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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
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目次
まえがき
第 1 章:DEC XTPU の概要
第 2 章:DEC XTPU のデータ・タイプ
第 3 章:DEC XTPU 言語のレキシカル要素
第 4 章:DEC XTPU 組込みプロシージャ
第 5 章:DEC XTPU の起動
第 6 章:呼び出し可能なDEC XTPU
付録 A :DEC XTPUにおける端末装置のサポートと制限事項
付録 B :DEC XTPU メッセージ
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日本語 HP OpenVMS
DEC XTPU リファレンス・マニュアル


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     /COMMAND[=filespec] 
     /NOCOMMAND 
     /COMMAND=XTPU$COMMAND ( 省略時設定 ) 

DEC XTPU が初期化のために,ユーザ作成コマンド・ファイルを読み取るかどうかを指定します。コマンド・ファイルは,DEC XTPU 上に作られたアプリケーションの拡張および変更や,新しいアプリケーションを作るために使用されます。 DEC XTPU コマンド・ファイルの省略時のファイル・タイプは .TPU です。ファイル指定にワイルド・カードを使うことはできません。特に指定しなかった場合,省略時の値によってDEC XTPU は,省略時のディレクトリの XTPU$COMMAND.TPU というコマンド・ファイルを読み取ろうとします。省略時のコマンド・ファイル以外のコマンド・ファイルを使用する場合には,/COMMAND 修飾子の後に完全なファイル仕様を指定するか,または XTPU$COMMAND という論理名を定義してください。

ユーザが DCL コマンド・ラインで /COMMAND を指定したかどうかは,アプリケーションの中で以下のようにして知ることができます。


x := GET_INFO (COMMAND_LINE, "command"); 

/COMMAND が指定された時には1,指定されなかった時には0が返されます。コマンド・ラインで指定されたコマンド・ファイルの名前を知るには以下のようにしてください。


x := GET_INFO (COMMAND_LINE, "command_file"); 

以下のコマンドを実行すると,DEC XTPU は sys$login:my_tpu$command.TPU という名前のコマンド・ファイルを読み取り,編集セッションのための入力ファイルとして,letter.rno を使用します。


$ EDIT/XTPU/COMMAND=sys$login:my_tpu$command.TPU letter.rno

DEC XTPU がコマンド・ファイルを処理しないようにするには,/NOCOMMAND 修飾子を使用します。コマンド・ファイルを使用せずにDEC XTPU を起動することが多いときには,以下のようなシンボルを定義しておくと良いでしょう。


$ JEVE == "EDIT/XTPU/NOCOMMAND" 

/NOCOMMAND 修飾子を使用してコマンド・ファイルを使用しないと,コマンド・ファイルの探索が不要になるので,始動時間を短縮することができます。

指定したコマンド・ファイルが存在しないときには,編集を継続せずに DCL に戻ります。

5.5.3 /CREATE


     /CREATE ( 省略時設定 ) 
     /NOCREATE 

指定された入力ファイルが存在しないときに,DEC XTPU が新しいファイルを作成するかどうかを指定します。/CREATE と /NOCREATE が両方とも指定されなかったときには,DEC XTPUは /CREATE と解釈しますが,ファイル名は指定されません。

DEC XTPU の上にレイヤ構造となっているインタフェースが,この修飾子を処理します。インタフェースは以下に示す GET_INFO 組込みプロシージャを使用することによって,DEC XTPU の起動時にこの修飾子が指定されていたかどうかを知ることができます。


x := GET_INFO (COMMAND_LINE, "create") 

この値が1のときは,/CREATE が指定されていたことを,0のときは /NOCREATE が指定されていたことを示します。

日本語 EVE は,省略時には入力ファイルが存在しないときにファイルを作成します。 /NOCREATE を指定して,入力ファイルに存在しないファイルを指定すると,編集を中断して,DCL コマンド・レベルに戻ります。

たとえば,現在のデバイスとディレクトリが DISK$:[USER] のときに NEWFILE.DAT という存在しない入力ファイルを指定したときには,DEC XTPU インタフェースはエラー・メッセージをプリントし,下記のように DCL コマンド・レベルに戻ります。


$ EDIT/XTPU/NOCREATE newfile.dat
入力ファイルがありません: NEWFILE.DAT 
$ 



5.5.4 /DEBUG


     /DEBUG[=filespec] 
     /NODEBUG ( 省略時設定 ) 

修飾子 /DEBUG は,DEC XTPU デバッガを実装するファイルを実行するかどうかを指定します。/DEBUG が指定されると,XTPU は XTPU$INIT_PROCEDURE プロシージャやコマンド・ファイルを実行する前に,デバッガ・ファイルの内容を読み込んでコンパイルし,実行します。

省略時の設定では,デバッガ・ファイルは読み込まれません。デバッガ・ファイルを指定せずに /DEBUG を指定すると,SYS$SHARE:XTPU$DEBUG.TPU が読み込まれます。

省略時のデバッガ・ファイルの代わりに別のデバッガ・ファイルを使用するには, /DEBUG 修飾子にそんデバッガ・ファイルのファイル指定を与えます。装置名およびディレクトリを省略すると,SYS$SHARE が仮定されます。論理名 XTPU$DEBUG を定義した場合,ファイルを指定せずに /DEBUG を指定すれば,その論理名に指定されているファイルが読み込まれます。

5.5.5 /DISPLAY


     /DISPLAY=CHARACTER_CELL ( 省略時設定 ) 
     /DISPLAY=DECWINDOWS 
     /NODISPLAY 

DECwindows 版と文字セル版のDEC XTPU を選択するには,DEC XTPU を起動するときに DCL コマンド・ラインの /DISPLAY 修飾子で行います。 /DISPLAY コマンド修飾子はオプションです。省略時には,DEC XTPU をワークステーション上で使うか端末上で使うかに関わらず,/DISPLAY=CHARACTER_CELL が使われます。/DISPLAY=CHARACTER_CELL を指定したときには,DEC XTPU は文字セル端末用のスクリーン・マネージャを使用します。文字セル端末用のスクリーン・マネージャは日本語DECterm 端末エミュレータあるいはハードウェア端末上で動作します。

/DISPLAY=DECWINDOWS を指定し,DECwindows の環境を使うことができるときには, DEC XTPU は DECwindows 用のスクリーン・マネージャを使用して,DEC XTPU のために DECwindows のウィンドウを作成します。/DISPLAY=DECWINDOWS を指定したときに,DECwindows の環境を使うことができない場合には,DEC XTPU は文字セル端末用のスクリーン・マネージャを使用します。

/NODISPLAY 修飾子を使用すると,DEC XTPU は端末装置のスクリーン表示機能やキーボード機能を使用せずに動作します。次の場合には,/NODISPLAY 修飾子を使用しなければなりません。

  • バッチ・ジョブでDEC XTPU プロシージャを実行する場合

  • サポートされない端末装置でDEC XTPU を使用する場合

/NODISPLAY を使用する場合には,DEC XTPU のウィンドウ操作コマンドやスクリーン操作コマンドを実行するとエラーが発生します。また /NODISPLAY が指定されているときでも,スクリーン操作コマンド(ADJUST_WINDOW,CREATE_WINDOW, MAP)およびキー定義を含む初期化ファイルは実行することができます。これらのコマンドは意味のないもので,バッチ・ログ・ファイルまたはスクリーンにエラー・メッセージが通知されることもあります。したがって,/NODISPLAY 修飾子を使用するセッションでは,特殊な初期化ファイル(セクション・ファイルまたはコマンド・ファイル)を使用してください。このファイルにはスクリーン操作コマンド (READ_LINE,MESSAGE,および LAST_KEY は除きます。これらはいくつかの制限はありますが正しく機能します)やキー定義を含んでいけません。さらにファイルは,完全なDEC XTPU セッションである必要があります。つまり,EXIT コマンドまたは QUIT コマンドで終了していなければなりません。

以下のコマンドを実行すると,DEC XTPU は端末装置を使用せずに my_batch_file.rno というファイルを編集します。


$ EDIT/XTPU/NODISPLAY my_batch_file.rno



5.5.6 /INITIALIZATION


     /INITIALIZATION[=filespec] ( 省略時設定 ) 
     /NOINITIALIZATION 

DEC XTPU を使用して書かれたアプリケーションがイニシャライゼーション・ファイルを実行するかどうかを指定します。この修飾子の使い方は,アプリケーションによって異なります。

アプリケーションは,次のようにしてユーザが DCL コマンド・ラインで /INITIALIZATION を指定したかどうかを調べます。


x := GET_INFO (COMMAND_LINE, "initialization"); 

この値が1のときは,/INITIALIZATION が指定されていたことを, 0 のときには,指定されていなかったことを示します。コマンド・ラインで指定されたファイル名を知るためには次のようにします。


x := GET_INFO (COMMAND_LINE, "initialization_file"); 

詳しくは,『Guide to the DEC Text Processing Utility』を参照してください。

DCL コマンド・ラインで /[NO]INITIALIZATION を指定しなかったときには, DEC XTPU は /INITIALIZATION が指定されていたものとして処理を行います。ただし,省略時のファイル名はありません。省略時のファイル名は,アプリケーションによって指定されます。ユーザがアプリケーションを書くときには,次のようなフォーマットのファイルを省略時のファイルとすることをお勧めします。


facility$init.facility 

日本語 EVE の省略時のイニシャライゼーション・ファイルは, JEVE$INIT_V3.EVE です。

日本語 EVE においてデバイスやディレクトリを指定しなかったときには,日本語 EVE はまず最初に現在のディレクトリを捜します。指定された(またはデフォルトの)イニシャライゼーション・ファイルがそこにないときには,日本語 EVE は SYS$LOGIN を捜します。イニシャライゼーション・ファイルが見つかれば,日本語 EVE はそのファイル中のコマンドを実行します。

日本語 EVE でのイニシャライゼーション・ファイルの使い方について,詳しくは,『日本語EVE リファレンス・マニュアル』の"日本語EVEのカスタマイズ"を参照してください。

5.5.7 /INTERFACE


     /INTERFACE[ =keyword ]  
     /INTERFACE=CHARACTER_CELL ( 省略時設定 ) 

修飾子 /INTERFACE は,インタフェースすなわち画面表示のタイプを指定します(修飾子 /DISPLAY と同様)。省略時の設定は CHARACTER_CELL です。

たとえば,日本語 EVE を DECwindows インタフェースで起動するには,次のコマンドを使用します。


$ EDIT/XTPU/INTERFACE=DECWINDOWS

このとき,DECwindows が利用可能であれば,XTPU はワークステーション画面に別のウィンドウを作成して編集セッションを開始します。この場合,日本語 EVE の画面レイアウトに含まれているメニュー・バーやスクロール・バーなどの DECwindows 機能が利用できます。DECwindows が利用できなければ,XTPU は文字セル端末インタフェースを使用します。

5.5.8 /JOURNAL


     /JOURNAL=input_file.TJL 
     /NOJOURNAL ( 省略時設定 ) 

割り込まれたセッションから回復できるように,DEC XTPU が編集セッションのジャーナル・ファイルを保存するかどうかを指定します。DEC XTPU は2種類のジャーナリングをサポートします。

  • キー・ジャーナリング --- どのバッファを使用しているかに関わらず,1つのジャーナル・ファイルにキー入力を保存します。

  • バッファ・ジャーナリング --- バッファの内容の変化をバッファごとのジャーナル・ファイルに保存します。

この修飾子の処理は DEC XTPU 上に作られたアプリケーションの責任です。

アプリケーションは,次のようにしてユーザが DCL コマンド・ラインで /JOURNAL を指定したかどうかを調べます。


x := GET_INFO (COMMAND_LINE, "journal"); 

この値が1のときは,/JOURNAL が指定されていたことを, 0のときには,指定されていなかったことを示します。

あるバッファにたいしてバッファ・ジャーナリングが起動されているかどうかを知るためには次のようにします。


status := GET_INFO (buffer_name, "journaling"); 

コマンド・ラインで指定されたキー・ジャーナリングのファイル名を知るためには次のようにします。


x := GET_INFO (COMMAND_LINE, "journal_file"); 

詳しくは,『Guide to the DEC Text Processing Utility』を参照してください。

日本語 EVE では,/JOURNAL 修飾子を指定しないか,ジャーナル・ファイル名を付けずに /JOURNAL を指定したときには,バッファ・ジャーナリングが使用されます。バッファ・ジャーナリングの,ジャーナル・ファイルの省略時のファイル・タイプは .XTPU$JOURNAL です。

/JOURNAL=filespec というようにジャーナル・ファイル名を指定すると,キー・ジャーナリングも同時に使用されます。キー・ジャーナリングの,ジャーナル・ファイルの省略時のファイル・タイプは .TJL です。

日本語 EVE で,キー・ジャーナリング,バッファ・ジャーナリングの両方を使わないときには,修飾子に /NOJOURNAL を指定してください。たとえば,以下のコマンドは日本語 EVE に対してジャーナリングをしないで MEMO.TXT をいうファイルを編集することを指示します。


$ EDIT/XTPU/NOJOURNAL memo.txt

DEC XTPU 上にアプリケーションを作る時には, JOURNAL_OPEN 組込みプロシージャを使用して編集セッションのキー・ジャーナル・ファイルを作成します。 JOURNAL_OPEN によって DEC XTPU はキーをジャーナリングするために 500 バイトのバッファを確保します。通常 DEC XTPU はそのバッファがいっぱいになったときにバッファの内容をジャーナル・ファイルに書き出します。

/NOJOURNAL を指定してバッファ・ジャーナリングを起動させていないときでも, SET (JOURNALING) 組込みプロシージャを使用して起動できます。 SET (JOURNALING) はジャーナリングの頻度を設定する際にも使用されます。 JOURNAL_OPEN および SET (JOURNALING) について詳しくは『Guide to the DEC Text Processing Utility』を参照してください。

キー・ジャーナリングでジャーナル・ファイルを作成した後,DEC XTPU がジャーナル・ファイルに含まれるコマンドを処理するようにするには,/RECOVER 修飾子を使用します。下記のコマンドを実行すると,DEC XTPU は MEMO.TXT という名前の入力ファイルを編集した編集セッションをジャーナル・ファイル MEMO.TJL を使用して回復します。キー・ジャーナリングのジャーナル・ファイルを用いて回復を行う場合には,コマンド行に, /JOURNAL=filespec と /RECOVER 修飾子の両方を指定しなければなりません。


$ EDIT/XTPU/RECOVER/JOURNAL=memo.tjl memo.txt

バッファ・ジャーナリングでバッファの変更を回復するには RECOVER_BUFFER 組込みプロシージャを使用してください。RECOVER_BUFFER について詳しくは『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。

中断された日本語 EVE セッションを回復する方法について詳しくは『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の "システム割り込みからの回復"を参照してください。

5.5.9 /KANJI_DICTIONARY


     /KANJI_DICTIONARY[=kanji_dictionary_filename] 
     /NOKANJI_DICTIONARY 
     /KANJI_DICTIONARY=SYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHO ( 省略時設定 ) 

DEC XTPU がかな漢字変換用の個人辞書を使用するかどうかを指定します。指定されないときには,DEC XTPU の省略時の値によって JSY$KOJIN という論理名で示されるファイルを個人辞書として使用しようとします。このときに,JSY$KOJIN の論理名にファイルが割り当てられていないと, SYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHO が個人辞書として使用されます。個人辞書として使用されるファイルは,日本語OpenVMS の個人辞書ファイルでなければなりません。

/KANJI_DICTIONARY=filespec 修飾子に対する値を指定すれば,個人辞書として使用されるファイルの名前を指定することができます。この結果,省略時の個人辞書である SYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHO は無効になります。

下記のコマンドを実行すると,DEC XTPU は personal.jisho というファイルを個人辞書として使用します。


$ EDIT/XTPU/KANJI_DICTIONARY=personal.jisho

個人辞書として指定されたファイルが存在しないときには,DEC XTPU は個人辞書を指定されたファイル名で作成して使用します。

/NOKANJI_DICTIONARY を指定したときには,DEC XTPU は個人辞書を使用しません。したがって CONVERT_KANA,ENTER_TANGO,DELETE_TANGO などの組込みプロシージャを実行することはできません。これらの組込みプロシージャを実行するには個人辞書が必要で,エラー・メッセージが表示されます。

DEC XTPU をバッチ・モードで使用するときのように,かな漢字変換を必要としないときには /NOKANJI_DICTIONARY 修飾子を指定すると良いでしょう。


$ EDIT/XTPU/NODISPLAY/NOKANJI_DICTIONARY/NOSECTION/COMMAND=format.tpu

個人辞書の利用方法は,論理名 JSY$KOJIN_MODE によって指定することができます。

  1. JSY$KOJIN_MODE="0" (個人辞書共有モード)
    個人辞書を用いて変換を行います。個人辞書への学習を行い,単語の登録および削除もできます。辞書を共有することができます。

  2. JSY$KOJIN_MODE="1" (個人辞書学習モード)
    個人辞書を用いて変換を行います。個人辞書への学習を行い,単語の登録および削除もできます。辞書を共有することはできません。

  3. JSY$KOJIN_MODE="2" (個人辞書参照モード)
    個人辞書を用いて変換を行います。ただし,個人辞書への学習は行われずに,単語の登録および削除もできません。個人辞書参照モードどうしなら,個人辞書を共有することができます。

  4. JSY$KOJIN_MODE="3"
    個人辞書は使用されません。

JSY$KOJIN_MODE が論理名として定義されていないときの省略値は,"1." の個人辞書共有モードです。


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