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OpenVMS マニュアル


 

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まえがき
第1章:コマンド・ディクショナリ概要
第2章:デバッガ・コマンド・ディクショナリ
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デバッガ・コマンド・ディクショナリ


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デバッガの制御下でプログラムを実行します。

  注意
DCL コマンドの DEBUG/KEEP を使用してデバッグ・セッションを開始しておくことが必要です。DCL コマンドの RUN filespec でデバッグ・セッションを開始した場合は,デバッガの RUN コマンドは使用できません。


形式

RUN [program-image]


パラメータ



program-image

デバッグの対象となるプログラムの実行可能なイメージを指定します。 /COMMAND=cmd-symbol 修飾子を使用している場合,イメージは指定できません。

修飾子



/ARGUMENTS="arg-list"

引数のリストを指定します。引用符を指定する場合には,デバッガがその引用符を解析するときに引用を取り除くため,二重引用符を追加する必要があるかもしれません。

/COMMAND="cmd-symbol"

プログラムを実行するための DCL フォーリン・コマンドを指定します。

program-image パラメータを指定する場合,この修飾子は指定できません。

SET COMMAND コマンドで作成された DCL コマンド定義またはその他のコマンド定義は指定できません。

/HEAP_ANALYZER

ワークステーション・ユーザにだけ適用される。アプリケーションのメモリ使用状況を知るための機能であるヒープ・アナライザを起動します。ヒープ・アナライザの使用法についての詳しい説明は,『デバッガ説明書』を参照してください。

/NEW

すでに実行しているプログラムを中断せずに,デバッガ制御下で新しいプログラムを実行します。

説明

DCL コマンドの DEBUG/KEEP で呼び出した場合のデバッグ・セッション中であればいつでもデバッガの RUN コマンドを使用して,デバッガの制御下でプログラムを起動できます。 RUN コマンドを実行したのがプログラムのデバッグの最中であれば, /NEW 修飾子を使用しないかぎり,プログラムはまず停止します。

同じプログラムつまり,現在デバッガの制御下にあるプログラムの同じバージョンを再び実行するには,RERUN コマンドを使用します。 RERUN コマンドを使用すれば,任意のブレークポイント,トレースポイント,静的ウォッチポイントの現在の状態 ( 有効か無効か ) を保存できます。

RUN コマンドまたは RERUN コマンドを使用して引数を渡す方法については,『デバッガ説明書』を参照してください。

デバッガの RUN コマンドに関する次の制限事項に注意してください。

  • RUN コマンドが使用できるのは DCL コマンドの DEBUG/KEEP でデバッガを起動した場合だけです。

  • RUN コマンドを使用して,実行中のプログラムにデバッガを接続することはできません。Ctrl/Y の説明を参照してください。

  • DECnet リンクを介してデバッガの制御下にあるプログラムを実行することはできません。デバッグの対象となるイメージとデバッガの両方が同じノードになくてはなりません。

関連コマンド

RERUN
RUN (DCL コマンド)
Ctrl/Y--DEBUG (DCL コマンド)
DEBUG (DCL コマンド)

#1
DBG> RUN EIGHTQUEENS
Language: C, Module: EIGHTQUEENS

このコマンドは EIGHTQUEENS プログラムをデバッガの制御下に置きます。

#2
$ RUNPROG == "$ DISK3:[SMITH]MYPROG.EXE"
$  DEBUG/KEEP 
    ...
DBG> RUN/COMMAND="RUNPROG"/ARGUMENTS="X Y Z"

この例の最初の行は MYPROG.EXE という名前のイメージを実行するために (DCL レベルで ) コマンド・シンボル RUNPROG を作成します。 2 行目はデバッガを起動します。次にデバッガの RUN コマンドは MYPROG.EXE イメージをデバッガの制御下に置きます。/COMMAND 修飾子は以前に作成したコマンド・シンボル ( この場合は RUNPROG) を指定し,/ARGUMENTS 修飾子は引数 X Y Z をイメージに引き渡します。

#3
DBG> RUN/ARGUMENTS="X Y Z" MYPROG

このコマンドは,プログラム MYPROG.EXE をデバッガの制御下に置いて,引数X Y Zを引き渡します。




これまでの画面ディスプレイの内容を新しいディスプレイでも保持します。

  注意
このコマンドは,デバッガへの HP DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。


形式

SAVE old-display AS new-display [,...]


パラメータ



old-display

内容を保存するディスプレイを指定します。次のいずれかを指定できます。

  • 定義済みのディスプレイ
    SRC
    OUT
    PROMPT
    INST
    REG
    FREG (Alpha および Integrity のみ)
    IREG

  • DISPLAYコマンドで作成したディスプレイ

  • ディスプレイの組み込みシンボル
    %CURDISP
    %CURSCROLL
    %NEXTDISP
    %NEXTINST
    %NEXTOUTPUT
    %NEXTSCROLL
    %NEXTSOURCE



new-display

作成する新しいディスプレイの名前を指定します。この新しいディスプレイが old-disp ディスプレイの内容を受け取ります。

説明

SAVE コマンドを使用すると,既存のディスプレイのスナップショット・コピーを新しいディスプレイに保存し,あとで参照できます。新しいディスプレイのテキスト内容は,既存のディスプレイのものと同じです。通常の場合,新ディスプレイは画面から削除されたものを除いて旧ディスプレイの属性をすべて受け継ぎます。自動的に更新されることはありません。 DISPLAY コマンドを実行すれば,保存したディスプレイを端末画面に再度呼び出すことができます。

SAVE コマンドを使用すると,ディスプレイのメモリ・バッファ (DISPLAY コマンドの /SIZE 修飾子を指定することによって決定されます ) に現在格納されている行だけが保存されます。ただし,ソース・ディスプレイまたは機械語命令ディスプレイを保存した場合は,そのモジュールに関連したソース行は保存しなかったものも,またそのルーチンに関連した命令は保存しなかったものも,保存したディスプレイをスクロールすることにより表示できます。

PROMPT ディスプレイは保存できません。

関連コマンド

DISPLAY
EXITLOOP

DBG> SAVE REG AS OLDREG

このコマンドは,REG というディスプレイの内容を,新規作成したディスプレイ OLDREG に保存します。




画面ディスプレイをスクロールして,ディスプレイ・ウィンドウにテキストの他の部分を表示します。

  注意
このコマンドは,デバッガへの HP DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。


形式

SCROLL [display-name]


パラメータ



display-name

スクロールするディスプレイを指定します。次のいずれかを指定できます。

  • 定義済みディスプレイ
    SRC
    OUT
    PROMPT
    INST
    REG
    FREG (Alpha および Integrity のみ)
    IREG

  • DISPLAYコマンドで作成したディスプレイ

  • ディスプレイの組み込みシンボル
    %CURDISP
    %CURSCROLL
    %NEXTDISP
    %NEXTINST
    %NEXTOUTPUT
    %NEXTSCROLL
    %NEXTSOURCE

ディスプレイを指定しないと,SELECT コマンドで設定した現在のスクロール・ディスプレイが選択されます。


修飾子



/BOTTOM

表示テキストの最後までスクロールします。

/DOWN:[n]

表示テキストをn行だけ下方へスクロールして,テキストのさらに下の部分を表示します。 n を指定しないと,表示はウィンドウ高さの約 3/4 ほどスクロールされます。

/LEFT:[n]

表示テキストを n で指定した欄数だけ左へスクロールし,ウィンドウの左側の境界より左にあるテキストを表示します。ただし,欄 1 を越えてスクロールすることはできません。 n を指定しないと,8 欄だけ左側へスクロールします。

/RIGHT[:n]

表示テキストを n で指定した欄数だけ右へスクロールし,ウィンドウの右側の境界より右にあるテキストを表示します。ただし,欄 255 を越えてスクロールすることはできません。 n を指定しないと,8 欄だけ右側へスクロールします。

/TOP

表示テキストの最上部までスクロールします。

/UP[:n]

表示テキストを n 行だけ上方へスクロールし,それより上にあるテキストを表示します。 n を指定しない場合,ディスプレイはウィンドウ高さの約 3/4 ほどスクロールされます。

説明

SCROLL コマンドは,ディスプレイをウィンドウの上,下,右または左の方向に移動することにより,表示テキストのいろいろな部分をウィンドウに表示できます。

SCROLL コマンド ( 現在のスクロール・ディスプレイ ) のディスプレイを選択するときは,SELECT/SCROLL コマンドを使用します。

SCROLL コマンドに関連したキー定義については,ヘルプ・トピック Keypad_Definitions_CI を参照してください。また,現在のキー定義を調べるには SHOW KEY コマンドを使用してください。

関連コマンド SELECT.


#1
DBG> SCROLL/LEFT

このコマンドは,現在のスクロール・ディスプレイを 8 欄だけ左へスクロールします。

#2
DBG> SCROLL/UP:4 ALPHA

このコマンドはスクロール・ディスプレイ ALPHA の 4 行上へスクロールします。




指定した文字列をソース・コードから検索し,その文字列を含んでいるソース行を表示します。

形式

SEARCH [range] [string]


パラメータ



range

検索するプログラム領域を指定します。次のいずれかの書式を使用します。

mod-name 指定したモジュール内の行 0 からモジュールの最後までの間で検索します。
mod-name\line-num 指定されたモジュール内の指定された行番号からモジュールの最後までの間で検索します。
mod-name\line-num:line-num 指定されたモジュール内のコロンの左で指定した行番号からコロンの右で指定した行番号までの間で検索します。
line-num 現在の有効範囲を使用してモジュールを決定し,そのモジュール内の指定された行番号からモジュールの最後までの間で検索します。現在の有効範囲は,前の SET SCOPE コマンドで設定されています。 SET SCOPE コマンドを指定しなかった場合は PC 有効範囲です。 SET SCOPE コマンドで有効範囲検索リストを指定すると,デバッガは最初に指定された有効範囲に関連したモジュールだけを検索します。
line-num:line-num 現在の有効範囲を使用してモジュールを決定し,そのモジュール内のコロンの左の行番号からコロンの右の行番号までの間で検索します。現在の有効範囲は,前の SET SCOPE コマンドで設定されています。 SET SCOPE コマンドを指定しなかった場合は PC 有効範囲です。 SET SCOPE コマンドで有効範囲検索リストを指定すると,デバッガは最初に指定された有効範囲に関連したモジュールだけを検索します。
null (入力なし) 最後にソース行が表示された ( たとえば,コマンド TYPE,EXAMINE/SOURCE,または SEARCH を実行した結果 ) モジュールの中のその最後に表示された行の直後からそのモジュールの最後までの間で検索します。



string

検索するソース・コード文字を指定します。文字列を指定しない場合,最後に実行した SEARCH コマンドで文字列を指定していればその文字列が使用されます。

次の場合は,文字列を二重引用符 (") または一重引用符 (') で囲まなければなりません。

  • 文字列の前部か後部に,スペース文字かタブ文字が含まれている場合

  • 文字列の中間にセミコロンが含まれている場合

  • レンジ・パラメータが空の場合

文字列を二重引用符で囲む場合,文字列自体が二重引用符を含んでいればそれを示すために 2 つの二重引用符 ("") を並べて使用します。一重引用符で囲む場合は,2 つの一重引用符 ('') を並べて使用して,文字列内の一重引用符であることを示します。


修飾子



/ALL

指定された範囲内の文字列をデバッガがすべて検索し,その文字列を含んでいる行ごとに表示することを指定します。

/IDENTIFIER

指定された範囲内で文字列を検索すると,さらに,その文字列が現在の言語で識別子の一部を構成する文字によってどちらの側にもつながっていない文字列なら,それを表示することを指定します。

/NEXT

省略時の設定。デバッガは指定された範囲内で文字列が次に出現するところを検索し,その文字列がある行だけ表示することを指定します。

/STRING

省略時の設定。デバッガは指定された文字列を検索して,表示するように,さらに文字列の出現箇所のコンテキストは解釈しないよう指定します。後者の点は /IDENTIFIER の場合と異なります。

説明

SEARCH コマンドは,指定された文字列を含んでいるソース・コード行を表示します。

SEARCH コマンドでモジュール名を指定したら,そのモジュールは設定されていなければなりません。特定のモジュールが設定されているかどうか確認するには,SHOW MODULE コマンドを使用します。設定されていなければ SET MODULE コマンドを使用します。

SEARCH コマンドの修飾子は,デバッガが (1) その文字列のすべての出現を検索する (/ALL) かまたは次に出現するものを検索する (/NEXT) かを決定し,(2) 出現文字列をすべて (/STRING) 表示するか,現在の言語で識別子を構成する文字によってどちら側にもつながっていない文字列だけ (/IDENTIFIER) を表示するかを決定します。

修飾子が同じ SEARCH コマンドを複数個入力する場合,まず, SET SEARCH コマンドを使用して,新しい省略時の修飾子を設定します。たとえば,SET SEARCH ALL と指定すると,SEARCH コマンドは SEARCH/ALL と同じように動作します。この結果,SEARCHコマンドにこの修飾子を使用しないですみます。また SEARCH コマンドで省略時の設定とは異なる修飾子を指定すれば,そのSEARCH コマンドの実行中は,現在の省略時の修飾子を上書きできます。

関連コマンド

(SET,SHOW) LANGUAGE
(SET,SHOW) MODULE
(SET,SHOW) SCOPE
(SET,SHOW) SEARCH

#1
DBG> SEARCH/STRING/ALL 40:50 D
module COBOLTEST 
    40: 02      D2N     COMP-2 VALUE -234560000000. 
    41: 02      D       COMP-2 VALUE  222222.33. 
    42: 02      DN      COMP-2 VALUE -222222.333333. 
    47: 02      DR0     COMP-2 VALUE  0.1. 
    48: 02      DR5     COMP-2 VALUE  0.000001. 
    49: 02      DR10    COMP-2 VALUE  0.00000000001. 
    50: 02      DR15    COMP-2 VALUE  0.0000000000000001.
DBG>

このコマンドは,現在の有効範囲にあるモジュール COBOLTEST の行 40 〜 50 で,文字 D をすべて検索します。

#2
DBG> SEARCH/IDENTIFIER/ALL 40:50 D
module COBOLTEST 
    41: 02      D       COMP-2 VALUE  222222.33.
DBG>

このコマンドは,COBOLTEST モジュールの行 40 〜 50 で文字 D をすべて検索します。デバッガは,現在の言語で識別子の一部を構成する文字によって文字 D( 検索文字列 ) のどちらの側にもつなっがていない行だけを表示します。

#3
DBG> SEARCH/NEXT 40:50 D
module COBOLTEST 
    40: 02      D2N     COMP-2 VALUE -234560000000.
DBG>

このコマンドは,COBOLTEST モジュールの行 40 〜 50 の間で次の文字 D を検索します。

#4
DBG> SEARCH/NEXT
module COBOLTEST 
    41: 02      D       COMP-2 VALUE  222222.33.
DBG>

このコマンドは,次の文字 D を検索します。 D が最後に入力したものであり,ほかに検索文字列を指定していないため,デバッガはこの D を検索文字列であるとみなします。

#5
DBG> SEARCH 43 D
module COBOLTEST 
    47: 02      DR0     COMP-2 VALUE  0.1.
DBG>

このコマンドは,行 43 から,次の省略時の設定文字 D を検索します。


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