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OpenVMS マニュアル


日本語 HP OpenVMS<!--#include virtual="/comm/include/company_name_title.inc" -->

日本語 HP OpenVMS
概説書


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4.3.3 DEC 漢字 2000 コードセット(I64/Alpha のみ)

DEC 漢字 2000 コードセットは, DEC 漢字コードセットを SS2(16 進数で 8E) と SS3(16 進数で 8F) を用いて拡張し, JIS カタカナと JIS X 0213 を扱えるようにしたものです。 DEC 漢字コードセットとは異なり DEC 漢字 2000 コードセットは,スクリーン上での見かけの長さと実際に記憶領域に占める文字列の長さが違うので,プログラミング等の際には,十分な長さの領域を用意するように注意する必要があります。

文字集合 ビット表現 16 進表現
ASCII/JIS X0201 LH (0xxxxxxx) 20 - 7F
JIS 第 1 〜第 3 水準 (1xxxxxxx 1xxxxxxx) A1A1 - FEFE
DEC 拡張漢字 (1xxxxxxx 0xxxxxxx) A121 - FE7E
JIS X0201 RH (SS2 1xxxxxxx) 8EA1 - 8EDF
JIS 第 4 水準 (未サポート) (SS3 1xxxxxxx 1xxxxxxx) 8FA1A1 - 8FFEFE
C0 Control (000xxxxx) 00 - 1F
C1 Control (100xxxxx) 80 - 9F

ユーザ定義領域として HP 拡張漢字領域の 1 〜 31 区 ( 2914 文字位置 ) を使用します。32 区〜 94 区は HP 確保領域となっています。

図 4-3 は,DEC 漢字 2000 コードセットの漢字コードが,どのように定義されているかを示しています。

注意

DEC 漢字 2000 コードセットの JIS 第 4 水準 領域はサポートされていません。

図 4-4 DEC 漢字 2000 コードセットの漢字コードの割り当て





第 5 章
日本語の入力

日本語 OpenVMS 上では,さまざまな場所で日本語を入力することができます。この章では,日本語 OpenVMS が提供する日本語入力方法について説明します。

5.1 日本語入力の種類

日本語 OpenVMS では,以下のような日本語入力方法を提供しています。用途に合わせて使い分けができます。

5.1.1 KINQUIRE コマンド

シンボルに日本語を割り当てることができます。詳しくは,『日本語ユーティリティ 利用者の手引き』をご覧ください。

5.1.2 日本語エディタ(日本語 EVE)

日本語のファイルを作成することができます。詳しくは,『日本語 EVE かな漢字変換入門』,『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』をご覧ください。

5.1.3 日本語入力プロセス(FIP)

日本語入力機能を持たないアプリケーション・プログラムに日本語を入力することができます。詳しくは,『日本語入力プロセス 利用者の手引き』をご覧ください。

5.1.4 日本語ライブラリ

日本語入力を行うアプリケーション・プログラムを作成するときに利用できる実行時ライブラリです。様々な使いかたに対応した,自由度の高い機能が用意されています。詳しくは,『日本語ライブラリ 利用者の手引き』,『日本語画面管理ライブラリ 利用者の手引き』をご覧ください。

5.2 かな漢字変換キー

日本語 OpenVMS 上では,さまざまな場所で日本語を入力することができます。また,入力方法はユーザ・キー定義ライブラリ によって,ユーザの好みに合ったかな漢字変換キーを使用することができます。詳しくは,『ユーザ・キー定義 利用者の手引き』をご覧ください。

ここでは,日本語 OpenVMS で提供され,標準的に使われている JVMS キーを始め,日本語エディタで長らく使われている EVEJ キー,一太郎

(注意:一太郎は株式会社ジャストシステムの商標です。) のような TARO キーを紹介します。なお,日本語 OpenVMS 上で統一的にユーザ・キー定義を用いたアプリケーション開発のためには,『 IMLIB/OpenVMS ライブラリ・リファレンス・マニュアル』をご覧ください。

表 5-1 かな漢字変換キー
変換機能 JVMS キー TARO キー EVEJ キー
漢字変換/
文節次候補
CTRL/space
【変換】
space CTRL/space
【変換】
全角英数字変換 CTRL/F
【ALT/ひらがな】
F14 CTRL/F
【ALT/ひらがな】
半角カタカナ変換/
文節半角カタカナ
変換
CTRL/G + CTRL/K
【CTRL/ひらがな】
【CTRL/Shift/
ひらがな】
該当するキーなし 1
【CTRL/
ひらがな】
【CTRL/Shift/
ひらがな】
PF1 + CTRL/K
【CTRL/ひらがな】
【CTRL/Shift/
ひらがな】
全角カタカナ変換/
文節全角カタカナ変換
CTRL/K
【カタカナ】
F12 1 CTRL/K
【カタカナ】
ひらがな変換/
文節ひらがな変換
CTRL/L
【ひらがな】
F11 CTRL/H
【ひらがな】
無変換1 2 CTRL/N
【無変換】
該当するキーなし CTRL/N
【無変換】
無変換2 2 該当するキーなし
【SHIFT/無変換】
DEL 該当するキーなし
【SHIFT/無変換】
次文節移動 CTRL/P
【SHIFT/下矢印】
下矢印 1 CTRL/P
【SHIFT/下矢印】
文節縮小 CTRL/ /
【SHIFT/左矢印】
左矢印 CTRL/A
【SHIFT/左矢印】
記号変換 CTRL/ ]
【ALT/無変換】
CTRL/ ] PF1 + z(Z)
【ALT/無変換】
文節前候補 CTRL/G + CTRL/
space
【前候補】
上矢印 PF1 + CTRL/space
【前候補】
半角英数字変換 CTRL/G + CTRL/F
【CTRL/ALT/
ひらがな】
F13 1 CTRL/E
【CTRL/ALT/
ひらがな】
前文節移動 CTRL/G + CTRL/P
【SHIFT/上矢印】
該当するキーなし PF1 + CTRL/P
【SHIFT/上矢印】
文節拡大 CTRL/G + CTRL/ /
【SHIFT/右矢印】
右矢印 PF1 + CTRL/A
全候補 【Alt + 変換】 space 【Alt + 変換】


1 TARO キーバインドには,厳密には対応するキーが存在しません。日本語 EVE では F13 は半角変換です。
2 無変換には 2 つの動作があります。 1 つは,無変換操作後の編集は行わず,次の入力キーが変換操作以外の入力 ( 矢印,アルファベットなど ) であれば確定後,入力キーに応じた操作を行う方法。もう 1 つは,入力状態に復帰する ( 編集操作を許可する ) 方法です。前者を無変換 1,後者を無変換 2 とします。

【   】で囲まれたものは新型日本語キーボード(LK401-BJ, LK411-AJ, LK411-JJ, PCXAJ-AA)で追加されたものです。また,SHIFT/矢印キーは LK401-AJ でも使用できます。

5.3 かな漢字変換辞書

日本語 OpenVMS では,次の 3 つの辞書を「かな漢字変換」に使用しています。日本語エディタ,KINQUIRE コマンド,および日本語処理ライブラリなどの変換ルーチンから共通に使用されます。

  • システム辞書
    システム全体で共通に使用されます。論理名 JSY$TANGO が登録されていない場合は, JSY$DICITIONARY:JSYTANGO.JISHO が使用されます。

  • 個人辞書
    個人辞書は個人辞書編集ユーティリティを用いて,単語の登録・削除ができます。個人辞書は,論理名 JSY$KOJIN で検索されます。この論理名が定義されていない場合には,SYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHO が使用されます。この辞書には,ユーザ登録の単語が使用順に登録されています。
    個人辞書は,複数のプロセス間で共有して使用することができます。また,個人辞書をまったく使用せず,システム辞書のみでかな漢字変換を行うモードを設定することもできます。

  • 文節学習辞書
    付属語まで含めた文節学習を行うために使用します。文節学習辞書は,論理名 JSY$LEARN で検索されます。この論理名が定義されていない場合には,SYS$LOGIN:JSY$LEARN.DAT が使用されます。たとえば「きしゃのきしゃがきしゃできしゃした」を,次候補・文節移動等で正しい文を作り,学習させます。


        貴社の/記者が/汽車で/帰社した/    
    


    2 回目以降は同じ入力にたいして上記の文が正しく変換されます。

詳細は『日本語ライブラリ 利用者の手引き』の " かな漢字変換辞書 " の章を参照してください。

5.4 半角カタカナと漢字の変換について

日本語 OpenVMS では,Super DEC 漢字コードセットを導入することで半角カタカナと漢字の混在文字列に関する機能が追加されています。エディタとしては日本語 EVE を使い半角カタカナ,漢字混在の文章を編集できます。また,日本語ライブラリ等を利用して半角カタカナ,漢字混在のアプリケーション・プログラムを作ることができます。

従来の日本語 OpenVMS で提供されてきた日本語ライブラリの「半角カタカナと全角ひらがな / カタカナの相互変換ルーチン」を用いたアプリケーション・プログラムもサポートされます。これについては『日本語ライブラリ 利用者の手引き』を参照してください。




第 6 章
日本語ファイル名サポート

この章では,標準版 OpenVMS のサポートするファイル名と,日本語 OpenVMS のサポートする日本語ファイル名について説明します。

6.1 標準版 OpenVMS におけるファイル・システムの拡張

Extended File Specifications は,ファイル名に使える文字が Unicode に拡張され, OpenVMS の従来のバージョンに存在するさまざまなファイル名の制約を緩和するファイル処理環境です。Extended File Specifications は, Advanced Server を使用する環境において, OpenVMS システムと Windows NT システムの両方で,一貫性のあるファイル処理を可能します。

Extended File Specifications は,On-Disk Structure Level 5 (ODS-5) をインプリメントしています。この新しいボリューム構造は,拡張ファイル名を持つファイルを作成し,格納するための基礎となります。 ODS-5 ボリューム構造には,以下の機能があります。

  • 長いファイル名のサポート

  • ファイル名に使用できる文字の種類の拡大

  • ファイル名の大文字と小文字の区別の保存

日本語 OpenVMS の日本語ファイル名は,この ODS-5 ボリューム構造でサポートされている Unicode ファイル名を利用しています。従って,日本語ファイル名のサポートは ODS-5 ボリューム構造のみに限られます。

注意

ODS-5 ボリューム構造についての詳細は,『 OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。



6.2 日本語 OpenVMS によるファイル名の拡張

Extended File Specification によってサポートされる ODS-5 ボリューム構造によって,日本語 OpenVMS では,以下の形式のファイル名をサポートしています。

  • 従来形式のファイル名
    半角の A〜Z,0〜9,$,_,およびハイフンとピリオドから成る形式。
    最大長はファイル名と拡張子それぞれ 39 文字までです。

  • ISO 8859-1 コードセットによるファイル名
    ファイル名と拡張子あわせて最大 236 文字までの, ASCII および ISO Latin-1 文字によるファイル名。
    ピリオドは複数指定できますが,最低でも 1 つは必要です。エスケープ文字 (^) を用いることで,スペースや一部の特殊記号もファイル名に使うことができます。

    注意

    日本語 OpenVMS では ISO Latin-1 文字はサポートしません。 ASCII 文字部分のみのサポートとなります。

  • 16 進数表現によるファイル名
    漢字やキリル文字のように,ISO 8859-1 コードセットに含まれない文字をファイル名に使用するために,16 進数によって文字を表す形式。
    ファイル名に ISO 8859-1 コードセットを使用できる場所なら,どこにでも使用することができます。ファイル・システム内部では Unicode ファイル名に変換されます。

  • Unicode によるファイル名
    ファイル名と拡張子あわせて最大 118 文字までの,Unicode 文字列によるファイル名。
    ピリオドは複数指定できますが,最低でも 1 つは必要です。スペースや一部の記号もファイル名に使うことができます。

  • Super DEC 漢字コードセットによるファイル名
    ファイル名と拡張子あわせて最大 118 文字までの, Super DEC 漢字コードセットによるファイル名。

    注意

    DEC 漢字 2000 コードセットをファイル名に使用することはできません。


    ファイル・システム内部では Unicode として ODS-5 ボリュームに格納されています。ファイル・システム内部では Unicode ファイル名に変換されます。



6.3 Super DEC 漢字コードセットによる日本語ファイル名

日本語 OpenVMS では,以下の場所で Super DEC 漢字コードセットを用いて,ファイル名に日本語を使用することができます。

  • RMS API
    以下の RMS API では Super DEC 漢字コードセットを用いて,日本語のファイル名を持つファイルにアクセスすることができます。

    $CREATE $DISPLAY $ENTER $ERASE
    $OPEN $PARSE $REMOVE $RENAME
    $SEARCH      

  • DCLコマンド
    日本語ファイル名をサポートするDCLコマンド
    日本語 OpenVMS では,以下の DCL コマンドおよび API で日本語ファイル名を正常に処理できます。

    1. バックアップ関係

      • BACKUP コマンド

      • BACKUP API

    2. デフォルト・ディレクトリ関係

      • SET DEFAULT および SHOW DEFAULT コマンド

      • SHOW PROCESS コマンド

      • $SETDDIR システム・サービス

    3. ACL関係

      • SET SECURITY および SHOW SECURITY コマンド

      • SET FILE/ACL および SET ACL コマンド



    その他の DCL コマンド
    標準版 OpenVMS の提供する DCL コマンドで, Super DEC 漢字コードセットを用いて日本語のファイル名を持つファイルを作成,操作,削除することができます。
    【例】


       $ COPY PUBDISK:[営業3課]企画書.TXT SYS$LOGIN:新企画書.案1 
    

    注意

    標準版 OpenVMS で提供するすべての DCL コマンドで日本語ファイル名が正常に動作することを保証するわけではありません。一部のDCLコマンドでは日本語ファイル名が正しく表示されないなどの問題が発生する場合があります。

  • 日本語ユーティリティ
    日本語 OpenVMS の提供する日本語ユーティリティでは,日本語ファイル名を正常に処理できます。日本語ユーティリティについての詳細は,『日本語ユーティリティ 利用者の手引き』を参照してください。
    【例】


       $ EDIT/XTPU 新企画書.案1 
    


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