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OpenVMS マニュアル


HP OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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付録 J
SHOW CLUSTER キーパッド・コマンド

SHOW CLUSTER には,コマンドの入力に利用できるキーパッドが用意されています。ウィンドウの追加,削除,位置変更,スクロールのほか,表示の更新間隔の変更を行えます。さらに,個々のキーの省略時の機能を再定義することにより,キーパッドをカスタマイズすることができます。

J.1 キーパッドの使用方法

省略時のキーパッドは, 図 J-1 のように定義されます。

図 J-1 SHOW CLUSTER の省略時のキーパッド


陰が付いているキーパッド・コマンドは,GOLD キーを押してからキーパッド・キーを押します。

次の表は,Show Cluster ユーティリティ (SHOW CLUSTER)で使用できるキーパッド・コマンドの一覧です。KPn は,番号 n が付いたキーパッド・キーを指します。たとえば,KP2 は,2 の番号が付いたキーパッド・キーです。キーパッド・コマンドについては, 第 22 章 のコマンドの解説でも説明しています。

コマンド キーまたは
キー・シーケンス
説明
ADD KP4 ADD コマンドで指定したフィールドまたはクラスを現在の表示に含めることによって,現在の表示を変更する。
DESELECT GOLD-ピリオド ウィンドウの選択を解除する。
GOLD PF1 続けて押すキーパッド・キーの代替機能 (キーパッド図で下側に示されている機能) を指定する。
HELP PF2 編集キーパッドの使用方法に関する情報を表示する。
INIT PF4 フィールド名,クラス名,フィールド幅に元の省略時の値を使用して表示を再設定する。
REFRESH PF3 画面表示をリフレッシュする。画面をクリアして再描画し,SHOW CLUSTER 表示の一部ではない,外部からの文字やメッセージを削除する。Ctrl/W と同じ機能。
REMOVE KP5 REMOVE コマンドで指定したフィールドまたはクラスを削除することによって,現在の表示を変更する。
SAVE KP2 現在の表示をスタートアップ初期化ファイルまたはコマンド・プロシージャにセーブする。このファイルやプロシージャを実行すれば,同じ表示を復元できる。
SELECT ピリオド スクロール対象または移動対象のウィンドウを指定する。
SET KP1 表示するカラム数,秒単位による更新間隔,矢印キーの機能,ウィンドウの自動位置決定,フィールドの特性などのオプションを変更する。
SET AUTO_POS OFF KP6 画面上におけるウィンドウの自動位置決定を禁止する。
SET AUTO_POS ON GOLD-KP6 画面上におけるウィンドウの自動位置決定を許可する。省略時の設定値。
SET FUNCTION
EDIT
ハイフン 矢印キーを再定義して行モード編集を復元する。
SET FUNCTION
MOVE
KP9 矢印キーを再定義して,ウィンドウを画面上の指定位置に移動できるようにする。たとえば,↑を MOVE UP 1,↓を MOVE DOWN 1,→を MOVE RIGHT 1,←を MOVE LEFT 1 に再定義する。
SET FUNCTION
PAN
KP7 矢印キーを再定義して,表示を視点移動できるようにする。たとえば,↑を PAN UP 1,↓を PAN DOWN 1,→を PAN RIGHT 1,←を PAN LEFT 1 に再定義する。
SET FUNCTION
SCROLL
KP8 矢印キーを再定義して,画面表示をスクロールできるようにする。たとえば,↑を SCROLL UP 1,↓を SCROLL DOWN 1,→を SCROLL RIGHT 1,←を SCROLL LEFT 1 に再定義する。
WRITE KP3 指定したファイル名または省略時の出力ファイル名 SHOW_CLUSTER.LIS に,現在の表示を出力する。



J.2 キーパッド・キーの再定義

キーの定義を変更するには,DEFINE/KEY コマンドを実行します。詳細については, 第 22 章 の DEFINE/KEY コマンドの説明を参照してください。

J.3 矢印キーの再定義

省略時の SHOW CLUSTER の矢印キーには,EDIT 機能が設定されています。つまり,DCL の行モード編集と同じように,コマンド・プロンプトに対してコマンド行編集を行うことができます。たとえば,左向き矢印キーはカーソルを左に移動し,上向き矢印キーは直前に実行したコマンドを再呼します。DCL 行モード編集については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

キーパッドの 2 列目の SET FUNCTION キーは,指定した機能を実行するように,矢印キーを再定義します。SET FUNCTION コマンドを使用すると,矢印キーを EDIT から PAN,SCROLL,MOVE のいずれかに再設定できます。たとえば,SET FUNCTION SCROLL キーを押すと,上向き矢印キーは SCROLL UP 1 に,下向き矢印キーは SCROLL DOWN 1 に,右向き矢印キーは SCROLL RIGHT 1 に,左向き矢印キーは SCROLL LEFT 1 にそれぞれ再定義されます (各コマンドの詳細については, 第 22 章 のコマンドの部分を参照してください)。

注意

PAN,SCROLL,MOVE のいずれかに設定した矢印キーは,DCL の行モード編集キーとしては定義されていない状態となります。一度に設定できる機能は 1 つだけです。他の機能に変更した後で行モード編集を復元するには,SET FUNCTION EDIT コマンドを入力します。




付録 K
システム・パラメータ

この付録では,OpenVMS システム・パラメータについて説明します。

注意

システム・パラメータを変更する場合は,AUTOGENを使用してください。しかし,特別な場合には,会話型ブートを使用してパラメータ値を一時的に変更できます。パラメータ値を恒久的に変更するには,MODPARAMS.DATを変更し,AUTOGENを実行しなければなりません。詳しくは『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。



K.1 パラメータの記述方法

システム・パラメータは, 付録 K.1.1 項 に示すように,いくつかのカテゴリに分類することができます。それぞれのパラメータは 付録 K.1.1 項 に示すように 1 つ以上の属性を持つことができます。さらに,それぞれのパラメータは値を持ちます。

この付録のパラメータはアルファベット順に並べられており,その属性も示しています。

K.1.1 パラメータのカテゴリと属性

システム・パラメータは,次のカテゴリに分類されます。

カテゴリ 説明
ACP ファイル・システム・キャッシュと Files-11 補助制御プロセス (ACP) に関係するパラメータ。
CLUSTER VAXcluster の動作を制御するパラメータ。
JOB ジョブ制御パラメータ。
LGI ログイン・セキュリティ・パラメータ。
PQL プロセス作成の制限値とクォータに関係するパラメータ。
RMS OpenVMS レコード管理サービス (RMS) に関係するパラメータ。
SCS システム通信サービス (SCS) とポート・ドライバの動作を制御するパラメータ。 SCS 動作を制御するパラメータには SCS,ポート・ドライバ CI780/CI750 を制御するパラメータには PA の接頭辞が付く。
SPECIAL 弊社で使用する特殊パラメータ。弊社の担当者から指示があった場合,または弊社のレイヤード・プロダクトのインストレーション・マニュアルやリリース・ノートで変更するように明示されている場合を除き,これらの特殊パラメータは変更してはならない。
SYS システムの全体的動作を制御するパラメータ。
TTY ターミナルの動作に関係するパラメータ。

USERD1,USERD2,USER3,USER4 の 4 つのパラメータは,ユーザが定義することができます。 USERD1 パラメータと USERD2 パラメータは,動的パラメータです。

パラメータの属性

パラメータには,次の属性を 1 つまたは複数持たせることができます。

属性 説明
AUTOGEN 値を計算し,変更する。
DYNAMIC アクティブ値を変更できる。
FEEDBACK AUTOGENでの計算のために使用する情報を提供する。
GEN ブート時に,データ構造の作成と初期化を制御する。
MAJOR ほとんどの場合,変更する必要がある。

属性については, 付録 K.2 節 で詳しく説明します。



K.1.2 パラメータの値

各パラメータには,省略時の値と,使用可能な値の範囲を定義する最小値および最大値が関連付けられています。これらの値を知りたい場合は,SYSGEN を起動して,SHOW [パラメータ名] コマンドを(適当な修飾子を指定して) 入力してください。たとえば,WSMAX の値を表示するには SHOW WSMAX と指定します。TTY パラメータの値を表示するには SHOW/TTY と指定します。また,パラメータを属性ごとにグループ分けして表示させることもできます。たとえば,DYNAMIC パラメータを表示するには SHOW/DYNAMIC と入力します。

システム・パラメータの省略時の値を使用すると,サポートされるどの OpenVMS 構成でもブートできます。SYSGEN コマンドの SHOW [パラメータ名] をパラメータ・カテゴリまたは属性の 1 つに対して入力すると,SYSGEN は省略時の値という見出しの下にこれらの省略時の値を表示します。省略時のパラメータ値をリセットするには, USE DEFAULT コマンドを使用します。

ただし,レイヤード・プロダクトに対して調整をしていないシステムですべてのレイヤード・プロダクトを起動してシステムが機能しなくなるような事態を避けるために, STARTUP_P1 システム・パラメータを "MIN" に設定してください。

この節で述べた,計算済みのインストールされた値は, AUTOGEN コマンド・プロシージャによって得られた値です( 『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください)。

K.2 パラメータの説明

この項ではシステム・パラメータについて説明し,それぞれのシステム・パラメータを変更すべきかどうかを判断するときの基準を述べます。各パラメータについて,次の属性を示します。

AUTOGEN---A
DYNAMIC---D
FEEDBACK---F
GEN---G
MAJOR---M

注意

バージョン 4.0 より前の VMS オペレーティング・システムでは,ファイルのオープン,クローズやウィンドウの切り替えなどのファイル動作は,補助制御プロセス (ACP) という独立したプロセスが実行します。バージョン 4.0 では,システム上のすべてのプロセスがこれらの動作を実行できるようにする XQP (拡張 QIO プロシージャ) を導入しています。この結果,ACP カテゴリのパラメータの多くは, Files-11 オン・ディスク構造レベル 1 ディスクがマウントされている場合やマウント・コマンドで ACP を指定した場合だけに適用されます。互換性をとるため,パラメータ名は変更されていません。



K.2.1 システム・パラメータ

この項では,すべてのカテゴリのシステム・パラメータをアルファベット順に説明します。




パラメータ



ACP_BASEPRIO (D)

すべての ACP の基本優先順位を設定します。DCL の SET PROCESS/PRIORITY コマンドにより,個々の ACP の基本優先順位を再設定することができます。XQP には適用されません。

ACP_DATACHECK (D)

ACP_DATACHECK は,ファイル・ヘッダなどの内部ファイル・システム・メタデータに対して実行される一貫性チェックを制御します。

ACP_DATACHECK はビット・マスクです。次の表は現在定義されているビットを示しています。

ビット 説明
0 読み込み操作に対して一貫性チェックを実行するときは,このビットをセットする。

このビットをセットすると,ファイル・システム・メタデータを読み込む後続のすべての IO$_READLBLK 操作に対して,IO$M_DATACHECK 関数修飾子が自動的に設定される ( 『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照)。

1 書き込み操作に対して一貫性チェックを実行するときは,このビットをセットする。

このビットをセットすると,ファイル・システム・メタデータを読み込む後続のすべての IO$_WRITELBLK 操作に対して,IO$M_DATACHECK 関数修飾子が自動的に設定される ( 『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照)。

2 書き込み後の読み込み一貫性チェックを実行するときは,このビットをセットする。

これはビット 1 を設定するのと同じであるが,この場合,チェックするのはファイル・システムであり,下位レベルのデバイスやディスク・ドライバではない。

書き込み後の読み込み一貫性チェックは,デファード書き込みでは実行できない。このビットがセットされている場合には,デファード書き込みはオフになる。

3 弊社が使用するために確保されている。0 でなければならない。
4 弊社が使用するために確保されている。0 でなければならない。
5 と 6 これらの 2 つのビットは,ディレクトリ・ブロックの読み込みと書き込みに対して実行されるチェックを制御する。4 種類のレベルのいずれかを選択できる。

チェックの対象 選択するレベル ビット 6 のセット ビット 5 のセット
ブロックが正しいディレクトリ・ブロックであるかどうか (読み込みのみ) 0 0 0
ブロックが正しいディレクトリ・ブロックであるかどうか (読み込みと書き込み) 1 0 1
ブロックが正しいディレクトリ・ブロックであり,有効なエントリが格納されているかどうか (読み込みと書き込み) 2 1 0
ブロックが有効なディレクトリ・ブロックであり,正しい英数字の順序で有効なエントリが格納されているかどうか (読み込みと書き込み) 3 1 1

SYSTEM_CHECK システム・パラメータを 1 に設定すると,ディレクトリ・ブロックのレベル 3 のチェックが有効になる。

書き込みエラーになると,BUGCHECK が発生し,システムがクラッシュする。読み込みエラーの場合は,操作が終了し,エラー状態 SS$_BADDIRECTORY が戻される。

7 弊社が使用するために確保されている。0 でなければならない。



ACP_DINDXCACHE (A,D,F)

ディレクトリ・インデックス・キャッシュのサイズとキャッシュ全体で使用しているバッファ数を制御します。また,一時的インデックスをディレクトリ・ファイルに作成するので,検索時間が短縮されディレクトリ・ヘッダの検索処理が低減します。

ACP_DIRCACHE (A,D,F)

ディレクトリ・ブロックのキャッシングに使用するページ数を設定します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとディレクトリ・データ・ブロック・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_EXTCACHE (D,F)

拡張キャッシュのエントリ数を設定します。各エントリは,ディスク上の連続する空き空間領域を 1 つ指します。 0 はキャッシュなしを意味します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎると拡張キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_EXTLIMIT (D)

拡張キャッシュが指すことができる空き空間最大量を,ディスク上で現在利用できる空きブロック数の 1000 分の 1 単位で指定します。たとえば,ディスク上の空き空間が 20,000 ブロックである場合に 10 を指定すると,拡張キャッシュが 200 ブロックに制限されます。

通常は計算で求めたインストール済みの値で充分ですが, 4 つ以上の OpenVMS Cluster ノード・システムを使用している場合は,このパラメータを調整してもよいでしょう。

ACP_FIDCACHE (D,F)

キャッシュ対象のファイル識別スロット数を設定します。1 はキャッシュなしを意味します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎると FID キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_HDRCACHE (A,D,F)

ファイル・ヘッダ・ブロックのキャッシングに使用するページ数を設定します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとファイル・ヘッダ・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_MAPCACHE (A,D,F)

インデックス・ファイル・ビットマップ・ブロックのキャッシングに使用するページ数を設定します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとビットマップ・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_MAXREAD (D)

1 回の入出力動作で読み込むディレクトリ・ブロックの最大数を設定します。

ACP_MULTIPLE (A,D)

異種デバイスにマウントされた各ボリュームに対し,独立した XQP ディスク・キャッシュの作成を許可(1)または禁止します(0) (省略時の設定では作成されます)。 4.0 より前のバージョンでこのパラメータを許可した場合,各デバイスに対して独立した ACP プロセスが作成されます。現在ではプロセスごとの XQP が ACP 動作を処理するので,独立したプロセスは作成されません。複数のキャッシュは通常不要です。小容量のキャッシュを複数個使用するより,大容量のキャッシュを 1 つ使用した方が効率的です。DCL の MOUNT コマンドにより,ボリューム単位でこのパラメータを無効にすることができます。

ACP_QUOCACHE (A,D,F)

キャッシュ対象のクォータ・ファイル・エントリ数を設定します。0 はキャッシュなしを意味します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとクォータ・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_REBLDSYSD

拡張キャッシング,ファイル番号キャッシング,ディスク・クォータ・キャッシングのいずれかが許可された状態でシステム・ディスクが正しくディスマウントされなかった場合,システム・ディスクを再作成するかどうかを指定します。省略時の値 (1) は,システム・ディスクを再作成します。値を0に設定するということは,ディスクを再構築しないことを意味します。


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