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OpenVMS マニュアル


HP OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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SHOW SESSIONS

サービスに接続されているクライアント・ノードに関する情報を表示します。



形式

SHOW SESSIONS [serviceName] [device-or-partitionName]]




パラメータ



serviceName

LAN 上で使用されるサービスの名前です。サービス名は英数字とドル記号 ($),およびワイルドカードで構成されます。長さは最大で 255 文字です。省略した場合には,サービス名のデフォルトはすべてのサービスです。

InfoServer ユーティリティでワイルドカードが使用できるところでは, OpenVMS で使用されるのと同じワイルドカードが使用できます。パーセント文字 (%) は正確に 1 文字に一致し,アスタリスク文字 (*) は 0 文字以上の文字列に一致します。

device-or-partitionName

LAN 上で使用される名前は, OpenVMS ディスク・デバイスまたはパーティションの名前となります。入力するデバイス名またはパーティション名は,作成済みのものでなければなりません。

  • デバイス名
    LAN にサービスを提供するデバイスは,OpenVMS ディスク・デバイスです。 InfoServer デバイス名を指定するときには,OpenVMS デバイス名を使用します。デバイス名は,SHOW SERVICES コマンドで表示される名前に完全に一致するか,またはワイルドカードを含むかのいずれかでなければならないことに注意してください。
    InfoServer ユーティリティでワイルドカードが使用できるところでは, OpenVMS で使用されるのと同じワイルドカードが使用できます。パーセント文字 (%) は正確に 1 文字に一致し,アスタリスク文字 (*) は 0 文字以上の文字列に一致します。
    ディスク指定はコロンで終わる必要があります。

  • パーティション名
    パーティションは,ネットワークにサービスが提供されるコンテナ・ファイルです。したがって,デフォルトのファイル・タイプが .ESS$PARTITION の OpenVMS ファイル名を持っています。デバイス名,ディレクトリ名,ファイル名を含むパーティション名の長さは,最大で 242 文字です。
    今回のバージョンでは,パーティションのサポートは制限されています。パーティションに分割されたハード・ドライブをサポートする場合には, LD デバイスを使用することをお勧めします。詳細は,DCL コマンドの LD HELP を参照してください。




修飾子



/ALL

クライアントが接続していない場合でも,選択基準に該当するすべてのサービスを表示します。この修飾子を省略した場合には,クライアントが接続しているサービスだけが表示されます。





#1

$ INFOSERVER SHOW SESSIONS
 
 


 
  
 
  
HUDSON               [ODS-2]         _MOVERS$LDA1: [ 1 Connection] 
1 service found. 

$ INFOSERVER SHOW SESSIONS/ALL


HUDSON               [ODS-2]         _MOVERS$LDA1: [ 1 Connection] 
 
BAFFIN               [ODS-2]         _MOVERS$LDA1: 
 
FUNDY                [ODS-2]         _MOVERS$LDA1: 
3 services found. 

最初のコマンドはクライアント接続 HUDSON を持つサービスだけを表示しています。 2 番目のコマンドは,クライアントが接続されていないサービスも含め,すべてのセッションを表示しています。



SPAWN

プロセスを生成して DCL コマンドを実行します。コマンドを指定しなかった場合には,生成したプロセスにコマンド端末が接続されます。コマンドを指定した場合には,そのコマンドが実行され,コマンドが完了すると,制御が親プロセスに戻ります。



形式

SPAWN [DCL Command]





InfoServer> SPAWN DIRECTORY
 
 


 
  
 
  
   .
   .
   .
(output) 
   .
   .
   .

InfoServer>

このコマンドは,プロセスを生成して DCL コマンドの DIRECTORY を実行します。コマンドの実行が完了すると,制御が InfoServer プロセスに戻ります。



START SERVER

このコマンドは LASTport/Disk サーバを起動し,各種のサーバ特性とキャッシュ特性を設定します。

通常このコマンドは,SYS$STARTUP:ESS$LAD_STARTUP.DAT のデータを使用して,SYS$STARTUP:ESS$LAD_STARTUP.COM から実行されます。すべての変更は SYS$STARTUP:ESS$LAD_STARTUP.DAT ファイル内で行うことをお勧めします。

現在サービスが何も定義されていない場合には,START SERVER コマンドを会話型で使用して,修飾子を指定してサーバの設定を変更することもできます。

注意

START SERVER コマンドを直接入力する場合は, 4 つの修飾子すべてを指定する必要があります。そうしないと,デフォルト値が使用されます。




形式

START SERVER




修飾子



/BUFFER_SIZE=n

InfoServer のブロック・キャッシュは固定長バッファ (バケット とも呼ばれる) の配列として構成されます。 /BUFFER_SIZE 修飾子では各バケットのサイズを指定します (/CACHE 修飾子では,バケット数を指定します)。

このパラメータの数値は,3〜8 の範囲の整数値です。それぞれの整数値は,次のように,512 バイトのブロックを単位としたバケット・サイズを表わします。


   3 -   8 ブロック (デフォルト) 
   4 -  16 ブロック 
   5 -  32 ブロック 
   6 -  64 ブロック 
   7 - 128 ブロック 
   8 - 256 ブロック 

デフォルト値は 3 です。

32 ブロックより大きなバケット・サイズは,多くの場合,適切ではありません。 OpenVMS クライアントでは,31 ブロックより大きな入出力要求を 31 ブロックのかたまりにセグメント化するため,デフォルトのバケット先読み動作では,ディスクに対する不要な入出力動作が発生するからです。

/CACHE = number-of-buckets (デフォルト = 512)

InfoServer のブロック・キャッシュは固定長バッファ (バケット とも呼ばれる) の配列として構成されます。 /CACHE 修飾子では,キャッシュのバケット数を指定します。 /BUFFER_SIZE 修飾子では各バケットのサイズを指定します。

16384 より大きな数を指定すると,性能に悪影響を与える可能性があります。必要な大きさのキャッシュを確保するためには,/BUFFER_SIZE 修飾子の値を増加させることを検討してください。

/MAXIMUM_SERVICES = maxservice (デフォルト = 256)

サーバの最大サービス数を設定します。これが同時に定義できるサービスの最大数になります。各サービス記述子はページングされないプールを消費します。ただし,未使用のサービス・スロットは 4 バイトしか消費しません。

最大の値は 1024 です。

/WRITE_QUOTA = n (デフォルト = 0)

サーバで許される同時非同期書き込みの数です。デフォルトの 0 は,すべての書き込み操作が同期して行われることを意味します。




$ InfoServer SHOW SERVER
 
 


 
  
 
  
Node BILBO [HP rx2600  (900MHz/1.5MB)] running OpenVMS XAR8-D2Y 
LASTport/Disk Server Version 1.2 
 
Max Services:        64        Write Quota:          0 
Cache Buckets:     2048        Cache Bucket Size:   32 blocks 
Cache Size:    33554432 bytes 
Hits:                 0        Hit Percentage:       0% 
Misses:               0 
 
Current Sessions:     0        Peak Sessions:        0 
 
                   Read             Write 
Requests:             0                 0 
Blocks:               0                 0 
Errors:               0                 0 
Aborted:              0                 0 
Conflicts:            0                 0 

$ InfoServer START SERVER/MAXIMUM_SERVICES=128/CACHE=2048/BUFF=5/WRITE=0


%INFOSRVR-I-STARTED, LASTport/Disk server started. 

$ InfoServer SHOW SERVER


Node BILBO [HP rx2600  (900MHz/1.5MB)] running OpenVMS XAR8-D2Y 
LASTport/Disk Server Version 1.2 
 
Max Services:    128        Write Quota:          0 
Cache Buckets:  2048        Cache Bucket Size:   32 blocks 
Cache Size: 33554432 bytes 
Hits:              0        Hit Percentage:       0% 
Misses:            0 
 
Current Sessions:  0        Peak Sessions:        0 
 
                Read             Write 
Requests:          0                 0 
Blocks:            0                 0 
Errors:            0                 0 
Aborted:           0                 0 
Conflicts:         0                 0 

この例の最初のコマンドは,サーバに関して現在の情報を表示します。 2 番目のコマンドは,サーバを起動し,そのサーバのサービスの最大数を増加させます。 3 番目のコマンドはサーバに関して新しい情報を表示します。この表示で,サービスの最大数が増加していることが分かります。




第 13 章
インストール・ユーティリティ (INSTALL)



13.1 INSTALL について

インストール・ユーティリティ (INSTALL) は, 既知ファイル・エントリを作成し,実行可能イメージと共用可能イメージの処理性能を向上させます。特に,頻繁に実行するイメージ,通常いくつかのプロセスと並行して実行するイメージ,特殊な特権が必要なイメージに対し,その効果は顕著です。

既知ファイル・エントリが有効であるのは,システムが動作している間だけです。システムがシャット・ダウンしたり,なんらかの理由で停止したりした場合,システムをリブートした後,すべての既知イメージをインストールしなおさなければなりません。このため, INSTALL コマンドを使用したい場合は,サイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャに含めてください。このスタートアップ・コマンド・プロシージャは, SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM です。

13.2 INSTALL 使用法の要約

INSTALL ユーティリティは,実行可能イメージと共用可能イメージの性能を高め,高い特権をイメージに設定し,ユーザが作成したシステム・サービスをサポートします。インストール済みイメージの名前と属性は,システムによって既知ファイル・リストに格納されます。




形式

INSTALL [コマンド]




パラメータ



コマンド

INSTALL コマンドを指定します。このパラメータは省略可能です。コマンドを指定しない場合,プロンプトが表示され,コマンド入力待ち状態となります。



使用法の要約

INSTALL を起動するには,DCL プロンプトに対し,DCL の INSTALL コマンドを次のように入力します。


$ INSTALL

この結果,次のプロンプトが表示されます。


INSTALL>

ここで INSTALL コマンドを入力すれば,INSTALL 処理を実行できます。

INSTALL ユーティリティを終了するには,INSTALL プロンプトに EXIT コマンドを入力するか,または Ctrl/Z を押します。すると, DCL コマンド・レベルに制御が戻ります。

INSTALL コマンドが 1 つだけであれば,次のように起動コマンドと同じ行に入力することもできます。


$ INSTALL LIST/FULL SYS$SYSTEM:LOGINOUT



13.3 INSTALL の修飾子

この項では,/TRANSLATE 修飾子とその使用例について説明します。

/TRANSLATE

INSTALL ユーティリティに対して,指定したファイルの論理名変換を強制的に行わせます。

注意

/TRANSLATE 修飾子を使用する前に,フォーリン・コマンドとして INSTALL を起動する必要があります。


  $ INSTALL = "$INSTALL" 




形式

/TRANSLATE




説明

OpenVMS では,デバイス,ディレクトリ,またはファイル・タイプを指定しないでファイル名を指定すると,通常,OpenVMS によって,デバイス,ディレクトリ,またはファイル・タイプの省略時の値の論理名変換が試行されます。しかし,デバイス,ディレクトリ,またはファイル・タイプを指定すると, OpenVMS は論理名変換を行いません

/TRANSLATE 修飾子を使用すると,デバイス,ディレクトリ,またはファイル・タイプを指定していても,INSTALL ユーティリティに対して論理名変換が強制されます。




#1

DEFINE FILE1 FILE1_EV6
$ INSTALL = "$INSTALL"
$ INSTALL
INSTALL> ADD SYS$SHARE:FILE1.EXE ! SYS$SHARE:FILE1 is added as a 
known image
 

この例の最初のコマンドは, FILE1_EV6 の等価名に FILE1 を論理名として定義しています。ただし,デバイス (SYS$SHARE:) とファイル・タイプ (.EXE) を指定しているので,INSTALL は, FILE1 を論理名ではなく,ファイル指定として扱います。

#2

DEFINE FILE1 FILE1_EV6
$ INSTALL = "$INSTALL"
$ INSTALL/TRANSLATE
INSTALL> ADD SYS$SHARE:FILE1.EXE ! SYS$SHARE:FILE1_EV6 is added as 
a known image
 

この例の最初のコマンドは, FILE1_EV6 の等価名に FILE1 を論理名として定義しています。 /TRANSLATE を指定しているので,デバイス (SYS$SHARE:) とファイル・タイプ (.EXE) を指定していても,INSTALL は FILE1 を論理名として扱います。



13.4 INSTALL のコマンド

この項では,INSTALL のコマンドについて,例を挙げて説明します。次の表は,INSTALL のコマンドの一覧です。

コマンド 機能
ADD CREATEコマンドの同義語。
CREATE 指定したイメージを既知イメージとしてインストールする。
DELETE REMOVEコマンドの同義語。
EXIT INSTALL を終了する。
HELP INSTALL の使用法を説明する。
LIST 指定した既知イメージ,グローバル・セクション,既知イメージのデータ構造のアドレスの記述を表示する。
PURGE /NOPURGE 修飾子なしでインストールした既知イメージをすべて削除する。
REMOVE 既知イメージを削除する。
REPLACE 既知イメージを最新バージョンのイメージ・ファイルと対応づける。または,インストール済みイメージの属性を変更する。



ADD

指定したイメージ・ファイルを既知イメージとしてインストールします。 ADDコマンドはCREATEコマンドの同義語です。

CMKRNL 特権が必要です。また,システム・グローバル・セクションを作成するために SYSGBL 特権が,パーマネント・グローバル・セクションを作成するために PRMGBL 特権が必要です。



CREATE

指定したイメージ・ファイルを既知イメージとしてインストールします。 CREATEコマンドはADDコマンドの同義語です。

CMKRNL 特権が必要です。また,システム・グローバル・セクションを作成するために SYSGBL 特権が,パーマネント・グローバル・セクションを作成するために PRMGBL 特権が必要です。




形式

CREATE ファイル指定




パラメータ



ファイル指定

既知イメージとしてインストールするイメージのファイルを指定します。/NOTRACEBACK修飾子を使ってリンクされた既存の実行可能イメージまたは共用可能イメージを指定してください。デバイスとディレクトリを指定しない場合,SYS$SYSTEM が使用されます。省略時のファイル・タイプは .EXE です。

省略時の設定では,バージョン番号が最も大きい既存ファイルが使用されます。ただし,別のバージョンを指定することもできます。他のバージョンが存在する場合でも,既知ファイルにおけるイメージ検索は,指定したバージョンですべて行えます。




修飾子



/ACCOUNTING



/NOACCOUNTING (省略時の設定)

DCLのSET ACCOUNTING/DISABLE=IMAGEコマンドを使用して,イメージ会計処理が禁止されている場合でも,指定したイメージのイメージ・レベルの会計処理を許可します。イメージ会計処理がローカル・ノードで許可された場合には,すべてのイメージが記録され,/NOACCOUNTING修飾子は効果がありません。

/ARB_SUPPORT=キーワード

Alpha システムと I64 システムでは,このインストールされたイメージについてシステム・パラメータ ARB_SUPPORT より優先されます。

次の表は,/ARB_SUPPORT 修飾子で使用できるキーワードの一覧です。

キーワード 動作
None 使用されなくなったカーネル・データ・セルは,システムで保守されない。フィールドはプロセス生成時にゼロに初期化されるか,または,有効でないポインタに設定される。
Clear 使用されなくなったカーネル・データ・セルは,コードが後方互換性用の値を設定しているときに,クリアされるか,または,有効でないポインタに設定される。
Read-only 使用されなくなったセルは, $PERSONA_ASSUME が発行されたときに,現在の PSB (Persona Security Block) に格納された対応するセキュリティ情報によって更新される。
Full (省略時の設定) セキュリティ関連の操作が行われると,データは,使用されなくなったセルから現在アクティブな PSB に移される。

使用されなくなったカーネル・セルの詳細については,本書の付録,または,オンライン・ヘルプにある ARB_SUPPORT システム・パラメータの説明を参照してください。

/AUTHPRIVILEGES[=(特権名[,...])]



/NOAUTHPRIVILEGES

ファイルを,認可済み特権を指定してインストールされた既知イメージとしてインストールします。

使い方に関する注意

  • 特権付きイメージがシステム・ボリューム上に存在しない場合,このイメージは暗黙に /OPEN でインストールされます。

  • 特権付きイメージ用の特権群は,空にしておくことができます。ただし,特権を定義または再定義するときには,毎回それぞれの特権をリストしなければなりません。

  • /AUTHPRIVILEGES 修飾子は,実行可能イメージのみに適用されます。

  • この修飾子は,/TRACEBACK 修飾子とリンクする実行可能イメージには使用できません。

  • /NOAUTHPRIVILEGES 修飾子に特権名を割り当てることはできません。

指定できる特権の詳細については,『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』の付録を参照してください (省略時の設定は ALL です)。

/EXECUTE_ONLY



/NOEXECUTE_ONLY (省略時の設定)

/EXECUTE_ONLY 修飾子は,メイン・プログラム専用です。ユーザが実行アクセス権を持っていて読み込みアクセス権を持っていない共用可能イメージを起動できます。プログラムが参照する共用可能イメージはすべて,インストールされている必要があります。 OpenVMS RMS は,エグゼクティブ・モードまたはカーネル・モードで使用する保護論理名を使用します。

/TRACEBACK 修飾子でリンクされた実行可能イメージには,この修飾子は指定できません。

/HEADER_RESIDENT



/NOHEADER_RESIDENT

永久常駐ヘッダを持つ既知イメージとしてファイルをインストールします (ネイティブ・モード・イメージ専用)。常駐ヘッダがインストールされたイメージは,暗黙のうちにオープンとしてインストールされます。

/LOG



/NOLOG (省略時の設定)

新しく追加した既知ファイル・エントリを,インストール時に作成されたグローバル・セクションとともにリストします。

/OPEN



/NOOPEN

永久的にオープン状態である既知イメージとしてファイルをインストールします。

/PRIVILEGED[=(特権名[,...])]



/NOPRIVILEGED

指定したアクティブな特権を持つ既知イメージとして,ファイルをインストールします。特権付きイメージがシステム・ボリューム上に置かれていないと,イメージは暗黙に /OPEN としてインストールされます。


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