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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
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目次
まえがき
第 1 章:日本語EVE 概要
第 2 章:日本語 EVE 入門
第 3 章:EVEJ キーパッドを使用して文字を入力する
第 4 章:TARO キーパッドを使用して文字を入力する
第 5 章:JVMS キーパッドを使用して文字を入力する
第 6 章:半角カナの入力
第 7 章:日本語 EVE の編集機能
付録 A :日本語EVEコマンドのリスト
付録 B :ローマ字かな変換対応表
付録 C :ローマ字かな変換における特殊文字変換対応表
付録 D :記号変換対応表
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日本語EVE ユーザーズ・ガイド


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WILDCARD REPLACE コマンドを使用すると,ワイルドカードを使って検索した領域を置き換えることができます。このコマンドは,ワイルドカードを使用できるという以外は REPLACE コマンドと同様に動作します。使用できるワイルドカードは 表 7-10 および 表 7-11 のとおりです。

表 7-10 日本語 EVE の VMS 形式のワイルドカード
パターン 一致するもの
% 1行内の任意の1文字。
* 1行内の任意の量のテキスト。
** 複数行の任意の量のテキスト。
\< 行の先頭。
\> 行の最後。
\[abc] 指定した集合に含まれる任意の文字。たとえば, \[aeiou]はすべての母音の集合である。
\[a-z] 指定した集合の領域に含まれる任意の文字。たとえば, \[1-9]は1から9までの数字の集合である。集合の先頭または最後のハイフン(-)はワイルドカードではなく,リテラル文字として取り扱われる。
\[~abc] 指定した集合に含まれない任意の文字。たとえば, \[aeiou]はすべての母音を除外する。大括弧で囲んだ集合内の1文字目以外がティルド(~)の場合には,その文字はワイルドカードではなく,リテラル文字として取り扱われる。
\[~a-z] 指定した集合の領域内に含まれてない任意の文字。たとえば,[~1-9]は1から9までの数字を除外する。
\A 任意のアルファベット文字。
\D 任意の10進数。
\F フォーム・フィードなどの任意の書式設定文字。
\L 任意の小文字。検索操作全体で大文字と小文字を正確に区別する。
\N 任意の英数字。
\O 任意の8進数。
\P 任意の句読点。
\S 任意の英数字とシンボル(英数字,ドル記号,プラス記号,アンダースコア)。
\U 任意の大文字。検索操作全体で大文字と小文字を正確に区別する。
\W 任意の数字のスペース(スペース,タブ,1つの行区切り)。
\X 任意の16進数。
\^ 任意の制御文字。
\+ ビット7がセットされた任意の文字。
\. オリジナルも含めて,前のパターンを 0 回以上繰り返す。
\: オリジナルも含めて,前のパターンを少なくとも 1 回繰り返す (つまり,空 (null) の発生箇所とは一致しない)。
*  アスタリスク
%  パーセント記号
[  左大括弧
~  ティルド
\ バックスラッシュ (または円記号)

たとえば,実際のバックスラッシュを検索する場合には, \\を使用する。実際のパーセント記号を検索する場合には, \% を使用する。

表 7-11 日本語 EVE の ULTRIX 形式のワイルドカード
パターン 一致するもの
. 1行内の任意の1文字。
^ 行の先頭。
$ 行の最後。
[abc] 指定した集合内の任意の文字。たとえば, [aeiou] はすべての母音の集合である。
[a-z] 指定した集合の領域内の任意の文字。たとえば, [1-9]は 1 から 9 までの数字の集合である。集合の先頭または最後のハイフン(-)はワイルドカードではなく,リテラル文字として取り扱われる。
[^abc] 指定した集合内に含まれない任意の文字。たとえば, [^aeiou]すべての母音を除外する。大括弧で囲まれた集合内の 2 文字目以降のカレット(^)はワイルドカードではなく,リテラル文字として取り扱われる。
[^a-z] 指定した集合の領域内に含まれない任意の文字。たとえば, [^1-9]は 1 から 9 までの数字を除外する。
* オリジナルも含めて,前のパターンを 0 回以上繰り返す。
+ オリジナルも含めて,前のパターンを少なくとも 1 回繰り返す (つまり,空 (null) の発生箇所とは一致しない)。
\ 次の文字の特殊な意味を取り消す。つまり,文字をワイルドカードではなく,リテラル・テキストとして取り扱う。
. ピリオド
^  カレット
$  ドル記号
[  左大括弧
]  右大括弧
+  プラス記号
*  アスタリスク
\ バックスラッシュ (または円記号)

たとえば,実際のバックスラッシュを検索する場合には, \\ を使用する。実際のドル記号を検索する場合には, \$ を使用する。

ワイルドカードについての詳細は,『日本語 EVE リファレンス・マニュアル』をご覧ください。

7.3 オンライン・ヘルプの使用

日本語EVEには,オンライン・ヘルプ機能があり,作業を中断せずに,編集コマンドに関する情報を表示できます。ヘルプ情報を表示するには,HELPコマンドを入力するか,または [HELP]キーを押します。

■ 日本語EVEコマンドのリスト表示 ■

日本語EVEコマンドのリストを表示するには, HELPコマンドに何も指定しないで入力します。[Prev Screen]キーと [Next Screen]キーを使用すると,日本語EVEトピックのリスト全体をスクロールできます。

■ 特定のコマンドのヘルプ情報 ■

特定のコマンドに関する情報を表示するには,HELP プロンプトの後にコマンド名を指定して入力してください。この操作を実行すると,画面にヘルプ・テキストが表示されます。


Command: HELP コマンド名

たとえば,MOVE BY LINEコマンドに関するヘルプ情報が必要な場合には,


Command: HELP MOVE BY LINE

と入力します。すると,次のヘルプ・テキストが画面に表示されます (次の画面図は,実際の画面表示とは多少異なります)。

図 7-1 オンライン・ヘルプの画面


コマンド名は,他のコマンドと区別できる範囲内であれば,省略できます。場合によっては,コマンドの最初の単語の先頭だけを入力すればすむ場合もあります。詳細に関しては,オンライン・ヘルプのAbbreviatingを参照してください。

■ EDTおよびWPSキーパッド情報 ■

オンライン・ヘルプには,一般的な情報とコマンドに関する情報の両方があります。たとえば,EDTキーパッド,またはWPSキーパッドを使用する場合は, HELP EDT DIFFERENCESまたはHELP WPS DIFFERENCES コマンドを実行すると,日本語EVEのEDTキーパッドおよび WPSキーパッドとオリジナルのEDTおよびWPSとの違いに関するヘルプを表示できます。省略時のキーパッドを変更するためのヘルプを表示したいときは, HELP SET KEYPAD EDTコマンド,または HELP SET KEYPAD WPSコマンドを実行します。

■ 定義済みキーの表示 ■

現在使用中のキーパッドの定義済みキーの図を表示するには, HELP KEYSコマンドを入力するか,[HELP]キーを押します。この図は,省略時の編集キーと,補助キーパッド,メイン・キーパッド, [F10][F14]キー(LK201キーパッド),および [GOLD]キー ( 第 7.8.3 項 "GOLDキーの定義"を参照)に対してユーザが定義したキーを表示します。

定義済みのキーの図を表示した後,ヘルプ情報が必要なキーを押せば,その編集キーに関するヘルプを表示できます。日本語EVEコマンドを割り当てたキーを押すと,日本語EVEは,そのコマンドに関するヘルプ・テキストを表示します。

7.4 システム割り込みからの回復

日本語EVEには,システム割り込みに対する2種類のリカバリー・プロシージャがあります。画面に表示された余分な文字を消去したり,ジャーナリング機能を使用して失われた編集セッションを回復することができます。

注意

日本語EVEの DECwindows インタフェースでは,バッファ・ジャーナリングのみがサポートされます。



テキストを編集しているときに,オペレータ・メッセージなどの余分な文字がターミナルの画面に表示された場合には,REFRESH コマンドを実行することにより,画面をリフレッシュ(再表示)することができます。画面は1度ブランク状態になり,その後,余分な文字を除き,他のすべての文字が再表示されます。

7.4.2 ジャーナリング機能

システム障害のために編集セッションが中断された場合,編集していたファイルの内容をジャーナル・ファイルから回復することができます。日本語 EVE では,次の2種類のジャーナリングがサポートされます。

  • バッファ・ジャーナリング(省略時設定)
    バッファ・ジャーナリングでは,バッファごとに1つのジャーナル・ファイルが作られます。中断した編集セッションの回復は,日本語EVE起動時に/RECOVER修飾子を指定するか,起動後にRECOVER BUFFERコマンドを使って,バッファ ごとに行います。
    バッファ・ジャーナリングでは失われたテキストのみが回復されます。したがって,キー定義やシステム・バッファの内容は回復されません。

  • キー・ジャーナリング
    キー・ジャーナリングでは,編集セッションごとに1つのジャーナル・ファイルが作られます。

通常はバッファ・ジャーナリングを使用するほうがよいでしょう。バッファ・ジャーナリングには以下のような利点があります。

  • 学習機能を使ってかな漢字変換を行ったセッションを正しく回復できる

  • 短時間で回復できる

ファイルの内容を変更するつもりのないときなど,いずれのジャーナリングも使う必要のないときには,/NOJOURNAL 修飾子を指定します。

7.4.3 バッファ・ジャーナリング

バッファ・ジャーナリングでは,テキスト・バッファごとにジャーナル・ファイルが作られます (ただし,システム・バッファはジャーナリングされません)。

バッファに文字を挿入したり文字を削除したりするフォーマッティングを行うと,そのバッファ上の変化がジャーナル・ファイルに記録されます。

日本語 EVE を終了したりバッファを削除したりすると,ジャーナル・ファイルは削除されます。システムが落ちたときなどには,ジャーナル・ファイルは保存されますが,中断する直前の変更は保存されないことがあります。

■ ジャーナル・ファイル ■

バッファ・ジャーナリングのジャーナル・ファイルは,論理名 XTPU$JOURNAL で指定されるディレクトリに作られます。このディレクトリの省略時の値は SYS$SCRATCH です。

ジャーナル・ファイルを別のディレクトリに作成することもできます。たとえば,以下のコマンドは [user.journal] という名前のサブ・ディレクトリを作成し,そのサブ・ディレクトリに論理名 XTPU$JOURNALを定義します。こうすれば,ジャーナル・ファイルは [user.journal]に作成されます。


$ CREATE/DIRECTORY [user.journal]
$ DEFINE XTPU$JOURNAL [user.journal]

バッファ・ジャーナリングで作られるジャーナル・ファイルの名前は,編集するファイルまたはバッファの名前をもとに生成されます。ファイル・タイプは .XTPU$JOURNAL となります。以下は,バッファ名とジャーナル・ファイル名の対応の例です。

テキスト・バッファ名 ジャーナル・ファイル名
JABBER.TXT JABBER_TXT.XTPU$JOURNAL
GUMBO_RECIPE.RNO GUMBO_RECIPE_RNO.XTPU$JOURNAL
MAIN MAIN.XTPU$JOURNAL
LATEST NEWS LATEST_NEWS.XTPU$JOURNAL

現在のバッファのジャーナル・ファイル名は,SHOWコマンドで 知ることができます。

■ 編集セッションの回復 ■

編集セッションを回復するには,以下の2つの方法があります。

  • 日本語EVE を起動するときに /RECOVER 修飾子を指定する

  • 日本語EVE のRECOVER BUFFERコマンドを使う

「JABBER.TXT というファイルを編集中にシステムが落ちた」というときの,編集セッションの回復例を以下に示します。

【/RECOVER 修飾子をつかう場合】


$ EDIT/XTPU jabber.txt
          . 
          . 
          . 
*** 編集セッション中にシステム・エラー発生 *** 
          . 
          . 
          . 
$ EDIT/XTPU jabber.txt /RECOVER

RECOVER BUFFERコマンドを使う場合】

日本語EVEのコマンド・ラインに,以下のように入力します。


Command: RECOVER BUFFER jabber.txt

ジャーナル・ファイルが存在すると,日本語EVE は以下のバッファに関する情報を表示して,回復するバッファの確認を行います。


  • バッファ名

  • バッファの入力ファイル (存在する場合)

  • バッファの出力ファイル (存在する場合)

  • 回復のためのソース・ファイル (存在する場合)

  • 編集セッションの開始日時

  • ジャーナル・ファイルの作成日時

このバッファを回復するときには [Return] キーを押してください。回復しないときには NO と入力してください。ソース・ファイルを消したり,名前を変えたりしたときには,回復はできません。ここで,ソース・ファイルとは,最初に読み込んだファイルか,あるいはシステムが落ちる前に最後に書き込んだファイルのことです。

回復したいバッファと同じ名前のバッファが存在すると,日本語EVE はそのバッファを消去してから回復操作を行います。そのバッファが変更されているときには,回復の前にそのバッファを消去するかどうかを聞いてきます。

バッファの名前やジャーナル・ファイルの名前がはっきりしないときには,以下のようにファイル名の指定にアスタリスク・ワイルドカードが使えます。


Command: RECOVER BUFFER *

そうすると,日本語 EVE はジャーナル・ファイル名をすべて表示しますので,その中から1つを選んでください。 表 7-12 で,バッファ・ジャーナリングのための日本語EVEコマンドを説明します。

表 7-12 バッファ・ジャーナリングのためのコマンド
コマンド 使い方
RECOVER BUFFER 指定されたバッファを,そのバッファに対応するジャーナル・ファイルを使って回復する。
RECOVER BUFFER ALL バッファに対応するジャーナル・ファイルを使ってすべてのバッファを回復する。
SET JOURNALING 指定したバッファのバッファ・ジャーナリングを開始する。
SET JOURNALING ALL すべてのバッファのバッファ・ジャーナリングを開始する。
SET NOJOURNALING 指定したバッファのバッファ・ジャーナリングを終了する。
SET NOJOURNALING ALL すべてのバッファのバッファ・ジャーナリングを終了する。

一度にすべてのバッファを回復するときには,RECOVER BUFFER ALL コマンドを使います。これは,RECOVER BUFFERコマンドをすべてのジャーナル・ファイルに対して繰り返し実行したのと同じ結果になります。日本語EVE はバッファごとに,バッファ名,バッファの入出力ファイル,ジャーナル・ファイルの作成日時などを表示して,そのバッファを回復するかどうかを聞きます。これに対しては,以下のいずれかで答えてください。

応答 応答の意味
YES そのバッファを回復し,ジャーナル・ファイルが存在する限り,次のバッファを回復するかを質問します。これは省略時の応答ですので, [Return] キーだけでも代用できます。
NO そのバッファを回復しないで,次のバッファを回復するかを質問します。
QUIT そのバッファを回復せずに,回復の操作を終了します。


■ ジャーナリングの終了 ■

編集セッション中に,特定のバッファのバッファ・ジャーナリングをやめるには, SET NOJOURNALINGコマンドを使います。また,すべてのバッファの バッファ・ジャーナリングをやめるには,SET NOJOURNALING ALL コマンドを使ってください。ジャーナル・ファイルには, SET NOJOURNALING [ALL]コマンドを実行する前までの内容が保存 されます。

SET NOJOURNALINGコマンドはジャーナル・ファイルを消去しません。ジャーナル・ファイルを消去するには,DCL の DELETE コマンドを使ってください。たとえば,ジャーナル・ファイルをすべて消去するには以下のようにします。


$ DELETE XTPU$JOURNAL:*.XTPU$JOURNAL;*


■ セッション中のジャーナリングの開始 ■

SET NOJOURNALINGコマンドでバッファ・ジャーナリングを終了したセッションで,再びジャーナリングを始めるには,SET JOURNALING コマンドを使います。たとえば,以下の日本語EVEコマンドを実行すると, JABBER.TXT という名前のバッファのジャーナリングが始まります。


Command: SET JOURNALING jabber.txt

/NOJOURNAL 修飾子を指定し日本語EVE を起動した後で,変更を加える前にその編集セッションでのバッファ・ジャーナリングを始めるには, SET JOURNALING ALLコマンドを使います。

バッファに変更が加えられた後で,そのバッファのバッファ・ジャーナリングを始めることはできません。日本語EVE は以下のようなメッセージを出力します。


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