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OpenVMS マニュアル


日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS | HPE 日本

日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS
システム管理者ガイド


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第 9 章
ユーザに対するプリンタ資源の料金請求

この章では, DECprint Supervisor ソフトウェアによって OpenVMSアカウンティング・ファイルに出力されるアカウンティング情報について説明します。

OpenVMS アカウンティング・ユーティリティはシステム資源の使用に関する情報を SYS$MANAGER:ACCOUNTING.DATファイルから読み込みます。 DECprint Supervisor ソフトウェアはプリンタの使用状況に関する情報をこのファイルに記録します。OpenVMS アカウンティング・ユーティリティについての詳しい説明は『 HP OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。

9.1 DECprint Supervisor ソフトウェアによるアカウンティング情報

プリント・シンビオントは各プリント・ジョブごとにアカウンティング・ファイルに次の情報を記録します。

  • 印刷したページ数
    印刷した用紙の枚数です。NUMBER_UPパラメータを使用して1枚の用紙に複数のページを印刷する場合には,このフィールドには印刷した論理ページの数ではなく,印刷した用紙の枚数が記録されます。印刷した用紙の枚数には,セパレータ (フラグ,トレーラ,およびバースト)・ページも含まれます。ユーザまたはシステム・オペレータがプリント・ジョブを削除した場合には,この情報はジョブが終了する前に印刷されたページ数を示します。
    アカウンティング・ファイルおよび DCPS のトレーラ・ページに示される値は,すべてのプリンタについて正しいとは言えません。詳細については 第 9.3 節 以下を参照してください。

  • ソースからの読み込み(Get)の回数
    これは,プリント・ジョブですべてのファイルからRMSの"get"を実行した回数(読み込んだレコード数)です。

  • QIO書き込み(write)の回数
    これは,各ジョブでプリンタに対して実行したQIO "write"の回数です。

プリント・ジョブが正常終了した場合には,プリント・シンビオントは特定のアカウンティング・データ・フィールドをアカウンティング・ログ・ファイルに記録することを,ジョブ・コントローラに要求します。正常終了したジョブと DELETE/ENTRYコマンドによって終了したジョブの場合には,アカウンティング・ファイルには次のメッセージも記録されます。


%SYSTEM-S-NORMAL, normal successful completion

プリント・ジョブが異常終了した場合には,プリント・シンビオントがアカウンティング・ログに記録する情報は,不完全になる可能性があります。このようなジョブを除外するには,正常終了状態メッセージを受信したジョブだけを数えます。次の場合には,ジョブは異常終了します。

  • STOP/QUEUE/RESETコマンドの実行

  • シンビオントのクラッシュ

  • プリンタのクラッシュ

  • ネットワーク接続の切断



9.2 ジョブ・コントローラが記録するアカウンティング情報

ジョブ・コントローラはプリント・ジョブに関して次の情報をアカウンティング・ファイルに記録します。

  • Username
    プリント・ジョブをキューに登録したユーザのユーザ名。

  • Account
    プリント・ジョブをキューに登録したユーザのアカウント名。

  • UIC (ユーザ識別コード)
    プリント・ジョブをキューに登録したユーザのUIC。

  • Process ID
    プリント・ジョブをキューに登録したユーザのプロセスID。

  • Start Time
    プリント・ジョブが装置キューの先頭に到達した時刻(これは必ずしもプリント・ジョブが実際に印刷を開始した時刻と一致しません)。

  • Finish Time
    ジョブが印刷を終了した時刻。

  • Elapsed Time
    ジョブが印刷を実行するのに必要とした時間 (終了時刻−開始時刻)。

  • Priority
    プリント・ジョブのキュー優先順位。

  • Final Status Code
    プリント・ジョブの終了状態。正常終了の場合の状態コードは00040001です。

  • Queue Entry
    キュー・エントリ番号。これはプリント・ジョブ番号です。この例では,ジョブ番号は222です。


    $ PRINT/QUEUE=LN03R$SCRIPT4/NOTIFY TEST.MEM
      Job TEST (queue LN03R$SCRIPT4, entry 222) started on queue SCRIPT4
    

  • Queue Name
    プリント装置キューの名前。

  • Queue Job
    ジョブ・フラグ・ページに印刷されるプリント・ジョブ名。

  • Final Status Text = F$MESSAGE
    最終状態コードを示すテキスト。正常終了したジョブのテキストは次のとおりです。


    %JBC-S-NORMAL,  Normal successful completion
    



9.2.1 ジョブ・コントローラが空白のままにしておくアカウンティング・フィールド

ジョブ・コントローラはプリント・ジョブに対して,アカウンティング・ファイルの次のフィールドを空白にします。

  • Owner ID

  • Terminal Name

  • Remote Node Name

  • Remote ID



9.2.2 ジョブ・コントローラが0に設定するアカウンティング・フィールド

ジョブ・コントローラはプリント・ジョブに対してアカウンティング・ファイルの次のフィールドを0に設定します。

  • Privilege <31--00>

  • Privilege <63--32>



9.3 DCPS ページ・カウントの正確さ

DCPS によりアカウンティング・ファイルおよび DCPS のトレーラ・ページに報告されるページ・カウントは,プリンタから返される情報に依存しています。いくつかのプリンタでは,異なる方法を使用するため,正確な情報が報告されません。

  • ページ数のカウント vs 印刷面のカウント
    物理的な用紙をカウントするプリンタもあれば,イメージや印刷面をカウントするプリンタもあります。

  • ページをカウントするタイミング
    プリンタによって翻訳されたページをカウントするプリンタもあれば,物理的に出力されたページをカウントするプリンタもあります。

DCPS によって報告されるページ・カウントを正確なものにするには,プリンタは,プリンタによって翻訳された物理シートをカウントする必要があります。以下のプリンタを除き,DCPS でサポートされている Compaq,DIGITAL および GENICOM のすべてのプリンタは,この要件に従っているため,正しい情報を DCPS に送信します。

Compaq Laser Printer LN20
Compaq Laser Printer LN40
Compaq Laser Printer LNC02
DIGITAL Laser Printer LNC02

HP 製を含め,その他のプリンタは正しいアカウンティング情報を提供していることが保証されていません。

9.4 機械的なページ・カウンタとの互換性

PrintServerプリンタには機械的なページ・カウンタがあります。

このページ・カウンタは,PostScriptの pagecount オペレータを通じてアクセスできるカウンタとは異なります。

  • 機械的なページ・カウンタは,プリンタが製造されてから印刷したすべての用紙の枚数を数えます。

  • PostScriptページ・カウンタはコントローラが印刷した用紙の枚数を数えます。

通常の方法で使用している場合には,どちらのカウンタも同じ割合で増加しますが,これらの2つのカウンタの値はかなり違う可能性があります。プリンタのテスト・ページはプリンタのテスト・ボタンを押すことにより印刷されます。機械的なカウンタではこのページも記録されますが,PostScriptカウンタでは記録されません。また,部品の交換によってカウンタが影響を受けることがあります。たとえば,コントローラの不揮発性メモリを交換すると,PostScriptカウンタはリセットされますが,機械的なカウンタは変化しません。

2種類のカウンタは異なるイベントを記録するため,それぞれ異なる目的で使用しなければなりません。

  • PostScriptプログラム内で印刷された用紙の枚数を判断する場合には, PostScriptカウンタを使用します。

  • プリンタの使用状況を追跡する場合は,機械的なカウンタを使用します。




第 10 章
プリンタ固有の情報

この章は,特定のプリンタでDCPSを使用する場合の管理に関する情報を提供します。一般ユーザに有用なプリンタ固有の情報は,本書ではなく『 DCPS ユーザーズ・ガイド』で提供されています。

10.1 OKI MICROLINE 日本語プリンタ

DCPS で MICROLINE 1032PS,1035PS,2030N,2020N を使用する場合は,プリンタの操作パネルで「システム コウセイ メニュー」の「コントロールT」を「ユウコウ」に設定してください。

10.1.1 raw TCPの利用時の制限事項

対象機種: MICROLINE 1032PS,1035PS,2020N,2030N,3010c,3020c,3020cV,7300PS,9300PS

用紙切れ,紙づまりなど,プリンタが印刷できない状態がしばらく続くと,再び印刷可能な状態になったにもかかわらず,エントリがstartingの状態のままキューに残り,印刷されないことがあります。

この場合は,プリンタの電源を入れ直して再起動してください。プリンタのファームウエアのバージョンによっては,パネルの設定によってタイムアウトを「なし」にすることで解決する場合があります。

10.2 RICOH IPSiO NX750 および NX850 日本語プリンタ

日本語 DCPS を使用して RICOH IPSiO NX750 あるいは NX850 を利用するためには,プリンタ側で PostScript の設定と双方向 raw TCPの設定を行う必要があります。

DCPS のインストール後にプリント・キューを起動してプリンタを使用できるように,あらかじめプリンタ側でこれらの設定を行っておいてください。

10.2.1 PostScript の設定

以下の手順で,プリンタの PostScript の設定を行ってください。

  1. PostScript のデータ形式を TBCP に変更します (出荷時の設定は「バイナリデータ」になっています)。

  2. 優先エミュレーションを「PS3」に変更します。

変更方法の詳細については,プリンタ付属のマニュアルを参照してください。

10.2.2 双方向 raw TCPの設定

以下の手順で,プリンタの双方向 raw TCPの設定を行ってください。

  1. telnet コマンドを使用してプリンタに接続します。

  2. RICOH Maintenance Shell からパスワードを要求されたらパスワードを入力します (工場出荷時に設定されているパスワードは ricoh です)。なお,入力したパスワードはエコーバックされません。

  3. msh プロンプトに対して diprint bidirect on を入力して双方向raw TCPを設定します。

  4. logout コマンドを入力してログアウトします。

  5. Do you save configuration data? に対して yes を入力し,変更した設定情報を保存します。

  6. 自動的に接続が切断されます。

以下に実行例を示します (太字はキーボードからのユーザ入力です)。なお,入力したパスワードは実際にはエコーバックされません。


$ telnet 192.168.1.87
%TELNET-I-TRYING, Trying ... 192.168.1.87           
%TELNET-I-SESSION, Session 01, host 192.168.1.87, port 23 
-TELNET-I-ESCAPE, Escape character is ^] 
RICOH Maintenance Shell. 
User access verification. 
Password: ricoh
User access verification ... OK. 
RICOH IPSiO NX850 
Network Control Service Ver. 3.0.0 
Copyright (C) 1994-2002 RICOH COMPANY,LTD. 
msh> diprint bidirect on
bidirect on 
msh> logout
Logout Maintenance Shell.  
Do you save configuration data? (yes/no/return) yes
Yes. 
Now, Save data. 
 
 
%TELNET-S-REMCLOSED, Remote connection closed 
-TELNET-I-SESSION, Session 01, host 192.168.1.87, port 23 
$ 



10.3 RICOH IPSiO NX860e および CX8800 日本語プリンタ

日本語 DCPS を使用して RICOH IPSiO NX860e あるいは CX8800 を利用するためには,プリンタ側で PostScript の設定と双方向 raw TCPの設定を行う必要があります。

DCPS のインストール後にプリント・キューを起動してプリンタを使用できるように,あらかじめプリンタ側でこれらの設定を行っておいてください。

10.3.1 PostScript の設定

以下の手順で,プリンタの PostScript の設定を行ってください。

  1. PostScript のデータ形式を TBCP に変更します (NX860eでの出荷時の設定は「バイナリデータ」になっています)。

  2. 優先エミュレーションを「PS3」に変更します。

変更方法の詳細については,プリンタ付属のマニュアルを参照してください。

10.3.2 双方向 raw TCPの設定

以下の手順で,プリンタの双方向 raw TCPの設定を行ってください。

  1. telnet コマンドを使用してプリンタに接続します。

  2. RICOH Maintenance Shell からパスワードを要求されたらユーザ名,パスワードを入力します (工場出荷時に設定されているユーザ名はadmin,パスワードは空欄です)。なお,入力したパスワードはエコーバックされません。

  3. msh プロンプトに対して diprint bidirect on を入力して双方向raw TCPを設定します。

  4. logout コマンドを入力してログアウトします。

  5. Do you save configuration data? に対して yes を入力し,変更した設定情報を保存します。

  6. 自動的に接続が切断されます。

以下に実行例を示します (太字はキーボードからのユーザ入力です)。なお,入力したパスワードは実際にはエコーバックされません。


$ telnet 192.168.1.87 
%TELNET-I-TRYING, Trying ... 192.168.1.87           
%TELNET-I-SESSION, Session 01, host 192.168.1.87, port 23 
-TELNET-I-ESCAPE, Escape character is ^] 
RICOH Maintenance Shell. 
User access verification. 
login:admin 
Password: 
User access verification ... OK. 
RICOH IPSiO CX8800 
Network Control Service Ver. 5.10 
Copyright (C) 1994-2004 Ricoh Co.,Ltd. All rights reserved. 
msh> diprint bidirect on 
bidirect on 
msh> logout 
Logout Maintenance Shell. 
Do you save configuration data? (yes/no/return) > yes 
Yes. 
Now, Save data. 
  
  
%TELNET-S-REMCLOSED, Remote connection closed 
-TELNET-I-SESSION, Session 01, host 192.168.1.87, port 23 



10.4 Apple LaserWriter Plusプリンタ



10.4.1 LPS$PERSISTENT_RESOURCES の未サポート

デスクトップ・プリンタ用の, PostScript サーバ・ループの外側で LPS$PERSISTENT_RESOURCES モジュールをロードする DCPS 機能は, LaserWriter Plus ではサポートされていません。

10.5 Compaq Laser Printer LN16 および GENICOM microLaser 170



10.5.1 プリンタ構成の設定

DCPS では,プリンタの PERSONALITY を POSTSCRIPT に設定する必要があります。 PERSONALITY が AUTO または PCL に設定されていると, DCPS のジョブは "Starting" 状態のままになり,印刷されません。この設定は,プリンタ・コンソールの CONFIG メニューにあります。

PERSONALITY を POSTSCRIPT に設定しても,Windows PC から送られた PCL ジョブを正しく印刷することができます。

10.5.2 LAT および AppleTalk 構成

DCPS キューで使用する LAT 装置を作成するには, LATCP 修飾子に次のいずれかの値のセットを使用することができます。

  • /NODE=nodename /PORT=PORT_1

  • /SERVICE=service

nodename はプリンタの NIC ノード名で, service はプリンタの有効なサービスの名前です。これらの値は,プリンタの NIC のステータス・ページから,あるいは Telnet または LAT 経由で NIC にログインすることにより,取得することができます。たとえば,次のコマンドは,プリンタの NIC のノード名が PRQ_00001F であることを示しています。


    Local_4> show server 
       NET16 Version V1.0/1(990126)           Uptime:                 23:17:07 
       Hardware Addr: 00-50-27-00-00-1f       Name/Nodenum:      PRQ_00001F/ 0 
       Ident String: NET16 

AppleTalk を使用する DCPS キューを作成するには,サービス名を使用する必要があります。省略時のサービスの 1 つを使用し,それを変更するか,あるいは自身のサービスを作成することができます。次は,LAT および AppleTalk の両方で使用できるサービスの一例です。この例では,DCPS_LN16 が AppleTalk 名です。


    Local_4> list service dcps_ln16 
 
    Service:  DCPS_LN16         Ident:  DCPS Compaq Laser Printer LN16 
      Rating: N/A               Ports:  1 
      Characteristics:          Queueing  Binary  Rtel  Connections  AppleTalk 
                                Lat 
      SOJ: <none>     EOJ: <none> 
      Enabled Groups: 0 

AppleTalk サービスの作成は注意して行ってください。複数のプリンタで同じサービス名を作成すると,複数のプリンタがネットワークで同じ AppleTalk 名を使用することになります。

プリンタ・サービスの特性を設定する方法についての詳細は,プリンタの『Ethernet Network Interface Card (NIC) Reference Manual』を参照してください。

10.6 Compaq Laser Printer LN32 および LNM40; GENICOM Intelliprint mL,LN および microLaser シリーズ

注意

この節の説明は,GENICOM microLaser 170 プリンタには適用されません。



10.6.1 プリンタ構成の設定



10.6.1.1 言語識別モード

プリンタが PostScript モードまたは自動言語識別モードの場合, DCPS はこれらのプリンタに印刷することができます。 INTERPRETER および FORMAT 設定が 表 10-1 に記述されているとおりに設定されていることを確認してください。これらの値は,プリンタのコンソールの INTERFACE メニューで設定されます。

表 10-1 有効な言語識別構成
  プリンタ設定
プリンタ・モード インタプリタ フォーマット
PostScript/PCL 検出 Auto Switch Raw
PostScript PostScript Normal


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