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OpenVMS マニュアル


HP OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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25.5.2 構成障害に関する情報の取得

UCM がパーマネント・リストからエントリを検索できないためや,ドライバ・エラーが発生したために,UCM がデバイスを構成しない場合,この情報はイベント・ログに記録されます。このような情報は,SHOW EVENTS コマンド,および表示を制限する修飾子を使用して表示できます。デバイス・ドライバがないジョイスティックを挿入する例を次に示します。


UCM> SHOW EVENTS /SINCE=YESTERDAY 
 
Date        Time        Type         Priority Component 
_________________________________________________________________________ 
 
 3-OCT-2005 09:06:11.20 UCM          NORMAL   SYS$AGDRIVER.EXE 
        Message: Tentative device AGA0 proposed... auto-loading driver. 
 
 3-OCT-2005 09:06:11.20 UCM          NORMAL   SYS$AGDRIVER.EXE 
        Message: Error from auto-load for AGA0 - status 0x18292. 
  
 3-OCT-2005 09:06:11.20 DRIVER       NORMAL   HUBDRIVER 
        Message: Configured device HID0 using driver SYS$HIDDRIVER: 
 
 
UCM> exit 

実際の画面表示は,ここに示した表示と少し異なる可能性があります。

デバイスのエントリがジェネリック・リストにない場合は,デバイスに関して分かっている情報がログに表示されます。エラーによって障害が発生した場合は,エラー・コードがログに示されます。

UCM コマンドを使用することで,構成するデバイスを選択したり,接続,切断,エラーなどの USB イベントを表示することができます。

UCM を使用してデバイスを追加する方法についての詳細は, .PS,.PDF,HTML 形式の SYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.USB]UGDRIVER_PROGRAMMERS_GUIDE を参照してください。このドキュメントには,USB 汎用ドライバの使用方法と, USB ジェネリック・エントリを追加する方法が説明されています。

25.6 UCM の使用方法のまとめ

UCM (USB (Universal Serial Bus) Configuration Manager) ユーティリティを使用すると,1 本の 4 芯ケーブルを使用して,コンピュータをさまざまな USB デバイスに接続できます。

UCM を起動するには,DCL コマンド・プロンプト ($) で「UCM」と入力します。


$ UCM 
 
UCM> 

UCM> プロンプトが表示されたら,UCM コマンドを入力できます。入力できるコマンドについては, 第 25.7 節 で簡単に説明し,その中の項で詳細に説明します。

また,先頭に UCM を付加することで, DCL プロンプトで UCM コマンドを入力することもできます。次の例を参照してください。


$ UCM RELOAD 
$ 

UCM を終了するには,UCM> プロンプトで EXIT コマンドを入力するか,Ctrl/Z を押します。

25.7 UCM コマンド

次の表は UCM コマンドの要約を示しています。

コマンド 説明 必要な特権
ADD DEVICE 新しいデバイスを既知の USB デバイス群に追加する。 SYSPRV
DELETE DEVICE デバイスを既知の USB デバイス群から削除する。 SYSPRV
EXIT UCM ユーティリティを終了する。 なし
HELP UCM コマンドの使用方法に関するオンライン・ヘルプ情報を表示する。 なし
MODIFY DEVICE パーマネント・リストのエントリのフラグまたはユニット番号を変更する。変更はただちに有効になる。 SYSPRV
RELOAD ジェネリック・リストとパーマネント・リストをディスクから読み込む。 SYSPRV
RESTART 構成サーバを再起動する。 CMKRNL
SET AUTO 自動ロードと永続化を有効 (/ENABLE) または無効 (/DISABLE) にします。また,対象リストと除外リストの設定も可能にします。 SYSPRV
SET LOG/NEW イベント・ログ・ファイルの新バージョンを作成する。 OPER
SHOW AUTO 自動ロード,自動永続化,対象リスト,除外リストの設定を表示します。 なし
SHOW DEVICE USB に接続されている構成済みデバイスと未構成デバイスを表示する。 なし
SHOW EVENTS イベント・ログ・ファイルに記録されているイベントを表示する。 なし



ADD DEVICE

既知の USB デバイス群に新しいデバイスを追加します。

SYSPRV 特権が必要です。




形式

ADD DEVICE device-name:




パラメータ



device-name:

属性を追加するデバイスの名前。デバイス名は ddcu という形式です。

各項目の意味は以下のとおりです。

dd デバイス・コード (たとえば LP)。ドライバ名はデバイス・コードに対応する。この場合,ドライバ名は SYS$LPDRIVER である。
c A〜Z のコントローラ名。 UCM が別の名前を指定しない限り,すべての USB デバイスは A である。
u ユニット番号 (0〜9999)。

OpenVMS のデバイス名は,2 文字のデバイス・コード,コントローラ名,ユニット番号 (1〜4 文字),コロン (:) で構成されます。




修飾子



/BUS_NUMBER=number

デバイスの USB バス番号を指定します。このパラメータは,複数の USB バスがあるシステムで特定のデバイスを識別するときに必要です。この修飾子を使用しない場合,バス番号はデフォルトで 0 になります。

番号は 0〜25 の範囲です。

/PATH=(n1[.n2.n3.n4.n5.n6])

バス上でデバイスへのパスを指定します。デバイスにシリアル番号がない場合,パスはデバイスを識別するのに使用されます。パス指定は,6 文字以内の 0 以外の数字です。

各項目の意味は以下のとおりです。

n1 ルート・ハブ (階層 0) のポートの番号。
n2n6 階層 1,2,3,4,5 にある下流のハブのポート番号 (後続の 0 を指定しないと,UCM サーバが 0 を追加する)。

たとえば,/PATH=1.4.3 は,デバイスが階層 2 のハブのポート 3 に接続されており,階層 2 のハブは階層 1 のハブのポート 4 に接続されており,階層 1 のハブはルート・ハブ 1 に接続されていることを示します。

パス指定の詳細については, 図 25-2 および図中のテキストを参照してください。

/UNIT_NUMBER=number

ユニット番号は 0〜9999 の範囲です。デフォルトでは,UCM は使用可能な次のユニット番号を選択します。この修飾子を使用すると,要件に適合するようにユニット番号を変更できます。



#1

$  UCM
Universal Serial Bus Configuration Manager, Version V1.0
UCM> SHOW DEVICE /UNCONFIGURED
DEVICE 
DEVICE_TYPE                     TENTATIVE 
DEVICE_NAME_ROOT                AGA 
UNIT_NUMBER                     0 
BUS                             1 
PATH                            1.0.0.0.0.0 
END_DEVICE
 
UCM> ADD DEVICE AGA0:
UCM> SHOW DEVICE /PERMANENT /FULL AGA0:
DEVICE 
DEVICE_TYPE                     PERMANENT 
DEVICE_NAME_ROOT                AGA 
UNIT_NUMBER                     0 
DRIVER                          SYS$AGDRIVER.EXE 
BUS_NUMBER                      1 
PATH                            1.0.0.0.0.0 
HID_USAGE_DATA                  65540 
BEGIN_INTERFACE 
HID_USAGE_DATA                  65540 
END_INTERFACE 
END_DEVICE
UCM> 
 

この例では,最初の UCM コマンド SHOW DEVICE/UNCONFIGURED は,デバイスがまだ構成されていないことを示しています。ジェネリック・リストに登録されている情報,つまり,デバイス名ルート,ユニット番号,バス,パスだけが表示されます。

ADD DEVICE コマンドの後,/PERMANENT 修飾子と /FULL 修飾子を指定した 2 番目の SHOW DEVICE コマンドは,パーマネント・リストの情報を表示します。このリストには,デバイスに割り当てられているドライバの名前,バス番号, HID (Human Interface Device) 使用データ番号が含まれています。この番号は,HID インタフェース・クラスのデバイスを構成するのに使用されます。HID デバイスとしては,キーボードやマウス,ジョイスティックなどがあります。



DELETE DEVICE

デバイスをパーマネント・リストから削除します。

SYSPRV 特権が必要です。




形式

DELETE DEVICE device-name:




パラメータ



device-name:

属性を削除するデバイスの名前。デバイス名は ddcu という形式です。

各項目の意味は以下のとおりです。

dd デバイス・コード (たとえば LP)。ドライバ名はデバイス・コードに対応する。この場合,ドライバ名は SYS$LPDRIVER である。
c A〜Z のコントローラ名。UCM が別の名前を指定しない限り,すべての USB デバイスは A である。
u ユニット番号 (0〜9999)。

OpenVMS のデバイス名は,2 文字のデバイス・コード,コントローラ名,ユニット番号 (1〜4 文字),コロン (:) で構成されます。




#1

$  UCM
Universal Serial Bus Configuration Manager, Version V1.0
UCM> SHOW DEVICE /PERMANENT AGA0:
DEVICE 
DEVICE_TYPE                     PERMANENT 
DEVICE_NAME_ROOT                AGA 
UNIT_NUMBER                     0 
BUS                             1 
PATH                            1.0.0.0.0.0 
END_DEVICE 
 
UCM> DELETE DEVICE AGA0:
UCM> SHOW DEVICE /PERMANENT AGA0:
%USB-E-NOSUCHDEV, Device name or device unit not found
UCM> 
 

この例では,最初の SHOW DEVICE AGA0: コマンドは,パーマネント・リストに登録されているデバイスに関する情報を表示します。DELETE DEVICE AGA0: コマンドの後の 2 番目の SHOW DEVICE AGA0: コマンドは,パーマネント・リストにこれ以上デバイスが登録されていないことを示すエラー・メッセージを表示します。



EXIT

UCM の実行を停止し,制御を DCL コマンド・レベルに戻します。 Ctrl/Z を押して同じ機能を実行することもできます。



形式

EXIT



HELP

UCM コマンドの使用方法に関するオンライン・ヘルプを提供します。



形式

HELP [command-name]




パラメータ



command-name

UCM コマンドの名前。コマンド名を指定して HELP コマンドを入力すると,そのコマンドで使用できるすべてのコマンド・キーワードの一覧が表示されます。



#1

UCM> HELP RESTART
RESTART 
 
     Restarts the configuration server.  Use this command 
     only if the server is no longer responding to configuration requests 
     or if the server does respond to client commands.  To use 
     this command, you must have the CMKRNL privilege. 
 
     Format 
 
       RESTART 
 
 Additional information available: 
 
  Qualifiers 
  /CONFIRM 
 
RESTART Subtopic? 
 

HELP RESTART コマンドは,RESTART コマンドについての説明とフォーマットを表示し,修飾子など,追加情報を表示できる項目も示します。その後,/CONFIRM 修飾子に関する情報を表示するにはその修飾子の名前を入力するように求めるプロンプトが表示されます。



MODIFY DEVICE

パーマネント・リストでデバイスの名前とユニット番号を変更します。変更はただちに有効になります。

SYSPRV 特権が必要です。




形式

MODIFY DEVICE device-name:




パラメータ



device-name:

属性を変更するデバイスの名前。デバイス名は ddcu という形式です。

各項目の意味は以下のとおりです。

dd デバイス・コード (たとえば LP)。ドライバ名はデバイス・コードに対応する。この場合,ドライバ名は SYS$LPDRIVER である。
c A〜Z のコントローラ名。 UCM が別の名前を指定しない限り,すべての USB デバイスは A である。
u ユニット番号 (0〜9999)。

OpenVMS のデバイス名は,2 文字のデバイス・コード,コントローラ名,ユニット番号 (1〜4 文字),コロン (:) で構成されます。




修飾子



/BUS_NUMBER=number

デバイスの USB バス番号を指定します。複数の USB バスがあるシステムで特定のデバイスを識別するには,このパラメータが必要です。この修飾子を指定しなかった場合,バス番号はデフォルトの 0 になります。

番号は 0〜25の範囲です。

/PATH=(n1[.n2.n3.n4.n5.n6])

バス上のデバイスへのパスを指定します。デバイスにシリアル番号がない場合,デバイスを一意に識別するためにパスが使用されます。パス指定は 6 桁以内の数字です。

各項目の意味は以下のとおりです。

n1 ルート・ハブ (階層 0) の番号。
n2n6 階層 1,2,3,4,5 にある下流のハブのポート番号。

たとえば,/PATH=1.4.3 は,デバイスが階層 2 のハブのポート 3 に接続されており,階層 2 のハブは階層 1 のハブのポート 4 に接続されており,階層 1 のハブはルート・ハブ 1 に接続されていることを示します。

/UNIT_NUMBER=number

ユニット番号は 0〜9999 の範囲です。デフォルトでは,使用可能な次のユニット番号が選択されます。この修飾子を使用すると,要件に適合するようにユニット番号を変更できます。



#1

$  UCM
Universal Serial Bus Configuration Manager, Version V1.0
 
UCM> SHOW DEVICE /UNCONFIGURED
 
DEVICE 
DEVICE_TYPE                     TENTATIVE 
DEVICE_NAME_ROOT                AGA 
UNIT_NUMBER                     0 
BUS                             1 
PATH                            1.0.0.0.0.0 
END_DEVICE 
 
UCM> ADD DEVICE AGA0:
 
UCM> MODIFY DEVICE AGA0:/UNIT=9999
 
UCM> SHOW DEVICE /PERMANENT /FULL AGA9999:
 
DEVICE 
DEVICE_TYPE                     PERMANENT 
DEVICE_NAME_ROOT                AGA 
UNIT_NUMBER                     9999 
DRIVER                          SYS$AGDRIVER.EXE 
BUS_NUMBER                      1 
PATH                            1.0.0.0.0.0 
HID_USAGE_DATA                  65540 
BEGIN_INTERFACE 
HID_USAGE_DATA                  65540 
END_INTERFACE 
END_DEVICE
 
UCM> 
 

最初の SHOW DEVICE コマンドは,未構成の AG デバイスに関して,ジェネリック・リストに登録されている情報を表示します。 ADD DEVICE コマンドはデバイスをパーマネント・リストに追加し, MODIFY DEVICE コマンドはデバイスのユニット番号を変更します。2 番目の SHOW DEVICE コマンドはこの変更を表示します。



RELOAD

構成サーバがジェネリック・デバイス・ファイルおよびパーマネント・デバイス・ファイルから構成データを再ロードし,リストを再作成するように要求します。このコマンドを使用すると, UCM を再起動せずに,新しいデバイス・タイプを追加して,サーバがそのデバイスに関する情報を検索できるようにすることができます。

SYSPRV 特権が必要です。




形式

RELOAD



RESTART

構成サーバを再起動します。

注意

このコマンドは,サーバが構成要求やクライアント・コマンドに応答しなくなった場合だけ使用するようにしてください。

CMKRNL 特権が必要です。




形式

RESTART




修飾子



/CONFIRM (デフォルト)
/NOCONFIRM

構成サーバを再起動するかどうかの確認を求めます。「yes」と応答すると,構成サーバは再起動されます。「no」と応答すると,操作は実行されません。



#1

$  UCM
UCM> RESTART
 
Restart UCM Server? [N]: yes
 
Waiting for UCM Server image to exit.... 
Waiting for UCM Server image to restart.... 
%USB-S-SRVRRESTART, Identification of new UCM Server is 00000217 
 
UCM> 

RESTART コマンドの後,このコマンドの実行を確認するプロンプトが表示されます。UCM サーバを再起動すると,新しい識別番号がサーバに割り当てられます。



SET AUTO

自動ロード,自動永続化,除外リストと追加リストの設定を変更します。このコマンドを修飾子なしで使用すると, UCM サーバは保存されている設定をディスクから再ロードします。

注意

いったんデバイスがパーマネント・デバイスになると, SET AUTO の設定にかかわらず,そのデバイスは常に構成されロードされます。パーマネント・デバイスを削除するには, DELETE DEVICE コマンドを使用します。




形式

SET AUTO




修飾子



/ENABLE=(LOAD,PERM)
/DISABLE=(LOAD,PERM)

/ENABLE 修飾子と /DISABLE 修飾子を使用すると,すべての永続的でないデバイスについて,自動的なロードと自動的な永続化を無効にしたり選択的に有効にすることができます。 2 つの修飾子の意味は以下のとおりです。

修飾子 説明
/ENABLE 自動的なロードと自動的な永続化を選択的に有効にします。自動的なロードが無効になっている場合は,自動的な永続化は無視されます。ただし,自動的なロードを有効にし,自動的な永続化を無効にすることはできます。これにより,デバイスの構成は行うものの,パーマネント・データベースへの追加は行わないことも可能です。この場合,OpenVMS デバイス名は永続的ではありません。
/DISABLE デバイスごとにロードを無効にすることができます。

キーワード LOAD と PERM の説明を次の表に示します。

キーワード 意味 説明
LOAD 自動的なロード デバイスの自動的な構成を有効にします。つまり,デバイス・ドライバがロードされ,そのデバイスの OpenVMS デバイスが作成されます。
PERM 自動的な永続化 デバイスがパーマネント・データベースに追加されます。いったんデバイスがパーマネント・データベースに追加されると,システムに接続するたびにドライバがロードされ,同じデバイス名が使用されます。つまり,永続化されます。

デフォルトでは,LOAD と PERM は有効になっています。自動的なロードが無効になっている場合は,自動的な永続化は無視されます。ただし,自動的なロードを有効にし,自動的な永続化を無効にすることはできます。これにより,デバイスの構成は行うものの,パーマネント・データベースへの追加は行わないことも可能です。この場合,OpenVMS デバイス名は永続的ではありません。

/EXCLUDE=()
/INCLUDE=()

/EXCLUDE 修飾子と /INCLUDE 修飾子を使用すると,どのデバイスを自動的に構成するかをより明示的に制御することができます。

各修飾子に 1 つ以上のデバイス名を指定したり,部分的なデバイス名を指定できます。部分的なデバイス名を指定する場合は,残りの文字にはワイルドカードを指定します。すべてのデバイスを対象とするには,明示的にワイルドカード文字 (アスタリスクなど) を指定します。


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