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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第 1 章:V8.3の新機能
第 2 章:一般ユーザ機能
第 3 章:システム管理機能
第 4 章:光メディアのマスタリング
第 5 章:プログラミング機能
第 6 章:InfoServerユーティリティ
第 7 章:関連製品の機能
第 8 章:新規および改訂されたドキュメント
第 9 章:英語版ドキュメント一覧
第 10 章:各英語版ドキュメントの内容
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HP OpenVMS
V8.3 新機能説明書


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OpenVMS Version 8.3 よりも前のリリースでは, RMS グローバル・バッファは P0 (32 ビット・アドレス) 空間だけにマップされていました。そのため,あるプロセスがアクセスするすべてのファイルに対して指定されたグローバル・バッファの合計は,プロセスあたり 1 GB 未満に制限されていました。このプロセスあたりの上限があることで,RMS ユーザがファイルごとに指定できるグローバル・バッファの数が十分ではありませんでした。また,グローバル・キャッシュに割り当てるファイルあたりの最大サイズも制限されていました (現在は 32767 バッファ)。

RMS グローバル・バッファの全体的な拡張性と性能を向上させるため,このリリースでは,索引編成ファイル用にグローバル・バッファが以下のように拡張されています。

  • プロセスあたりの合計が 1 GB 未満という制限をなくすために,索引編成ファイルの RMS グローバル・バッファが P2 (64 ビット・アドレス) 空間にマッピングされるようになりました。 P2 空間にマッピングされた索引編成ファイル用のグローバル・バッファを利用するためにアプリケーションを変更する必要はありません。ただし,この機能拡張を利用するためには,索引編成ファイルに対してグローバル・バッファを有効にする必要があります。

  • 索引編成ファイルでは,グローバル・キャッシュに割り当てるファイル当たりの最大サイズが,符号付きワード (32767) から符号付きロングワード (21 億) に変更されました。ファイルあたりの最大サイズの拡大を利用するためには, SET FILE/GLOBAL_BUFFER 修飾子で新しいオプションを使用する必要があります。

RMS グローバル・バッファはノードごとにローカルであるため,これらの機能拡張は,OpenVMS VAX または以前のバージョンのノードに対する変更を行わなくても,複合クラスタ環境の OpenVMS Alpha および OpenVMS I64 Version 8.3 のノード上で実施できるように設計されています。 Version 8.3 の Alpha ノードおよび Integrity サーバ・ノードでは,索引編成ファイルに対するグローバル・キャッシュ・サイズを増やすことができますが,他のノードでは,Version 8.3 よりも前のグローバル・キャッシュ・サイズのままで動作させることができます。これにより,OpenVMS VAX を含む以前のバージョンの OpenVMS を使用しているクラスタに,索引編成ファイルでより大きなグローバル・バッファ・キャッシュを使用できる Version 8.3 (またはそれ以降) の Alpha ノードまたは Integrity サーバ・ノードを段階的に追加することができるため,この機能は特に魅力的です。

5.9.3 新しい形式のグローバル・バッファ仕様

SET FILE/GLOBAL_BUFFER コマンドで,以下の 2 つの形式の指定が可能になりました。

  1. SET FILE/[NO]GLOBAL_BUFFER[=n ファイル名]
    n には,共用可能なグローバル・バッファの数を,以前の値で設定します (最大 32767)。これにより,以前のバージョンの OpenVMS との間でファイルの互換性が保たれ,値はファイルのヘッダ内の元の位置に格納されます。

  2. SET FILE/[NO]GLOBAL_BUFFER[=keyword[=n]] ファイル名
    keyword には以下のいずれかを指定します。

    • COUNT=n---値 n は,グローバル・バッファの数をロングワードで設定します。

    • PERCENT=p---値 p は,グローバル・キャッシュのサイズを,ファイルが現在使用している合計ブロック数に対する割合で指定します。

    • DEFAULT---RMS に対して,実行時にグローバル・バッファに関する 2 つの SYSGEN パラメータ GB_CACHEALLMAX および GB_DEFPERCENT を使用するアルゴリズムに基づいてグローバル・キャッシュ・サイズを再計算するように指示します。


    n は,ファイルのヘッダ内の異なる位置に格納される新しい値を設定します。

たとえば,以下の 4 つのコマンドの動作はすべて異なります。

  1. $ SET FILE/GLOBAL_BUFFER=20 NEWFILE.DAT ! 互換性のある (古い) グローバル・バッファ・カウントを設定 (制限あり)

  2. $ SET FILE/GLOBAL_BUFFER=COUNT=1000 NEWFILE.DAT ! 新しいグローバル・バッファ・カウントを設定 (制限なし)

  3. $ SET FILE/GLOBAL_BUFFER=PERCENT=50 INVENTORY.DAT ! RMS に対し,ファイルの割合としてカウントを計算するよう指示

  4. $ SET FILE/GLOBAL_BUFFER=DEFAULT INV.INX ! RMS に対し,合計ファイル・サイズに基づいてカウントを計算するよう指示

古い構文 (SET FILE/GLOBAL_BUFFER=n) で指定されたグローバル・バッファでは,ファイル・ヘッダのある場所に設定が格納されます。新しい構文 (SET FILE/GLOBAL_BUFFER=keyword[=n]) では,ファイル・ヘッダの別の場所に格納され,新しいバリエーションのグローバル・バッファが使用されるため,より多くのバッファが使用可能になるとともに,ファイルの拡大に伴って自動的にサイズを調整することができます。

コマンド行では, 1 つのバージョンのグローバル・バッファ修飾子だけを指定できる点に注意してください。以下に古いグローバル・バッファ指定と新しいグローバル・バッファ指定の両方を使用する例を示します。古い互換性のあるグローバル・バッファ・カウント値 (Version 8.3 よりも前の OpenVMS) には 100 を設定し,新しい値 (Version 8.3 以降) には 10000 を設定します。


$ SET FILE/GLOBAL_BUFFER=100 NEWFILE.DAT 
$ SET FILE/GLOBAL_BUFFER=COUNT=10000 NEWFILE.DAT 

OpenVMS のバージョンが混在するクラスタ環境では,異なるノード上で同じファイルを開くことができ,それぞれのノードで異なるグローバル・バッファ・カウントが使用されます。 Version 8.3 よりも前のノードでは,古い互換性のある設定が使用され, Version 8.3 以降のノードでは,新しい値が使用されます。

5.9.4 XABFHC に新しいフィールドを追加

読み取り専用の XABFHC (ファイル・ヘッダ特性) に,以下の 2 つのフィールドが追加されました。

フィールド・オフセット バイト数 説明
XAB$B_RECATTR_FLAGS 1 レコード属性領域のためのフラグ
XAB$L_GBC32 4 拡張されたロングワードのグローバル・バッファ・カウント

これらのフィールドのフィールド記述子は以下のとおりです。

  • XAB$L_GBC32 --- 拡張されたロングワードのグローバル・バッファ・カウントまたは割合。 XAB$B_RECATTR_FLAGS フィールドで XAB$V_GBC_PERCENT フラグを設定した場合は,このフィールドには割合を設定します。

  • XAB$B_RECATTR_FLAGS --- ファイル・ヘッダ内のレコード属性領域のためのフラグ。現在以下のフラグが実装されています。

    • XAB$V_GBC_PERCENT --- グローバル・バッファ・カウント内の値が,ファイルが現在使用している総ブロック数に対する割合を表していることを示します。ファイルが現在使用している総ブロック数に基づいて,マップする実際のサイズが再計算されるため,時間とともに動的にサイズを拡大することができます。サイズは,ノードに対する最初のアクセスでグローバル・キャッシュが作成されるたびに,実行時に決定されます。ユーザは,100 パーセントよりも大きな割合を指定することで,いったんオープンされるとすぐにはクローズされず,急速にサイズが大きくなるようなファイルにも対応できます。

    • XAB$V_GBC_DEFAULT --- このフラグは,RMS に対し,グローバル・バッファに関係する 2 つの SYSGEN パラメータ GB_CACHEALLMAX と GB_DEFPERCENT を使用するアルゴリズムに基づいて,グローバル・キャッシュ・サイズを実行時に再計算するように指示します。省略時のオプションが有効な場合で,ファイルのサイズ (ブロック単位) が GB_CACHEALLMAX パラメータで指定されたサイズ以下の場合は, RMS はファイル全体をキャッシュできるだけのグローバル・バッファを割り当てます。サイズ (ブロック単位) が GB_CACHEALL MAX パラメータで指定されたサイズよりも大きい場合には,RMS はファイルのうち GB_DEFPERCENT パラメータ (グローバル・バッファの省略時の割合) で指定された割合のブロックをキャッシュできるだけのグローバル・バッファを割り当てます。



5.9.5 新しい RMS フィールド値

以下のフィールド値が追加されました。

フィールド値 意味
FAT$L_GBC32 拡張されたロングワードのグローバル・バッファ・カウント
FAT$RECATTR_FLAGS レコード属性フラグ。以下のビット値が定義されています。
FAT$M_GBC_PERCENT---FAT$L_GBC32 の値をカウントではなく割合として解釈します。
FAT$M_GBC_DEFAULT---RMS は,グローバル・バッファ・カウントの省略時の値を設定して,FAT$W_GBC や FAT$L_GBC32 の値を無視します。

『OpenVMS I/O User's Reference Manual』から抜粋した 図 5-1 は,新しいフィールドを反映するように更新されています。

図 5-1 ACP-QIO レコード属性領域




本リリースでは,ファイルごとの管理オプションが 2 つ追加されており,すべての RMS ファイル編成 (順編成,相対編成,索引編成) のグローバル・バッファ・キャッシュのサイズをより簡単に決定することができます。これらの新しいオプションは,既存のグローバル・バッファ・カウント・オプションを強化するものです。

  • PERCENT --- グローバル・バッファ・カウントをサイズで指定するのではなく,ファイルが現在使用している総ブロック数に対する割合としてグローバル・キャッシュのサイズを指定します。ファイルが現在使用している総ブロック数に基づいて,マップする実際のサイズが再計算されるため,時間とともに動的にサイズを拡大することができます。サイズは,ノード上のファイルに対する最初のアクセスでグローバル・キャッシュが作成されるたびに,実行時に決定されます。ユーザは,100 パーセントよりも大きな割合を指定することで,いったんオープンされるとすぐにはクローズされないファイルでもキャッシュのサイズをすぐに拡大することができます。

  • DEFAULT --- 実行時にノード上のファイルへの最初のアクセスでグローバル・キャッシュが作成されるたびに,いくつかのファイル特性に基づいてグローバル・キャッシュ・サイズを計算するよう RMS に指示します。

RMS グローバル・バッファ・カウント (GBC) の省略時の指定は,グローバル・バッファ (GB) に関係する 2 つの新しい SYSGEN パラメータ GB_CACHEALLMAX および GB_DEFPERCENT を使用するアルゴリズムに基づいて計算する方法です。省略時のオプションが有効な場合で,ファイルのサイズ (ブロック単位) が GB_CACHEALLMAX パラメータで指定されたサイズ以下の場合は, RMS はファイル全体をキャッシュできるだけのグローバル・バッファを割り当てます。

サイズ (ブロック単位) が GB_CACHEALL MAX パラメータで指定されたサイズよりも大きな場合には,RMS はファイルのうち GB_DEFPERCENT パラメータ (グローバル・バッファの省略時の割合) で指定された割合のブロックをキャッシュできるだけのグローバル・バッファを割り当てます。 100 パーセントよりも大きな割合を指定して,ファイルが大きくなった場合に備えてキャッシュ領域を増やすこともできます。

5.9.7 ファイルに接続されたグローバル・バッファ・キャッシュのサイズ (XAB$_GBC)

SENSEMODE 操作で $CONNECT または $DISPLAY に対する項目リスト XAB とともに項目コード XAB$_GBC を使用すると,ファイルに接続されたグローバル・バッファの実際の数を参照することができます。ファイルのグローバル・セクションは,各ノード上での最初のアクセスによって作成されファイルと接続されます。

項目コード XAB$_GBC は,接続されているキャッシュのサイズを返すために 4 バイトのバッファを必要とします。 SETMODE をこの項目とともに使用することはできません。

このオプションは,DECnet の操作ではサポートされず,無視されます。

5.9.8 グローバル・バッファ数 (XAB$_GBC32)

項目コード XAB$_GBC32 は,SETMODE 操作で $CREATE に対して項目リスト XAB とともに使用できます。この項目コードは,ファイルを作成する際に,ロングワードのグローバル・バッファ数を永久属性としてファイル・ヘッダのレコード属性領域に設定します。また,SETMODE で $CONNECT に対して項目リスト XAB とともに使用して,実行時にファイル・ヘッダ内の永久属性より優先させることもできます。この優先指定は,そのプロセスが各ノード上でキャッシュに接続する最初のプロセスである場合にだけ適用されます。

項目コード XAB$_GBC32 を使用しても,ファイルに接続されているグローバル・バッファ数を参照することはできません。実際のグローバル・バッファ数を参照するには,項目コード XAB$_GBC を使用します。

項目コード XAB$_GBC32 は,キャッシュ・サイズを格納するために 4 バイトのバッファを必要とします。キャッシュ・サイズは,実際の個数として要求することも,実行時のファイルの合計ブロック数のパーセンテージとして要求することもできます。キャッシュ・サイズをパーセンテージで返すように指定するためには,項目リスト XAB に項目コード XAB$_GBCFLAGS も含める必要があります。これが含まれていないと,項目コード XAB$_GBC32 で返されるキャッシュ・サイズの値は,個数となります。

索引編成ファイルの個数として,最大値 %x7FFFFFFF を指定できます。順編成ファイルと相対編成ファイルは,最大 32767 個に制限されます。いったんオープンされるとめったにクローズされないファイルでは,ファイルが素早く拡大されるように, 100 パーセントよりも大きなパーセンテージを指定することができます。

このオプションは,DECnet の操作ではサポートされず,無視されます。

5.9.9 グローバル・バッファ・フラグ (XAB$_GBCFLAGS)

項目コード XAB$_GBCFLAGS は,SETMODE 操作で $CREATE に対する項目リスト XAB とともに使用することができます。この項目コードは,ファイルを作成する際に,グローバル・バッファ・フラグの値を永久属性としてファイル・ヘッダのレコード属性領域に設定します。また,SETMODE で $CONNECT に対して項目リスト XAB とともに使用して,実行時にファイル・ヘッダ内の永久属性より優先させることもできます。この優先指定は,そのプロセスが各ノード上でキャッシュに接続する最初のプロセスである場合にだけ適用されます。

グローバル・バッファ・フラグの値を参照するには, SENSEMODE 操作で $CONNECT または $DISPLAY に対する項目リスト XAB とともに項目コード XAB$_GBCFLAGS を使用します。最初に接続したプロセスがファイルのグローバル・セクションを作成するときにグローバル・バッファ数を計算するために使用したグローバル・バッファ・フラグが返されます。

以下の 2 つのフラグが使用可能です。

  • XAB$M_GBC_PERCENT --- グローバル・バッファ数の値を,現在ファイル内にある合計ブロック数のパーセンテージとして表現することを指示します。これにより RMS は,ファイル中で使用されている現在の合計ブロック数に基づいてマッピングする実際のサイズを再計算するため,時間とともにサイズが動的に拡張できます。実行時にノード上での最初のアクセスによってグローバル・キャッシュが作成されるたびにサイズが決定されます。いったんオープンされるとめったにクローズされないファイルについては,ファイルが素早く拡大できるように, 100 パーセントよりも大きなパーセンテージを指定できます。

  • XAB$M_GBC_DEFAULT --- 2 つのグローバル・バッファ (GB) SYSGEN パラメータ GB_CACHEALLMAX および GB_DEFPERCENT を使用したアルゴリズムに基づいて,グローバル・キャッシュ・サイズを実行時に再計算するよう RMS に要求します。デフォルトのオプションが有効で,ファイルのサイズ (ブロック単位) が GB_CACHEALLMAX パラメータで指定されたサイズ以下の場合は, RMS はファイル全体をキャッシュするのに十分なグローバル・バッファを割り当てます。サイズ (ブロック単位) が GB_CACHEALLMAX パラメータで指定されたサイズよりも大きい場合は, RMS はファイルのうち GB_DEFPERCENT (グローバル・バッファのデフォルト・パーセント) パラメータで指定されたパーセンテージをキャッシュするのに十分なグローバル・バッファを割り当てます。

項目コード XAB$_GBCFLAGS では,XAB$_GBC_PERCENT または XAB$_GBC_DEFAULT のフラグ値を格納するために, 4 バイトのバッファが必要です。

このオプションは DECnet の操作ではサポートされず,無視されます。

5.10 HP SSL for OpenVMS

SSL (Secure Sockets Layer)は,インターネットを介して機密情報を安全にやり取りするための,オープン・スタンダードなセキュリティ・プロトコルです。 HP SSL Version 1.3 は,OpenSSL 0.9.7e を基にしています。 (以前のバージョンの HP SSL は,OpenSSL 0.9.7d を基にしていました。)

HP SSL は,OpenVMS I64,OpenVMS Alpha,および OpenVMS VAX でサポートされています。

HP SSL Version 1.3 は,レイヤード・プロダクトとしてではなく, SIP (システム統合製品) として OpenVMS オペレーティング・システムに含まれています。 Version 1.3 には,OpenSSL 0.9.7e に含まれているバグ修正も反映されています。これらの機能について以下で説明します。

  • SIP (システム統合製品) としての SSL
    SSL for OpenVMS は,OpenVMS Version 8.3 をインストールまたはアップグレードすると,自動的にインストールされます。個別に PCSI ファイルをインストールする必要はなくなりました。

  • OpenSSL 0.9.7e でのバグ修正
    OpenSSL 0.9.7d から OpenSSL 0.9.7e への主な変更点は以下のとおりです。

    • マルチスレッド環境で CRL をチェックする場合の競合条件を修正

    • 拡張コードに対して Delta CRL を追加

    • 警報が正常に送信されるように s3_pkt.c を修正

    • OpenSSL 証明書作成ユーティリティを使用した場合に,発行者名とシリアル番号が重複するケースを削減 (RFC3280 違反)

HP SSL は,インターネット等の TCP/IP ネットワークを介した通信に関する以下の 3 つの基本的なセキュリティ問題に対処しています。

  • SSL サーバの認証 --- ユーザがサーバの身元を確認することができます。 SSL 対応のクライアント・ソフトウェアは,公開鍵暗号化の標準技術を使用して,サーバの証明書と公開 ID が正当かどうかと,その証明書がクライアントの信頼できる認証局 (CA) リストに載っている CA によって発行されたものであるかどうかを確認します。サーバの認証は,PC のユーザが Web で買い物をするためにクレジット・カード番号を送信する際に,送信先のサーバの身元を確認したい場合などに使用します。

  • SSL クライアントの認証 --- サーバがユーザの身元を確認することができます。サーバの認証で使用したのと同じ手法を使用し,SSL 対応のサーバ・ソフトウェアは,クライアントの証明書と公開 ID が正当かどうかと,その証明書がサーバの信頼できる認証局 (CA) リストに載っている CA によって発行されたものであるかどうかを確認します。クライアントの認証は,銀行が機密の財務情報を顧客に送る際に,受信者の身元を確認したい場合などに使用します。

  • 暗号化された SSL 接続 --- クライアントとサーバの間で送信されるすべての情報を,送信側のソフトウェアで暗号化し,受信側のソフトウェアで復号化します。これにより,高い機密性が得られます。プライベートなトランザクションでは,どちらの側にとっても機密性は重要です。また,暗号化された SSL 接続上で送信されるすべてのデータは,転送中に改ざんされていないかどうかを自動的に検出できる仕組みで保護されています。

詳細は,『HP Open Source Security for OpenVMS, Volume 2: HP SSL for OpenVMS』を参照してください。

最新版の HP SSL for OpenVMS をダウンロードする方法については,次の Web サイトを参照してください。

http://h71000.www7.hp.com/openvms/products/ssl/

OpenSSL についての詳細は,次の場所にある OpenSSL の Web サイトを参照してください。

http://www.openssl.org/


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