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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第 1 章:本書の概要
第 2 章:一般ユーザ向けリリース・ノート
第 3 章:システム管理者向けリリース・ノート
第 4 章:プログラミングに関するリリース・ノート
第 5 章: 関連ドキュメントに関するリリース・ノート
第 6 章:日本語機能に関するリリース・ノート
付録 A :OSF/Motif リリース 1.2 リリース・ノート
付録 B :OSF/Motif サンプル・プログラム
索引
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日本語 HP DECwindows Motif for OpenVMS | HPE 日本

日本語 HP DECwindows Motif
for OpenVMS
リリース・ノート


目次 索引



Java Development Kit (JDK) for OpenVMS V1.2.2-1 には, Display PostScript (XDPS) ライブラリにリンクする 2 つの共有可能イメージ (JAVA$FONT_MANAGER_SHR.EXE およびJAVA$FONT_MANAGER_G_SHR.EXE) が含まれています。このため,Display PostScript 機能を使用するこれらのキットでビルドされたすべての Java アプリケーションは,現在のバージョンの DECwindows Motif 環境では異常終了します。

この制限事項はバージョン1.2.2-1のキットにのみ適用されることに注意してください。 1.1* シリーズ用のJavaマシンは,バージョン1.2.2-1以降のすべての JDK のリリース同様,Adobe Display PostScript ソフトウェアまたはそのライブラリに依存していません。

4.1.15 DECW$INCLUDE:INTRINSIC.Hファイル使用上の問題

V1.2--5

DECwindowsのヘッダ・ファイルDECW$INCLUDE:INTRINSIC.Hは, /STANDARD=VAXCコンパイラ・スイッチが指定されているときでも, DEC Cコンパイラ使用時にglobalrefマクロをexternとして再定義します。これは,ユーザ・アプリケーションに広範な影響を与える可能性があります。

INTRINSIC.Hにこの再定義が要求されるのは,ユーザの作成したアプリケーションが DECwindows共有イメージにあるデータを参照するとき,必ず共有イメージのコンパイル時に使用したものと同じ外部モデルを使用するように, DECwindows側で保証する必要があるためです。

この問題を回避するため,アプリケーションでは変数にglobalrefとglobaldefを使用しないで,次のプリプロセッサ命令を使用してください。


#pragma extern_model strict_refdef 

この回避策には,厳密にANSIに適合するという利点があります。この pragma 命令は,『OpenVMSシステム用DEC Cユーザーズ・ガイド』に説明されています。

4.1.16 DECW$WML_TOKENS.DAT を現在のディレクトリで検索する DECW$WML.EXE

1.2--4

SYS$SYSTEM:DECW$WML.EXEを使用して, UILファイルのオペランド解析をカスタマイズすることができます。 DECW$WML.EXE は, DECW$WML_TOKENS.DATファイルからトークン・リストを読み込みますが, DECwindows Motif の以前のバージョンでは,このトークン・ファイルは常にSYS$LIBRARYから読み込まれていました。日本語DECwindows Motif V1.2-4では, DECW$WML.EXEがまず最初に現在ディレクトリ内でこのファイルを検索してから, SYS$LIBRARYディレクトリ内を検索します。これによりカスタマイズしたトークン・ファイルを使用することができます。

4.1.17 OpenVMS システムでの変換イメージの実行 (Alpha のみ)

V1.2--3

OpenVMS オペレーティング・システムは, OpenVMS VAX から OpenVMS Alpha へ移行する際の次のような問題を解決する変換イメージ・サポート (TIS) を提供します。

  • 完全な言語プログラミングがサポートされていない。

  • 再コンパイルするためのソース・コードがない。

  • VAX アーキテクチャの機能に依存するコードの再コンパイルが難しい。

変換イメージ環境は, VMS Version 5.5-2 で導入された VAX プログラミング言語機能をサポートします。また,TIS 環境は VMS Version 5.5-2 システム・サービスおよびランタイム・ライブラリ・エントリ・ポイントを使用するよう制限されているイメージをサポートします。

DECwindows Motif の変換イメージ・サポート機能は, DECwindows Motif のインストレーションによって使用可能となります。 DECwindows Motif TIS 環境では,変換された DECwindows Motif for OpenVMS VAX イメージを OpenVMS Alpha システム上で実行する機能がサポートされています。ただし,そのイメージは OSF/Motif Release 1.1.3 ライブラリに対してビルドされたという条件が付きます。それより新しい OSF/Motif Release ライブラリ (1.2 以上) でビルドされた変換イメージの実行は,サポートされません。

(DECwindows Motif for OpenVMS Versions 1.2 以降で提供される) より新しい OSF/Motif ライブラリに対してビルドされたアプリケーションを実行したい場合は, OpenVMS Alpha あるいは OpenVMS I64 システム上でネイティブにアプリケーションのコンパイルおよびリンクを実行しなければなりません。

OpenVMS Alpha システムで VAX アプリケーションをビルドできない場合, OpenVMS Migration Software for VAX to Alpha (OMSVA) を使用して変換することができます。ただし,そのアプリケーションが OSF/Motif Release 1.1.3 プログラミング環境でビルドされているという条件が付きます。

OSF/Motif Release 1.1.3 プログラミング環境に対してビルドされたほとんどの VAX イメージは,OpenVMS Alpha システムへコピーし,変換し,正しく実行することができます。ただし,変換イメージで使用される OSF/Motif Release 1.1.3 共有イメージはネイティブ・イメージのものとは異なり,ネイティブ・イメージに使用される共有イメージとは互換性がありません。このため,次のような制限事項が適用されます。

  • DECwindows Motif ソフトウェアを使用するネイティブ・イメージと変換イメージの両方を, 1 つのプロセス内で使用することは避けてください。 DECwindows Motif ソフトウェアを使用するイメージ,およびお互いに呼び出しを行うイメージは,すべて移植するか変換するかどちらかに統一してください。

  • 変換イメージから LIB$FIND_IMAGE_SYMBOL を使用して動的に DECwindows Motif イメージを起動するような変換イメージは,サポートされません。

DECwindows Motif TIS 環境を有効にするための詳細については,『HP DECwindows Motif for OpenVMS インストレーション・ガイド』を参照してください。 OSF/Motif アプリケーション・プログラミング・サポートについての詳細は, 第 4.3 節 を参照してください。

4.1.18 ループしたオブジェクト参照による UIL コンパイルの問題

V1.2

自分自身を含んでいるオブジェクトの階層構造が存在し,それぞれの名前付きオブジェクトは階層内の他のオブジェクトから内部的に参照されるだけである場合, UIL コンパイラは UID ファイルから一部のオブジェクトに関する情報を省略することがあります。少なくとも階層内の参照の 1 つは子関係以外である必要があります。

どのオブジェクトで情報が省略されているかを判断するには,コンパイル時に /LIST および /MACHINE_CODE 修飾子を使用します。生成されるリスト・ファイルには,情報が省略されているオブジェクトが示されます。

この問題を回避するには,階層内の名前なしオブジェクトの 1 つに名前を追加してください。

4.1.19 Fortranで記述したアプリケーションのコンパイル

V1.1

OpenVMS システムで, DECW$MOTIF.FORファイルなどの DECwindows Motif アプリケーションを Fortranで作成するために使用するインクルード・ファイルには,使用するコンパイラ・スイッチに応じてメモリ・レイアウトを変化させる構造体定義が含まれています。

次の処置のいずれかを行うことができます。

  • Fortran プログラムが DECwindows Motif ランタイム・ライブラリで正しく動作するように,ソース・コード内でCDEC$ OPTIONSを使用します。

    • ファイルをプログラムに組み込む前に,次の文を追加します。


      CDEC$ OPTIONS /ALIGN=RECORDS=NATURAL 
      

    • INCLUDE文の後に次の文を追加します。


      CDEC$ END OPTIONS 
      


      例:


      CDEC$ OPTIONS /ALIGN=RECORDS=NATURAL 
      INCLUDE "DECW$MOTIF.FOR" 
      CDEC$ END OPTIONS 
      

  • プログラムをコンパイルするときに, Fortranコンパイラ・スイッチ /ALIGN=RECORDS=NATURALを使用します。



4.1.20 Cで作成したアプリケーションのコンパイル

V1.0

DEC C では, DECC$TEXT_LIBRARYの論理名を次のように定義すれば,ヘッダ・ファイルをテキスト・ライブラリから展開する必要はありません。


$ DEFINE DECC$TEXT_LIBRARY SYS$LIBRARY:DECC$RTLDEF.TLB 



4.2 アプリケーション・プログラミング

この節では, DECwindows Motif 環境用のアプリケーションの開発についての注意事項を説明します。

4.2.1 CDA ビューアのプログラミング

この項では,CDA アプリケーションおよびランタイム・サービスに関するプログラミング情報を説明します。

V1.3

DECwindows Motif V1.2--6 の SYS$LIBRARY:DDIF$VIEWSHR.EXE には,誤ったイメージ ident が含まれています。 V1.2--6 のイメージにリンクされているプログラムはロードできず, SHRIDMISMATCH エラーが報告されます。この問題が修正され,イメージ ident は元の値に戻されました。

DECwindows Motif のV1.2--6 のイメージをリンクしているアプリケーションは,修正後のイメージと再度リンクする必要があります。この事項は, DDIF (Notes for OpenVMS への DECwindows インタフェースなど) の V1.1--3 互換バージョンにリンクしているイメージにのみ影響し,現在の DDIF$VIEWSHR12 イメージを使用しているイメージには影響しません。

V1.2

ローカルのスタイル・ガイドが見つからない場合は,次のメッセージが表示されます。

STYGDEFBK, Fallback to nonlocale-specific style guide: file-spec

レベル: 通知
説明: ロケール固有のスタイル・ガイドが見つからなかったため,ロケール固有ではないバージョンのスタイル・ガイドが代わりに使用されます。

V1.2

ドキュメント変換中に,論理名を使用して1次ドキュメントのディレクトリを指定し,ドキュメント・ファイルの拡張子を省略すると,相対ファイル指定を含む外部参照によって変換が失敗します。

これは,フロントエンド・コンバータが入力ファイルをオープンするにもかかわらず,バックエンド・コンバータがコンバータ処理オプションを調べるために発生します。コンバータ・ソフトウェアは,フロントエンド・コンバータが適用する省略時のファイル拡張子を予測できないため, OpenVMS ファイル・サービスを使用して論理名を解決し,実際のファイル指定を見つける必要があります。こうすれば,ディレクトリのオペランド解析ができ,相対指定を展開することができます。

変換が失敗するのは,外部参照が次のようなフォーマットになっている場合だけです。


sys$login:mydoc 

この場合参照は解決されません。次の例のように,これ以外の場合は,参照はすべて解決されます。


sys$login:mydoc.doc 
disk$:[smith]mydoc 
disk$:[smith]mydoc.doc 



4.2.2 DEClinks プログラミング

この項では,DEClinks アプリケーションおよびランタイム・サービスに関するプログラミングについて説明します。

V1.5

DEClinks 共有ライブラリ (LWK$DXMSHR*.EXE) は OpenVMS I64 環境へ移植されていないため, DECwindows Motif for OpenVMS Version 1.5 以降 OpenVMS I64 プラットフォームでは使用できません。

他のアプリケーションのリグレッションを避けるためにこれらの共有ライブラリは OpenVMS Alpha 環境で廃止されました。 OpenVMS I64 環境で必要であると判断されれば,将来のリリースで提供される可能性もあります。

4.2.3 漢字端末エミュレータ・プログラミング

この項では,漢字端末エミュレータ・アプリケーションと実行時サービスのプログラミングに関する情報を説明します。

V1.2

漢字端末エミュレータでは, DECCRA (Copy Rectangular Area --- 方形領域複写) シーケンスに対するサポートには制限があります。ページ全体を一度に複写する必要があり,複写元のページも複写先のページも現在のページでなければなりません (たとえば,画面外のページを別のページに複写することはできません)。

V1.2

漢字端末エミュレータには F5 (Break) キーを再定義するためのユーザ・インタフェースがありません。したがって,変更するキーを選択するために "0" (all keys) を使用すると, DECLFKC (Local Function Key Control --- ローカル・ファンクション・キー制御) シーケンスで F5 キーが再定義されます。

4.3 OSF/Motif ツールキット (Xm)

この節では, OSF/Motif ツールキット (Xm) に関する制限事項および修正点について説明します。

4.3.1 OSF/Motif リリース 1.2.2 と X11R5 またはそれ以降の共有可能ライブラリ

V1.2

OSF/Motif リリース 1.2.2 ツールキットと OSF/Motif リリース 1.1.3 ツールキットの間にはバイナリ互換性がありません。アプリケーションはどちらか別々のツールキットでリンクする必要があります。 OSF/Motif リリース 1.2.2のアプリケーションのリンクには, OSF/Motif 1.2.2 および X11 R5 をベースとする共有可能ライブラリしか使用できません。また,OSF/Motif リリース 1.1.3のアプリケーションのリンクには, OSF/Motif 1.1.3 および X11 R4 をベースにする共有可能ライブラリしか使用できません。

OSF/Motif リリース 1.2.2 をベースにする共有ライブラリと OSF/Motif リリース1.1.3 をベースにする共有可能ライブラリの両方のライブラリを提供するために,リリース 1.1.3をベースにするライブラリには DECwindows Motif バージョン 1.1と同じファイル名が,リリース1.2.2をベースにするライブラリには後ろに "R5"または "12"の付くファイル名が使用されています。

OSF/Motif リリース 1.1.3ツールキットまたは OSF/Motif リリース 1.2.2 ツールキットとともに使用される共有可能ライブラリのファイル名には,接尾辞は付きません。このようなライブラリには,次のものがあります。

V1.2--6

  • CDA$ACCESS.EXE

  • DECW$D2DXLIBSHR.EXE

  • DECW$XEXTLIBSHR.EXE

  • DECW$XLIBSHR.EXE

  • XIE$SHRLIB.EXE

Xt ツールキットのリリース 5 またはそれ以降とリンクされた共有可能ライブラリには, "R5"の接尾辞が付きます。 XUI ツールキットをベースにするライブラリには R5 に相当するライブラリがなく, X11R5,X11R6.6,または OSF/Motif リリース 1.2.2 をベースにしたリンカ・オプション・ファイルに含めることはできません。これらのファイル名については 表 4-1 を参照してください。

注意

DECW$XLIBSHR.EXE ファイルは Xlib の X11R5 バージョンであり, X11R4 バージョンの Xlib ではありません。

表 4-1 X11R5 またはそれ以降をベースにする共有可能ライブラリの名称
R4 準拠ファイル名 R5 またはそれ以降の準拠ファイル名
DECW$DWTLIBSHR.EXE (なし)
DECW$DWTSHR.EXE (なし)
DECW$XMULIBSHR.EXE DECW$XMULIBSHRR5.EXE
DECW$XTRAPLIBSHR.EXE DECW$XTRAPLIBSHRR5.EXE
DECW$XTSHR.EXE DECW$XTLIBSHRR5.EXE

リリース 5 またはそれ以降では DECW$DWTLIBSHR.EXE または DECW$DWTSHR.EXEに相当するファイルは用意されていません。リリース 5 またはそれ以降用に作成されたアプリケーションは,これらのファイルとリンクすることはできません。

OSF/Motif リリース 1.2.2 とリンクされた共有可能ライブラリには, "12"の接尾辞が付きます。これらのファイルは X11R5 または X11R6.6 および OSF/Motif リリース 1.2.2 と互換性のあるライブラリだけにリンクされる必要があります。これらのファイル名については, 表 4-2 の一覧を参照してください。

表 4-2 OSF/Motif リリース 1.2.2準拠の共有可能ライブラリ名
リリース 1.1.3準拠ファイル名 リリース 1.2.2準拠ファイル名
DDIF$VIEWSHR.EXE DDIF$VIEWSHR12.EXE
DECW$BKRSHR.EXE DECW$BKRSHR12.EXE
DECW$DXMLIBSHR.EXE DECW$DXMLIBSHR12.EXE
DECW$MAILSHR.EXE DECW$MAILSHR12.EXE
(なし) DECW$MRMLIBSHR12.EXE
DECW$PRINTWGTSHR.EXE (なし)
DECW$TERMINALSHR.EXE DECW$TERMINALSHR12.EXE
DECW$XMLIBSHR.EXE DECW$XMLIBSHR12.EXE
DGIT$LIBSHR.EXE DGIT$LIBSHR12.EXE
IMG$SHRLIB.EXE IMG$SHRLIB12.EXE
LWK$DXMSHR.EXE LWK$DXMSHR12.EXE
XNL$SHR.EXE XNL$SHR12.EXE

DECW$PRINTWGTSHR12.EXE ファイルはありません。プリント・ウィジェットは DECW$DXMLIBSHR12.EXE ファイルの一部です。

DECW$MRMLIBSHR12.EXE ファイルは,以前にはDECW$XMLIBSHR.EXEの一部であった Motif Resource Manager (Mrm)ルーチンを含む新しいイメージです。 OSF/Motif リリース 1.2.2 をベースにして, .UIDファイルにアクセスするために Mrmルーチンを呼び出すプログラムはすべて,このライブラリとリンクする必要があります。

たとえば,OSF/Motifリリース 1.1.3をベースにする典型的なリンカ・オプション・ファイルは,次のようなものです。


SYS$SHARE:DECW$XLIBSHR/SHARE 
SYS$SHARE:DECW$XTSHR/SHARE 
SYS$SHARE:DECW$DWTLIBSHR/SHARE 
SYS$SHARE:DECW$XMLIBSHR/SHARE 
SYS$SHARE:DECW$DXMLIBSHR/SHARE 

このプログラムを OSF/Motif リリース 1.2.2 とリンクするには,リンカ・オプション・ファイルを次のように変更します。


SYS$SHARE:DECW$XLIBSHR/SHARE 
SYS$SHARE:DECW$XTLIBSHRR5/SHARE 
SYS$SHARE:DECW$XMLIBSHR12/SHARE 
SYS$SHARE:DECW$MRMLIBSHR12/SHARE 
SYS$SHARE:DECW$DXMLIBSHR12/SHARE 

このように変更することで,XUI ツールキット (DECW$DWTLIBSHR.EXE)を参照せず,また,Motif リソース・マネージャ(DECW$MRMLIBSHR12.EXE)とリンクします。


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