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OpenVMS マニュアル


日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS | HPE 日本

日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS
システム管理者ガイド


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2.1.4 AppleTalk プリンタ

プリンタをAppleTalkネットワークで使用する場合,AppleTalkネットワークにおけるプリンタのアドレスは,通常,プリンタのPostScriptプリンタ名になります。複数のプリンタが同じプリンタ名を持ち, AppleTalkネットワークの同じゾーンにある場合,これらのプリンタの実際のノード名は,プリンタの電源が投入された順序に依存します。同じ製品タイプのプリンタは,明示的に変更されない限り,プリンタ名が同じになります。したがって,プリンタがネットワーク上で,一意にかつ一貫して識別されるようにするには,プリンタのプリンタ名を変更する必要があります。プリンタの名前の変更は,プリンタや Macintoshに付属のツールを使用して行います。

2.2 直接接続のシリアル・プリンタ

プリンタとOpenVMSシステムが通信できるためには,プリンタとシステムのシリアル・インタフェースのボー・レートを同じ値に設定する必要があります。また,プリンタを8ビット・キャラクタ,パリティなしに設定します。

注意

ボー・レートに省略時の9600ボー以外を選択する場合,次の制限を考慮する必要があります。

  • OpenVMSのドライバは,3600および7200のボー・レートはサポートしません。

  • DMZ32シリーズ・インタフェースのリビジョンE以下では,ボー・レートを4800以下に設定する必要があります。

  • 選択した速度が誤っている場合,プリンタが動作しなかったり,突然停止したりすることがあります。

プリンタのシリアル・インタフェースについての詳細は,プリンタのインストレーション・ガイドを参照してください。必要な変更を行ったら,プリンタの電源をいったん切断して,再度投入します。次に,テスト・ページを手動で印刷し,印刷された設定と行った設定が一致することを確認します。

OpenVMSシステムのシリアル・インタフェースのボー・レートは, 第 3.3.6 項 に説明するように,対応するDCPSプリント・キューを設定するとき,P6 に値を指定して設定します。

注意

CSA0: (VAXstation IIおよびVAXstation II/GPXシステム上のプリンタ・ポート0)は,シリアル・プリンタ用にサポートされるインタフェースではありません。

DECconnectシリアル・ケーブルを使用している場合, DEClaserプリンタにH8571--Eアダプタが必要なことがあります。詳細については,プリンタのインストレーション・ガイドを参照してください。



2.3 一般情報



2.3.1 サポートされるプリンタ

DCPSは,多くの PostScriptプリンタで使用することができます。サポートされているプリンタのリストについては,SPDを参照してください。 SPDに記載されていないプリンタについても,サポートなしの形態でDCPSを使用できる可能性があります( 第 7.12 節 を参照してください)。

サードパーティのプリンタを使用する前に,次の手順を行います。

  • プリンタでPostScriptオプションが必要な場合は,それをインストールします。

  • PostScript印刷用に,最小限必要な容量のメモリをインストールします。

リーガル・サイズの用紙への印刷,または両面印刷には,基本構成より多くのメモリが必要です。最小限の必要条件については,プリンタのマニュアルを参照してください。

2.3.2 プリンタの時間切れの値の設定

プリンタは,指定された一定時間データを受信しないと,強制終了することがあります。できるだけ時間切れの値を0に変更して,タイムアウトしないようにしてください。

時間切れの値は,プリンタのオペレーターズ・ガイドに記載されているように,フロント・パネルによって設定できる場合もあります。

また,PostScriptオペレータsetdefaulttimeouts で時間切れの値を変更することもできます。標準ファイル, SYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]LPS$SET_TIMEOUT.PS を修正して,時間切れの値を0に変更します。 DATA_TYPE=POSTSCRIPTパラメータを使用してこのファイルを印刷し,プリンタの不揮発性メモリを0に変更し,これにより,プリンタの時間切れ条件を回避します。

ファイルをPostScriptジョブとして印刷するようキューに登録するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT /QUEUE=queuename /PARAMETER=(DATA_TYPE=POSTSCRIPT) LPS$SET_TIMEOUT.PS

プリント・ジョブが処理されると,ページが印刷されて,時間切れの値が正しく変更されたことが示されます。

2.3.3 プリンタ・パスワードの変更

PostScriptプリンタには,一定の機能へのアクセスを制約するためのパスワードがあります。プリンタのパスワードは,省略時の値から変更することができます。シリアル・プリンタの場合は,現在のパスワードと新しいパスワードが入ったプリント・ジョブをキューに登録します。プリンタのパスワードを変更する方法についての詳細は,『 PostScript Printers Programmer's Supplement 』を参照してください。

ScriptPrinterの省略時のパスワードは(LN03R)で,これには括弧が必要です。 DEClaserプリンタの省略時のパスワードは0 (数字のゼロ)で,括弧は付きません。プリンタのパスワードを省略時の値から変更すると,プリンタ・パスワードをANSIファイルとセパレータ・ページの PostScriptプロローグに持続的にロードする必要があるので,プリント・ジョブを印刷するのに時間がかかることがあります。

2.3.4 プリンタ名の設定

一部のシステム・メッセージには,プリンタ名が入っています。一意のプリンタ名を設定していない場合,これらのメッセージに,省略時のプリンタ名が表示されます。省略時のプリンタ名は,プリンタのモデル名です。たとえば,名前を変更していない HP LaserJet 9000 プリンタでは,次のメッセージに省略時のプリンタ名が表示されます。


%DCPS-I-TRAYSUBST, Output will be delivered to the only tray on HP LaserJet 9000 

DEClaserプリンタの名前を "Office Printer" に変更すると,同じエラー・メッセージに新しい一意のプリンタ名が反映されます。


%DCPS-I-TRAYSUBST, Output will be delivered to the only tray on Office Printer 

PrintServer以外のプリンタでは,プリンタ名がプリンタの不揮発性メモリに格納されています。プリンタ名を設定するには, SYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]にあるファイル LPS$SET_PRINTER_NAME.PSのコピーを編集して,名前とパスワードを書き入れます。プリンタ名は31文字以下です。

次に,このファイルをPostScriptジョブとして印刷するようキューに登録します。


$ PRINT /QUEUE=queuename /PARAMETER=(DATA_TYPE=POSTSCRIPT) - LPS$SET_PRINTER_NAME.PS

一意の名前が必要なそれぞれのプリンタについて, LPS$SET_PRINTER_NAME.PSのコピーを編集し,キューに登録します。




第 3 章
プリント・キューの作成と変更

この章では,プリンティング・システムの起動およびテストについて説明します。

注意

キューを作成する前に,システム・キュー・マネージャが起動していることを確認してください。



3.1 初めてソフトウェアをインストールする場合

初めてインストレーションを行う場合は,スタートアップ・テンプレート・ファイルを使用してキューを設定するようにします。次のようにプリンタ・スタートアップ・テンプレート・ファイルをコピーしてください。


$ COPY SYS$COMMON:[SYS$STARTUP]DCPS$STARTUP.TEMPLATE -
$_ SYS$COMMON:[SYS$STARTUP].COM



3.2 DECprintプリンティング・サービス・ソフトウェア (CPS) からのアップグレードの場合

DECprint プリンティング・サービス (CPS) は,DECprint Supervisor (DCPS) に先行するソフトウェアです。 CPS から DCPS へアップグレードしている場合は,詳細について 付録 D.2 節 を参照してください。

3.3 実行キューの設定

各PostScriptプリンタに対して実行キューを作成しなければなりません。実行キューはジョブの処理をスケジューリングし,プリンタにプリント・ジョブの実行を要求します。実行キューは特定のプリンタに対応しています。

実行キューを作成する場合は,キュー名および省略時のパラメータ値などキューについての情報を入力します。 例 3-1 に,raw TCP/IP プリンタの実行キューの作成例を示します。 例 3-2 に,PrintServer プリンタの実行キューの作成例を示します。これらのコマンドは,DCPS$STARTUP.COM に記述されます。

例 3-1 raw TCP/IPプリンタの実行キュー・エントリの作成

    $ IF .NOT. SETUP_MODE THEN @SYS$STARTUP:DCPS$EXECUTION_QUEUE - 
        2UP -                           ! P1 - Execution queue name 
        "IP_RawTCP/lnm40.my.com" -      ! P2 - Interconnect protocol/device name 
        DCPS_LIB -                      ! P3 - Logical name for library(ies) 
        "NUMBER_UP=2" -                 ! P4 - Default queue parameters 
        "/DEFAULT=(FLAG,FORM=MYFORM)" - ! P5 - Default queue qualifiers 
        "" -                            ! P6 - Communication speed (serial only) 
        "" -                            ! P7 - Device characteristics 
        ""                              ! P8 - Verify on/off 

このキューは 2UP という名前で,lnm40.my.com という名前のプリンタに対して raw TCP/IPを使用します。このキューから印刷されるジョブは,1 枚の用紙に 2 ページ印刷され,フラグ・ページが付けられて,フォーム MYFORM のコードが組み込まれます。

例 3-2 PrintServer プリンタの実行キュー・エントリの作成

    $ IF .NOT. SETUP_MODE THEN @SYS$STARTUP:DCPS$EXECUTION_QUEUE - 
        LPS20$BULL09 -                  ! P1 - Execution queue name 
        "DECnet/BULL09" -               ! P2 - Interconnect protocol/device name 
        DCPS_LIB -                      ! P3 - Logical name for library(ies) 
        "SIDES=2" -                     ! P4 - Default queue parameters 
        "" -                            ! P5 - Default queue qualifiers 
        "" -                            ! P6 - Communication speed (serial only) 
        "" -                            ! P7 - Device characteristics 
        ""                              ! P8 - Verify on/off 

このキューは LPS20$BULL09 という名前で,BULL09 という名前の PrintServer プリンタに対して DECnet を使用します。このキューから印刷されるジョブはデュプレックス (両面印刷) で印刷されます。

例 3-3 raw TCP/IP プリンタの自動起動キュー・エントリの作成

    $ IF .NOT. SETUP_MODE THEN @SYS$STARTUP:DCPS$EXECUTION_QUEUE - 
        HP9000_RAW -                                 ! P1 
        (FOO,BAR)::"IP_RawTCP/hp9000.lkg.dec.com" -  ! P2 
        DCPS_LIB -                                   ! P3 
        "SIDES=2" -                                  ! P4 
        "/SEPARATE=(NOBURST,FLAG)" -                 ! P5 
        "" -                                         ! P6 
        "" -                                         ! P7 
        ""                                           ! P8 

このキューは HP9000_RAW という名前で, hp9000.lkg.dec.com という名前のプリンタに対して raw TCP/IP を使用します。このキューには,ノード FOO および BAR での自動起動が設定されています。このキューから印刷されるジョブはデュプレックス (両面印刷) で印刷され,フラグ・ページが付けられますが,バースト・ページは付けられません。

注意

実行キューを起動する前に,必要なソフトウェアが起動されるようにシステムを構成してください。たとえば,ネットワーク・プリンタの場合は,対応する TCP/IP,LAT,DECnet,AppleTalk,PrintServer Supporting Host ソフトウェアが起動していることを確認してください。

直接 DCPS$EXECUTION_QUEUE.COM を起動していて,
DCPS$STARTUP.COM に同様のコマンドを追加していない場合, OpenVMS システムをリブートするといくつかの DCPS キューが動作しない可能性があります。

以降の各項では,DCPS$EXECUTION_QUEUE.COM に記述する情報の各項目について説明し,概略を 表 3-1 に示します。

表 3-1 実行キューに対するパラメータ値
パラメータ
P1 (必須) 実行キューの名前
P2 (必須) 以下のすべてまたは一部を含むプリンタ・デバイスの記述
  ノード名---OpenVMS Cluster 内にあり, DCPS キューを実行するシステムを指定したい場合
  インターコネクト・プロトコル
  ポート番号---raw TCP/IP プリンタの場合
  キュー名---LPD プリンタの場合
  AppleTalk ゾーン---AppleTalk プリンタの場合,ゾーン名は必須
  AppleTalk プリンタ・タイプ -- AppleTalk プリンタの場合,プリンタ・タイプは必須
P3 (必須) デバイス制御ライブラリを指す論理名
P4 (オプション) 省略時のキューのパラメータ
P5 (オプション) 省略時のキューの修飾子
P6 (オプション) 通信速度 (直接接続のシリアル・デバイスの場合のみ)
P7 (オプション) デバイス特性
P8 (オプション) デバッグ用の検査設定



3.3.1 実行キューの名前の指定 (P1)

キュー名は1〜31文字の長さであり,使用できる文字は英字の大文字と小文字,数字,ドル記号 ($),およびアンダースコア (_) です。キュー名では少なくとも 1 文字の英字を使用しなければならず,スペースを使用することはできません。

3.3.2 プリンタ装置名の指定 (P2)

プリンタ装置名には,プリンタにアクセスするために使用する接続方法および装置,ならびにその装置が存在する VMScluster メンバ・ノードを指定します。

OpenVMS システムが VMScluster のメンバでない場合は,次の形式で P2 パラメータを指定します。


    "interconnect/interconnect_specific_device_address"

システムが VMScluster のメンバで,クラスタ内の特定のシステム上でキューを動作させたい場合は,次の形式で P2 パラメータを指定します。


    node::"interconnect/interconnect_specific_device_address"

システムが VMScluster のメンバで,キューを自動起動キューとし,クラスタ内の 1 個以上のシステム上で動作させたい場合は,次の形式で P2 パラメータを指定します。


    AUTOSTART_ON=(nodelist)::"interconnect/interconnect_specific_device_address"

  • node は,キューが起動される VMScluster メンバ名です。

  • nodelist は,キューが起動されるクラスタ・メンバ名を指定します。ノード・リストには,ノード名を 1 個指定するか,複数のノード名をコンマで区切って指定します。

  • interconnect は接続タイプです。次のものを指定することができます。

    プリンタの接続形態 指定 参照項
    raw TCP/IP ソケットで接続したプリンタ IP_RawTCP 第 3.3.2.1 項
    LPD で接続したプリンタ IP_LPD 第 3.3.2.2 項
    直接接続あるいは LAT で接続したプリンタ serial 第 3.3.2.3 項
    CPAP プロトコルおよび TCP/IP を使用し,TCP/IP で接続された PrintServer プリンタ IP_CPAP 第 3.3.2.5 項
    CPAP プロトコルおよび DECnet を使用し, DECnet で接続された PrintServer プリンタ DECnet 第 3.3.2.4 項
    EtherTalk および LocalTalk プロトコルで接続したプリンタ AppleTalk 第 3.3.2.6 項

  • interconnect_specific_device_address はプリンタの実際のアドレスです。

自動起動については,以下の点に注意してください。

  • すべてのノード上で同じプロトコルと装置を使用しなければなりません。自動起動リストに指定されているノードでプリンタ装置が利用できなけばなりません。

  • DCPS は,指定されたノード名が存在するかどうかは確認しません。ノード名を間違えないようにしてください。

  • 自動起動リストに指定されているノードに DCPS がインストールされ,構成されていなければなりません。

  • DCPS 自動起動キューは,セットアップ・モードで実行されている場合を除き, DCPS$STARTUP が実行されたときに自動起動用に起動されます。 (セットアップ・モードでの DCPS 起動プロシージャの実行についての詳細は, 第 3.4 節 を参照してください。)

  • AUTOSTART_ON の短縮形として,AUTO を使用することができます。

  • 自動起動リストでノードを指定するときに,二重コロン (::) を使用しないでください。二重コロンは,自動起動ノードのリストと, P2 パラメータの残りを区切るために使用します。

注意

デバイス指定構文では,39 文字よりも長いデバイス名を指定することができます。 39 文字より長いデバイス名は,/ON 修飾子の値について "DCPS$" として表示されます。デバイス名は,論理名 DCPS$queue-name_DEVICE_NAME に保存されます。


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