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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
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目次
まえがき
第 1 章:TCP/IP Servicesのインストレーションとコンフィギュレーションを行う前の準備作業
第 2 章:TCP/IP Servicesのインストレーション
第 3 章:TCP/IP Servicesのコンフィギュレーション
第 4 章:IPv6のコンフィギュレーション
付録 A :TCP/IP Services の新規のインストレーションとコンフィギュレーションの例
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HP TCP/IP Services for OpenVMS | HPE 日本

HP TCP/IP Services for OpenVMS
インストレーション/ コンフィギュレーション・ガイド


目次 索引

第 1 章
TCP/IP Servicesのインストレーションとコンフィギュレーションを行う前の準備作業

本章では,HP TCP/IP Services for OpenVMSソフトウェアのインストレーションとコンフィギュレーションに必要な準備作業について説明します。

1.1 主な作業の確認

TCP/IP Servicesソフトウェアのインストールは数分で完了します。このソフトウェアは,レイヤード・プロダクトとしてインストールします。

TCP/IP Servicesのインストールが終了したら,次の作業として,メニュー方式のTCPIP$CONFIGコンフィギュレーション手順を実行して,サービスを使用可能にし,コンフィギュレーションの内容を検証します。この作業は,通常15分程度で終了します。

表 1-1 に,TCP/IP Servicesソフトウェアのインストールとコンフィギュレーションに関係する主な作業,およびそれらの作業について説明している箇所を示します。

表 1-1 主な作業:インストールとコンフィギュレーション
手順 作業 参照先
1 インストールとコンフィギュレーションを行う前の準備作業 第 1.2 節 および 第 1.3 節
2 システムで実行されている TCP/IP Services の以前のバージョンのシャットダウン 第 2.1 節
3 TCP/IP Servicesのインストレーション 第 2 章
4 ネットワーク環境に合わせた TCP/IP Servicesのコンフィギュレーション 第 3 章
5 TCP/IP Services の起動 第 3.6 節
6 コンフィギュレーションの内容の検証 第 3.9 節
7 必要に応じて,追加のコンフィギュレーションおよびセットアップ作業を実行 第 3.10 節
8 システムを IPv6 ホストあるいは IPv6 ルータとしてコンフィギュレーション 第 4 章



1.2 インストール前の作業

表 1-2 に,システムにTCP/IP Servicesをインストールする前に完了しておく必要のある作業と,それらの作業について説明している箇所を示します。

表 1-2 インストール前の作業
手順 作業 参照先
1 配布キットの検査 第 1.2.1 項
2 TCP/IP Servicesリリース・ノートの抽出と一読 第 1.2.2 項
3 システム・ディスクのバックアップ 第 1.2.3 項
4 必要に応じて,OpenVMSオペレーティング・システムのアップグレード 第 1.2.3 項
5 TCP/IP ServicesライセンスPAKの登録 第 1.2.4 項
6 ディスクの空き領域,メモリの容量,およびシステム・パラメータのチェック 第 1.2.5 項第 1.2.7 項
7 必要に応じて,ユーザ識別コード(UIC)の割り当て 第 1.2.8 項
8 コンフィギュレーション情報の収集 第 1.3 節
9 バージョン5.0のIPv6ならびにバージョン5.3の SSHあるいはfailSAFE Early Adopters Kits (EAKs)の削除 第 1.2.9 項



1.2.1 配布キットの確認

ソフトウェア配布キットが全部そろっていることを確認します。 OpenVMS ソフトウェア・ライブラリをお持ちの場合は,同梱されている『Master Index』で CD の番号とキットの場所 (ディレクトリ)を確認してください。 OpenVMS V8.3 OSキットをお持ちの場合は『日本語OpenVMS V8.3 CD/DVDユーザーズ・ガイド』でキットの場所を確認してください。

配布キットに該当する CD メディアが含まれていない場合には,HPの担当窓口にお問い合わせください。

1.2.2 リリース・ノートの抽出

『 HP TCP/IP Services for OpenVMS Release Notes 』には,製品をインストールする前に知っておく必要がある重要な情報が含まれています。

リリース・ノートは,POLYCENTER Software Installation ユーティリティを使用して,テキスト・ファイルまたはPostScriptファイルのいずれかとして抽出することができます。リリース・ノートをテキスト・ファイルとして抽出するには, POLYCENTER Software Installationユーティリティ・コマンドを次のように入力します。


$ PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES TCPIPJA/FILE=file-name.TXT 

file-name.TXTは,リリース・ノートに対してユーザが指定するファイル名です。ファイル名を指定しなければ,リリース・ノートは現在のディレクトリの DEFAULT.PCSI$RELEASE_NOTESという名前のファイルに書き出されます。

1.2.3 システム・ディスクのバックアップと日本語OpenVMSのアップグレード

TCP/IP Servicesのインストールを行う前に,ご自分の環境で使用しているバックアップ手順に従って,システム・ディスクのバックアップをとることをお勧めします。バックアップ操作が完了したら,必要に応じて日本語OpenVMSオペレーティング・システムをアップグレードします。

システム・ディスクのバックアップ方法については,『 OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。

日本語OpenVMSのアップグレード方法については,日本語OpenVMSの該当するアップグレードおよびインストレーション用マニュアルを参照してください。

1.2.4 ライセンス製品登録キーの登録

新規にライセンスされたノードやクラスタ上で TCP/IP Servicesソフトウェアのインストールを行うときには,OpenVMSライセンス管理機能(LMF)を使ってライセンス製品登録キー(PAK)を登録する必要があります。PAKがない場合は, DECwindows TCP/IPトランスポート・ソフトウェアのみ使用できます。

対象のノードまたはクラスタにTCP/IP Servicesライセンスがすでに登録されており, TCP/IP Servicesのインストールがアップグレード・インストールの場合は,ライセンスPAKの登録は不要です。

TCP/IP Servicesと同時に必須またはオプションのソフトウェアをインストールする場合には,そのソフトウェアのPAKの状態を確認し,もし登録されていなければ, PAKを登録してからTCP/IP Servicesのインストールを行ってください。

ライセンスを登録するには,SYSTEMアカウントにログインし,以下のいずれかの操作を行います。

  • SYS$UPDATE:VMSLICENSE.COMを実行し,ライセンスPAKからデータを入力する。

  • DCLプロンプトからLICENSE REGISTERコマンドおよび適当な修飾子を入力する。

OpenVMS Clusterの各ノードでライセンスを登録します。

LMFについての詳細は,『 OpenVMS License Management Utility Manual 』を参照してください。

1.2.5 ディスクの空き領域の確認

システム・ディスクに,150,000ブロック以上の空き領域があるかどうかを確認します。実際に必要なディスクの空き領域は,システム環境,コンフィギュレーションの内容,使用するソフトウェア・オプションによって異なります。

システム・ディスクの空きブロックを表示するには,次のコマンドを入力します。


$ SHOW DEVICE SYS$SYSDEVICE 



1.2.6 物理メモリの確認

TCP/IP Services for OpenVMS が必要とする最小物理メモリ量は, OpenVMS オペレーティング・システムが必要とするメモリ量と同じです。 OpenVMS が必要とするメモリ量については『日本語 OpenVMS オペレーティング・システム Version 8.3 ソフトウェア仕様書 (SPD 25.C4.xx)』を参照してください。

システムのメモリの容量を確認するには,次のコマンドを入力します。


$ SHOW MEMORY/FULL 



1.2.7 システム・パラメータの確認

TCP/IP Servicesソフトウェアのインストールに関しては,ほとんどのシステムが必要な条件を満たすシステム・リソースを備えています。しかし,次項以下で説明するシステム・パラメータについては,設定内容を確認したうえで,MODPARAMS.DATファイルに必要な変更を加えることをお勧めします。MODPARAMS.DATファイルを変更した場合は,AUTOGENを使用してシステムをリブートする必要があります。

注意

MIN,INST,あるいは UPGRADE を指定した OpenVMS のブートはサポートしていません。 フル・ブート以外のブートを実行した場合,製品のコンフィギュレーション・プロシージャおよびスタートアップ・プロシージャ (TCPIP$CONFIG.COM および TCPIP$STARTUP.COM) が失敗します。

以下の推奨値は最低構成の場合の値です。サービスを追加したり,接続を追加すると,必要量は増加します。



TCP/IP Servicesソフトウェアは,最低 160のグローバル・セクションと12,000のグローバル・ページレットを必要とします。有効にするサービスの数により,この最低値は変わります。

使用できるグローバル・ページレットとグローバル・セクション数を確認するには, F$GETSYIレキシカル関数でWRITEコマンドを入力します。


$ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLPAGES")  
143576 
 
$ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLSECTS")  
249                                                         

グローバル・ページレットとグローバル・セクション数を追加するには,システム・パラメータのGBLPAGESとGBLSECTIONSの値を増やすステートメントを SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATファイルに追加します。次に例を示します。


ADD_GBLPAGES = 7500 
ADD_GBLSECTIONS = 75 



TCP/IP Servicesソフトウェアを動作させるには,次の手順に従って,利用可能な非ページング動的プールを少なくとも500,000バイト追加します。

  1. SYSTEMアカウントにログインします。

  2. ご使用のシステムで,非ページング・プールをどの程度追加する必要があるかを確認します。推定値の500,000バイトに,各ソケットに必要なバイト数をそれぞれ2,000バイトとして,使用する最大ソケット数に相当するバイト数を加算します。

    注意

    FDDI を使用するシステムでは,TCP/IP ソケット・バッファ・クォータの省略時のサイズは,自動的に増やされます。これにより,ローカル TCP 接続のための FDDI 全体のスループットが増加します。

  3. 次の例を参考に,MODPARAMS.DATファイルを編集し, NPAGEDYNパラメータとNPAGEVIRパラメータを適切な値に変更します。


    ! Add nonpaged pool for HP TCP/IP Services for OpenVMS. 
    ! 
    ADD_NPAGEDYN=500000 
    ADD_NPAGEVIR=500000 
    

非ページング動的プールについての詳細は,『 OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。

1.2.8 ユーザ識別コードの割り当て

OpenVMSユーザまたはユーザ・グループは,[group,member] の書式で割り当てられた一意のユーザ識別コード(UIC)で識別されます。groupおよび memberは数字,英数字,または英字の文字列です。たとえばUICは, [306,210],[GROUP1,JONES],単にJONESなどのいずれにもなります。UICは,ユーザおよびグループ特権を決定するシステム定義のライト・データベースにリンクされています。

TCPIP$CONFIGコンフィギュレーション・プロシージャでは,グループUICを使用してサービスのためのアカウントを作成します。ユーザ指定のUICが既存のコンフィギュレーションになかった場合には,プロシージャにより,次のUICグループ番号が作成されます。

省略時のUIC グループ番号 説明
3655 サービス・アカウント用の省略時のUIC グループ番号。これがこの製品の最初のコンフィギュレーションでも,番号3655が使用中であることをプロシージャが検出すると, TCPIP$CONFIGを実行したときに新しいUICグループ番号を入力するように要求するプロンプトが表示されます。
3375 TCPIP$NOBODY ユーザ・アカウント用の省略時のUIC グループ番号。
3376 ANONYMOUSアカウント用の省略時のUIC グループ番号。

新しいグループUICを割り当てる前に,次のコマンドを入力して,選択する番号が未使用であることを確認します。


$ RUN SYS$SYSTEM:AUTHORIZE 
 
UAF> SHOW /BRIEF [your-group-number,*] 
 
UAF> SHOW /IDENTIFIER /VALUE=UIC:[your-group-number,*] 

TCPIP$CONFIG で強制的にユーザが新しいUICグループ番号を指定できるようにするには,次の例のように,論理名TCPIP$ASK_GROUP_UICにTRUEの値を代入します。これにより,TCP/IP Servicesのコンフィギュレーションを行う際に, TCPIP$CONFIGがグループUICを入力するよう要求します。


$ DEFINE TCPIP$ASK_GROUP_UIC TRUE 



1.2.9 Early Adopters Kits (EAKs)の削除

以下のいずれかのEAKをインストール済みの場合, TCP/IP Services Version 5.6をインストールする前に PCSI REMOVE コマンドを使用してEAKを削除してください。

  • バージョン5.0 IPv6 EAK

    注意

    バージョン5.0 IPv6 EAKを削除した後,以下を行ってください。

    1. TCPIP$IP6_SETUP.COMコマンド・プロシージャを実行してください。詳細は『 HP TCP/IP Services for OpenVMS Guide to IPv6 』を参照してください。

    2. 本バージョンの TCP/IP Services をインストールした後,アプリケーションを再コンパイル,再リンクしてください。

  • バージョン5.3 SSH for OpenVMS EAK

  • バージョン5.3 failSAFE IP EAK



1.3 コンフィギュレーション情報の収集

表 1-3 のワークシートを利用して,コンフィギュレーション情報を収集します。

システムで初めてTCP/IP Servicesのコンフィギュレーションを行う場合, TCPIP$CONFIGコンフィギュレーション・プロシージャは, 表 1-3 に示した情報を入力するよう要求します。製品のアップグレード後に再度コンフィギュレーションを行う場合には,プロシージャは前のコンフィギュレーション情報を,新しいコンフィギュレーション情報の省略時の値として使用します。

コンフィギュレーション・ワークシートの個々の質問に関する具体的な情報は,『 HP TCP/IP Services for OpenVMS Management 』の該当する章を参照してください。 SSH コンフィギュレーション・オプションの個々の質問に関する具体的な情報は,『 HP TCP/IP Services for OpenVMS Guide to SSH 』を参照してください。

表 1-3 コンフィギュレーション・プラニング・ワークシート
質問 回答
システムのホスト名(MYNODEなど)  
   
システムのインターネット・ドメイン名(widgets.comなど)  
   
IP インタフェースを DHCP クライアントの制御下に置きたいかどうか? 置きたい場合は,このワークシートの次の項目 (システムのアドレスとマスク,およびシステムのネットワーク・インタフェース) がDHCP サーバにより自動的に構成されることがあり,その場合には,それらを指定する必要がありません。詳細については,ネットワーク管理者に問い合わせてください。  
   
システムのアドレスとマスクについて 1

  • IPアドレス (19.112.139.14など)

  • サブネット(ネットワーク・マスク)アドレス(255.0.0.0など)

  • ブロードキャスト・アドレス(19.255.255.255など)





   
システムのネットワーク・インタフェース(WE0など) 1



   
failSAFE IPに関して, IPアドレスのスタンバイ用に使用するインタフェース



   
TCP/IP ServicesのUICグループ番号 ( 第 1.2.8 項 を参照)
(3655など)
 
   
ネットワークに適した経路選択の種類
静的 --- 経路に変更がない簡単なネットワーク

静的な経路選択を使用する場合には,省略時のゲートウェイのホスト名とアドレス(GATWY1; 19.112.0.65など)

動的 --- 柔軟性が要求される複雑なネットワーク

動的な経路選択を使用する場合には,ROUTEDとGATEDのどちらの経路選択を使用するか

   
BINDリゾルバを使用するかどうか。使用する場合:

  • リゾルバに使用するBINDサーバの名前(MAINSVなど)

  • BINDサーバのIPアドレス(19.112.139.10など)

  • ドメイン名(mainsv.widgets.comなど)


   
SNMPを使用するかどうか。使用する場合:

  • SNMP管理クライアントが set 要求を発行することでMIBを変更できるようにするかどうか

  • マスタ・エージェントが,不法なコミュニティ文字列を指定するSNMP要求を受信したときに,認証トラップを有効にするかどうか

  • システムの担当者の名前。テキストを指定する。 (Sam Spade など)

  • システムの設置場所。次の3つの例のように,1つまたは2つのフィールドのテキストを指定する。

    - Falcon Building, Los Angeles
    - Boston, MA
    - Northwest

  • ネットワーク管理者がシステムをリモート管理できるようにするかどうか。可能にする場合には,パブリック・コミュニティ名を指定する必要があります。省略時の設定は「public」です。英数字のみから構成される文字列を指定してください。文字列を引用符で囲んではなりません。大文字/小文字は入力どおりになります。例: Rw2

  • 追加のコミュニティ名とアドレスを提供するかどうか (トラップを実装し,「public」コミュニティで提供される省略時の読み込み専用を超えてアクセスできるようにするため)














1IP インタフェースが DHCP クライアントの制御の下で実行される場合,この情報は自動的に構成されることがあります。ネットワーク管理者に確認してください。詳細については,DHCP クライアントのドキュメントを参照してください。


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