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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
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まえがき
第 1 章:デバッガ・コマンド・ディクショナリ概要
第 2 章:デバッガ・コマンド・ディクショナリ
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デバッガ・コマンド・ディクショナリ


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現在のイメージ内のモジュールのシンボル・レコードをそのイメージの実行時シンボル・テーブル (RST) にロードします。

注意

現在のイメージはメイン・イメージ ( 省略時の設定 ) か,または SET IMAGE コマンドで現在のイメージとして設定されたイメージのどちらかです。


形式

SET MODULE [module-name[,...]]


パラメータ



module-name

シンボル・レコードを RST にロードする現在のイメージのモジュールを指定します。ワイルドカード文字のアスタリスク (*) は使用できません。代わりに /ALL 修飾子を使用してください。 /ALL または /CALLS を指定する場合は,モジュール名は指定できません。

修飾子



/ALL

現在のイメージ内のすべてのモジュールのシンボル・レコードを RST にロードすることを指定します。

/CALLS

呼び出しスタック上に現在ルーチンを持っているすべてのモジュールを設定します。モジュールがすでに設定されている場合,/CALLS はそのモジュールに何の影響も与えません。

/RELATED (省略時の設定)



/NORELATED

(Ada プログラムに適用される。) 指定されたモジュールに WITH 句またはサブユニット関係によって関連づけられたモジュールのシンボル・レコードを RST にロードするかどうかを制御します。ロードをすると,Adaプログラムのソース・コード内で参照したのと全く同じデバッガ・コマンド内の関連するモジュールで宣言されている名前を参照できます。

説明

プログラム内で宣言したシンボルをデバッガが認識し正しく解釈するには,シンボル・レコードがRST内に存在しなければなりません。モジュールのシンボル・レコードを RST にロードするプロセスは, モジュールの設定 といいます。

デバッガは,その起動時に転送アドレスを含んでいるモジュール ( メイン・プログラム ) を設定します。省略時の設定では,動的モードが使用可能です (SET MODE DYNAMIC)。このため,デバッガはプログラムが実行するときにモジュール ( およびイメージ ) を自動的に設定して,あとで必要なときにシンボルを参照できるようにします。特に,実行が中断している場合は必ず,実行を中断しているルーチンを含んでいるモジュールとイメージをデバッガは設定します。 Adaプログラムの場合は,モジュールが動的に設定されると,省略時には関係するモジュールも自動的に設定され,正しいシンボルにアクセスできるよう ( 可視状態 ) にします。

動的モードは,参照する必要のあるシンボルのほとんどにアクセスできるようにします。まだ設定されていないモジュール内のシンボルを参照しなければならないときは,次のようにします。

  • モジュールが現在のイメージ内にあるときは,SET MODULE コマンドを使用して,シンボルが定義されているモジュールを設定します。

  • モジュールが別のイメージ内にあるときには,SET IMAGE コマンドを使用してそのイメージを現在のイメージにし,次に SET MODULE コマンドを使用してシンボルが定義されているモジュールを設定します。

動的モードが使用不可能にしてあるとき (SET MODE NODYNAMIC) には,転送アドレスを含んでいるモジュールだけが自動的に設定されます。それ以外のモジュールは明示的に設定しなければなりません。

SET IMAGE コマンドを使用して新しいイメージを設定する場合,すでに設定されているモジュールはすべて設定されたままです。ただし,アクセスできるのは,現在のイメージで設定されているモジュール内のシンボルだけです。他のイメージで設定されているモジュール内のシンボルに一時的にアクセスすることはできません。

動的モードが使用可能な場合,RST の増加するサイズに対応できるように,メモリは自動的に割り当てられます。動的モードが使用不可能な場合,ユーザがモジュールまたはイメージを設定したために必要になった余分なメモリをデバッガが自動的に割り当てます。

SET SCOPE コマンド内のパラメータがまだ設定されていないモジュール内のプログラム記憶位置を指定すると,SET SCOPE コマンドがそのモジュールを設定します。

Ada プログラムに固有な情報については,ヘルプ・トピック Language_Support Ada を参照してください。

関連コマンド

(SET,SHOW,CANCEL) IMAGE
SET MODE [NO]DYNAMIC
(SHOW) MODULE

#1

DBG> SET MODULE SUB1

このコマンドは SUB1 モジュールを設定します (SUB1 モジュールのシンボル・レコードを RST にロードします )。

#2

DBG> SET IMAGE SHARE3
DBG> SET MODULE MATH
DBG> SET BREAK %LINE 31

この例では,SET IMAGE コマンドが共用可能イメージ SHARE3 を現在のイメージにします。SET MODULE コマンドは SHARE3 イメージ内の MATH モジュールを設定します。 SET BREAK コマンドは MATH モジュールの行 31 にブレークポイントを設定します。

#3

DBG> SHOW MODULE/SHARE
module name           symbols   language   size 
 
FOO                   yes       MACRO       432 
MAIN                  no        FORTRAN     280
    ...
SHARE$DEBUG           no        Image         0 
SHARE$LIBRTL          no        Image         0 
SHARE$MTHRTL          no        Image         0 
SHARE$SHARE1          no        Image         0 
SHARE$SHARE2          no        Image         0 
 
total modules: 17.              bytes allocated: 162280.
DBG> SET MODULE SHARE$SHARE2
DBG> SHOW SYMBOL * IN SHARE$SHARE2

この例では,SHOW MODULE/SHARE コマンドが,現在のイメージとすべての共用可能イメージ ( 共用可能イメージの名前の前には "SHARE$" が付きます ) 内のすべてのモジュールを表示します。 SET MODULE SHARE$SHARE2 コマンドは共用可能イメージ・モジュール SHARE$SHARE2 を設定します。SHOW SYMBOL コマンドは共用可能イメージ SHARE2 内で定義された任意のユニバーサル・シンボルを表示します。詳しい説明は SHOW MODULE/SHARE コマンドを参照してください。




デバッガ出力オプションを使用可能または使用不可能にします。

形式

SET OUTPUT output-option[,...]


パラメータ



output-option

出力オプションを使用可能にするか使用不可能にするかを指定します。次のいずれかのキーワードを指定できます。

LOG デバッガの入力と出力をログ・ファイルに記録することを指定します。SET LOG コマンドでログ・ファイルを指定すると,デバッガはそのファイルに書き込みます。指定しない場合には,省略時の設定により,デバッガは SYS$DISK[]:DEBUG.LOG に書き込みます。
NOLOG 省略時の設定。デバッガの入力と出力をログ・ファイルに記録しないことを指定します。
SCREEN_LOG 画面モードの場合,画面が更新されたときに画面の内容をログ・ファイルに記録することを指定します。画面の内容を記録するには,SET OUTPUT LOG も指定しなければなりません。ログ・ファイルの指定については LOG オプションの説明を参照してください。
NOSCREEN_LOG 省略時の設定。画面モードの場合に,画面の内容をログ・ファイルに記録しないことを指定します。
TERMINAL

注意

このパラメータは,デバッガへの HP DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。

省略時の設定。デバッガ出力を端末に表示することを指定します。

NOTERMINAL

注意

このパラメータは,デバッガへの HP DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。

デバッガ出力を診断メッセージを除いて端末に表示しないことを指定します。

VERIFY コマンド・プロシージャまたは DO 句から実行している各入力コマンド文字列を現在の出力装置へエコーバックすることを指定します。現在の出力装置は省略時の設定では SYS$OUTPUT ( ユーザの端末 ) ですが,論理名 DBG$OUTPUT によって再定義できます。
NOVERIFY 省略時の設定。コマンド・プロシージャまたは DO 句から実行している各入力コマンド文字列をデバッガが表示しないように指定します。


説明

デバッガ出力オプションは,コマンドへのデバッガの応答を表示し記録する方法を制御します。SET OUTPUT コマンドについて詳しくは,パラメータの説明を参照してください。

関連コマンド

@ (実行プロシージャ)
(SET,SHOW) ATSIGN
(SET,SHOW) LOG
SET MODE SCREEN
SHOW OUTPUT


DBG> SET OUTPUT VERIFY,LOG,NOTERMINAL

このコマンドはデバッガが次のいずれかのアクションをとることを指定します。

  • コマンド・プロシージャまたは DO 句から実行している各コマンド文字列を出力する (VERIFY)

  • デバッガ出力とユーザ入力をログ・ファイルに記録する (LOG)

  • 診断メッセージを除き,端末には出力を表示しない (NOTERMINAL)




可視プロセスの設定,または動的プロセスの設定の許可/禁止を行います。

マルチプロセス・プログラムをデバッグする場合のみ使用 ( 保持デバッガのみ )。


形式

SET PROCESS [process-spec[,...]]


パラメータ



process-spec

現在デバッガの制御下にあるプロセスを指定します。次のいずれかの形式で指定します。

[%PROCESS_NAME] process-name スペースや小文字を含まないプロセス名。プロセス名にはワイルドカード文字 (*) を含めることができる。
[%PROCESS_NAME] " process-name" スペースまたは小文字を含むプロセス名。二重引用符 (") の代わりに,一重引用符を (') 使用することもできる。
%PROCESS_PID process_id プロセス識別子 (PID,16 進数)。
[%PROCESS_NUMBER] process-number
(または %PROC process-number)
デバッガの制御下に入ったときにプロセスに割り当てられた番号。新しい番号は,1 から順番に各プロセスに割り当てられる。 EXIT コマンドまたは QUIT コマンドによってプロセスが終了した場合,そのデバッグ・セッション中にその番号が再割り当てされることがある。プロセス番号は SHOW PROCESS コマンドの実行で表示される。プロセスは,組み込みシンボル %PREVIOUS_PROCESS および %NEXT_PROCESS によってインデックスづけできるように,循環リスト内に順序づけされる。
process-set-name DEFINE/PROCESS_SET コマンドで定義された,プロセスのグループを表すシンボル。
%NEXT_PROCESS デバッガの循環プロセス・リスト中で可視プロセスの次のプロセス。
%PREVIOUS_PROCESS デバッガの循環プロセス・リスト中で可視プロセスの前のプロセス。
%VISIBLE_PROCESS シンボル,レジスタ値,ルーチン呼び出し,ブレークポイントなどの検索時に現在のコンテキストになっているスタック,レジスタ・セット,およびイメージを持つプロセス。

すべてのプロセスを指定するためにワイルドカード文字のアスタリスク (*) を使用することもできます。 /[NO]DYNAMIC 修飾子とともに,プロセスを指定しないでください。


修飾子



/DYNAMIC (省略時の設定)



/NODYNAMIC

動的プロセス設定を許可するか禁止するかを制御します。動的プロセス設定を許可する (/DYNAMIC) と,デバッガが実行を中断しそれに対するプロンプトを表示するたびに,実行が中断されたプロセスが自動的に可視プロセスになります。動的プロセス設定を禁止する (/NODYNAMIC) と可視プロセスはそのままで,別のプロセスを SET PROCESS/VISIBLE コマンドで指定するまで変わりません。

/VISIBLE

指定されたプロセスを可視プロセスにします。この結果,デバッグ・コンテキストは指定されたプロセスに切り換えられ,シンボルの検索やブレークポイントの設定などはそのプロセスのコンテキスト内で実行されます。 /VISIBLE を使用する場合は,プロセスを 1 つだけ指定しなければなりません。

説明

SET PROCESS コマンドは,可視プロセスの設定,現在のプロセス・セットの定義,または可視プロセスの定義を行います。

省略時の設定では,コマンドは可視プロセスのコンテキストで実行されます。( 現在コンテキストをデバッグ中であるプロセス )。シンボルの検索やブレークポイントの設定などは,可視プロセスのコンテキスト内で実行されます。

省略時の設定では,動的プロセス設定が許可され,/[NO]DYNAMIC で制御されます。また,動的プロセス設定を許可すると,デバッガがプログラムの実行を中断し,それに対するプロンプトを表示するたびに,実行が中断されたプロセスが自動的に可視プロセスになります。

関連コマンド

CALL
EXIT
GO
QUIT
SHOW PROCESS
STEP

#1

all> SET PROCESS TEST_Y
all> SHOW PROCESS
 Number   Name   Hold  State     Current PC 
*    2 TEST_Y    YES   break     PROG\%LINE 71
all>

この SET PROCESS TEST_Y コマンドは,TEST_Y プロセスを可視プロセスにします。省略時の設定により,SHOW PROCESS コマンドは可視プロセスに関する情報を表示します。




デバッガ・プロンプト文字列をユーザが指定するものに変更します。

形式

SET PROMPT [prompt-parameter]


パラメータ



prompt-parameter

新しいプロンプト文字列を指定します。文字列にスペース,セミコロン (;),または小文字が含まれる場合,それを二重引用符 (") または一重引用符 ( ') で囲まなければなりません。文字列を指定しないと,現在のプロンプト文字列のままです。

省略時の設定では,シングル・プロセス・プログラムをデバッグしている場合,プロンプト文字列は DBG> です。

省略時の設定では,マルチプロセス・プログラムをデバッグしている場合,プロンプト文字列は現在のプロセス・セットの名前の後に右山括弧 (>) を続けたものになります。マルチプロセス・プログラムをデバッグしているときは,SET PROMPT コマンドを使用するべきではありません。


修飾子



/POP



/NOPOP (省略時の設定)

(VWS を実行するワークステーションにのみ適用されます。) /POP 修飾子を使用すると,デバッガが入力を促すプロンプトを表示したときにデバッガ・ウィンドウは他のウィンドウより上にポップアップし,キーボードに接続されます。/NOPOP 修飾子はこの動作を禁止します。デバッガ・ウィンドウは他のウィンドウにポップアップされず,デバッガが入力を促すプロンプトを表示してもキーボードには自動的に接続されません。

説明

SET PROMPT コマンドを使用すると,デバッガのプロンプト文字列をユーザが指定するものに変更できます。

マルチプロセス・プログラムをデバッグしている場合,SET PROMPT コマンドを使用しないでください。

ワークステーションでデバッガを使用している場合,/[NO]POP を指定すると,デバッガが入力を促すプロンプトを表示したときにデバッガ・ウィンドウを他のウィンドウより上にポップアップするかどうかを制御します。

関連コマンド

(SET,SHOW) PROCESS

#1

DBG> SET PROMPT "$ "
$ SET PROMPT "d b g : "
d b g : SET PROMPT "DBG> "
DBG>

この例では,SET PROMPT コマンドを連続して実行した結果,デバッガのプロンプトが "DBG>" から "$" へ,次に"d b g :" へ変わったあとに,さらに "DBG>" へ戻ります。


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