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OpenVMS マニュアル


HP OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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1.4 ACLエディタの修飾子

ACLエディタを起動する場合には,オブジェクト・クラスと編集モード(promptまたは noprompt)を示す修飾子をコマンド行に指定できます。 また,修飾子を使用して,ジャーナル・ファイルの名前を指定したり, ACL編集セッションを回復することもできます。この節では,次に示す修飾子について説明します。

修飾子 説明
/CLASS ACLを変更するオブジェクトのクラスを指定する。
/JOURNAL 編集セッションでジャーナル・ファイルを作成するかどうかを制御する。
/MODE 編集セッションでプロンプトを使用するかどうかを指定する。
/OBJECT_TYPE ACLを変更するオブジェクトのクラスを指定する。
/RECOVER 編集セッションを開始するときにジャーナル・ファイルから ACLを復元する。

この節で説明する修飾子はすべて,SET SECURITY/EDITコマンドでも使用できます。EDIT/ACLコマンドの代わりにSET SECURITY/EDITコマンドを使用してもかまいません。構文はどちらのコマンドも同じです。

/CLASS

ACLを変更するオブジェクトのクラスを指定します。オブジェクトがファイルである場合を除き,オブジェクト・クラスを指定しなければなりません。



形式

/CLASS =オブジェクト・クラス




説明

ファイル以外のオブジェクトのACLを変更するには,/CLASS修飾子を使用してオブジェクト・クラスを指定しなければなりません。次のいずれかのクラスを指定してください。

CAPABILITY ベクタ命令の処理機能など,システムの機能を示す。現在, CAPABILITYクラスに対して定義されているオブジェクト名はVECTORだけであり,システムのベクタ・プロセッサのアクセスを管理する。機能名はオブジェクト名パラメータとして指定しなければならない。
COMMON_EVENT_CLUSTER コモン・イベント・フラグ・クラスタ
DEVICE ディスク・ドライブやテープ・ドライブなどのデバイス。
FILE ファイルまたはディレクトリ・ファイル。これは省略時の設定である。
GROUP_GLOBAL_SECTION グループ・グローバル・セクション。
LOGICAL_NAME_TABLE 論理名テーブル。
QUEUE バッチ・キューまたはデバイス(プリンタ,サーバ,ターミナル)・キュー。
RESOURCE_DOMAIN 資源ドメイン。
SECURITY_CLASS セキュリティ・クラス。
SYSTEM_GLOBAL_SECTION システム・グローバル・セクション。
VOLUME ディスクまたはテープ・ボリューム。




#1

$ EDIT/ACL/CLASS=DEVICE WORK1
 

この例のコマンドは,WORK1というオブジェクトがデバイスであることを指定しています。

#2

$ EDIT/ACL/CLASS=QUEUE FAST_BATCH
 

この例のコマンドはFAST_BATCHキューのACLを作成します。ジェネリック・キューのACLを作成する場合には,ジョブを登録できるすべての実行キューに対しても,同じACLを作成しなければなりません。



/JOURNAL

編集セッションでジャーナル・ファイルを作成するかどうかを制御します。



形式

/JOURNAL [=ファイル指定]

/NOJOURNAL




説明

省略時の設定では,ACLエディタは編集セッションで実行された変更結果のコピーを登録したジャーナル・ファイルを作成します。ジャーナル・ファイルの名前はオブジェクトの名前と同じであり,ファイル・タイプは.TJLです。別のファイル名を指定する場合には,ワイルドカード文字は使用できません。

ジャーナル・ファイルの作成を禁止するには,/NOJOURNAL 修飾子を指定します。

編集セッションが異常終了した場合,/RECOVER修飾子を使用してACLエディタを起動することにより,強制終了されたセッションで実行した変更結果を回復できます。




#1

$ EDIT/ACL/JOURNAL=COMMONACL.SAV MECH1117.DAT
 

このコマンドでは,COMMONACL.SAVという名前のジャーナル・ファイルが作成されます。ファイルにはACLのコピーが記録され,さらにMECH1117.DATファイルのACLを作成するために使用した編集コマンドも記録されます。

編集セッションに割り込みがかかった場合には,/RECOVER修飾子にCOMMONACL.SAVを指定することにより,変更結果を回復できます。

#2

$ EDIT/ACL/CLASS=RESOURCE/JOURNAL=ZERO_RESOURCE.TJL [0]
 

資源ドメイン[O]のACLを変更すると,ACLエディタは省略時のデバイスにファイル[0].TJLを作成しようとし,その操作は失敗します。資源[O]のACLを作成するには,ジャーナル・ファイルに対して別の名前を指定するか(この例を参照),または/NOJOURNAL修飾子を使用してジャーナル・ファイルを作成しないようにしなければなりません。



/MODE

編集セッションでのプロンプトの使用を指定します。



形式

/MODE =オプション




説明

省略時の設定では,ACLエディタは各ACEに対してプロンプトを表示し,ACE内の一部のフィールドに対して値を表示します(/MODE=PROMPT)。プロンプトの表示を禁止するには,コマンド行に/MODE=NOPROMPTを指定します。




$ EDIT/ACL/MODE=NOPROMPT WEATHERTBL.DAT
 

このコマンドでは,WEATHERTBL.DATファイルのACLを作成するためにACL編集セッションを開始します。/MODE=NOPROMPT修飾子が指定されているため,ACLエントリの入力でプロンプトは表示されません。



/OBJECT_TYPE

/OBJECT_TYPE修飾子は,/CLASS修飾子に変わりました。


/RECOVER

編集セッションを開始するときにジャーナル・ファイルからACLを復元します。



形式

/RECOVER [=ファイル指定]

/NORECOVER




説明

/RECOVER修飾子は,ACLエディタがジャーナル・ファイルからACLを復元しなければならないことを指定します。ACLエディタは,直前のACL編集セッションが異常終了したときの状態にACLを復元します。

省略時の設定では,ジャーナル・ファイルの名前はオブジェクトと同じ名前であり,ファイル・タイプは.TJLです。ACLエディタを起動するときに (/JOURNALを使用して) ジャーナル・ファイルに意味のある名前を付けた場合には,/RECOVER修飾子にもそのファイル名を指定してください。





$ EDIT/ACL/JOURNAL=SAVEACL MYFILE.DAT
 
 
 


 
  
 
  
   .
   .
   .
User creates ACL until system crashes 
   .
   .
   .
$ EDIT/ACL/JOURNAL=SAVEACL/RECOVER=SAVEACL MYFILE.DAT 
   .
   .
   .
ACL is restored and user proceeds with editing until done 
   .
   .
   .
^Z 
$ 

この例の最初のコマンドはACL編集セッションを開始し,セッションが異常終了したときに,ジャーナル・ファイルSAVEACL.TJLを保存しなければならないことを指定します。システム・クラッシュが発生するまで,セッションは継続されます。

次のコマンドは,ジャーナル・ファイルSAVEACL.TJLを使用して紛失したセッションを復元します。セッションを終了するには,Ctrl/Zを押します。ACLエディタは編集結果を保存し,ジャーナル・ファイルを削除します。




第 2 章
会計情報ユーティリティ (ACCOUNTING)



2.1 ACCOUNTING について

Accounting ユーティリティ (ACCOUNTING) は,システム資源の使用状況を示すレポートを出力します。

ACCOUNTING 修飾子を使用すると,次の処理が行えます。

  • レポート書式の出力

  • レポート構成の選択

  • レポート対象資源の選択

レポートにより,システムの使用状況と動作状況を調べることができます。

2.2 ACCOUNTING 使用法の要約

資源使用状況のレポートを出力します。




形式

ACCOUNTING [ファイル指定[,...]]




パラメータ



ファイル指定[,...]

処理対象の会計情報ファイルを指定します。

ファイル指定には,パーセント (%) とアスタリスク (*) を使用できます。デバイスやディレクトリを指定しない場合,現在の省略時のデバイスやディレクトリが使用されます。また,ファイル名を指定しない場合は ACCOUNTING が使用され,ファイル・タイプを指定しない場合は DAT が使用されます。

ファイルを指定しない場合,SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルが処理されます。




使用法の要約

ACCOUNTING ユーティリティは,次の DCL コマンドで実行します。


 
$ ACCOUNTING  [ファイル指定[,...]] 
 

指定した会計情報ファイルの処理が終了すると,DCL レベルに戻ります。

省略時の設定では,現在の SYS$OUTPUT デバイスに処理結果が出力されます。ファイルに出力する場合は,/OUTPUT 修飾子を使用します。

指定する会計情報ファイルとこれらのファイルを格納するディレクトリとに対する読み込みアクセス権が必要です。



2.3 ACCOUNTING の修飾子

この項では,ACCOUNTING の修飾子について,例を挙げて説明します。次の表で,ACCOUNTING 修飾子について要約します。

修飾子 説明
/ACCOUNT アカウント名を指定し,レコードを選択または拒否する。
/ADDRESS DECnet for OpenVMS要求を作成したノードを指定し,レコードを選択または拒否する。
/BEFORE 指定した時刻より前のタイムスタンプを持つすべてのレコードを選択する。
/BINARY 選択したレコードをバイナリ形式で新ファイルにコピーする。
/BRIEF 選択したレコードの簡略レポートを出力する。
/ENTRY 印刷ジョブとバッチ・ジョブのキュー・エントリ番号を指定し,レコードを選択または拒否する。
/FULL 選択したレコードの詳細レポートを出力する。
/IDENT プロセスを指定し,レコードを選択または拒否する。
/IMAGE イメージを指定し,レコードを選択または拒否する。
/JOB 印刷ジョブとバッチ・ジョブのジョブ名を指定し,レコードを選択または拒否する。
/LOG 情報メッセージを出力する。
/NODE DECnet for OpenVMS要求を作成したノードを指定し,レコードを選択または拒否する。
/OUTPUT 出力ファイルを指定する (Alpha および I64)。
/OWNER サブプロセスを作成したプロセスを指定し,レコードを選択または拒否する。
/PRIORITY 優先順位を指定し,レコードを選択または拒否する。
/PROCESS プロセス・タイプを指定し,レコードを選択または拒否する。
/QUEUE 印刷ジョブとバッチ・ジョブを実行するキューを指定し,レコードを選択または拒否する。
/REJECTED 拒否されたレコードを新ファイルにコピーする。
/REMOTE_ID DECnet for OpenVMS要求を作成したリモート ID を指定し,レコードを選択または拒否する。
/REPORT 要約レポートの対象となる資源を指定する。
/SINCE 指定した時刻より後のタイムスタンプを持つすべてのレコードを選択する。
/SORT 選択したレコードをソートする。
/STATUS 最新の終了状態を指定し,レコードを選択または拒否する。
/SUMMARY 選択したレコードの要約レポートを出力する。
/TERMINAL 会話形式セッションが行われるターミナルを指定し,レコードを選択または拒否する。
/TITLE 要約レポートの 1 行目に表示するタイトルを指定する。
/TYPE レコード・タイプを指定し,レコードを選択または拒否する。
/UIC UIC を指定し,レコードを選択または拒否する。
/USER ユーザ名を指定し,レコードを選択または拒否する。
/WIDE レポートのバッファード入出力フィールドと直接入出力フィールドの幅を 8 文字から 10 文字に変更する。



/ACCOUNT

アカウント名を指定して,レコードを選択または拒否します。



形式

/ACCOUNT= ([-]アカウント[,...])




説明

/ACCOUNT 修飾子では,アカウント・フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。

/ACCOUNT 修飾子は,指定したアカウント・フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。

次の表に,ログイン障害レコードとシステム初期化レコードのアカウント・フィールド値を示します。

説明
<batch> バッチ・ジョブ・ログイン障害
<det> 独立プロセス・ログイン障害
<login> 会話形式ログイン障害
<net> ネットワーク・ログイン障害
<start> システム・スタートアップ

これらのアカウント・フィールド値を修飾子の値として指定する場合は,引用符で囲んでください。他のすべての DCL コマンド同様,ACCOUNTING コマンドは,引用符で囲まれていない文字列を大文字に変換します。






#1

$  ACCOUNTING /ACCOUNT=(SALES, QA)
 
 

SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。アカウント名 SALES と QA のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。

#2

$  ACCOUNTING /ACCOUNT=(-SALES, QA) /FULL
 

SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。アカウント名 SALES と QA 以外のすべてのレコードについて,詳細レポートを出力します。



/ADDRESS

DECnet for OpenVMS要求を作成したノードを指定して,レコードを選択または拒否します。



形式

/ADDRESS= ([-]ノード・アドレス[,...])




説明

/ADDRESS 修飾子では,リモート・ノード・アドレス・フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向レコード以外の,すべてのレコードに存在します。DECnet for OpenVMS 要求に関する情報を格納するレコードの場合,このフィールドには,要求を行ったノードのアドレスが格納されます。

/ADDRESS 修飾子は,指定したリモート・ノード・アドレス・フィールドに値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。

/NODE 修飾子と /REMOTE_ID 修飾子も参照してください。前者は,DECnet 要求を作成したノード名を指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。後者は, DECnet for OpenVMS要求を作成したリモート ID を指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。





$ ACCOUNTING /ADDRESS=19656
 

SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルの処理例です。アドレスが 19656 のノードが行った DECnet for OpenVMS要求のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。(このアドレスの 10進数等価値は 19.200.です。)


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