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OpenVMS マニュアル


日本語 HP OpenVMS | HPE 日本

日本語 HP OpenVMS
概説書


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3.7 既知の問題点と制限事項



3.7.1 トランスレータの既知の問題点と制限事項



3.7.1.1 逆改行

ESC/P プリンタでは逆改行動作を行うコントロールコードを持っていません。このため以下の制御文字は無視されます。

  ・ CUU Cursor up
  ・ PLU Partial line up
  ・ RI Reverse index



3.7.1.2 フォントデザイン

日本語 ESCP トランスレータでサポートしている文字セットのうち以下の文字セットは ESC/P プリンタが持っていないため,日本語 ESCP トランスレータで用意されたフォント (以下内部フォント) を使用しています。このため ESC/P プリンタが持っているフォントと内部フォントのデザインが同一であることは保証されません。

  • JIS カタカナ (12.86 CPI 以上のとき)

  • DEC 特殊文字 (VT100 Line Drawing)

  • DEC テクニカル文字

  • ユーザ選択補助文字

  • DEC 補助文字

  • ISO Latin-1 補助文字

また,ESC/P プリンタの英数カナ 15 CPI 文字セットは漢字に比べて文字の高さが低いデザインになっています (ESC/P プリンタの各機種に依存します)。この 15 CPI 文字セットは日本語 ESCP トランスレータが 12.86 CPI 以上の文字ピッチの場合に使用されます。

3.7.1.3 内部フォント

内部フォントには以下の制限があります。

  • 文字属性(濃印字, 右斜体, 反転)は設定できません。

  • 縦倍文字は設定できません。

  • ビットイメージとして印字されるため,データ量が多くなり, ESC/P プリンタの使用条件によっては印字に時間がかかることがあります。



3.7.1.4 アンダーライン

アンダーラインには以下の制限があります。

  • アンダーラインは文字の最下位置に引かれるため,文字とアンダーラインが重なることがあります。

  • ビットイメージとして印字されるため,データ量が多くなり, ESC/P プリンタの使用条件によっては印字に時間がかかることがあります。



3.7.1.5 二重アンダーライン

二重アンダーラインは印刷できません。アンダーラインとして印刷されます。

3.7.1.6 反転文字

ESC/P プリンタでは反転文字を印字するためのコントロールコードを持っていません。日本語 ESCP トランスレータでは代用として反転文字を袋文字として印字します。

3.7.1.7 漢字罫線

漢字罫線は接続されません。

3.7.1.8 行間罫線

行間罫線はサポートされません。

3.7.1.9 プリローディング/オンデマンドローディング

  • プリローディングのフォント文字の拡張はされません。

  • 1行に印字できるプリローディング/オンデマンドローディング文字は 93文字までです。 94文字以上を印字しようとすると文字化けを起こすことがあります。



3.7.1.10 行属性

  • DECDHLT (縦横倍角指定の上半分) では文字は印字されないで,文字分のスペースが印字されます。

  • DECDHLB (縦横倍角指定の下半分) では文字の全体が印字されます。

  • DECDHLT と DECDHLB を組み合わせて印字した場合,LA88 と印字結果が異なります。行送りが,通常よりも多く行われます。



3.7.1.11 縦倍文字

1行中に GSM や DECDHL などを使って通常の文字と縦倍の文字を混在して印字した場合,LA88 と印字結果が異なる場合があります。また,行送りが通常よりも多く行われることがあります。

3.7.1.12 8.18 CPI 以下での印字

LA88 では 8.18 CPI 以下の文字ピッチでは倍幅の文字を使用して印字されますが,日本語 ESCP トランスレータではすべて通常の文字で印字されます。

3.7.1.13 その他

以下の制御文字,制御命令はサポートされません。無視されます。

BEL   Bell
CUU   Cursor up
DA(1)   Primary Device attributes
DA(2)   Secondary device attributes
DECDEN   Select printing density
DECDRLBR   Draw a ruled line between in pattern
DECNVR   NVR save/restore
DECRQUPSS   Request UPSS
DECTST   Test
DSR   Device status report
PLU   Partial line up
RI   Reverse index
S7C1T   Select 7-bit C1 transmission
S8C1T   Select 8-bit C1 transmission
SGR   Select graphic rendition
  Faint  
XOFF (transmit only)
XON (transmit only)



3.7.2 TELNET プリント・シンビオントの既知の問題点と制限事項

反応していないプリンタに ESCJ$TELNETSYM がジョブのリンクを確立しようとしているときに DELETE/ENTRYコマンドを入力した場合,プリンタ・キューは ``ハング''します。キューをリセットするには,以下を入力します。


   $ STOP /QUEUE /RESET



3.8 動作確認済みの ESC/P プリンタ

ESC/P プリンタは ESC/P J84 に準拠していなければなりません。日本語ESCPトランスレータは EPSON VP--1800 シリアルプリンタをリファレンス機として採用し開発が行なわれています。

また,以下のプリンタは日本語 ESCP トランスレータの動作テストにおいて検証済みです。

  • シリアルプリンタ
    EPSON VP--4100
    EPSON VP--5100 +
    EPSON VP--6000+
    Fujitsu Printpartner 2400+
    OKI MICROLINE 8350SE+
    OKI MICROLINE 8370SE+
    OKI MICROLINE 8580SE+
    OKI MICROLINE 8720SE+

  • ラインプリンタ
    Fujitsu M3086V+
    日立工機 KD45PC+
    日立工機 KD20PC+
    日立工機 KD50PC+
    日立工機 KD28PC+

注意

+ 第 3.9 節, ESC/P プリンタの既知の問題点と制限事項 を参照してください。



3.9 ESC/P プリンタの既知の問題点と制限事項

以下は動作検証された各プリンタ固有の問題点と制限事項です。

  • EPSON VP--5100

    • GSM や DECDHL などを使って縦倍の文字を印字する場合,1 行中に漢字と英数カナが混在する行は右下がりの階段状に印字されます。

  • Fujitsu Printpartner 2400

    • 縦倍文字を印字する場合,英数カナと漢字のベースラインが異なるため,正常な印字結果になりません。

    • 縦倍文字を印字する場合,その行に漢字が含まれ,かつ行末が英数カナで終わるとき,24/180 インチの改行量不足となります。

    • 縦倍文字を印字する場合,漢字に対してアンダーライン,二重アンダーラインは取り消しラインのように印字されます。

  • Fujitsu M3086V

    • M3086V では袋文字をサポートしていないため,反転文字 (袋文字) の属性は設定されません。

    • 英数カナのみの縦倍文字を印字した場合,文字の下部が印字されないことがあります。

  • OKI MICROLINE 8350SE

    • 縦倍文字を印字する場合,英数カナと漢字のベースラインが異なるため,正常な印字結果になりません。

    • 縦倍文字を印字する場合,その行に漢字が含まれ,かつ行末が英数カナで終わるとき,24/180 インチの改行量不足となります。

    • 縦倍文字を印字する場合,漢字に対してアンダーライン,二重アンダーラインは取り消しラインのように印字されます。

  • OKI MICROLINE 8370SE

    • 縦倍文字を印字する場合,英数カナと漢字のベースラインが異なるため,正常な印字結果になりません。

    • 縦倍文字を印字する場合,その行に漢字が含まれ,かつ行末が英数カナで終わるとき,24/180 インチの改行量不足となります。

    • 縦倍文字を印字する場合,漢字に対してアンダーライン,二重アンダーラインは取り消しラインのように印字されます。

  • OKI MICROLINE 8580SE

    • 縦倍文字を印字する場合,英数カナと漢字のベースラインが異なるため,正常な印字結果になりません。

    • 縦倍文字を印字する場合,その行に漢字が含まれ,かつ行末が英数カナで終わるとき,24/180 インチの改行量不足となります。

    • 縦倍文字を印字する場合,漢字に対してアンダーライン,二重アンダーラインは取り消しラインのように印字されます。

  • OKI MICROLINE 8720SE

    • 縦倍文字を印字する場合,英数カナと漢字のベースラインが異なるため,正常な印字結果になりません。

    • 縦倍文字を印字する場合,その行に漢字が含まれ,かつ行末が英数カナで終わるとき,24/180 インチの改行量不足となります。

    • 縦倍文字を印字する場合,漢字に対してアンダーライン,二重アンダーラインは取り消しラインのように印字されます。

  • EPSON VP--6000

    • 縦倍文字を印字する場合,英数カナと漢字のベースラインが異なるため,正常な印字結果になりません。

    • 縦倍文字を印字する場合,英数カナと漢字のベースラインが異なるため,これらにつけたアンダーラインが接続されません。

    • 縦倍文字を印字する場合,その行に漢字が含まれ,かつ行末が英数カナで終わる時,24/180インチの改行量不足となります。

  • 日立工機 KD45PC

    • 一行に英数カナと漢字が混在した縦倍文字を,アンダーラインまたは二重アンダーラインを指定して印字する場合,英数カナのベースラインが正常位置より上になり正しく印字されません。

    • 縦倍文字を印字する場合,英数カナと漢字のベースラインが異なるため,これらにつけたアンダーラインが接続されません。

    • 文字への斜体の指定は無視されます。

    • 文字への反転の指定は無視されます。

  • 日立工機 KD20PC

    • 一行に英数カナと漢字が混在した縦倍文字を,アンダーラインまたは二重アンダーラインを指定して印字する場合,英数カナのベースラインが正常位置より上になり正しく印字されません。

    • 縦倍文字を印字する場合,英数カナと漢字のベースラインが異なるため,これらにつけたアンダーラインが接続されません。

    • 文字への斜体の指定は無視されます。

    • 文字への反転の指定は無視されます。

  • 日立工機 KD50PC

    • 一行に英数カナと漢字が混在した縦倍文字を印字する場合,アンダーラインまたは二重アンダーラインは取り消しラインのように印字されます。

  • 日立工機 KD28PC

    • 一行に英数カナと漢字が混在した縦倍文字を印字する場合,アンダーラインまたは二重アンダーラインは取り消しラインのように印字されます。




第 4 章
日本語 OpenVMS で使用される文字

この章では,日本語 OpenVMS で使用される文字について説明します。

4.1 文字集合とコードセット

ここでは,文字集合とコードセットの用語について説明します。

4.1.1 文字集合(文字セット)

文字集合とは,一般的に,ある目的を満たす異なる文字の集合をいいます。日本語 OpenVMS では,標準で定められた以下の文字集合を使用します。

表 4-1 日本語 OpenVMS で使用される文字集合
文字集合名称 規定する標準
ASCII 文字集合 ISO 646
JIS ローマ字文字集合 JIS X0201
JIS カタカナ文字集合 JIS X0201
JIS 漢字文字集合 JIS X0208 - 1983,
JIS X0213 - 2000 (I64/Alpha のみ)
DEC 拡張漢字文字集合 なし



4.1.2 コードセット

コードセットとは,文字集合の文字を一定の手順によって符号化し,各文字に対応する数値を割り振ったものです。符号化の規約はそれぞれのコードセットによって違うため,同一の文字が,異なるコードセットでは異なる数値に割り振られることがあります。また,コードセットによって表現できる文字集合が違います。日本語 OpenVMS では, DEC 漢字コードセットおよび Super DEC 漢字コードセットを使うことができます。

4.1.3 漢字コード表

DEC漢字コードセット,SuperDEC漢字コードセットで使用する日本語文字(JIS漢字)のコードは,日本語EUCの漢字コードです。一般の漢字コード表で日本語EUCのコードを参照してください。ドキュメントによっては EUCやGR(8-bit JIS) と表記している場合もあります。

JIS規格票にもコード,部首索引,音訓索引は載っています。 JIS規格票は,日本工業標準調査会(JISC)のサイト (http://www.jisc.go.jp/) のJIS検索 (JIS規格番号:X0208) で PDFファイルを閲覧することができます。日本規格協会のサイト (http://www.jsa.or.jp/) では購入することができます。また『JIS漢字字典 (増補改訂版)』(芝野耕司編著,日本規格協会発行,2002)は規格票のデータなどを漢字コード表としたのもので,規格票本文も含まれています。

4.2 日本語 OpenVMS で使う文字の種類

日本語 OpenVMS では,標準で規定された文字集合を再規定し,次のような文字の種類を使うことができます。

図 4-1 漢字文字集合の構成および関連




4.3 日本語 OpenVMS で使うコードセット

日本語 OpenVMS では, 第 4.1.1 項 で述べた文字集合にコード付けして,DEC 漢字コードセットと Super DEC 漢字コードセットを定義しています。

4.3.1 DEC 漢字コードセット

DEC 漢字コードセットは ASCII( または JIS ローマ字 ) と JIS X0208-1983 を組み合わせたコードセットです。このコードセットでは漢字と ASCII ( または JIS ローマ字 ) を,第 1 バイトの最上位ビット (8 ビット目 ) で識別することができます。

文字集合 ビット表現 16 進表現
ASCII/JIS X0201 LH (0xxxxxxx) 20 - 7F
JIS X0208 (1xxxxxxx 1xxxxxxx) A1A1 - FEFE
DEC 拡張漢字 (1xxxxxxx 0xxxxxxx) A121 - FE7E
C0 Control (000xxxxx) 00 - 1F
C1 Control (100xxxxx) 80 - 9F

ユーザ定義領域として DEC 拡張漢字領域の 1 〜 31 区 (2914 文字位置 ) を使用します。32 区〜 94 区は DEC 確保領域となっています。

図 4-2 は,DEC 漢字コードセットの漢字コードが, 2 バイト・コード空間でどのように定義されているかを示しています。

図 4-2 DEC漢字コードセットの漢字の割り当て




4.3.2 Super DEC 漢字コードセット

Super DEC 漢字コードセットは, DEC 漢字コードセットを SS2 ( 16 進数で 8E ) と SS3 ( 16 進数で 8F ) を用いて拡張し,JIS カタカナと JIS 補助漢字を扱えるようにしたものです。 DEC 漢字コードセットとは異なり Super DEC 漢字コードセットは,スクリーン上での見かけの長さと実際に記憶領域に占める文字列の長さが違うので,プログラミング等の際には,十分な長さの領域を用意するように注意する必要があります。

文字集合 ビット表現 16 進表現
ASCII/JIS X0201 LH (0xxxxxxx) 20 - 7F
JIS X0208 (1xxxxxxx 1xxxxxxx) A1A1 - FEFE
DEC 拡張漢字 (1xxxxxxx 0xxxxxxx) A121 - FE7E
JIS X0201 RH (SS2 1xxxxxxx) 8EA1 - 8EDF
JIS X0212 (未サポート) (SS3 1xxxxxxx 1xxxxxxx) 8FA1A1 - 8FFEFE
C0 Control (000xxxxx) 00 - 1F
C1 Control (100xxxxx) 80 - 9F

ユーザ定義領域として DEC 拡張漢字領域の 1 〜 31 区 (2914 文字位置 ) を使用します。32 区〜 94 区は DEC 確保領域となっています。

図 4-3 は,SuperDEC 漢字コードセットの漢字コードが,どのように定義されているかを示しています。

注意

Super DEC 漢字コードセットの JIS 補助漢字領域 は,現在サポートされていません。

図 4-3 Super DEC 漢字コードセットの漢字コードの割り当て



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