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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
ライブラリ

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目次
まえがき
第 1 章:本書の概要
第 2 章:一般ユーザ向けリリース・ノート
第 3 章:システム管理者向けリリース・ノート
第 4 章:プログラミングに関するリリース・ノート
第 5 章: 関連ドキュメントに関するリリース・ノート
第 6 章:日本語機能に関するリリース・ノート
付録 A :OSF/Motif リリース 1.2 リリース・ノート
付録 B :OSF/Motif サンプル・プログラム
索引
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日本語 HP DECwindows Motif for OpenVMS | HPE 日本

日本語 HP DECwindows Motif
for OpenVMS
リリース・ノート


目次 索引

第 6 章
日本語機能に関するリリース・ノート

この章では,日本語機能に関する新規機能および制限事項について説明します。

6.1 日本語DECwindows Motif V1.6の新機能



日本語DECwindows Motif V1.6 で ja_JP.UTF-8 日本語ロケールが新たにサポートされました。ただし,New Desktop (CDE) 標準のアプリケーションのうちこのロケールをサポートするのは,以下のアプリケーションのみです。

  • テキストエディタ

  • ノートパッド

  • カレンダ

  • カード管理

また,この機能に関してはいくつかの制限事項があります。詳しくは 第 6.7 節 を参照してください。

6.1.2 DEC入力サーバの新機能

本バージョンでは DEC 入力サーバ DECW$IM がアップデートされています。

以前のバージョンのDEC入力サーバでは日本語のみ入力可能でしたが,本バージョンでは,中国語など他の言語のDECwindows Motifキットをインストールしているシステムであればそれらの言語の入力も可能となります。

なお,この機能を使用するためには,システムのデフォルト言語を日本語に設定する必要があります。システムのデフォルト言語の設定方法は, 第 6.4.5 項 を参照してください。

各言語の入力機能に関しては,各言語のDECwindows Motifに付属のドキュメントを参照してください。

6.2 日本語DECwindows Motif V1.5の新機能



日本語DECwindows Motif V1.5では,新しいプラットフォームとして,日本語 OpenVMS I64 がインストールされた HP Integrity サーバを新たにサポートします。

日本語DECwindows Motif for OpenVMS I64 V1.5では基本的に日本語DECwindows Motif for OpenVMS Alphaと同等の機能を提供します。ただし,以下のコンポーネントについては I64 版では提供されません。

  • 変換イメージ・サポート

  • XIMP IM プロトコルサポート



6.3 日本語DECwindows Motif V1.3-1の新機能



V1.3-1

日本語 DECwindows Motif V1.3-1では次の問題点が解決されています。

  • ノートパッドの問題
    128文字以上の全角文字列を一度に入力すると確定文字列が欠ける場合があるという問題が解決されています。

  • セッション・マネージャの問題
    DEC漢字2000ロケールで一部メニューが文字化けする問題が解決されています。

  • CSTextウィジェット
    SetValue時にメモリ・リークが発生する場合があるという問題が解決されています。



6.4 日本語 DECwindows Motif V1.3 の新機能



日本語 DECwindows Motif V1.3 は X Window System の最新の仕様である X Window System Version 11 Release 6.6 (X11R6.6) をサポートします。従来のバージョンの日本語 DECwindows Motif では X Window System Version 11 Release 5 (X11R5) をサポートしていました。

本バージョンの日本語 DECwindows Motif では XOpenOM(),XCreateOC(),XtOpenApplication() といった, X Window System Version 11 Release 6 (X11R6) 以降で新たに追加されたライブラリ関数を使用して日本語アプリケーションを開発・実行することができます。

一方 X11R6.6 は X11R5 からの上位互換が保たれているため,従来のバージョンの日本語 DECwindows Motif で開発した日本語アプリケーションは,再コンパイル・再リンクすることなく,そのまま本バージョンの日本語 DECwindows Motif 上で動作します。

6.4.2 DEC 日本語入力サーバのアップデート

本バージョンでは DEC 日本語入力サーバ DECW$JIM がアップデートされています。

  • 国際化テキスト入力 (IM) プロトコルとして X11R6 標準の R6 XIM プロトコルをサポートします。従来の R5 DECXim プロトコルも引続きサポートします。

  • Off The Spot 入力スタイルのサポートが追加されました。

  • リソースが変更されました。

  • GUI が変更されました。

  • 日本語入力時のキー定義は変更ありません。

詳しくは『日本語機能説明書』を参照してください。

6.4.3 日本語入力プロトコル

日本語アプリケーションは X ライブラリの国際化機能を使用して日本語入力サーバとの通信を行います。本バージョンの X ライブラリはテキスト入力 (IM) プロトコルとして X11R6 標準の R6 XIM プロトコルをサポートします。また,日本語 DECwindows Motif for OpenVMS Alpha では, Ximp IM プロトコルもサポートします。

これに対し本バージョンの DEC 日本語入力サーバは R6 XIM プロトコルと R5 DECXim プロトコルをサポートします。

なお,日本語アプリケーションが日本語入力サーバとの接続を試みる場合,最初に R6 XIM プロトコルをサポートする日本語入力サーバとの接続を試み,続いて Ximp IM プロトコルをサポートする日本語入力サーバとの接続を試みます。従来のバージョンでは Ximp IM プロトコルを使用するには論理名 DECW$XVENDORLAYER の設定が必要でしたが, V1.3 以降は必要ありません。

6.4.4 ja_JP.deckanji2000 ロケールのサポート

本バージョンから ja_JP.deckanji2000 日本語ロケールが新たにサポートされました。本バージョンでサポートする日本語ロケールは次のとおりです。

ja_JP
ja_JP.deckanji
ja_JP.deckanji2000
ja_JP.eucJP
ja_JP.sdeckanji


本バージョンの DECwindows Motifはひとつの DECwindows Motif 環境で日本語と中国語といった複数の言語を同時にサポートする多国語サポートに対応しています。

多国語対応のため,本バージョンから日本語 DECwindows Motifは国際化キットと日本語キットという 2 つのキットで構成されます。国際化キットには各国語共通部分が,日本語キットには日本語固有部分が含まれています。

他の言語の DECwindows Motif も同様の構成となります。たとえば,中国語 DECwindows Motifは国際化キットと中国語キットで構成されます。

ひとつの国際化キット上に複数の言語キットをインストールすることができます。これによって多国語環境を実現することができます。

本バージョンの日本語 DECwindows Motifは次の手順でインストールします。

  1. 標準版のインストール

  2. 国際化キットのインストール

  3. 日本語キットのインストール

詳しくは『インストレーション・ガイド』を参照してください。

多国語環境では最後にインストールされた言語がシステムのデフォルト言語になります。以下の例では,最後にインストールされた中国語がデフォルト言語です。

  1. 標準版のインストール

  2. 国際化キットのインストール

  3. 日本語キットのインストール

  4. 中国語キットのインストール

インストール後にシステムのデフォルト言語を変更するには,コマンド・プロシージャ SYS$MANAGER:DECW$SET_LANG.COM を特権アカウントで実行します。


  $ @SYS$MANAGER:DECW$SET_LANG.COM <言語>

<言語> には次のいずれかを指定します。

言語
JDECW 日本語
KDECW 韓国語
CDECW 中国語(簡体字)
TDECW 中国語(繁体字)



6.5 日本語 DECwindows Motif V1.2--6 の新機能



V1.2--6

日本語DECwindows Motif V1.2-6 のキットは,従来のセーブセット形式から,標準版Compaq OpenVMS Alpha の POLYCENTER ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティ(PCSI)形式のキットへ移行しました。これにより,より迅速かつ分かりやすいインストール環境を提供します。

6.5.2 既知の問題点の解決

V1.2--6

日本語DECwindows Motif V1.2-6 では,次の問題点が解決されています。

  1. 日本語入力サーバ(DECW$JIM)の問題

    • IM$PROFILE論理名が不正な値に定義されたときに異常終了する問題

    • TAROモードが正常に動作しない問題

    • Over the spot 時の動作の改善

  2. 日本語キーマップの問題
    LK411-AJ 日本語キーボードおよびキーマップ使用時に "カタカナ/ひらがな" キーが機能しない問題。

  3. 漢字端末エミュレータの問題
    マウスで漢字端末エミュレータ・ウィンドウをクリックまたはドラッグするとウィンドウが縮む問題。
    この問題を解決するため,以下のファイルを変更しました。従来通りの漢字端末エミュレータの環境を使用されたい方はこのファイルの autoResizeTerminalの前のコメントを削除してください。


    DECW$SYSTEM_DEFAULTS_JA_JP:DECW$TERMINAL.DAT 
    



6.6 日本語 DECwindows Motif V1.2--5A の新機能



V1.2--5A

日本語 DECwindows Motif V1.2--5A では,日本語 OpenVMS V7.2 から提供されている日本語ファイル名サポート機能を使用することによって日本語ファイル名を使用することができます。

以下のアプリケーションで日本語ファイル名を使用することができます。

  • カレンダ

  • テキスト・エディタ

  • アイコン・エディタ

  • メール

  • ブックリーダ

  • CDAビューア

  • カード管理

  • ノートパッド

日本語 Motif V1.2--5A では,ODS--5 ディスク上で最長 40 文字の日本語ファイル名を使用することができます。日本語ファイル名の使用できる長さは,ファイルが存在するディレクトリの長さにも依存します。制限を超えた場合,ファイル名はファイル ID,ディレクトリ ID 形式に変換されます。

注意

日本語ファイル名として使用できる文字は, ASCII 文字,JIS X0208--1983 漢字です。半角カナは使用することができません。半角カナを使用した場合,予期せぬ結果が生じる場合があります。

日本語 Motif V1.2--5A の日本語ファイル名サポート機能は,日本語 OpenVMS V7.2 以降で提供されている機能を使用しています。したがって,日本語 OpenVMS V7.2 より前の OS 上にインストールされた場合,日本語 Motif 1.2--5A のアプリケーションで日本語ファイル名を使用することはできません。

アプリケーションから RMS を使用してファイルの読み込みあるいは書き込みを行う場合, SDECKANJI コードでファイル名の指定あるいは取得を行うことができます。ウィンドウ・アプリケーションのファイル・セレクション等で,日本語ファイル名を使用することができます。

使用する場合は以下の論理名定義を行います.


$ DEFINE /SYSTEM JDECW$RMS_ENCODING SDECKANJI

また,使用を中止する場合は以下の論理名定義を行います。


$ DEFINE /SYSTEM JDECW$RMS_ENCODING DEFAULT
 
  あるいは 
 
$ DEASSIGN /SYSTEM JDECW$RMS_ENCODING



6.7 制限事項

この節では,日本語機能の制限事項について説明します。

6.7.1 ja_JP.UTF-8ロケール

V1.6

ja_JP.UTF-8ロケール使用時には,以下の制限事項があります。

  • CDE アプリケーションのヘルプが英語で表示されます。

  • DECwindows Desktop 環境において,セッション・マネージャのオプション・メニューの一部のメニュー項目が文字化けします。

  • DECwindows Desktop 環境において,右クリック・メニューが表示されない場合があります。

  • DECwindows Desktop 環境において,アプリケーションをアイコン化したときに,一部のアイコンのタイトルが正しく表示されない場合があります。



6.7.2 DEC入力サーバ

V1.6

DEC入力サーバには以下の制限事項があります。

  • DEC 入力サーバのヘルプは英語で表示されます。



6.7.3 USBキーボードの使用 (I64 のみ)

V1.5

OpenVMS I64 システムの標準版 DECwindows Motif でサポートされる LK463 (英語) キーボードを日本語環境で使用する場合は,スタイル・マネージャの「キーボード」アイコン(New Desktop の場合) あるいはセッション・マネージャの「オプション」メニューから「キーボード」オプション (従来型のデスクトップ環境の場合) を選択して,キーボードタイプとして "JAPANESE_LK411AJ" または "JAPANESE_LK41WAJ" を指定してください。 LK463 キーボードには日本語入力機能に関するキーおよびカナ LEDが存在しないためそれらの機能は使用できませんが,それ以外のキー入力は可能です。

LK463 キーボードでカナモードに切り替えるには,左側のComposeキーを押してください。

6.7.4 ノートパッド

V1.2-6

ノートパッドには以下の制限事項があります。

  • ノートパッド上で Shift/Remove キーを使用してテキストを切り抜いた場合,貼り付け操作でそのテキストを貼り付けることができません。切り抜いたテキストを貼り付ける場合は,「編集」メニューから「切り抜き」を選択して切り抜き操作を行ってください。
    なお Ctrl/Insert キーでテキストを複写した場合は,貼り付け操作で正しくテキストを貼り付けることができます。



6.7.5 スタイル・マネージャ

V1.3

低解像度のディスプレイを使用している場合,大きいフォントを設定するとセキュリティのアイコンが消えてしまうことがあります。

セキュリティの設定を行う場合は,一旦小さいフォントを設定しアイコンを表示させてください。

6.7.6 SWB (Secure Web Browser)の日本語入力サポート

V1.3

SWB の日本語入力には以下の制限事項があります。

  • SWBにおける標準の入力スタイルはon-the-spotになっていますが, on-the-spotでは日本語入力が正常に行われません。
    この場合,入力スタイルをover-the-spotに設定することで日本語の入力が可能となります。
    SWBの入力スタイルの設定方法については以下の Web ページを参照してください。


    http://h50146.www5.hpe.com/products/software/oe/openvms/products/internet/mozilla/jp_input.html 
    



6.7.7 日本語ファイル名使用時の制限

V1.2--5A

  • New Desktopのファイル・マネージャでは,日本語ファイル名を使用することはできません。また,日本語ファイル名は表示されません。

  • DECwindows アプリケーションのファイルビューでは,日本語ファイル名の表示はできますが,削除,複写,比較等の操作はできません。

  • DECwindows アプリケーションのペイントでは,日本語ファイル名は使用できません。使用した場合,予期せぬ結果が起こる場合があります。

  • DECwindows アプリケーションの日本語 EVEをコントロール・パネルから起動した場合,日本語ファイル名を使用することはできません。ただし,次のコマンドを使用して起動することによって,日本語ファイル名を使用することができます。


    $ mcr jsy$control set rms /filename=sdeckanji
    $ edit /xtpu /interface=decwindows <filename>
    


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