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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
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目次
まえがき
第 1 章:日本語EVE 概要
第 2 章:日本語 EVE 入門
第 3 章:EVEJ キーパッドを使用して文字を入力する
第 4 章:TARO キーパッドを使用して文字を入力する
第 5 章:JVMS キーパッドを使用して文字を入力する
第 6 章:半角カナの入力
第 7 章:日本語 EVE の編集機能
付録 A :日本語EVEコマンドのリスト
付録 B :ローマ字かな変換対応表
付録 C :ローマ字かな変換における特殊文字変換対応表
付録 D :記号変換対応表
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日本語EVE ユーザーズ・ガイド


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第 7 章
日本語 EVE の編集機能

この章では,基本操作に必要なコマンドや,キーを定義する方法など,日本語 EVE の編集機能について説明します。

各コマンドについての詳しい説明は,『日本語EVE リファレンス・マニュアル』の第 4 章 "コマンド・ディクショナリ" を参照してください。

また,それぞれ選択したキーパッドの定義済みキーについては,『日本語EVE リファレンス・マニュアル』の付録A"定義済みキー一覧表"を参照してください。



7.1 日本語 EVE コマンドの入力

日本語 EVE には,テキストの編集,カーソルの移動などの操作を行うために,日本語 EVE コマンドが用意されています。このコマンドの入力には,次の2つの方法があります。

  • 定義済みキーを押す方法

  • コマンドをタイプ入力する方法



7.1.1 コマンドを入力するための定義済みキーの使用

日本語EVEは,省略時の設定として,一部のキーに日本語EVEコマンドを定義しています。定義済みキーは,それぞれ1つの編集コマンドを実行します。定義済みキーとしては,以下のものがあります。

  • エディタ・キーパッド
    (メイン・キーパッドと補助キーパッドの間にあります)

  • 特定のファンクション・キー

  • 特定の制御キー・シーケンス

定義済みキーは,各キーパッドによって異なります。

EVEJキーパッドについては, 表 3-2 および 表 3-3
TAROキーパッドについては, 表 4-2 および 表 4-3
JVMSキーパッドについては, 表 5-2 および 表 5-3

を参照してください。または『日本語EVE リファレンス・マニュアル』の付録 A "定義済みキー一覧表" にもまとめられていますので,こちらもご覧ください。

さらに,日本語 EVE は,EDT キーパッド,WPS キーパッドに設定できます。どちらも EDT または WPS 編集機能を完全に実現しているわけではありませんが,大部分のキーパッド機能を提供します。

頻繁に使用する編集操作やコマンド入力を,他の編集キーに定義することもできます。詳しい説明は, 第 7.8 節 "キーを定義する方法" を参照してください。

7.1.2 コマンドのタイプ入力

コマンドを入力するためには,定義済みキーを使用する他に, Command: プロンプトに対してコマンドを入力する方法があります。

【操作方法】

  1. [Do]キーを押す
    日本語 EVE は,ステータス・ラインのすぐ下のコマンド・ウィンドウに Command: というプロンプトを表示します。

  2. Command:プロンプトに対して,日本語EVEコマンドを入力する
    次の例では,EXITコマンドを入力しています。


    Command: EXIT
    


    このときに,さらにパラメータの指定が必要な場合は,コマンド・ウィンドウに入力を要求するプロンプトがあらわれます。
    次の例では,15 行目に移動するために LINE コマンドを入力し,続いて表示される Line Number: プロンプトに対して 15 を入力しています。


    Command: LINE
     
    Line Number: 15
    

  3. [Return]キー(または[Do]キー)を押す
    日本語 EVE は,コマンドを実行します。

■ コマンド・ラインの編集 ■

コマンド・ラインでタイプ・ミスした場合には,DCL の行編集キーを押すことにより,編集できます(ただし,選択した変換キーパッドによっては,使えないキーもありますので,ご注意ください)。たとえば,以下のような行編集キーを使用します。

行頭までカーソルを移動する場合は,[Ctrl/H]
行末までカーソルを移動する場合は,[Ctrl/E]
カーソルの位置から行頭までを消去する場合は,[Ctrl/U]
最後に入力したコマンドを再呼び出しする場合は,[Ctrl/B]

省略時の設定では,コマンド・ラインの編集モード (挿入モード/重ね書きモード)は,編集画面の編集モードと同じです。

編集モードの省略時の設定は,日本語 EVE を起動する前に,DCL の SET TERMINAL コマンドで変更できます。日本語 EVE を起動した後では,[Ctrl/A] を押すことにより変更できます。

■ タイプ入力の簡略化 ■

日本語EVEコマンドのタイプ入力を簡略化するには,以下の方法があります。

  • コマンドを再呼び出しする
    最後に入力したコマンドを再呼び出しする場合は,[Ctrl/B]を押します。 [Ctrl/B]をもう一度押すと,ひとつ前に入力したコマンドが再呼び出しされます。このようにして,適切なコマンドが画面に表示されるまで[Ctrl/B]を何回か押し,適切なコマンドが表示された後,[Return]キーを押すと,そのコマンドが入力されます。

    注意

    この機能はEVEJキーパッドでは使えませんので,ご注意ください。

  • コマンド名を省略する
    コマンド名を省略する場合は,短縮形があいまいでないかどうか,確認してください。他のコマンド名と区別できない短縮形を入力した場合には,日本語EVEは対応するコマンドのリストを表示し,適切なコマンドを選択するように要求するプロンプトを表示します。

    短縮形を区別できる十分な文字をタイプし,[Return]キーを押すと,そのコマンドが実行されます。また,バッファ名,ファイル名,およびMARK コマンドのラベル名も,同様に省略することができます。これらの場合も,短縮形があいまいなときには,日本語EVEは対応するもののリストを表示します。

  • REPEAT コマンドを使用する
    コマンド,またはひとつのキーストロークを繰り返す場合は,REPEAT コマンドを使用します。[Do]キーを押し,REPEATコマンドと繰り返す回数を入力して,[Return]キーを押します。日本語EVEは,次に入力したコマンドまたはひとつのキーストロークを,指定した回数だけ繰り返します。
    たとえば,NEXT SCREENコマンドを連続して10回実行する場合には,以下のように入力します。


    Command: REPEAT 10
     
    次のコマンドを 10 回繰り返します 
    


    その後,[Next Screen]を押すと,日本語EVEはNEXT SCREEN コマンドを10回実行した分だけ画面をスクロールします。

  • [Do]キーを2回押す
    [Do]キーを続けて2回押すと,日本語EVEは最後に入力したコマンドを実行します。



7.2 テキストの編集

これまでの節で,日本語EVEエディタの起動方法と,日本語EVEコマンドの入力方法について説明しました。これで日本語EVEを使用して,新しいファイルを作成したり編集することができます。

編集キーと編集コマンドを使用すれば,カーソルを移動したり,テキストの移動や消去,回復などの編集操作を実行できます。この節では,以下について説明します。



7.2.1 カーソルの移動

日本語EVEを使用してファイルを編集する場合には,編集機能を実行する場所にカーソルを移動します。したがって,テキスト内でカーソルをより速く,効率よく移動できれば,編集セッションでの操作時間を短縮できます。

表 7-1 に,カーソルを移動するための日本語EVEコマンドを示します。

表 7-1 カーソル移動の日本語EVEコマンド
コマンド 機能
START OF LINE 現在行の先頭にカーソルを移動する。
END OF LINE 現在行の最後にカーソルを移動する。
MOVE BY WORD 順方向(Forward)の場合,次の単語の先頭にカーソルを移動する。カーソルが行末にあるときは,次の行の先頭に移動する。

逆方向(Reverse)の場合,前の単語の先頭にカーソルを移動する。カーソルが行頭にあるときは,前の行の最後に移動する。

MOVE BY LINE 順方向(Forward)の場合,現在行の最後にカーソルを移動する。カーソルがすでに行末にあるときは,次の行の最後に移動する。

逆方向(Reverse)の場合,現在行の先頭にカーソルを移動する。カーソルがすでに行頭にあるときは,前の行の先頭に移動する。

MOVE BY PAGE 現在の方向により,次の,あるいは前の改ページ (フォーム・フィード)にカーソルを移動する。現在の方向に改ページが存在しない場合は,バッファの先頭あるいは最後にカーソルを移動する。
NEXT SCREEN 現在のウィンドウの行数より1行分少なく,現在のバッファを順方向にスクロールする。たとえば,現在のウィンドウが12行の長さの場合には, NEXT SCREEN コマンドは11行分だけ順方向に画面をスクロールする。 [Next Screen]キーが NEXT SCREENコマンドとして定義されている。
PREVIOUS SCREEN 現在のウィンドウの行数より1行分少なく,現在のバッファを逆方向にスクロールする。たとえば,現在のウィンドウが12行の長さの場合には, PREVIOUS SCREEN コマンドは11行分だけ逆方向に画面をスクロールする。 [Prev Screen]キーが PREVIOUS SCREENコマンドとして定義されている。
LINE 現在のバッファの指定した行数の先頭にカーソルを移動する。
TOP 現在のバッファの先頭にカーソルを移動する。
BOTTOM 現在のバッファの最後にカーソルを移動する。
BUFFER 指定したバッファを現在のウィンドウに表示し,カーソルをそのバッファでのもとの編集位置に移動する。指定したバッファが存在しない場合は,新しいバッファを作成し,バッファの先頭にカーソルを移動する。
NEW 新しいバッファを作成し,現在のウィンドウに表示する。カーソルは新しいバッファの先頭に移動する。新しいバッファの名前はMAINになる。MAINバッファがすでに存在する場合は,バッファ名の入力をうながすプロンプトが表示される。
NEXT BUFFER 次のバッファを現在のウィンドウに表示する。カーソルはそのバッファでのもとの編集位置に移動する。このコマンドを使用すると,バッファ名をタイプせずに,バッファ間を移動できる。
NEXT WINDOW 次のウィンドウにカーソルを移動する。カーソルはそのウィンドウのもとの編集位置に移動する。 [GOLD-Next Screen]キーが NEXT WINDOWコマンドとして定義されている。
PREVIOUS WINDOW 前のウィンドウにカーソルを移動する。カーソルはそのウィンドウのもとの編集位置に移動する。 [GOLD-Prev Screen]キーが PREVIOUS WINDOWコマンドとして定義されている。
GET FILEまたは OPEN 指定したファイルを現在のウィンドウに表示し,カーソルをバッファの先頭に移動する。指定したファイルが存在しない場合は,現在のウィンドウに空バッファを表示する。

すでに表示したファイルを指定した場合は,そのファイルのバッファのもとの編集位置にカーソルを移動する。

CHANGE DIRECTION 現在のバッファの方向を変更する。バッファの方向(Forward/Reverse)はステータス・ラインに表示される。
FORWARD (省略時設定) 現在のバッファの方向を順方向(右向き,下向き)にセットする。バッファの方向は,ステータス・ラインに表示される。
REVERSE 現在のバッファの方向を逆方向(左向き,上向き)にセットする。バッファの方向は,ステータス・ラインに表示される。
SET CURSOR BOUND カーソルがテキストのある範囲内だけを移動するようにする。カーソルはバッファの使用されていない部分には移動できない。カーソルの動きは,EDT,WPSなどのエディタと同様。
SET CURSOR FREE
(省略時設定)
カーソルをバッファ内のどこにでも移動できるように設定し,そこにテキストを挿入することができる。

■ カーソルの移動 ■

次の例では,バッファ内でカーソルを移動する方法を示しています。

次のコマンドを使用して日本語EVEを起動し,SCHEDULE.DATファイルを作成します。


$ EDIT/XTPU SCHEDULE.DAT

次のような編集画面があらわれます。


日本語EVEは,カーソルをバッファの先頭に移動し,ユーザがテキストを入力するのを待ちます。次に示すテキストをSCHEDULE.DATファイルに入力すると, [End of file]マーカはバッファ内で下に移動します。


カーソルは,ユーザが挿入したテキストの最後に移動します。カーソルをファイルの先頭に移動するには,TOPコマンドを使用します。


カーソルをバッファの最後に移動するには,BOTTOMコマンドを入力します。


矢印キー([→][↑][←][↓])を使うと,カーソルが 1文字ずつ移動します。

MOVE BY LINEコマンドを実行すると,カーソルは,行末を下へ移動します。CHANGE DIRECTIONコマンドを実行すると,現在のバッファの方向が,逆方向に変更されます。このコマンドの後で,再びMOVE BY LINE コマンドを実行すると,カーソルは行頭を上へ移動します。


LINE 2コマンドを実行すると,カーソルはバッファの2行目の先頭に移動します。


[Ctrl/Z]を押して,SCHEDULE.DATというファイルを保存してください。

7.2.2 テキストの挿入

現在編集中のバッファにテキストやファイル全体,あるいは印刷されない特殊文字 (制御文字など)を挿入できます。

表 7-2 は,テキストを挿入するときに使用する日本語EVEコマンドを示しています。

表 7-2 テキスト挿入の日本語EVEコマンド
コマンド 機能
CHANGE MODE ステータス・ラインに表示されている現在の編集モードを切り替える。挿入モード(Insert)の場合は,現在の文字位置にテキストが挿入され,既存のテキストは右または下にずれていく。重ね書きモード(Overstrike)の場合は,テキストが現在のカーソル位置に重ね書きされる。
INCLUDE FILE 指定したファイルの内容をバッファの現在のカーソル位置の前の行に挿入する。複数のファイルの内容を1つのファイルにまとめるのに便利。

テキストをタイプする前に,バッファが挿入モード(Insert)であるのか,重ね書きモード(Overstrike)であるのかを確認するために,ステータス・ラインを調べてください。

  • バッファが挿入モードの場合 --- Insert と表示
    テキストはカーソル位置に挿入され,ファイル内の既存のテキストは,挿入したテキストによって右または下に移動します。

  • バッファが重ね書きモードの場合 --- Overstrike と表示
    キーボードからタイプ入力したテキストはカーソル位置に挿入され,ファイル内の既存のテキストは,カーソルがそのテキストの上を移動するときに,上書きされます(入力済みの文字が消えていきます)。

モードを切り替える場合には,CHANGE MODEコマンドを実行するか,またはCHANGE MODEコマンドとして定義されたキーを押してください。

■ テキスト挿入の操作 ■

テキスト,ファイル,およびプリントされない文字をバッファに追加する場合には,次の操作を実行します。

  • テキスト
    キーボードから文字をタイプ入力できます。日本語EVEは,バッファの現在のモード (挿入モード/重ね書きモード)にしたがって,バッファの現在のカーソルの位置に文字を追加します。
    挿入モードの場合には,既存の文字列が右または下に移動していきます。重ね書きモードの場合には,新しい文字列は既存の文字列の上に重ね書きされていきます。

  • ファイル
    [Do]キーを押して,日本語EVEのINCLUDE FILEコマンドを入力することにより,ファイル全体をバッファに追加できます。コマンド・ウィンドウの Include File: というプロンプトに対してファイル名を入力します( SET DIRECTORY LISTコマンドを使用していないとき)。
    日本語EVEは,バッファの現在のモード(挿入モード/重ね書きモード)を無視し,指定したファイルの内容全体を,バッファ内の現在のカーソル位置の前の行に挿入します。
    ファイル指定には,ワイルドカードを使用できます。指定したファイルと一致するファイルが2つ以上存在する場合には,日本語EVEはファイルのリストを表示し,より完全なファイル指定を入力するように要求するプロンプトを表示します。また,指定したファイルが存在しない場合には,日本語EVEは,ファイルを挿入できないことを示すメッセージを表示します。

  • プリントされない特殊文字
    プリントされない特殊文字は,[Ctrl/V] を押し,その特殊文字を押すことにより入力できます。たとえば,エスケープ文字をバッファに挿入する場合には, [Ctrl/V] を押し,その後, [Ctrl/][ を押します。特殊文字は,バッファの現在のモードにしたがって追加されます。

次の例では,テキストをファイルに挿入する方法を示しています。最初は挿入モードの場合の例であり,次は重ね書きモードの場合の例です。

日本語 EVE を起動して,SCHEDULE.DAT という既存のファイルを編集します。


■ 挿入モードの例 ■

日本語 EVE が挿入モード (Insert) であるかどうかを,ステータス・ラインで確認してください。


日本語EVEが重ね書きモードの場合には,挿入モードへ変更するために, CHANGE MODEコマンドとして定義されているキーを押します。カーソルを supervisorという単語のsに移動し,Engineeringとタイプし,スペース・バーを1回押します。

Enginneringという単語がテキスト・バッファに挿入され,同じ行のテキストの残りの部分は右に移動します。



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