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HP OpenVMS Alpha: パーティショニングおよび Galaxy ガイド

第6章 AlphaServer 8200 システムでの OpenVMS Galaxy の構築

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OpenVMSドキュメント・ライブラリ

目次
まえがき
第1章:パーティションによる負荷の管理
第2章:OpenVMS Galaxyの概念
第3章:OpenVMSアプリケーションに対するNUMAの影響
第4章:GS140/GS60/GS60Eでの構築
第5章:AlphaServer 8400での構築
第6章:AlphaServer 8200での構築
第7章:AlphaServer 4100での構築
第8章:ES40での構築
第9章:GS80/160/320での構築
第10章:ES47/ES80/GS1280での構築
第11章:AlphaシステムでのシングルインスタンスGalaxyの使用
第12章:Galaxyに関するヒントと手法
第13章:Galaxy Configurationユーティリティ
第14章:Graphical Configuration Manager
第15章:DCL CLIを使ったCPUの最割り当て
第16章:GalaxyとNUMAのコマンドとレキシカル関数
第17章:共用メモリを使った通信
第18章:共用メモリ・プログラミング・インタフェース
第19章:Galaxyデバイス・ドライバ
付録A:Galaxy CPU Load Balancerプログラム
付録B:メモリサイズ設定の共通値
付録C:ライセンスのインストール
用語集
索引
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この章では,AlphaServer 8200 で OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を構築するプロセスについて説明します。 第5章 「AlphaServer 8400 システムでの OpenVMS Galaxy の構築」で説明している AlphaServer 8400 の手順と異なる手順を中心に説明しています。

6.1 ステップ 1: 構成の選択とハードウェア要件の判断

AlphaServer 8200 Galaxy 構成の概要

  • 2 つのインスタンスのみ

  • 次の目的で使用される 5 つのスロット:

    • 2 つのプロセッサ・モジュール (それぞれ 2 つの CPU)

    • 2 つの I/O モジュール

    • 1 つのメモリ・モジュール

6.2 ステップ 2: Galaxy ハードウェアの設定

構成に必要なハードウェアを入手した後,第5章 「AlphaServer 8400 システムでの OpenVMS Galaxy の構築」5.2.1 項 「KFE72-DA コンソール・サブシステム・ハードウェアの概要」から 5.2.4 項 「ターミナル・サーバの使用」までの手順に従い,その後,この節の手順に従ってハードウェアを組み立てます。

6.2.1 EISA 装置の取り付け

プラグイン EISA 装置はパーティション 0 でのみ構成できます。 EISA 装置を取り付けた後,EISA Configuration Utility (ECU) を実行するように要求するメッセージがコンソールから出力されます。

次の説明に従って ECU を実行します。

  1. すべての OpenVMS Galaxy インスタンスをシャットダウンします。

  2. フロッピィ・ディスク・ドライブがプライマリ・パーティション・ハードウェアに正しく接続されているかどうか確認します。 通常,ドライブは PCI スロット 2 のコネクタ・モジュール (Beeper の部品番号は 54-25133-01) にケーブル接続することができます。

  3. ECU イメージを格納したフロッピィを挿入します。

  4. プライマリ・コンソールから次のコマンドを入力します。

    P08>>> SET ARC_ENABLE ON
    P08>>> INITIALIZE
    P08>>> RUNECU
    
  5. ECU から要求される手順を実行します。

  6. プライマリ・コンソールから次のコマンドを入力します。

    P08>>> boot
    $ @SYS$SYSTEM:SHUTDOWN
    P08>>> SET ARC_ENABLE OFF    
    P08>>> INITIALIZE
    P08>>> LPINIT
    
  7. OpenVMS Galaxy をリブートします。

ECU には 2 つのバージョンがあり,1 つはグラフィックス端末で実行され, もう 1 つはキャラクタ・セル端末で実行されます。 どちらのバージョンもフロッピィに格納されており, コンソールはどちらのバージョンを実行するかを判断します。 OpenVMS Galaxy システムの場合, プライマリ・コンソールは常にキャラクタ・セル端末を装備したシリアル装置です。

ECU を実行しないと,OpenVMS は次のメッセージを表示します。

        %SYSTEM-I-NOCONFIGDATA, IRQ Configuration data for EISA
   slot xxx was not found, please run the ECU and reboot.

このメッセージを無視すると,システムはブートされますが, プラグイン EISA 装置は無視されます。

これまでの説明に従って OpenVMS Galaxy ハードウェアを構成し,設定した後, 次の手順を実行して OpenVMS Galaxy インスタンスをインストールし,ブートします。

6.3 ステップ 3: システム・ディスクの作成

インスタンスごとにシステム・ディスクを使用するのか, または クラスタ全体で共通のディスクで使用するのかを判断します。

OpenVMS バージョン 7.1-2 より以前のバージョンを稼働しているクラスタ・メンバのうち,Galaxy インスタンスと同じ VMS$OBJECTS.DAT ファイルを共用するクラスタ・メンバの場合は,新しい SECURITY.EXE が必要です。

6.4 ステップ 4: OpenVMS Alpha バージョン 7.3 のインストール

OpenVMS Galaxy ソフトウェアを実行するのに, 特別なインストール手順は必要ありません。 Galaxy 機能は基本オペレーティング・システムに組み込まれており, この章で説明するコンソール・コマンドとシステム・パラメータ値を使用して, 有効または無効に設定できます。

OpenVMS Alpha オペレーティング・システムのインストールの詳細については,『OpenVMS インストレーション・ガイド[翻訳版]』を参照してください。

OpenVMS Galaxy ライセンス情報は,『OpenVMS License Management Utility Manual』を参照してください。

6.5 ステップ 5: ファームウェアのアップグレード

AlphaServer 8200 で OpenVMS Galaxy 環境を構築するには, 各プロセッサ・モジュールでファームウェアのアップグレードが必要です。 これらのモジュールを Galaxy 以外の構成で再び使用する場合は, 以前のファームウェアを再インストールする必要があります。 現在のファームウェア CD は必ず保管しておいてください。

使用する予定のすべてのプロセッサ・モジュールを取り付け, 同時に更新しておけば,作業時間を短縮できます。AlphaServer 8200 では, すべてのプロセッサ・ボードで同じファームウェアを使用しなければなりません。 後でボードをアップグレードしなければならない場合は,次の操作が必要です。

  1. ファームウェア・リビジョン・レベルが異なるすべてのボードを取り外します。

  2. 以前のボードを更新します。

  3. 残りのボードを再び取り付けます。

ファームウェアをアップグレードするには,システムの電源をオンにし,非 Galaxy モードで稼働します (つまり,LP_COUNTコンソール環境変数を設定している場合,0 に設定する必要があります)。

コンソール環境変数を設定するには,次のコマンドを入力します。

P08>>> SET LP_COUNT 0
P08>>> INIT

ファームウェアをアップグレードするには,Alpha Systems Engineering から 提供されている標準コンソール・ファームウェア・アップデートを使用します。

6.6 ステップ 6: 環境変数の設定

すべてのプロセッサ・モジュールでファームウェアをアップグレードした後, 次の例に示すように,Galaxy 固有の環境変数を作成できます。この例では, 2 つのインスタンス,4 つの CPU,1 GB の OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を 構成しているものと仮定しています。

P08>>> create -nv lp_count         2
P08>>> create -nv lp_cpu_mask0     100
P08>>> create -nv lp_cpu_mask1     e00
P08>>> create -nv lp_io_mask0      100
P08>>> create -nv lp_io_mask1      80
P08>>> create -nv lp_mem_size0     10000000
P08>>> create -nv lp_mem_size1     10000000
P08>>> create -nv lp_shared_mem_size  20000000        
P08>>> init

これらの変数を作成した後,コンソール SET コマンドを使用して, 変数を操作することができます。 これらの変数はプロセッサ 0 でのみ作成する必要があります。

ここでは各環境変数について詳しく説明します。

LP_COUNT number

この変数が 0 に設定されていると,システムは従来の SMP 構成だけをブートします。 Galaxy コンソール・モードは OFF になります。

この変数が 0 以外の値に設定されている場合は,Galaxy 機能が使用され, Galaxy 変数が解釈されます。LP_COUNT の正確な値は, コンソールが認識する Galaxy パーティションの数を表します。

LP_CPU_MASKn mask

このビット・マスクは,指定された Galaxy パーティション番号にどの CPU を最初に割り当てるかを指定します。 AlphaServer 8200 コンソールは, パーティション内の最初の偶数番号の CPU をイニシャル・インスタンスとして CPU 08 で始まるプライマリ CPU として選択します。 リソースを割り当てる場合は,このことに注意してください (つまり,奇数番号だけの CPU をパーティションに割り当てないでください)。

LP_IO_MASKn mask

これらの変数は, スロット番号によって IO モジュールを各インスタンスに割り当てます。

  • 100 はスロット 8 の I/O モジュールを表します。

  • 80 はスロット 7 の I/O モジュールを表します。

AlphaServer 8200 の場合,ここに示した割り当てだけが有効です。

LP_MEM_SIZEn size

これらの変数は, 指定されたインスタンスに対して特定の容量のプライベート・メモリを割り当てます。 システム内のメモリ容量と各インスタンスにとって必要な割り当てをもとに, 適切な値を使用してこれらの変数を作成することが必要です。 一般的に使用される値については,付録 B 「メモリ・サイズ設定の共通値」 を参照してください。

また,この後の共用メモリ変数も参照してください。

LP_SHARED_MEM_SIZE size

この変数は,共用メモリとして使用するメモリを割り当てます。 一般的に使われる値については,付録 B 「メモリ・サイズ設定の共通値」 を参照してください。

注意:

共用メモリは 8 MB の倍数で割り当てなければならず, すべての値は16 進バイトで表現されます。

使用する共用メモリの容量だけを定義でき, 他の LP_MEM_SIZE 変数は未定義のままにしておくことができます。 このようにすると,コンソールは上位アドレス空間から共用メモリを割り当て, LP_COUNT 変数によって指定された数のパーティションに対して, 残りのメモリを等しく分割します。また, LP_MEM_SIZE 変数を使用して特定のパーティションにメモリを明示的に割り当て, 他のパーティションのメモリ割り当てを未定義のままにした場合も, コンソールはメモリ・フラグメントを, 明示的にメモリが割り当てられたパーティションおよび共用メモリに対して割り当て, 残りのメモリを分割して, 明示的にメモリが割り当てられていない残りのパーティションに割り当てます。

BOOTDEF_DEV 変数と BOOT_OSFLAGS 変数

初期インストールの後や,システム・クラッシュやオペレータによって要求されたリブートの後,システムをリブートしなければならない場合は,AUTOGEN が正しくリブートされるように,ブートの前に各 Galaxy コンソールでこれらの変数を設定する必要があります。

Galaxy の環境変数の例

P08>>> SHOW LP*

lp_count 2
lp_shared_mem_size 20000000   (512 MB)
lp_mem_size0 10000000 (256 MB)
lp_mem_size1 10000000 (256 MB)
lp_cpu_mask0 100 (CPU 0)
lp_cpu_mask1 e00 (CPUs 1-3)
lp_io_mask0 100 (I/O module in slot 8)
lp_io_mask1 80 (I/O module in slot 7)

P08>>>

6.7 ステップ 7: セカンダリ・コンソール装置の起動

KFE72-DA が Windows-NT に構成されていた場合は, ビデオ・ボードを検出しようとしますが,検出できないときはハングします。 OpenVMS Galaxy を構成する場合,このような状況が一般的に発生します。 操作モードを設定するには,コンソール・コマンドを使用します。

P08>>> SET CONSOLE SERIAL

セカンダリ・コンソールを初期化する前に, プライマリ・コンソールに対してこのコマンドを入力すると, 設定はセカンダリ・コンソール・ハードウェアに伝達されます。

イーサネット・ポートを使用する場合は, 使用するメディアの種類と接続をコンソールに通知しなければなりません。 つまり,AUI,UDP,ツイスト・ペアのいずれを使用するのかを指定する必要があります。 コンソールとオペレーティング・システムはどのメディアを使用するかを判断しますが, 次のコマンドを使用すれば,特定のメディア・タイプを割り当てることができます。

P08>>> SHOW NETWORK

P08>>> SET EWA0_MODE TWISTED

最初のコマンドは,使用可能なネットワーク装置の一覧を表示します。 2 番目のコマンドは,指定された装置 (この例では EWA0) に対してデフォルト・メディア・タイプを設定します。 これはセカンダリ・コンソールを初期化する前に, すべてのイーサネット装置に対して実行しなければなりません。

コンソール・モードとネットワーク・メディア・タイプ (使用する場合) を設定した後,システムを再初期化して,現在の設定を保存します。 Galaxy パーティションをすでに定義している場合は, 初期化は後で実行しなければなりません。

システムを初期化できる場合は,次のコマンドを入力します。

P08>>> INIT

プライマリ・コンソールからの応答として,通常の電源投入時の自己診断テスト (POST) レポートが出力されます。 これには最大 2 分かかる可能性があります。Galaxy パーティションを適切に定義した場合は, プライマリ・パーティションに関連する I/O 装置だけが表示されます。

パーティションが定義されていることを確認するには,次のコマンドを入力します。

P08>>> SHOW DEVICE

または

P08>>> SHOW NETWORK

セカンダリ・コンソールを初期化するには,次のコマンドを入力します。

P08>>> LPINIT

コンソールに次の情報が表示されます。

Partition 0: Primary CPU = 0
Partition 1: Primary CPU = 2
Partition 0: Memory Base = 000000000   Size = 010000000
Partition 1: Memory Base = 010000000   Size = 010000000
Shared Memory Base = 020000000   Size = 010000000
LP Configuration Tree = 12c000
starting cpu 1 in Partition 1 at address 01000c001
starting cpu 2 in Partition 1 at address 01000c001
starting cpu 3 in Partition 1 at address 01000c001

P08>>>

このコマンドは プライマリ Galaxy コンソール から入力しなければなりません。 Galaxy パーティションが正しく定義されており,ハードウェア・リソースが正しく構成されている場合は,プライマリ・コンソールは各セカンダリ・パーティションに割り当てられているプロセッサを起動するはずです。 セカンダリ・コンソールは 2 分以内に初期化されます。

1 つ以上のコンソールの初期化が失敗した場合は,ハードウェアの取り付け, Galaxy パーティションの定義, ハードウェアの割り当てを二重にチェックする必要があります。

OpenVMS コンソールの制限事項とヒントの詳細については, 第12章 「OpenVMS Galaxy に関するヒントと手法」 を参照してください。

6.8 ステップ 8: OpenVMS Galaxy のブート

Galaxy ファームウェアを正しくインストールし,コンソールを構成した後, 次の方法で初期 Galaxy 環境をブートできます。

各 Galaxy インスタンスに対して,次のコマンドを入力します。

P08>>> B -FL 0,1 DKA100 // or whatever your boot device is.

SYSBOOT> SET GALAXY 1

SYSBOOT> CONTINUE

構成はこれで終了です。 これで OpenVMS Galaxy が構築されました。

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