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OpenVMS マニュアル


HP OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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SHOW LOG

トランザクション・ログに関する情報を表示します。

トランザクション・ログとそのディレクトリへの読み込みアクセス権が必要です。




形式

SHOW LOG [ファイル指定]




パラメータ



ファイル指定

情報を表示したいトランザクション・ログのファイル指定。パーセント (%) とアスタリスク (*) のワイルドカード文字を使用できます。

省略時の設定は,次のとおりです。

  • ディスクとディレクトリを省略した場合
    新トランザクション・ログは,論理名 SYS$JOURNAL が指すディレクトリの中で最初にアクセス可能なディレクトリに作成されます。SYS$JOURNAL は,エグゼクティブ・モードでシステム論理名テーブルに定義していなければなりません。

  • ファイル・タイプを省略した場合
    .LM$JOURNAL が使用されます。




修飾子



/CURRENT

ローカル・ノードのトランザクション・ログに関する情報を表示します。 DECdtm サービスがローカル・ノード上で起動してから発生したチェックポイント数と停止回数も表示されます。

/CURRENT修飾子を使用するには,次の条件を満足しなければなりません。

  • CMKRNL特権を持っている

  • SHOW LOGコマンドに対してパラメータを指定していない



/FULL

トランザクション・ログのすべての属性をリストします。各トランザクション・ログの完全ファイル指定とサイズが表示されます。

トランザクション・ログを指定しない場合,論理名 SYS$JOURNAL が指すすべてのディレクトリに存在する SYSTEM$*.LM$JOURNAL の形式のすべてのトランザクション・ログを表示します。 SYS$JOURNAL は,エグゼクティブ・モードでシステム論理名テーブルに定義していなければなりません。

/OUTPUT[=ファイル指定]

出力ファイルを作成するディレクトリへの読み込みアクセス権と書き込みアクセス権が必要です。

SHOW LOG コマンドの出力先を指定します。省略した場合,出力は現在の SYS$OUTPUT デバイス (通常は,使用中のターミナル) に送られます。ファイルに出力するには, /OUTPUT 修飾子を使用します。ファイルを指定しない場合,省略時のディレクトリのファイル LMCP_SHOW.LIS に出力されます。





LMCP> SHOW LOG/FULL

論理名 SYS$JOURNAL が指すすべてのディレクトリに格納されているトランザクション・ログに関する詳細情報を表示しています。 SYS$JOURNAL は,エグゼクティブ・モードでシステム論理名テーブルに定義されています。


 
Directory of DISK$JOURNALS:[LOGFILES] 
 
DISK$JOURNALS:[LOGFILES]SYSTEM$BLUE.LM$JOURNAL;1 
End of file block 4002 / Allocated 4002 
Log Version 1.0 
Transaction log UID:   647327A0-2674-11C9-8001-AA00040069F8 
Penultimate Checkpoint: 000000001A39 0039 
Last Checkpoint:        000000001C8A 008A 
 
Total of 1 file. 
 
Directory of DISK$RED:[LOGFILES] 
 
DISK$RED:[LOGFILES]SYSTEM$RED.LM$JOURNAL;1 
End of file block 4002 / Allocated 4002 
Log Version 1.0 
Transaction log UID:   17BB9140-2674-11C9-8001-AA0004006AF8 
Penultimate Checkpoint: 000000ECADE5 41E5 
Last Checkpoint:        000000F1O5FC 41FC 
 
Total of 1 file. 
 
Directory of DISK$LOGFILES:[LOGS] 
 
DISK$LOGFILES:[LOGS]SYSTEM$YELLOW.LM$JOURNAL;1 
End of file block 1002 / Allocated 1002 
Log Version 1.0 
Transaction log UID:   590DAA40-2640-11C9-B77A-08002B14179F 
Penultimate Checkpoint: 00000C8B4819 2019 
Last Checkpoint:        00000C8BC15B 335B 
 
 
Total of 1 file. 
 
Total of 3 files in 3 directories. 
 




第 17 章
Monitor ユーティリティ (MONITOR)



17.1 MONITOR について

Monitor ユーティリティ(MONITOR)は,オペレーティング・システムの性能に関する情報を取得するためのシステム管理ツールです。MONITOR を使用すると,(システムI/O統計情報,ページ管理統計情報,それぞれの処理モードにかかった時間などの)システム全体の性能に関する各種クラスのデータを一定間隔で監視し,いくつかの形式で出力できます。

情報の特定のクラスを監視するためには,監視したい情報クラスに対応するクラス名を指定します。たとえば,ページ管理統計情報を監視したい場合は,MONITOR コマンドでクラス名 PAGE を指定します。 MONITOR はクラスごとにシステムの性能データを収集し,次に示す 3 つの形式で出力します。

  • ディスク・ファイル(ロギング情報,バイナリ形式)

  • 端末の画面(統計情報)

  • ディスク・ファイル(要約した統計情報,ASCII形式)

このユーティリティは,次の形式のコマンドが入力されるたびに,指定されたクラスの性能データを取得するためのMONITOR要求を 1つ発行します。


MONITOR [/修飾子[,...]] クラス名 [,...] [/修飾子[,...]] 

クラス名パラメータの指定の順序に関係なく,MONITOR は次の順序で要求を実行します。

PROCESSES
STATES
MODES
PAGE
IO
FCP
LOCK
DECNET
FILE_SYSTEM_CACHE
DISK
DLOCK
SCS
SYSTEM
CLUSTER
RMS
MSCP_SERVER
TRANSACTION
VECTOR
VBS (VAXのみ)
TIMER
RLOCK

指定したコマンド修飾子により,MONITOR は稼働中のシステムからシステム性能データを収集,またはレコーディング・ファイルで以前に記録されたデータを戻します。データを戻す場合は,それを表示しまとめて,レコーディング・ファイル中のデータ量を減らして記録することができます。

17.2 MONITOR 使用法の要約

Monitor ユーティリティは,オペレーティング・システムの性能に関する情報を出力するシステム管理ツールです。




形式

MONITOR




パラメータ

なし。



説明

DCLプロンプトに対してMONITORコマンドを入力すると,Monitorユーティリティが起動され,次に示すようにMonitorユーティリティを使用できる状態になります。


$ MONITOR
MONITOR> 

システムの監視を開始するには, Monitor ユーティリティの MONITOR コマンドを使用します。

注意

互換性のないリモート・ノードの監視を行おうとすると,次のメッセージが表示されます。


%MONITOR-E-SRVMISMATCH, MONITOR server on remote node is an incompatible version 

このメッセージが表示された場合,この問題を修正する修正キットを弊社のサポート担当者に依頼してください。

修正キットをインストールする前でも, MONITOR を使ってリモート・ノードに関するデータを取得できます。これを行うには,リモート・ノード上のデータを記録してから MONITOR の再生機能を実行して,ローカル・ノードのデータを検討します。

一般に,それぞれのMONITOR要求は,/ENDING修飾子によって指定した時刻または暗黙に示される時刻まで実行されます。MONITORを終了するには,MONITOR>プロンプトに対して EXITコマンドを入力するか,またはCtrl/Zを押します。ユーティリティを終了せずに MONITOR要求だけを終了する場合は,Ctrl/Cを押します。

MONITOR で収集された情報は通常,ASCII スクリーン・イメージとして表示されます。オプションの/DISPLAY修飾子を使用すれば,情報を格納するディスク・ファイルを指定できます。ファイル指定を省略した場合には,出力はSYS$OUTPUTに送られます。 /DISPLAY修飾子についての説明は, Monitor ユーティリティの MONITOR コマンドを参照してください。

また,コマンド・レベルからDCLのMONITORコマンドを入力し,必要な修飾子とパラメータを入力することにより,MONITOR要求を開始することも可能です。ただし,この方法はシステムの資源を大量に使用するので,MONITOR> プロンプトに対して要求を開始してください。



17.3 MONITOR のコマンド

この節では,MONITOR のコマンドについて,例を挙げて説明します。クラス名をパラメータとして指定するコマンドの場合 (ALL_CLASSES 以外),各クラスの表示例を示し,内容について簡単に説明します。

感嘆符 (!) は,コメント文字として認識されます。したがって,MONITOR への入力として指定するコマンド・ファイルに行単位や 1 行未満のコメントを入力できます。

MONITORでは,レートとは,1秒間にできごとが発生する回数を示します。たとえば,ページ・フォルト・レートは,1秒間にページ・フォルトが発生した回数を示します。

次の表はこの節で説明するコマンドを示しています。

コマンド 説明
ALIGN I64 システムで,アラインメント・フォルトに関する情報を表示します。
CONVERT バージョン 5.0 以前の MONITOR で記録されたファイルを現在の形式に変換する。
EXECUTE (@) ファイルに保存されている一連の MONITOR コマンドを実行する。
EXIT MONITOR を終了し,制御をコマンド・レベルに戻す。
HELP MONITOR に関する情報を表示する。
INITIALIZE SET DEFAULT コマンドによって変更されたパラメータと修飾子の初期設定を再設定する。
MONITOR 指定した情報のクラスに対して,統計情報の監視を開始する。
SET DEFAULT MONITOR コマンドに対して,省略時のコマンド修飾子,クラス名パラメータ,クラス名修飾子を設定する。
SHOW DEFAULT SET DEFAULT コマンドで設定した省略時の設定を表示する。



ALIGN (I64 のみ)

I64 システムで, ALIGN コマンドはアラインメント・フォルトに関する情報を表示するため, HP Integrity サーバ・システム上での問題のトラブルシューティングに役立ちます。



形式

ALIGN




説明

MONITOR ALIGN クラスは,各モード (カーネル・モード,エグゼクティブ・モード,スーパバイザ・モード,ユーザ・モード) でのアラインメント・フォルトの頻度と,秒あたりのアラインメント・フォルトの合計を表示します。アラインメント・フォルトの発生頻度が非常に高い場合は, Alignment Fault Utility (FLT) を使用してアラインメント・フォルトの原因を解析することをお勧めします。

I64 システムでは,オペレーティング・システムがすべてのアラインメント・フォルトを処理します。そのため,カウンタで計数してアラインメント・フォルトの発生頻度を追跡することができます。 Alpha システムでは,コンソールの PALcode がアラインメント・フォルトを補正します。そのため,カウンタで計数しようとすると大幅なオーバヘッドが発生します。このような理由から,MONITOR の ALIGN コマンドは IA64 にのみ用意されています。






#1

MONITOR> ALIGN
 
 


 
  
 
  
                             ALIGNMENT FAULT STATISTICS 
                                 on node MTDIB9 
                            11-JAN-2006 16:58:07.25 
 
                                       CUR        AVE        MIN        MAX 
 
    Kernel Fault Rate             19529.00   19529.00   19529.00   19529.00 
    Exec   Fault Rate              7581.00    7581.00    7581.00    7581.00 
    Super  Fault Rate                 0.00       0.00       0.00       0.00 
    User   Fault Rate            164972.00  164972.00  164972.00  164972.00 
 
    Total  Fault Rate            192082.00  192082.00  192082.00  192082.00 

この例では,現在のシステムでのアラインメント・フォルトの頻度を表示します。



CONVERT

CONVERT コマンドは,5.0 より前のバージョンの MONITOR で記録したファイルを,現在の形式に変換します。



形式

CONVERT ファイル指定




パラメータ



ファイル指定

変換するファイルを指定します。省略時のファイル指定は,MONITOR.DAT です。



修飾子



/OUTPUT

変換後のファイル名を指定します。省略時のファイル指定は MONITOR.DAT です。



説明

5.0 より前のバージョンの記録ファイルを現在のバージョンのMONITOR でプレイバックする場合,あらかじめ現在の形式に変換してください。




MONITOR> CONVERT 24MAY_MONITOR.DAT/OUTPUT=24MAY_NEWMON.DAT

24_MAY_MONITOR.DAT というファイルを現在の形式に変換し, 24MAY_NEWMON.DAT という出力ファイルを指定しています。



EXECUTE (@)

EXECUTEコマンドまたはアットマーク(@)は,ファイルに格納されている一連のMONITORコマンドを実行します。



形式

EXECUTE (@) ファイル指定




パラメータ



ファイル指定

EXECUTE (@) コマンドにより実行されるコマンド・ファイルを指定します。



修飾子

なし。



説明

EXECUTE コマンドにより,ターミナルからではなく,指定したファイルからコマンド入力を取り出すことができます。EXECUTE (@) コマンド以外のあらゆる MONITOR コマンドを,このファイルに含めることができます。ファイルに格納されているコマンドは,順次実行されます。ファイルを指定しない場合,MONITOR.MON が使用されます。

ファイル実行後,コマンドはターミナルから取り出されます。





MONITOR> EXECUTE INQMEM.MON
   .
   .
   .
MONITOR> MONITOR /RECORD

ファイル INQMEM.MON の内容は,次のとおりです。


! This file sets defaults for a memory management inquiry using 
! INTERVAL=5, PAGE, IO, and PROCESSES/TOPFAULT 
! 
   .
   .
   .
SET DEFAULT /INTERVAL=5 PAGE, IO, PROCESSES/TOPFAULT 

メモリ管理調査に使用する省略時の値がファイル INQMEM.MON に定義されており,このファイルを EXECUTE コマンドで実行しています。次の MONITOR コマンドは,これらの省略時の値と /RECORD 修飾子を使用して,5 秒間隔でクラスを表示し記録しています。

ファイル INQMEM.MON を実行するときの省略時の値は,明示的に変更するか,またはユーティリティを終了するまで有効です。



EXIT

EXIT コマンドは,MONITOR ユーティリティを終了し,制御をコマンド・レベルに戻します。



形式

EXIT




パラメータ

なし。



修飾子

なし。


HELP

HELP コマンドは,MONITOR に関する情報を表示します。




形式

HELP [コマンド]




パラメータ



コマンド

HELP を出力する対象の MONITOR コマンドの名前を指定します。



修飾子

なし。




MONITOR> HELP MONITOR INITIALIZE
The INITIALIZE command reestablishes initial default settings for 
parameters and qualifiers previously altered by the SET DEFAULT 
command. 
 

この例では,INITIALIZE コマンドに関するヘルプ情報を表示するよう要求しています。



INITIALIZE

INITIALIZEコマンドは,SET DEFAULTコマンドで以前に変更したパラメータと修飾子の値を省略時の初期設定に戻します。



形式

INITIALIZE




パラメータ

なし。



修飾子

なし。


MONITOR

MONITOR コマンドは,ユーザが指定した情報クラスの統計情報の監視を開始します。



形式

MONITOR [/コマンド修飾子[,...]] クラス名[,...] [/クラス名修飾子[,...]]




パラメータ



クラス名[,...]

監視する性能データのクラスを指定します。すべてのクラスを監視する場合には, ALL_CLASSESパラメータを指定します。複数のクラスを指定する場合には,クラス名パラメータをコンマまたはプラス記号で区切ります。CLUSTERクラス名は他のクラス名と組み合わせて指定できません。クラスタ監視機能を使用する場合には, DECnet for OpenVMSをインストールしておかなければなりません。

次のパラメータを1つ以上指定しなければなりません。

パラメータ 説明
ALL_CLASSES すべてのクラスの統計情報
CLUSTER クラスタ全体の性能に関する統計情報
DECNET DECnet for OpenVMSに関する統計情報
DISK ディスク入出力に関する統計情報
DLOCK 分散ロック管理に関する統計情報
FCP ファイル制御プリミティブに関する統計情報
FILE_SYSTEM_CACHE ファイル・システム・キャッシュに関する統計情報
IO システム入出力に関する統計情報
LOCK ロック管理に関する統計情報
MODES 各プロセッサ・モードで使用された時間
MSCP_SERVER MSCPサーバに関する統計情報
PAGE ページ管理に関する統計情報
PROCESSES すべてのプロセスに関する統計情報
RLOCK 動的なロック再マスタリングに関する統計情報
RMS レコード管理サービスに関する統計情報
SCS システム通信サービスに関する統計情報
STATES 各スケジューラ状態のプロセスの数
SYSTEM 他のクラスからの統計情報の要約
TIMER タイマ・キュー・エントリ (TQE) に関する統計情報
TRANSACTION DECdtmサービスに関する統計情報
VBS (VAXのみ) 仮想バランス・スロットに関する統計情報
VECTOR スケジューリングされたベクタ・プロセッサの使用状況

この節では,MONITORコマンドとSET DEFAULTコマンドの修飾子について説明します。これらのコマンドでは同じ修飾子を使用できます。これらの修飾子は『OpenVMS DCL ディクショナリ』に指定されているDCLの文法に従っているため,あいまいにならない範囲であれば,修飾子やキーワードを短縮できます。特に示した場合を除き,アスタリスク(*)とパーセント記号(%)をワイルドカード文字として使用できます。


コマンド修飾子の説明



/BEGINNING=時刻

絶対時刻とデルタ時間を組み合わせて,監視を開始する時刻を指定します。時刻の指定方法については,オンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。

実行中のシステムを監視するときに,/BEGINNING修飾子を指定しなかった場合には,監視はMONITORコマンドを入力したときに開始されます。しかし,入力記録ファイルのデータをプレイバックするために/INPUT修飾子を指定した場合には,/BEGINNING修飾子の省略時の設定は入力ファイルに記録されている開始時刻になります。/BEGINNINGを使用して時刻を指定し,同時に記録ファイルをプレイバックする場合には,MONITORは,ファイルに指定されている開始時刻と修飾子によって指定された開始時刻のうち,遅い方の時刻を選択します。リモート・ノードを監視する場合の開始時刻は,ローカル・ノードの時刻によって決定されます。


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