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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
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目次
まえがき
第 1 章:日本語環境設定ユーティリティ (JSY$CONTROL) -- I64/Alpha のみ
第 2 章:日本語メール・ユーティリティ (JMAIL) -- Alpha/VAX のみ
第 3 章:日本語ソート/マージ (SORT/MERGE)
第 4 章:ローマ字・かな漢字変換型 INQUIRE (KINQUIRE)
第 5 章:個人辞書編集ユーティリティ (JDICEDIT)
第 6 章:漢字コード変換ユーティリティ (KCODE)
第 7 章:DEC 漢字コード変換ユーティリティ (KCONVERT) -- Alpha/VAX のみ
第 8 章:デバッガの日本語拡張機能
第 9 章:日本語DECnet/SNA リモート・ジョブ・エントリ (RJE) -- Alpha/VAX のみ
第 10 章:日本語DECnet/FNA リモート・ジョブ・エントリ (F-RJE) -- VAXのみ
第 11 章:日本語メッセージ -- Alpha/VAX のみ
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日本語 OpenVMS
日本語ユーティリティ 利用者の手引き


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第 9 章
日本語DECnet/SNA リモート・ジョブ・エントリ (RJE)  --  Alpha/VAX のみ

この章では,日本語DECnet/SNA リモート・ジョブ・エントリ/OpenVMS (RJE) について説明します。

日本語 OpenVMS V7.2 で追加されたこの機能は,日本語OpenVMS Alpha および日本語OpenVMS VAX でサポートされます。

9.1 機能概要

日本語DECnet/SNA リモート・ジョブ・エントリ/OpenVMS (以下日本語RJE) は, JSNACODE ユーティリティおよび JSNAKNJDEFユーティリティから構成されるソフトウェア製品です。

Digital SNA Remote Job Entry for OpenVMS と組み合わせて使用することにより, DECnet SNA Gateway-ST,DECnet SNA Gateway-CT を通して,ハイレベルな伝送制御方式で接続された IBM システムと OpenVMS システムとの間で,漢字コードを含むファイルの送受信を行うことができます。

JSNACODE ユーティリティを使用し,IBM-DEC のファイル単位でのコード変換を行うことができます。JSNAKNJDEF ユーティリティを使用して,外字の登録を行うことができます。

9.1.1 関連資料

Digital SNA Remote Job Entry for OpenVMS については,次のマニュアルを参考にしてください。

  • 『Digital SNA Remote Job Entry for OpenVMS Instllation』

  • 『Digital SNA Remote Job Entry for OpenVMS Problem Solving』

  • 『Digital SNA Remote Job Entry for OpenVMS Use』

漢字コードについては,次のマニュアルを参考にしてください。

  • 『DEC漢字コード表』

必要に応じて,次のIBM社のマニュアルも参照してください。

  • 『IBM漢字システム文字セット一覧表 (N:GC18-0611)』

  • 『IBM VTAM 導入および資源の定義 (N:SC23-0011-4)』

  • 『IBM Network Control Program and System Support Programs Resource Definition Guide (SC30-3254-01)』

  • 『IBM OS/VS2 VMS System Programming Library:JES2 (GC23-0002-1)』



9.1.2 漢字コードの対応規則

IBM漢字コードとDEC漢字コードを相互に変換するための2バイト・コード体系の対応を 図 9-1 に示します。

図 9-1 が示すように, IBM漢字空間のJIS漢字コードについては DEC漢字セットの対応する各文字に対応付けられ, IBM付加文字(338文字) およびIBMユーザ定義文字(4,370文字) については,日本語RJE利用者の選択によりDEC拡張漢字セットのユーザ定義領域に対応付けます。その際,次のような対応規則を設定します。

IBM漢字セット 対応規則
JIS制定文字 DEC漢字セットと一対一対応
IBM付加文字 DEC拡張漢字セットの連続6区間と対応
IBMユーザ定義文 DEC拡張漢字セットの連続2区間
字の1区間  

図 9-1 IBM-DEC漢字コード対応図




EBCDIC/ASCII の 1 バイト・コード変換テーブルについては,日本語 RJE が提供する変換テーブルである SYS$LIBRARY:JSNARJETRA.TBL が省略値として使用されます。これ以外のテーブルを使用する場合には, JSNACODE コマンドの /CHARACTERSET 修飾子で指定します。 /CHARACTERSET 修飾子については, 第 9.2 節 を参照してください。1 バイト変換テーブルの作成方法については, SYS$LIBRARY:JSNARJEPRE.MAR を参照してください。

9.1.4 ソフトウェア構成

日本語 RJE は次の 2 つのユーティリティから構成されています。

  • JSNACODE ユーティリティ

  • JSNAKNJDEF ユーティリティ



9.2 JSNACODE ユーティリティ

JSNACODE ユーティリティは,日本語 DECnet SNA リモート・ジョブ・エントリ /OpenVMS ( 以下日本語 RJE) の本体となる部分のソフトウェアです。日本語 OpenVMS の DCL (Digital Command Language) のフォーリン・コマンドにより起動され,その際に指定された入力ファイルを指定されたコマンド修飾子に従って変換し,出力ファイルを作成します。

9.2.1 起動方法

次のコマンドで JSNACODE を起動します。

  1. フォーリン・コマンドを定義します。


    $  JSNACODE :== $JSNACODE
    

  2. 修飾子,パラメータを指定して変換します。


    $  JSNACODE/IPC=DEC/OPC=IBM  入力ファイル名出力ファイル名
    


    または


    $  JSNACODE/IPC=IBM/OPC=DEC  入力ファイル名出力ファイル名
    



9.2.2 JSNACODE コマンド形式

この節では,JSNACODE コマンドの形式,パラメータ,修飾子について説明します。




入力ファイルを修飾子の指示に従い変換し,出力ファイルを作成します。

形式

JSNACODE 入力ファイル指定 [ 出力ファイル指定 ]


パラメータ



入力ファイル指定

変換対象のファイル名。順編成,テキストファイル。

出力ファイル指定

変換した結果のファイル名。順編成,テキストファイル。

修飾子

コマンド修飾子 省略時の値
/IPC= keyword /IPC=DEC
/OPC= keyword /OPC=DEC
/CHARACTERSET=ファイル名 /CHARACTERSET=JSNARJEDEF
/[NO]ESCAPE[=SS|LS] /ESCAPE=SS
(/KMAP を指定した場合は /NOESCAPE)
/[NO]EXTERNAL=外字管理ファイル名 /NOEXTERNAL
/FIELD=(START:n, END:n, LENGTH:n, KANJI|KATAKANA) なし
/[NO]KMAP=KMAPレコード数 /NOKMAP( レコード数のデフォルトの値は 1)
/[NO]TAB /NOTAB



/IPC = keyword
/IPC=DEC(省略時設定)

入力ファイルのコード体系を指定します。ここで指定できるkeywordは次の2つです。

  • IBM

  • DEC



/OPC = keyword
/OPC=DEC(省略時設定)

出力ファイルのコード体系を指定します。ここで指定できるkeywordは次の2つです。

  • IBM

  • DEC



/CHARACTERSET=1バイトコード変換テーブル名
/CHARACTERSET=JSNARJEDEF(省略時設定)

1 バイトコード変換テーブルのファイル名を指定します。 1 バイトコード変換テーブルについては, 第 9.1.3 項 を参照してください。

注意

JSNACODE ユーティリティが1バイトコード変換テーブルへのアクセス中に何らかのエラーを検出した場合は,その旨を告げるメッセージを表示し,出力ファイルは消去されます。



/[NO]ESCAPE[=SS|LS]
/ESCAPE=SS (/KMAPを指定した場合は/NOESCAPE) (省略時設定)

  1. /ESCAPE=SS の場合

    • /IPC=DEC/OPC=IBM の場合
      入力ファイルのデータ中に SS2(X'8E') が現われた場合,次の 1 バイトを JIS カタカナ・コードセットと解釈します。SS2 が付加されずに X'A1' 以上 X'FE' 以下のコードが現れた場合は,全角コードの上位バイトと解釈します。/ESCAPE と /KMAP は同時には指定できません。この指定がない場合は,/KMAP の指定に従います。変換した IBM コードの全角文字列の前後にはシフトコード(X'0E',X'0F')が挿入されます。

    • /IPC=IBM/OPC=DEC の場合
      JIS カタカナ・コードセットに変換された場合は,前に SS2 を付加してからファイルに出力します。この出力ファイルは,端末またはプリンタに直接出力する最終形式のファイルを想定しています。/ESCAPE と /KMAP は同時には指定できません。指定がない場合は,/KMAP の指定に従います。

  2. /ESCAPE=LS の場合

    • /IPC=DEC/OPC=IBM の場合
      /ESCAPE の指定がある場合,入力ファイルのデータ中に LS3R (ESC|) が現われたとき以後,X'A1' 以上 X'FE' 以下のコードを全角コードの上位バイトと解釈します。LS2R(ESC}) が現われたとき以後のコードを,すべて 1 バイト・コードと解釈します。/ESCAPE と /KMAP は同時には指定できません。この指定がない場合は,/KMAP の指定に従います。変換した IBM コードの全角文字列の前後にはシフトコード (X'0E',X'0F') が挿入されます。

    • /IPC=IBM/OPC=DEC の場合
      /ESCAPE の指定がある場合,出力ファイル中に DEC 漢字コードのエスケープ・シーケンスを挿入します。この出力ファイルは,端末またはプリンタに直接出力する最終形式のファイルを想定しています。 /ESCAPE と /KMAP は同時には指定できません。指定がない場合は, /KMAP の指定に従います。


    /ESCAPE 修飾子を指定せずに,グローバル・シンボル
    JSNARJE$ESCAPE=="SS|LS" を定義することにより, /ESCAPE=SS または /ESCAPE=LS と指定した場合と同じ結果が得られます。ただし,明示的に /ESCAPE=SS|LS を指定した場合は,グローバル・シンボルより優先されます。




/[NO]EXTERNAL=外字管理ファイル名
/NOEXTERNAL (省略時設定)

IBM 付加文字や IBM ユーザ定義文字を,DEC ユーザ定義領域のどの文字コードに割り当てるかを定めた外字管理ファイル名を指定します。外字管理ファイルは,JSNAKNJDEF ユーティリティにより作成,管理されるファイルです。/EXTERNAL を指定した場合は,必ず外字管理ファイル名を指定しなければなりません。

/EXTERNAL の指定がない場合,IBM から DEC への変換の場合は IBM 付加文字や IBM ユーザ定義文字はすべて " □ "(X'A2A2') に,DEC から IBM への変換の場合も,DEC 拡張漢字セットの文字はすべて "□"(X'A2A2') に変換します。


/FIELD=(START:n,END:n,LENGTH:n,KANJI|KATAKANA)

1 レコード内の変換の範囲を指定します。1 回の JSNACODE コマンドの最大長は 256 バイトです。この 1 コマンド列で規定すべきフィールド数が指定できない場合は,複数回の JSNACODE コマンドを使用してください。各々の /FIELD 修飾子で指定する範囲が重なってはいけません。

/FIELD 修飾子の指定がない時は,1 レコード全体が変換の対象になります。 START の省略値はレコードの先頭で,END,LENGTH の省略値はレコードの最後の位置を示す値です。END と LENGTH は同時には指定できません。 /FIELD 修飾子を 33 個以上指定しても,33 個目からの修飾子は無視されます。 /FIELD 修飾子は /ESCAPE とは同時に指定できません。

モード指定の KATAKANA と KANJI は,同時に指定することはできません。

  • /IPC = DEC/OPC = IBM の場合
    モード指定の keyword は,出力ファイルの開始 / 終了モードを指定します。DEC 側の開始モードは,KMAP ファイルの指定に依存します。

  • /IPC=IBM/OPC=DEC の場合
    モード指定の keyword は,入力ファイルの開始 / 終了モードを指定します。/FIELD 修飾子を指定しない場合は,先頭レコードが 2 バイト・コード開始のシフト・コード(X'0E') で始まらない限り,英数字モードから始まるものとみなします。




/[NO]KMAP=KMAPレコード数
/NOKMAP(省略時設定)

KMAP レコード数の省略値は 1 です。

  • /IPC=DEC/OPC=IBM の場合
    /KMAP を指定した時,入力ファイルと同じファイル名で,ファイル・タイプが "KMAP" であるファイルが,入力ファイルの全角・半角コード混在情報を示す KMAP ファイルであるとみなされます。ただし,論理名 JSNA$KMAPFILE が定義されている場合には,この論理名に割り当てられているファイルが優先的に使用されます。そして,その情報にしたがってコード変換を行います。
    KMAP レコード数の指定がある場合,KMAP ファイルの先頭レコードから指定されたレコード数を変換する際に使用します。 KMAP ファイル内の全 KMAP レコード数が指定された値より小さい場合は,全 KMAP レコード数が指定されているものとして処理されます。 /KMAPと /ESCAPE は同時には指定できません。
    この指定がない場合は,/ESCAPE の指定に従います。
    また KMAP コードが "Xk" で対応する入力コードが漢字コードだった場合は, KMAP コードは "XX" であるとみなします。

  • /IPC=IBM/OPC=DEC の場合
    /KMAP の指定がある場合,コマンド・パラメータで指定した出力ファイル中に DEC 漢字コードのエスケープ・シーケンスを挿入せず,出力ファイルと同じファイル名でファイル・タイプが "KMAP" のファイルを作成し,全角・半角コードの混在情報を出力します。または,論理名 JSNA$KMAPFILE が割り当てられているファイル名が優先的に使用されます。KMAP レコード数の指定がある場合,KMAP ファイルに出力されるのは出力ファイルの先頭レコードから数えて KMAP レコード数分のレコードに対する全角・半角コードの混在情報です。
    /KMAP と /ESCAPE は同時には指定できません。この指定がない場合は /ESCAPE の指定に従います。




/[NO]TAB
/NOTAB(省略時設定)

この修飾子は/IPC=DEC/OPC=IBMの指定の場合に有効です。

/TABの指定がある場合は,タブをそれ自体有効なコードと解釈し,タブ・コードを空白文字列へ変換することを行いません。

/NOTABの指定がある場合は,タブ・コードを次の文字位置が8の倍数となるようにタブ文字を空白文字に変換します。

空白文字列の変換は,DEC コードから IBM コードへの変換の前に行われます。したがって全角コードの前後に挿入されるシフトコード文字 (X'0E',X'0F') はタブ位置の計算には含まれません。



9.3 JSNAKNJDEF ユーティリティ

JSNAKNJDEF ユーティリティは,OpenVMS ユーザが IBM 付加文字および IBM ユーザ定義文字と DEC 拡張漢字セットのユーザ定義領域の文字との対応を設定,管理するためのソフトウェアです。このプログラムは,JSNAKNJDEF コマンドにより起動されます。

次の日本語OpenVMS のオペレーションにより起動します。

  1. フォーリン・コマンドの定義


    $  jsnaknjdef :== $jsnaknjdef
    

  2. JSNAKNJDEF コマンドの起動


    $  jsnaknjdef
    

  3. JSNAKNJDEF コマンドのプロンプト


    jsnaknjdef> 
    



9.3.2 JSNAKNJDEF コマンド形式

この節では,JSNACODE コマンドの形式,パラメータ,修飾子について説明します。




JSNAKNJDEF ユーティリティを起動します。

形式

jsnaknjdef


パラメータ



外字管理ファイル名 (省略可)




コマンド・オプション



なし



9.4 JSNAKNJDEF ユーティリティ内のコマンド形式

jsnaknjdef> プロンプトに対し,ユーザは次のコマンドを入力することができます。

表 9-1 JSNAKNJDEF のサブコマンド一覧
コマンド 機能
use 指定されたファイルに,外字管理情報を出力する
list 指定された外字管理ファイルの内容を指定したファイルに出力する
define 指定された外字管理ファイルに対応情報を書き込む
undefine 指定された外字管理ファイルに対応情報をクリアする
help JSNAKNJDEF ユーティリティの情報を得る
exit JSNAKNJDEF ユーティリティを終了する
quit JSNAKNJDEF ユーティリティを終了する

この節では,これらのコマンドについて説明します。


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