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OpenVMS マニュアル


日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS | HPE 日本(日本ヒューレット・パッカード株式会社)

日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS
システム管理者ガイド


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3.3.2.1 TCP/IP ネットワークに接続し raw TCP/IP ソケットを使用しているプリンタの場合

次の形式で装置情報を入力してください。


    "IP_RawTCP/address:port" 

address は,名前表記あるいは数値表記による NIC,プリント・サーバ,ターミナル・サーバの IP アドレスです。

port は,ネットワーク装置の raw TCP ポート番号です。使用するポート番号については, NIC,プリント・サーバ,ターミナル・サーバの IP アドレスのドキュメントを参照してください。 表 3-2 に,よく使用されるいくつかの装置に対するポート番号を示します。ポート番号が指定されていない場合は,9100 が使用されます。

表 3-2 raw TCP/IP ポート番号
  20nn DECserver ターミナル・サーバ,"nn"は物理ポート番号
  2501 DIGITAL LN17ps および DIGITAL Laser Printer LN17+ps
    Emulex NIC
  3001 DIGITAL Laser Printer LN15 および LN15+
    DIGITAL RapidPrint 500 プリント・サーバ
  6869 Compaq Laser Printer LNC02
    DIGITAL Laser Printer LN20, LN40 および LNC02
  9100+ Compaq Laser Printer LN16, LN32 および LNM40
    GENICOM Intelliprint mL,LN および microLaser プリンタ
    GENICOM RapidPrint MPS100 プリント・サーバ
    HP Color LaserJet プリンタ
    HP LaserJet プリンタ
    IBM InfoPrint プリンタ
    Lexmark C,Optra S,Optra T および W シリーズ・プリンタ
    Tektronix Phaser プリンタ
    Xerox DocuPrint N プリンタ
    HP JetDirect,Lexmark および XCD プリント・サーバ
  9101 HP 9085 MFP
    OKI MICROLINE プリンタ
    RICOH IPSiO プリンタ


+DCPS の省略時の設定

たとえば raw TCP/IP プリンタについては,次のいずれかで指定することができます。


    "IP_RawTCP/ln40.my.org:6869" 
    "IP_RawTCP/8.9.10.11:9100" 
    "IP_RawTCP/hp4300.lkg.dec.com" 

注意

プリンタに間違ったポート番号を指定した場合, DCPS はそのプリンタと通信することができません。しかし,プリンタのビジー状態あるいはオフライン状態などとの区別ができないため,ポート番号が間違っていることは通知されません。



3.3.2.2 TCP/IP ネットワークで LPD を使用しているプリンタの場合

次の形式で装置情報を入力してください。


    "IP_LPD/address:queue-name" 

address は,NIC,プリント・サーバ,ターミナル・サーバ,リモート・システムの IP アドレス (名前表記または数値表記) です。

queue-name は,ネットワーク装置の内部キューの名前です。使用する名前を調べるには,プリンタ,NIC,プリント・サーバ,またはターミナル・サーバのドキュメントを参照してください。大半のプリンタでは,内部キュー名を指定する必要はありませんが,リモートLPDキューに対してはキュー名を指定する必要があります。キューの作成時に内部キュー名を指定する必要があるプリンタについては, 表 3-3 を参照してください。

たとえば,LPD プリンタは,次のような形式で指定することができます。


    "IP_LPD/ln40.my.org" 
    "IP_LPD/8.9.10.11" 
    "IP_LPD/lsr2000.lkg.dec.com:xjprint" 
    "IP_LPD/linuxbox.zko.hp.com:ln03" 

表 3-3 LPD の内部キュー名
プリンタ 内部キュー名
DIGITAL Colorwriter LSR 2000 xjprint
DIGITAL DEClaser 3500 PORT1
DIGITAL Laser Printer LN17+ps PASSTHRU
DIGITAL LN17ps PASSTHRU

内部キュー名を指定する必要があるときに指定しなかった場合や,誤った名前を指定した場合は,プリント・ジョブが保留され,キューが停止します。また,次のようなメッセージが表示されます。


    %DCPS-F-LPDTERMINATED, LPD connection abnormally terminated 
    -DCPS-I-JOB_ID, for job S (queue SNOBALL, entry 866) on SNOBALL 
 
    %%%%%%%%%%%  OPCOM  19-SEP-2003 12:12:48.88  %%%%%%%%%%% 
    Message from user SYSTEM on FUNYET 
    Queue SNOBALL: %DCPS-F-LPDTERMINATED, LPD connection abnormally terminated 



3.3.2.3 LAT ネットワーク接続あるいは直接接続のプリンタである場合

シリアル・プリンタについては,次の形式を使用してください。

プリンタの接続形態 形式 説明
ローカル・シリアル・ライン "SERIAL/T xyn" x はプリンタのタイプ・コード, y はコントローラ名, n はホスト・システムのユニット番号です。
LAT ポート "SERIAL/LTA n" n はホスト・システムのユニット番号です。

注意

SET TERMINAL および SET DEVICE コマンドは,シリアル・プリンタのプリンタ名を変換します。コマンドがプリンタ名を変換しないように,プリンタ名の前にアンダースコア (_) を付けてください。



3.3.2.4 TCP/IP ネットワークを使用した PrintServer プリンタである場合

次の形式で装置情報を入力してください。


    "IP_CPAP/address" 

address は,名前表記あるいは数値表記のいずれかの形式による DIGITAL PrintServer プリンタの IP アドレスです。

たとえば PrintServer TCP/IP ノードは,次のいずれかで指定することができます。


    "IP_CPAP/garmnd.dsg.dec.com" 
    "IP_CPAP/16.128.144.11" 



3.3.2.5 DECnet ネットワークを使用した PrintServer プリンタである場合

次の形式で装置情報を入力してください。


    "DECNET/nodename" 

address は, DIGITAL PrintServer プリンタの DECnet ノード名です。

たとえば PrintServer DECnet ノードは,次のように指定することができます。


    "DECNET/GARMND" 



3.3.2.6 AppleTalk ネットワークを使用したプリンタである場合

AppleTalk ネットワークに接続されたプリンタを,プリンティング・システムに組み込むことができます。 AppleTalk プリンタをネットワークで共有するには, DCPS キューが起動されているノードで PATHWORKS for OpenVMS (Macintosh) ソフトウェアを稼動しておかなければなりません。

次の形式で装置情報を入力してください。


    "APPLETALK/printername@zone@type"

  • printername は,プリンタに割り当てられた AppleTalk ノード名です。これは PostScript プリンタ名です。この値は必ず指定しなければなりません。

  • zone は,プリンタが存在するゾーンです。この値は省略可能です。省略時の設定は,プリント・キューが起動されている OpenVMS システムのネットワーク・セグメントの AppleTalk ゾーンです。

  • type は,プリンタに対するアクセス機能を指定します。この値は省略可能です。一般的に,この値は LaserWriterです。

printername だけが必要である場合, P2 の情報は "APPLETALK/printername"となります。

AppleTalk プリンタは,次のいずれかの形式で指定することができます。


    "APPLETALK/Paul's Printer" 
    "APPLETALK/Paul's Printer@MRO" 
    "APPLETALK/Paul's Printer@MRO@LaserWriter" 



3.3.3 ライブラリ論理名の指定 (P3)

標準装置制御ライブラリの名前は DCPS$DEVCTL です。このパラメータを指定しなかった場合には,この DCPS$DEVCTL が省略時のライブラリ名として使用されます。装置制御ライブラリの作成および装置制御ライブラリ論理名の定義についての詳細は, 第 7 章 を参照してください。

3.3.4 キューに対する省略時の PRINT コマンド・パラメータの割り当て (P4)

キューに対応させて省略時の PRINT コマンド・パラメータを指定することができます。任意の PRINT パラメータをキューに対応させることができます。特定のキューにプリント・ジョブを出力する際に, PRINT コマンド行に異なるパラメータ値を指定していない場合は,省略時の PRINT パラメータが使用されます。 PRINT コマンド行で指定されたパラメータ値は,省略時のキュー・パラメータを無効とします。

次の例に示すように,省略時の PRINT パラメータは引用符で囲んでください。


$ @SYS$STARTUP:DCPS$EXECUTION_QUEUE - 
    2UP -                               ! P1 - Execution queue name 
    "SERIAL/TTB4:" -                    ! P2 - Interconnect protocol/Device name 
    DCPS_LIB -                          ! P3 - Logical name for library(ies) 
    "SIDES=2"                           ! P4 - Default queue parameters 

DECprint Supervisor の PRINT パラメータの優先順位

PRINT コマンドの /PARAMETERS 修飾子によって設定されるパラメータは,キューに対して設定された省略時の値より優先されます。 DECprint Supervisor は,次に示す優先順位に従って省略時のパラメータ値を使用します。

  1. PRINT コマンドで指定したパラメータ

  2. ジェネリック・キューの省略時の設定

  3. 実行キューの省略時の設定

  4. DCPS ソフトウェアに組み込まれている省略時の設定
    DATA_TYPE=AUTOMATIC
    INPUT_TRAY=プリンタ固有の値1
    LAYUP_DEFINITION=省略時のレイアップ定義ファイルなし
    MESSAGES=NOMESSAGES
    NUMBER_UP=0
    OUTPUT_TRAY=プリンタ固有の値1
    PAGE_LIMIT=制限なし
    PAGE_ORIENTATION=PORTRAIT
    PAGE_SIZE=(SHEET_SIZE と同じ)
    NOPUNCH
    SHEET_COUNT=1
    SHEET_SIZE=プリンタ固有の値1
    SIDES=プリンタ固有の値1
    STAPLE=NONE
    TAB=NOTAB

一部のパラメータ値はプリンタ・ハードウェアによって制御され, DECprint Supervisor ソフトウェア以外の手段によって設定されます。 DIGITAL PrintServer プリンタは PrintServer ソフトウェアの影響を受けます。その他のプリンタは,プリンタ制御パネルあるいはスイッチによって制御されます。

3.3.5 省略時のキュー属性の指定 (P5)

省略時のキュー属性に追加する値あるいは上書きする値を指定することができます。これらの修飾子の設定には,INITIALIZE/QUEUEコマンドを使用しないで,キュー定義に記述してください。

省略時の設定では,プリンタ・スタートアップ・コマンド・プロシージャは次の INITIALIZE/QUEUEコマンドの修飾子を使用してプリント・キューを作成します。

  • /SEPARATE=(BURST,TRAILER,NORESET)
    /SEPARATE修飾子はジョブ・セパレータ・ページを指定するために使用します。省略時の設定は次のとおりです。

    • ジョブ・バースト・ページの印刷

    • ジョブ・トレーラ・ページの印刷

    • リセット・モジュールをプリント・ジョブの間で送信しません(NORESET)。この設定は PrintServer クライアント・ソフトウェアからアップグレードしたシステムとの互換性を維持するために使用されます。

  • /FORM_MOUNTED=DCPS$DEFAULT
    この修飾子により,プリンタにマウントされる省略時のフォーム定義を指定することができます。 ANSI ジョブのみの省略時のフォームは DCPS$DEFAULT です。 /FORM_MOUNTED 修飾子を使用してフォーム定義を指定する場合には, /DEFAULT 修飾子にも同じフォーム定義を指定してください。

  • /DEFAULT=(NOFEED)
    /DEFAULT 修飾子は,省略時の PRINT 修飾子を指定します。標準キュー定義では,プリント・ジョブに対して省略時の設定として NOFEED が定義されています。ユーザはこのコマンド行を変更して,任意の修飾子を追加することができます。たとえば,フォーム定義が必要な場合に,ジョブの印刷に適用されるユーザ独自のフォームを指定することができます。


    /DEFAULT=(FORM=MYFORM,NOFEED) 
    


    /DEFAULT 修飾子を指定する場合は, FORM キーワードと NOFEED キーワードを必ず指定してください。これらのキーワードを指定しないと,値はOpenVMSの省略時の設定に戻され, DECprint Supervisor ソフトウェアとの互換性がなくなります。

注意

キュー定義に複数の修飾子を指定する場合は,値を引用符で囲むようにしてください。



3.3.6 シリアル・プリンタの通信速度の設定 (P6)

OpenVMS システムに直接接続されているシリアル・プリンタの通信速度を設定することができます。このパラメータがブランクの場合,省略時の設定は 9600 ボーです。通信速度を変更するには,ヌル文字列 ("") の代わりに "19200" のように指定します。ネットワーク接続を使用するプリンタについては,このパラメータは無視されます。

3.3.7 キューに対する SET DEVICE 修飾子の指定 (P7)

キューに対する SET DEVICE コマンドの修飾子を指定することができます。たとえば,プリンタでエラー・ログ機能を有効にする場合は,次の文字列を指定します。


"/ERROR_LOGGING" 

上記の設定により,プリンタから通知されるすべてのエラー・メッセージはエラー・ログ・ファイル SYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYS に記録されます。このファイルは ANALYZE/ERROR コマンドを使用して読むことができます。

このパラメータはシリアル・プリンタに対してのみ有効です。

3.3.8 キュー初期化時の SET VERIFY の有効化 (P8)

DCPS$EXECUTION_QUEUE.COM コマンド・プロシージャに対して SET VERIFY コマンドを有効にすることができます。ログ・ファイルのサイズとコンソール・ログのサイズを節約するために,省略時の設定は NOVERIFY です。 p8 の値が 1 の場合は SET VERIFY が有効となり,プリンタ・スタートアップ・ファイルの問題を特定するために役立ちます (SET [NO]VERIFY コマンドについての詳細は,『 HP OpenVMS DCL Dictionary 』を参照してください)。

注意

1 これらの設定はプリンタの PostScriptインタプリタの設定に応じて異なります。



3.4 セットアップ・モードでの起動プロシージャの実行

DCPS 起動プロシージャの DCPS$STARTUP は,短縮された「セットアップ」モードで実行することができます。このモードは,キューが自動起動キューで, DCPS$STARTUP の実行を高速化したい場合に主に使用されます。セットアップ・モードでは,DCPS が必要とする論理名が定義されますが,キューの作成,変更,起動は実行されません。

セットアップ・モードで DCPS$STARTUP を実行するには, P1 パラメータとして SETUP を渡します。たとえば,次のように実行します。


  $ @SYS$STARTUP:DCPS$STARTUP SETUP 

DCPS$STARTUP は,論理名を定義するために,通常の (非セットアップ) モードで実行されるたびに,「セットアップ・ファイル」を作成するようになりました。このファイルは DCPS$STARTUP_SETUP.COM と呼ばれ,後で DCPS$STARTUP がセットアップ・モードで実行されたときに実行されます。このセットアップ・ファイルは変更できません。また,DCPS$STARTUP 専用です。

セットアップ・モードについては,次の点に注意してください。

  • セットアップ・モードで実行するときには, DCPS$STARTUP.COM 内のすべてのコマンドが実行されます。ただし,DCPS$EXECUTION_QUEUE と DCPS$GENERIC_QUEUE の呼び出しによるキューの初期化や変更は除きます。 LAT 装置の作成や,キュー関連の論理名 (DCPS$queue-name_NO_SYNC など) の定義などの,その他のすべてのコードが実行されます。

  • セットアップ・モードでの DCPS$STARTUP の実行時にセットアップ・ファイルが存在しなかった場合,起動処理は通常モードで実行され,セットアップ・ファイルが作成されます。

  • DCPS$STARTUP は,セットアップ・モードと通常モードのどちらで動作しているかを表示します。

  • セットアップ・モードで動作している場合, DCPS$STARTUP は,使用しているセットアップ・ファイルの作成日を表示します。

  • セットアップ・モードで動作していて,セットアップ・ファイルの作成後に DCPS$STARTUP.COM が変更されている場合は,情報メッセージが表示されます。起動処理はセットアップ・モードで続けられ, DCPS$STARTUP 内のセットアップ・モードで実行されない部分でプロシージャに行われる変更は無視されます。この場合,DCPS$STARTUP.COM を見直して,キューに影響する変更が行われていないか調べ,通常モードで再度実行して,新しいセットアップ・ファイルが作成されるようにします。

  • セットアップ・モードで DCPS$STARTUP を初めて使用する場合は,バージョン V2.3 以降の DCPS$STARTUP.TEMPLATE から DCPS$STARTUP.COM プロシージャが作成されたことを確認してください。 DCPS$STARTUP.COM が古すぎる場合は, DCPS$STARTUP.TEMPLATE を DCPS$STARTUP.COM にコピーして,サイト固有の変更を追加しなければなりません。


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