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OpenVMS マニュアル


日本語HP DECprint Supervisor for OpenVMS | HPE 日本

日本語HP DECprint Supervisor for OpenVMS
ユーザーズ・ガイド


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12.1.3 ページ境界の指定および省略

BORDERSオプションは各ページの周囲にページ境界を描きます。 PRINT /PARAMETERS=NUMBER_UPを使用してジョブを印刷する場合には,ページを区切るのにページ境界が役立ちます (NUMBER_UPを使用した場合には,省略時の設定としてページ境界が印刷されます)。 NOBORDERSオプションを使用すれば,ページ境界を印刷しないように指定することができます。

ページ境界はすべてのページ・スポットの周囲に印刷されるわけではなく,実際のページの周囲にだけ描かれます。このため,文書内のブランク・ページと存在しないページを区別するのに役立ちます。 図 12-1 は,BORDERSオプションを使用せずに1枚の用紙に4ページを印刷した場合を示しています。使用するコマンドは次のとおりです。


$ PRINT /PARAMETERS=(NUMBER_UP=4,"LAYUP_DEFINITION=(NOBORDERS)") MYFILE.MEM

図 12-2 は,BORDERSを使用して同じページを印刷した結果を示しています。これはNUMBER_UPを使用するプリント・ジョブの場合の省略時の動作です。コマンドは次のとおりです。


$ PRINT /PARAMETERS=NUMBER_UP=4 MYFILE.MEM

図 12-1 BORDERSを使用しない場合のNUMBER_UP =4の印刷


図 12-2 BORDERSを使用した場合のNUMBER_UP =4の印刷




12.1.4 最初のページ・スポットの指定

FIRSTPAGEオプションは,最初のページが印刷される,用紙上のページ・スポットを指定します。

FIRSTPAGEには値を必ず指定しなければなりません。値は,最初のページを印刷するページ・スポットの番号です。ページ・スポットには1から順に番号が付けられます。 FIRSTPAGEに指定する値はNUMBER_UPに指定する値より小さくなければなりません。 NOFIRSTPAGEを指定することはできません。

省略時の設定では,用紙の最初のページ・スポットが使用されます。

FIRSTPAGEオプションはプリント・ジョブの1枚目の用紙に対してだけ有効です。他の用紙はすべて,ページ・スポット1から印刷を開始します。

ある文書の右ページと左ページのページ・レイアウトを前もって確認しなければならないときに,FIRSTPAGEオプションはページの印刷方法を指定するのに役立ちます。 FIRSTPAGEオプションを指定しなかった場合には,ページはすべてのページ・スポットに印刷されます。FIRSTPAGEオプションを使用すれば,右ページと左ページのページ・レイアウトを変更して印刷できます。

たとえば, 図 12-3 は,NUMBER_UPの値が8で,FIRSTPAGEが指定されていないときに,ページがどのように印刷されるかを示しています。次の例を参照してください。


$ PRINT /QUEUE=PS$A10 /PARAMETERS=NUMBER_UP=8 MYFILE.PS

1枚目の用紙に印刷される最後のページは左ページです。

図 12-3 FIRSTPAGEを使用しない場合のNUMBER_UP =8の印刷


図 12-4 は,NUMBER_UP=8とFIRSTPAGE=2の両方を指定したときにページがどのように印刷されるかを示しています。次の例を参照してください。


    $ PRINT /PARAMETERS=(NUMBER_UP=8,"LAYUP_DEFINITION=(FIRSTPAGE=2)") -
    _$ /QUEUE=PS40$A10 MYFILE.PS

この図に示すように,最後に印刷されるページは右ページになります。

図 12-4 FIRSTPAGEを使用した場合のNUMBER_UP =8の印刷




12.1.5 ページ格子の指定

1枚の用紙に印刷する最大ページ・スポットの数を指定するために,PRINTコマンドに NUMBER_UPパラメータを使用するかわりに, GRIDオプションを使用することができます。

GRIDオプションは2つの値を必要とします。最初の値は格子の列数を指定し,2番目の値は行数を指定します。2つの値の積は100以下でなければなりません。

格子は用紙ではなく,ページを基準に解釈されます。NUMBER_UPの場合と同様に,ページの方向は用紙の方向とは無関係です。したがって,ポートレート(縦長)方向にページを印刷しても,ランドスケープ(横長)方向に用紙を持って内容を読むことができます。

この例では,1枚の用紙に6ページを印刷します。6ページは2列3行に印刷されます。


Grid = 2, 3 



12.1.6 用紙マージンの指定

MARGINSオプションは印刷する用紙のマージンを設定します。このオプションは4つの値を必要とします。各値は用紙の上部マージン,下部マージン,左マージン,右マージンを設定します。値はプリンタのポイント数として解釈されます(1インチは 72ポイントです)。

用紙マージンの値を指定するときは,常に上部マージン,下部マージン,左マージン,右マージンの順に指定してください。。用紙マージンは,ページがポートレート(縦長)方向であるのか,ランドスケープ(横長)方向であるのかとは無関係です。正の値の場合は,マージンはページの中心に向かって移動し,負の値の場合は,マージンはページの中心から離れる方向に向かって移動します。

MARGINSオプションを使用する場合には,マージンを差し引いた後の領域に収まるように,ページは拡大縮小されます。したがって,指定したマージンに収まるように,印刷する文書のテキストとグラフィックのサイズは変更される可能性があります。ただし,ページが拡大縮小される場合でも,アスペクト比(ページの高さと幅の比率) は変更されません。また,空き領域はページの上下左右に等しく分割されます ( 図 12-5 を参照)。

図 12-5 MARGINSオプションを使用した場合の使用可能な用紙領域


MARGINSオプションだけを指定し,値を指定しなかった場合には,レイアップは4つのすべてのマージンに対して値として36を使用します。NOMARGINSを指定した場合には,ソフトウェアは4つのすべてのマージンに対して値として0を使用します。

省略時のマージン設定は上下左右とも36ポイント(0.5インチ)です。

次の例では,左マージンが広く設定されます。


    $ PRINT /PARAMETERS=("LAYUP_DEFINITION=(MARGINS=10,10,60,10)") -
    _$ /QUEUE=PS40$A10 MYFILE.TXT

この例では,マージンは次のように設定されます。

上部マージン 10ポイント
下部マージン 10ポイント
左マージン 60ポイント
右マージン 10ポイント



12.1.7 使用するページ・スポットの順序の指定

PAGEORDERオプションは,各ページが用紙に印刷される順序を設定します。これは各ページを読む順序であると考えることができます。

PAGEORDERオプションには値を指定しなければなりません。 表 12-3 は指定できる8種類の値を示しています。省略時のページ順序はRightDownです。

表 12-3 PAGEORDERオプションの値
説明
RightDown ページの順序は左から右へ,上から下へ
LeftDown ページの順序は右から左へ,上から下へ
RightUp ページの順序は左から右へ,下から上へ
LeftUp ページの順序は右から左へ,下から上へ
DownRight ページの順序は上から下へ,左から右へ
DownLeft ページの順序は上から下へ,右から左へ
UpRight ページの順序は下から上へ,左から右へ
UpLeft ページの順序は下から上へ,右から左へ

図 12-6 は,ランドスケープ(横長)方向で各PAGEORDERの値に対してページがどのように印刷されるかを示しています。

図 12-6 PAGEORDERオプション(ランドスケープ(横長)方向)


図 12-7 は,ポートレート(縦長)方向で各PAGEORDERの値に対してページがどのように印刷されるかを示しています。

図 12-7 PAGEORDERオプション(ポートレート(縦長)方向)




12.1.8 用紙の各面に印刷するページ数の指定

PRINTコマンドに指定するNUMBER_UPパラメータは,用紙の各面に印刷できる最大ページ数を定義します。レイアップ定義ファイルのPAGESPERSHEETオプションは,用紙の各面に実際に印刷されるページ数を指定します。

NUMBER_UPはページ・スポットの数を指定するため,用紙上のページ・スポットのレイアウトも決定します。PAGESPERSHEETは使用するページ・スポットの範囲だけを指定し,レイアウトは決定しません。

PAGESPERSHEETには値を指定しなければならず,値はNUMBER_UPに指定した値より小さくなければなりません。NOPAGESPERSHEETを指定することはできません。

省略時の設定では,用紙のすべてのページ・スポットが使用されます。

SIXPAGES.LUPというレイアップ定義ファイルに次の行が登録されているとしましょう。


PagesPerSheet = 6 

次のコマンドを使用してMYFILE.TXTというファイルを印刷します。


$ PRINT /PARAMETERS=(LAYUP_DEFINITION=SIXPAGES,NUMBER_UP=8) MYFILE.TXT

このコマンドは用紙の各面のページ・スポットの数を8として指定していますが,ジョブは各面に6ページだけを印刷し,残りの2つのページ・スポットは空白にします。

12.2 レイアップ定義ファイルの作成

ユーザは必要なレイアップ定義ファイルを作成し,マージン,ページの位置,ページ境界を指定するためのオプションを登録し,このファイルをシステム論理名 DCPS$LAYUPによって定義されるディレクトリに登録するようにシステム管理者に依頼することができます。

適切なレイアップ・オプションを登録したレイアップ定義ファイルを作成する場合には,次の規則に従ってください。

  • レイアップ定義ファイルの名前を指定する場合には,ファイル・タイプとして.LUPを使用します。ファイル名で使用できる文字は英字,数字,アンダースコア (_),およびハイフン(-)です。ただし,ハイフンを名前の 1文字目として指定することはできません。

  • layup_file.LUPファイルに各オプションを登録します。1行に1つずつ,レイアップ・オプションを指定してください。
    ブランク行と行中のスペースは無視されます。

  • ファイルにコメントを記述するには,行の先頭に感嘆符(!)を指定します。コメントは,レイアップ定義ファイルのオプションがどのような効果を持つかを説明するのに役立ちます。

  • レイアップ・オプションを短く省略することはできません。

  • レイアップ・オプションでは小文字と大文字は区別されないため,オプションを指定するときは小文字と大文字を任意に組み合わせて使用できます。

  • 値を必要とするレイアップ・オプションの場合には (オプション名の後の等号(=)によって示されます),等号の後に少なくとも1つの値を指定しなければなりません。複数の値を指定する場合は,各値をカンマで区切ります。

  • レイアップ定義ファイルに同じレイアップ・オプションを2回以上指定した場合には,ファイルの最後の設定が使用されます。

  • このようにして作成したレイアップ定義ファイルは,論理名DCPS$LAYUPによって示されるシステム領域に格納するように,システム管理者に依頼してください (『 DCPS システム管理者ガイド』を参照)。

DECprint Supervisor ソフトウェアにはレイアップ定義ファイルの例が添付されています。 第 12.2.1 項 を参照してください。

12.2.1 レイアップ定義ファイルの例

この節で説明する最初の3つのレイアップ定義ファイルは DECprint Supervisor ソフトウェアに添付されています。これらの例はディレクトリSYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]に登録されています。

  • 次のレイアップ定義ファイルの例は,用紙の各面に1ページを印刷するプリント・ジョブを対象にしています。左マージンを広く設定しているため,ページにとじ穴を開けることができます。1ページおきにマージンは切り換えられず,ページ境界は印刷されません。


    ! LPS$SINGLEHOLES.LUP specifies a larger left margin to allow for 
    ! hole punching.  This file is for single sided printing. 
     
    noborders 
    margins = 19, 19, 60, 19 
    noalternate 
    

  • 次のレイアップ定義ファイルの例は,両面印刷して,とじ穴を開けるプリント・ジョブを対象にしています。大きいマージンが用紙の各面ごとに切り換えられます。この例は用紙の各面に1ページを印刷するジョブを対象にしているため,ページ境界は印刷されません。


    ! LPS$DOUBLEHOLES.LUP specifies a larger left margin to allow for 
    ! hole punching. This file is for double sided printing. 
     
    noborders 
    margins = 19, 19, 60, 19 
    alternate = left 
    

  • 次のレイアップ定義ファイルの例は,用紙の各面に複数のページを印刷するジョブを対象にしています。たとえば,NUMBER_UP=6を使用して印刷されるジョブを対象にしています。このファイルでは,ページを区別するためにページ境界が使用されます。左マージンは広く設定されていますが,用紙の各面ごとのマージンの切り換えは実行されません。


    ! LPS$NUP.LUP specifies a variation for 2 up printing. A larger 
    ! left margin is specified to allow for hole punching. This file 
    ! is for single sided printing. 
     
    borders 
    margins = 19, 19, 60, 19 
    

  • 次のレイアップ定義ファイルの例は,用紙の各面に1ページを印刷するジョブを対象にしています。この例ではページ・イメージのサイズが維持されたまま印刷されます。しかし,負の右マージンを使用しているため,とじ穴を開けるための広いマージンがとられています。右マージンが負の値であるため,ページ・イメージの一部は用紙からはみ出すことになります。したがって,このレイアップ定義ファイルは最初からマージンを考慮して作成されたファイルに対してのみ使用できます。


    ! LPS$ShiftForHoles.LUP specifies a wide left margin for hole- 
    ! punching without scaling down the size of the page image.  The 
    ! negative margin means some of the page image is off the physical 
    ! sheet.  It is meant for printing one page per sheet. 
     
    noborders 
    margins = 0, 0, 60, -60 
    



12.3 レイアップ・エラー通知

レイアップ定義ファイルのエラーはBADLAYDEFという識別コードとともに返されます。エラー・メッセージをターミナルに表示するには,PRINTコマンド行に/NOTIFY修飾子を指定します。エラー・メッセージを印刷または保存するには,PRINT /PARAMETERSに MESSAGESパラメータを指定します。エラー・メッセージの形式は次のとおりです。


%DCPS-W-BADLAYDEF, condition on line line-number in layup definition 

condition は問題を示し,line-number はエラーが発生したレイアップ定義ファイルの行番号を示します。レイアップ定義ファイル内のエラーによって出力されるメッセージのテキストと説明については, 付録 A.3 節 を参照してください。


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