値は、すべての管理対象ノードおよびCMS上のプロパティファイルで同じ値でなければなりません。

変更した内容を有効にするためには、gwlmcmsdgwlmagentを再起動しなければなりません。HP SIMを介して gWLM を使っている場合は、HP SIMも再起動しなければなりません (Windows で HP SIMサービスを再起動します)。

注記: gwlmcmsdを再起動すると、 HP Matrix OE ビジュアル化とHP Capacity Advisorが一時的に無効になります。

6.4 SRD内のgWLM管理対象ノードの自動再起動(高可用性)

管理対象ノードのブート時には、高可用性を実現するために、 ノードの gWLM エージェントが、そのノードを自動的に SRD に再参加させようとします。

この動作のためにユーザーが行う必要のある構成作業は、 sys$specific:[gwlm.conf]gwlmagent.properties ファイルの com.hp.gwlm.node.HA.minimumTimeout プロパティを編集して、管理対象ノードがSRDから切り離されたと判断するまでに待たなければならない最小限の時間(秒数)を設定することです。

このプロパティを設定することで、軽度なネットワーク障害で、管理対象ノードが切り離されたと早まって判断されないようにします。

gWLMがこの値を使うのは、この値がgWLMの割り当て間隔の10倍よりも大きい場合のみです。たとえば、割り当て間隔が15秒の場合、ノード上のgWLMエージェントがSRDとの再接続を試行するのは、ノードがSRDと通信しない時間が2分30秒経過してからです。

この機能は、1つの管理対象ノードと通信できなくなった場合、またはすべての管理対象ノードと通信できなくなった場合に最も役に立ちます。

注記: SRDと通信できなくなったときに、nPartitionsにアクティブなコアがいくつかある場合(Instant Capacityによる)、nPartitionsの大きさを手動で指定して、SRD内にまだ存在するnPartitions用にそれらのコアを取り戻さなければならないことがあります。詳細はInstant Capacityのドキュメントを参照してください。

6.4.1 自動再起動の動作方法

gWLMエージェント(gwlmagent) は、 管理対象ノードのブート時に SYS$COMMON:[SYSMGR]SYSTARTUP_VMS.COM により自動的に起動されます。 その後エージェントは、SYS$SPECIFIC:[GWLM]DEPLOYED.CONFIG ファイルをチェックして CMSを識別します。 次にエージェントはそのCMSと通信し、CMSにSRDのビューを再配備させます。 CMSと通信できない場合は、すべてのノードが同意すれば、 deployed.configファイル内のSRDが配備されます。

一般的に、ノード障害、CMS障害、またはネットワークの通信障害によりSRDが分断された場合、gWLMはSRDを再編成しようとします。 gWLMは、SRD内のノードをクラスター[1]として考えます。 クラスター環境[1]では、1つのノードがマスターになり、他のノードが非マスターになります。マスターノードと残りのSRD間の通信が失われた場合は、新しいマスターについて全ノードが合意することにより、マスターノードなしでも残りのSRDが部分的クラスター[1]として引き続き動作できます。 1つの非マスターノードと残りのSRD間の通信が失われた場合は、そのノードを除いた残りの部分が、部分的クラスター[1]として動作を継続します。 失われたノードが再び使用可能になるまで、マスターはそのノードを単純に除外します。

gwlmstatusコマンドを使うと、可用性を監視できます。このコマンドにより、ノードのSRDに再参加できないホストがあるかどうかや、SRD内のホストが無応答かどうかを知ることができます。詳細はgwlmstatusのヘルプを参照してください。

注記: SRDの再編成はタイムアウトすることがあり、SRDが配備されないまま、リソース割り当ての管理が行われなくなる場合があります。このような状況になった場合は、『HP Matrix Operating Environnment Release Notes』を参照して、「リアルタイム監視でのデータの欠落」の項に記載されている手順に従ってください。

6.4.2 関連イベント

この自動再起動機能に関連して、以下のHP SIMイベントを構成することができます。

  • ノードが起動時にSRDへの再参加に失敗

  • SRDがノードの部分集合で再編成

  • SRDの通信に関する問題

これらのイベントを有効にして表示する方法については、最適化->Global Workload Manager->イベントを参照してください。

その後、HP SIMの左ペインにある[イベントリスト]項目を使って、これらのイベントを表示できます。

以降の項では、いくつかのイベントの扱い方について説明します。

6.4.2.1 「ノードが起動時にSRDへの再参加に失敗」イベント

「ノードが起動時にSRDへの再参加に失敗」イベントが表示された場合は、以下の手順に従います。

  1. 影響を受けるSRD内の各管理対象ノード上で gwlmagentを再起動します。

    $ @sys$startup:gwlm$shutdown.com
    $ @sys$startup:gwlm$startup.com
    

  2. HP SIMの共有リソースドメインビューを監視するか、gwlm monitorコマンドを使って、エージェントがSRDに再参加したことを確認します。

  3. 問題が解決しない場合は、他に診断メッセージがないか、 sys$specific:[gwlm.log]gwlmagent_log.0ファイルを調べます。

6.4.2.2 「SRDの通信に関する問題」イベントと「SRDがノードの部分集合で再編成」イベント

注記: ノードの部分集合で再編成するためには、SRD内に管理対象ノードが少なくとも3個必要です。

注記: 「SRDの通信に関する問題」イベントは、デフォルトでは有効になりません。これらのイベントを有効にするには、HP SIM内のMatrix OE ビジュアル化メニューバーからツール->Global Workload Manager->イベントを使って、イベントを構成します。

n個のノードを持つSRDで、n - 1個の「SRDの通信に関する問題」イベントを受け取ったあと、最初の「SRDの通信に関する問題」イベントから5分以内(割り当て間隔が15秒の場合)に「SRDがノードの部分集合で再編成」イベントを受け取らなかった場合は、影響のあったSRD内の各管理対象ノードでgwlmagentを再起動しなければならないことがあります。

$ @sys$startup:gwlm$shutdown.com
$ @sys$startup:gwlm$startup.com

6.4.3 手動でのSRDのクリア

gWLMがSRDを再編成できない場合は、以降の項で説明しているように、SRDを手動でクリアできます。

6.4.3.1 すべてのバージョンのエージェントでのSRDのクリア

gwlmコマンドは、インストールの際にパスに追加されます。 Microsoft Windowsシステムでは、コマンドはデフォルトでC:\Program Files\HP\Virtual Server Environment\bin\gwlm\にあります。ただし、インストール時に異なるパスが選択されている場合があります。

注記: 下記のコマンドを実行するためには、Windowsでは管理者グループのメンバーのアカウントとして、OpenVMS では System グループとしてログインしなければなりません。
  1. 各管理対象ノード上のdeployed.configファイルを削除します。

    $ delete sys$specific:[gwlm]deployed.config;*
    

  2. CMSと管理対象ノードでSRDの状態に対する認識を一致させるために、強制的にSRD (下記のSRDで指定)を配備解除します。CMS上で次のコマンドを実行します。

    # gwlm undeploy --srd=SRD --force

  3. 各管理対象ノード上でgwlmagentデーモンを再起動します。

    $ @sys$startup:gwlm$shutdown.com
    $ @sys$startup:gwlm$startup.com
    

注記: SRDの配備/配備解除の状態がgWLM CMSとエージェントで一致しない場合は、gwlm deployコマンドまたはgwlm undeployコマンドの--forceオプションを使うことができます。

6.5 ネストしたパーティション

gWLMでは、複数のコンパートメントタイプで構成されるSRDを編成できます。 そのため、コンプレックスを分割する際の柔軟性が高まります。 たとえば、コンプレックスを 図 6-1に示すように分割することも可能です。 このコンプレックスには4つのnPartitionsが含まれています。 1番目のnPartitionsは仮想マシンをホスティングしており、 4番目のnPartitionsは分割されていません。 gWLMでは、2つの仮想マシンゲスト、 nPar 2 内の2つのvPars、nPar 3内の2つのvPars、およびnPar 4 から成るSRDを作成することができます。 各コンパートメント内のワークロードは、このSRD内のどのコンパートメントからでもリソースを借用できます。 コンプレックス上でTiCAPが使用可能であれば、gWLMにより、必要な場所に使用権を移動することも可能です。

注記: 配備済みのSRDでネストしたパーティションを持つのは、コンプレックスごとに1つまでにすべきです。

図 6-1 ネストしたパーティション

ネストしたパーティション

ネストしたパーティションについての詳細は、オンラインヘルプまたはgwlmのヘルプを参照してください。

6.6 gWLMのリソース割り当て間隔の変更

gWLMがCPUリソース割り当てを変更する頻度は、SRDの属性です。SRDを作成したあと、以降の項で説明するいずれかの方法を使って、SRD内のワークロードに対するCPUリソース割り当てをgWLMが調整する頻度を変更できます。

6.6.1 HP SIMでの間隔の変更

HP SIMを使うと、以下の2個所で間隔を設定できます。

  • SRDの作成時

    HP SIMのメニューバーから以下のメニューを選択します。

    ツール->HP Matrix OE ビジュアル化...

    次に、[共有リソースドメイン]タブをクリックします。Matrix OE ビジュアル化のメニューバーから次のメニューを選択します。

    作成->共有リソースドメイン

  • SRDの編集時

    HP SIMのメニューバーから以下のメニューを選択します。

    ツール->HP Matrix OE ビジュアル化...

    次に、[共有リソースドメイン]タブをクリックします。Matrix OE ビジュアル化のメニューバーから次のメニューを選択します。

    変更->共有リソースドメイン

6.6.2 コマンド行での間隔の変更

gwlmコマンドとテキストエディターを使うと、コマンド行で間隔を変更できます。

  1. gwlm exportを使って、gWLMの構成レポジトリからSRDのXML定義のコピーを取得します。

  2. 「interval」属性(秒単位)を編集します。

  3. gwlm import --clobberを使って、更新した定義をgWLMの構成レポジトリに置きます。

    同じ名前のSRDがすでに配備されている場合は、インポート操作により、新しい間隔が有効になります。同じ名前のSRDが配備されていない場合、その間隔は、ここで定義してインポートしたSRDが次回配備されたときに使われます。



[1] ここで言うクラスターとは gWLM における概念であり、OpenVMS Cluster とは関係ありません。

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