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OpenVMS マニュアル


日本語HP DECprint Supervisor for OpenVMS | HPE 日本

日本語HP DECprint Supervisor for OpenVMS

ユーザーズ・ガイド


2006 年 7 月

本書は,日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS ソフトウェアを使用して PostScript プリンタにファイルを印刷する方法,および DCPS とプリンタの機能について説明します。

ソフトウェア・バージョン: 日本語HP DECprint Supervisor V2.5 for OpenVMS
   
オペレーティング・システム: 日本語OpenVMS Alpha V6.2,V7.3-2,V8.2
  日本語OpenVMS I64 V8.2,V8.2-1
  日本語OpenVMS VAX V5.5-2,V6.2,V7.3


2006 年 7 月

© 2006 Hewlett-Packard Developmennt Company, L.P.

Microsoft および Windows は米国 Microsoft 社の商標です。

このドキュメントに記載されているその他の会社名および製品名は,各社の商標または登録商標です。

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まえがき

日本語 DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMS は,英語版 DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMS を日本語用に拡張した製品です。本製品によって,さまざまな日本語 PostScript プリンタがサポートされます。

本書の対象読者

本書の内容は,すべてのユーザを対象に記述されています。このドキュメントでは,ほとんどの印刷作業の実行手順について説明しています。

本書の構成

本書の構成は以下のとおりです。

  • 第 1 章 では,ファイルの印刷方法について説明します。

  • 第 2 章 では,プリント・ジョブおよびプリント・キューの状態を表示する方法について説明します。

  • 第 3 章 では,プリント・ジョブの給紙トレイおよび排紙トレイの指定方法について説明します。

  • 第 4 章 では,PostScript ファイルの印刷について説明します。

  • 第 5 章 では,ANSI ファイルの印刷について説明します。

  • 第 6 章 では,日本語テキスト・ファイルの印刷について説明します。

  • 第 7 章 では,DDIF イメージ・ファイルの印刷について説明します。

  • 第 8 章 では,PCL ファイルの印刷について説明します。

  • 第 9 章 では,Proprinter ファイルの印刷について説明します。

  • 第 10 章 では,LIST データ・タイプの印刷方法について説明します。

  • 第 11 章 では,高度なページ・レイアウトの使用について説明します。

  • 第 12 章 では,レイアップの使用方法について説明します。

  • 第 13 章 では,フォームの使用方法について説明します。

  • 第 14 章 では,セットアップ・モジュールの使用方法について説明します。

  • 第 15 章 では,ファイル・セパレータ・ページの指定について説明します。

  • 第 16 章 では,仕上げオプションの選択方法について説明します。

  • 第 17 章 では,問題のデバッグのためにエラー・ハンドラを使用する方法について説明します。

  • 第 18 章 では,プリンティング・エラーのトラブルシューティングについて説明します。

  • 第 19 章 では,特定のプリンタにおける DCPS の使用方法あるいは注意事項について説明します。

  • 付録 A では,DCPS が生成するシステム・メッセージについて説明します。

  • 付録 B では,PRINT コマンドで指定するプリント・ジョブ制御用の修飾子について説明します。

  • 付録 C では,DCPS の機能およびオプションの指定に使用する PRINT コマンドのパラメータについて説明します。

  • 付録 D では,SoftFont フォントについて説明します。

  • 付録 E では,エンコーディング・ベクタの使用について説明します。

  • 用語集 では,DCPS 関連用語について説明します。



関連資料

DCPS については次のドキュメントを参照してください。

表 1 日本語 DECprint Supervisorドキュメント
『リリース・ノート』 DCPS の使用上の注意事項について説明しています。
『インストレーション・ガイド』 DCPS のインストール方法について説明しています。
『システム管理者ガイド』 システム管理者,データセンタ・オペレータ,アプリケーション・プログラマが, DCPS プリント・キューをどのように作成/管理し,印刷に関する問題を解決するかを説明します。
『ユーザーズ・ガイド』 DCPS を使用して PostScript プリンタに印刷する方法について説明しています。
『ソフトウェア仕様書 (SPD 48.27.xx) 』 DCPS がサポートするプリンタの一覧, DCPS V2.5 の機能と動作環境について説明しています。

HP OpenVMS の製品およびサービス情報については,下記のURLの Web サイトを参照してください。


//www.hpe.com/jp/openvms (日本語) 
http://www.hp.com/go/openvms/ (英語) 



本書の表記法

このドキュメントでは以下の表記法を使用します。

表記法 意味
Ctrl/ x Ctrl/ x という表記は,Ctrl キーを押しながら別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。
[Return] 例の中で,キー名が四角で囲まれている場合には,キーボード上でそのキーを押すことを示します。テキストの中では,キー名は四角で囲まれていません。

HTML 形式のドキュメントでは,キー名は四角ではなく,括弧で囲まれています。

... 例の中の水平方向の反復記号は,次のいずれかを示します。

  • 文中のオプションの引数が省略されている。

  • 前出の 1 つまたは複数の項目を繰り返すことができる。

  • パラメータや値などの情報をさらに入力できる。

.
.
.
垂直方向の反復記号は,コードの例やコマンド形式の中の項目が省略されていることを示します。このように項目が省略されるのは,その項目が説明している内容にとって重要ではないからです。
( ) コマンドの形式の説明において,括弧は,複数のオプションを選択した場合に,選択したオプションを括弧で囲まなければならないことを示しています。
[ ] コマンドの形式の説明において,大括弧で囲まれた要素は任意のオプションです。オプションをすべて選択しても,いずれか 1 つを選択しても,あるいは 1 つも選択しなくても構いません。ただし, OpenVMS ファイル指定のディレクトリ名の構文や,割り当て文の部分文字列指定の構文の中では,大括弧に囲まれた要素は省略できません。
[|] コマンド形式の説明では,括弧内の要素を分けている垂直棒線はオプションを 1 つまたは複数選択するか,または何も選択しないことを意味します。
{ } コマンドの形式の説明において,中括弧で囲まれた要素は必須オプションです。いずれか1のオプションを指定しなければなりません。
太字 太字のテキストは,新しい用語,引数,属性,条件を示しています。
italic text イタリック体のテキストは,重要な情報を示します。また,システム・メッセージ ( たとえば内部エラー number),コマンド・ライン ( たとえば /PRODUCER= name),コマンド・パラメータ ( たとえば device-name) などの変数を示す場合にも使用されます。
UPPERCASE TEXT 英大文字のテキストは,コマンド,ルーチン名,ファイル名,ファイル保護コード名,システム特権の短縮形を示します。
Monospace type モノスペース・タイプの文字は,コード例および会話型の画面表示を示します。

C プログラミング言語では,テキスト中のモノスペース・タイプの文字は,キーワード,別々にコンパイルされた外部関数およびファイルの名前,構文の要約,または例に示される変数または識別子への参照などを示します。

-- コマンド形式の記述の最後,コマンド・ライン,コード・ラインにおいて,ハイフンは,要求に対する引数がその後の行に続くことを示します。
数字 特に明記しない限り,本文中の数字はすべて 10 進数です。10 進数以外 (2 進数,8 進数,16 進数) は,その旨を明記してあります。




第 1 章
ファイルの印刷



1.1 概要

ファイルを印刷するには,次の手順に従ってください。

  1. PRINT コマンドを入力します。

  2. プリント・キュー名を指定します。

  3. 必要なコマンド修飾子を追加します。

  4. 印刷するファイル名を指定します。

たとえば,次のように入力します。


$ PRINT /QUEUE=MYPRINTER /PARAMETER=DATA_TYPE=POSTSCRIPT SUMMER.PS

この例では,次のものを指定しています。

  • キュー名 (MYPRINTER)

  • PostScript データ・タイプ

  • ファイル名 (SUMMER.PS)

以降の各節では,ユーザ独自のドキュメントを印刷するために使用できるいくつかの手法について説明します。



1.2 データ・タイプの選択

プリント・ジョブのデータ・タイプを指定するには, /DATA_TYPE=parameter 修飾子を使用します。たとえば,次のように入力します。


$ PRINT /QUEUE=MYPRINTER /PARAMETER=DATA_TYPE=ASCII

次のデータ・タイプ・パラメータのいずれかを指定することができます。

ASCII
ANSI
DDIF
List
PCL
PostScript
Proprinter
ReGIS
Tek4014

各種のデータ・タイプについての詳細は, 第 4 章第 10 章 を参照してください。

DCPS がサポートしていないプリンタ・モデルへ出力する場合は,プリンタは識別されない (unrecognized) プリンタとして分類されます。印刷は実行されますが,正常に動作しない場合があります。

DCPS には,HP 製の新しいプリンタ・モデル用に,generic HP プリンタ・クラスが用意されています。 DCPS で認識されない HP 製プリンタに出力する場合,一般に HP 製プリンタで利用できる用紙サイズ,トレイ名,トレイ選択コマンドが使用されます。そのため,unrecognized プリンタで利用できない機能が, generic HP プリンタで利用可能になります。その例として,トレイ選択やプリンタのネイティブ PCL インタープリタの使用などがあります。

1.3 両面印刷

いくつかの PostScript プリンタでは用紙の両面への印刷が可能です。これは,デュープレックス印刷とも呼ばれます。 PRINT コマンドに SIDES=2 パラメータを指定した場合には,文書を用紙の両面に印刷することができます。

たとえば,次のように入力します。


$ PRINT /PARAMETERS=SIDES=2 MYFILE.PS

プリンタが両面印刷をサポートしていない場合には,プリント・ジョブは終了し,次のメッセージが表示されます。


DCPS-E-DPLXNOSUP, printer-name does not support duplex printing 

両面印刷の例については, 図 1-1 を参照してください。

図 1-1 両面印刷




1.4 ランドスケープ (横長) 方向およびポートレート (縦長) 方向の指定

ページの方向を指定するには, PAGE_ORIENTATION パラメータに PORTRAIT あるいは LANDSCAPE キーワードのいずれかを指定します。たとえば,次のように入力します。


$ PRINT /PARAMETERS=PAGE_ORIENTATION=LANDSCAPE MYFILE.TXT

注意

PostScript ファイルおよび DDIF ファイルについてはこのパラメータを使用しないでください。これらのファイル・タイプはページ方向についての印刷命令を含んでいるからです。これらのファイルに対して PAGE_ORIENTATION パラメータを指定した場合,その指定は無視されて,プリント・ジョブはファイルに含まれる命令に従って印刷されます。

図 1-1 に,ポートレート (縦長) 方向のページ印刷の例を示します。文書印刷の高度な手法については, 第 11 章 を参照してください。

図 1-2 に,ランドスケープ (横長) 方向のページ印刷の例を示します。

図 1-2 ランドスケープ (横長) 方向




1.5 印刷部数の指定

次のコマンドのいずれかを使用して, 1 つのファイルを 2 部以上印刷することができます。

  • PRINT/JOB_COUNT=n
    ジョブ全体を n 回印刷します。

  • PRINT/COPIES=n
    各ファイルを n 回印刷します。

  • PRINT /PARAMETERS=SHEET_COUNT=n
    プリント・ジョブの各用紙を n 回印刷します。コレータ・トレイを持っているプリンタの COLLATOR トレイを指定して出力しない場合は,各部についてのソートは行われません。
    SHEET_COUNTパラメータを使用すれば,プリント・ジョブ内の各用紙を指定した部数だけ印刷することができます。この方法を使用した場合には,プリント・ジョブの処理時間を短縮することができます。 /COPIESまたは/JOB_COUNTを使用した場合には,印刷するたびにプリント・ファイルを処理しなければなりません。一方,SHEET_COUNTパラメータを使用した場合には,該当ページのデータをソフトウェアが1回だけ処理した後,そのページに該当する各用紙が n 回印刷されます。



1.6 用紙の各面への複数ページの印刷

用紙の各面に複数のページを印刷することができます。この機能は用紙を節約するのに役立ち,特別な形式で文書を印刷することができます。たとえば, 図 1-3 に示すように,用紙の各面に 4 ページずつ印刷することができます。

用紙の各面に印刷するページ数を指定するには, PRINTコマンドにNUMBER_UPパラメータを指定します。次の例を参照してください。


$ PRINT /PARAMETERS=NUMBER_UP=4 MYFILE.PS

1枚の用紙に複数のページを印刷するために, DECprint Supervisor ソフトウェアは文書内の論理ページのサイズを変更し,物理的な用紙上の領域に収まるようにします。しかし,この操作を実行しても,アスペクト比(ページの高さと幅の比率)は変更されません。

図 1-3 1枚の用紙に4ページを印刷した例(NUMBER_UP =4)




1.7 特定の範囲のページの印刷

プリント・ジョブの中で特定のページまたは特定のページ範囲を印刷することができます。この機能は,大きなプリント・ジョブが印刷の途中で終了した後,そのジョブを途中から継続するときに役立ちます。

プリント・ジョブから特定の範囲のページだけを印刷するには, PRINT コマンドに PAGE_LIMIT パラメータを指定します。ページの範囲を指定するには,1つまたは2つのページ番号を指定します。たとえば,プリント・ジョブの50ページ目から100ページ目だけを印刷する場合は,次のコマンドを入力します。


$ PRINT /PARAMETERS="PAGE_LIMIT=(50,100)" MYFILE.PS

注意

この PAGE_LIMIT パラメータの場合のように,パラメータ値の内部でカンマを使用する場合には,パラメータ全体を引用符で囲まなければなりません。

指定するページは文書内のページ番号と対応しません。これらは印刷されるページの数を示すだけです。次のコマンドを使用すれば,このファイルの途中から最後の部分のみを印刷するよう指定することができます。


$ PRINT /PARAMETERS="PAGE_LIMIT=(50,)" MYFILE.PS

この例では,プリント・ジョブの50ページ目から印刷を開始し,プリント・ジョブの最後まで印刷することを DECprint Supervisor ソフトウェアに指定しています。

次のコマンドを使用すれば,文書の最初の部分だけを印刷できます。


$ PRINT /PARAMETERS=PAGE_LIMIT=50 MYFILE.PS

この例では,プリント・ジョブの最初の50ページだけを印刷することを DECprint Supervisor ソフトウェアに指定しています。

PAGE_LIMIT パラメータを使用した場合には, upper-limit の値に到達したときに,プリント・ジョブは終了します。したがって,PAGE_LIMITパラメータを指定し,ファイルの最後まで印刷しない場合には,途中で印刷が打ち切られたファイルのファイル・トレーラ・ページは印刷されません。そのファイルの残りのデータと同一プリント・ジョブ内のそれに続くファイルは無視されます。

開始ページまたは終了ページのいずれについても,PAGE_LIMIT の最大値は 999999 です。


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