システムを初期化する時に, VMS$RESERVED_MEMORY.DATA データ・ファイルが読み込まれます。
データ・ファイル内の各エントリについて, RESERVED_MEMORY ADD コマンドの /SIZE 修飾子で指定したメガバイト数が,このメモリ常駐グローバル・セクションに対するシステムの流動ページ・カウントから差し引かれます。 /PAGE_TABLES が指定されている場合,メモリ常駐グローバル・セクションをマッピングする共用ページ・テーブルが必要とするメモリ量も,システムの流動ページ・カウントから差し引かれます。
RESERVED_MEMORY ADD コマンドに /ALLOCATE が指定された場合,物理ページの連続的なまとまりが割り当てられ,メモリ常駐グローバル・セクション用に確保されます。 /PAGE_TABLES が指定された場合,物理ページの連続的なまとまりがさらに割り当てられ,共用ページ・テーブル用に確保されます。ページは,与えられたサイズのまとまりに対して,最大の粒度ヒント係数を使用するのに適した物理アライメントを持ちます。 /ZERO が指定された場合,システムの初期化の際に,またはシステムがアイドル状態のとき,ページがゼロ化されます。 /ZERO が指定されていない場合,または /NOZERO が指定された場合は,メモリ常駐グローバル・セクションが作成されるときにページがゼロ化されます。
システム・パラメータ STARTUP_P1 が MIN に設定されると,予約メモリ・レジストリ・エントリ内のエントリは無視され,メモリは予約されません。
システムの初期化の際に行われる予約メモリ・レジストリ・データ・ファイルの処理で,システム流動ページの予約や,連続的にアラインされた物理ページの割り当てに関してエラーが発生すると,コンソールにエラー・メッセージが出力され,システムは起動を続けます。
実行中のシステムの中で次の SYSMAN コマンドを実行することによって,予約メモリを解放できます。