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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
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まえがき
第 1 章:リファレンス・セクション
付録 A:廃止されたコマンド
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DCL ディクショナリ


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DECwindows アプリケーションからの出力が表示されるノードを表示します。

形式

SHOW DISPLAY [表示デバイス]


パラメータ



表示デバイス

SET DISPLAY コマンドで指定した装置を指定します。同一セッションで,出力先を複数の装置に設定している場合は,それらの装置を指す論理名を指定できます。 SHOW DISPLAY コマンドを使用する際,この論理名をパラメータに指定できます。

このパラメータを省略すると,論理名 DECW$DISPLAY が使用されます。


説明

DECwindows では,ネットワーク経由でアプリケーションを実行することができます。 SET DISPLAY コマンドは,ネットワーク経由でクライアント・アプリケーションの出力を,別のワークステーション (X ディスプレイ・サーバ) に表示します。たとえば,SET DISPLAY コマンドを使用して,次の操作が可能です。

  • ローカル・クライアント・アプリケーションからの出力を,リモートのワークステーションに表示する。

  • リモート・クライアント・アプリケーションの出力をローカル・ワークステーションに表示する。アプリケーションは別のプロセッサで動作しているが,ローカルに動作する他のアプリケーションと同じように見える。

リモート・プロセッサでアプリケーションを実行しそれをローカルに表示できると,タスクに応じて適切なコンピュータを使用できるようになります。省略時の設定では,ローカルのワークステーションで動作するアプリケーションは,ローカルのワークステーションに表示されます。

アプリケーションの出力を他のワークステーションへ表示するには, SET DISPLAY コマンドを使用します。SHOW DISPLAY コマンドを使用すると,これらのアプリケーションの出力がどこに表示されるかがわかります。

以下に,SHOW DISPLAY コマンドの出力例を示します。


    Device:    WSA2:  [super] 
    Node:      0 
    Transport: LOCAL 
    Server:    0 
    Screen:    0 

各項目についての説明は,次のとおりです。

  • Device は,ユーザのワークステーション装置です。SET DISPLAY/CREATE コマンドを使用するたびに,新しい WSAn 装置が作成されます。

  • Node は,アプリケーションの出力が表示されるネットワーク・システムです。ローカル・ノードでアプリケーションを実行し表示している場合, Node は 0 になります。これは,ローカル・ノードの標準簡略表記です。

  • Transport は,アプリケーション (クライアント) とサーバ間で情報をやりとりする,メカニズム (DECnet または LOCAL など) のことです。サーバは,ユーザからの入力をアプリケーションへ送り,アプリケーションからの出力をディスプレイへ送ります。

  • Server は 0 です。

  • Screen は 0 です。

DECwindows ワークステーションでは,セッション・マネージャが, DECwindows プロセス (DECterm など ) が使用する省略時のワークステーション装置を作成します。 SET HOST コマンドを使用してリモート・ノードに接続する場合は,そのプロセスに対してワークステーション装置は作成されず, DECW$DISPLAY は定義されません。SET DISPLAY/CREATE コマンドを使用して,具体的に新しい表示デバイスを作成しなければなりません。

DECW$DISPLAY の定義が存在しない場合に SHOW DISPLAY コマンドを入力すると,エラーになります。

次の節で説明するように,SHOW DISPLAY で修飾子を使用して,表示デバイスに関するプロパティを表示したり,許可に関する情報を抽出したりすることができます。

名前付きプロパティの表示 (Alpha/I64 のみ)

名前付きプロパティの値は,セッション・マネージャのネットワーク・アドレスなど,表示デバイスに関する構成情報を格納します。 /ALL および /SYMBOLS の 2 つの修飾子を使用すると,表示デバイスに関する名前付きプロパティをすべて表示し,それらのプロパティを使用してグローバル・シンボルを定義することができます。

詳細は,SET DISPLAY コマンドの説明を参照してください。

許可情報の抽出 (Alpha/I64 のみ)

表示デバイスが,マジック・クッキーまたは Kerberos アクセス制御を使用するワークステーションに接続されている場合は, /EXTRACT 修飾子を使用して,現在の X 許可ファイルから表示デバイスに関する許可情報を取得することができます。

詳細については,SET DISPLAY コマンドの説明を参照してください。


修飾子



/ALL (Alpha/I64 のみ)

現在の表示デバイスに関するすべての名前付きプロパティとその値を表示します。

/EXTRACT (Alpha/I64 のみ)

表示デバイスの許可データを取得し,そのデータを SYS$OUTPUT に書き込みます。許可データは,現在の X 許可ファイルから取得され,その形式は, X Authority ユーティリティ (xauth) が想定する形式になります。

LBX プロキシ・サーバを使用している場合,抽出された許可情報は,X ディスプレイ・サーバではなく,プロキシ・サーバのアドレスを参照します。

/EXTRACT 修飾子は,SHOW DISPLAY の他の修飾子と併用しないでください。

詳細については,SET DISPLAY コマンドの説明を参照してください。

/QUOTA (Alpha/I64 のみ)

表示デバイスの現在の名前カウントとデータ容量のクォータ値を表示します。この表示には,設定された上限および現在使用可能な容量が含まれます。

/SYMBOLS (Alpha/I64 のみ)

SHOW DISPLAY コマンドによって表示される各プロパティに対し, 1 つ以上のグローバル DCL シンボルを定義します。これにより,これらのプロパティ・シンボルを DCL コマンド・プロシージャで使用することができます。

それぞれのグローバル・シンボル名は,次の形式を取ります。


DECW$DISPLAY_name

事前定義のプロパティのシンボルを次に示します。

DECW$DISPLAY_NODE
DECW$DISPLAY_TRANSPORT
DECW$DISPLAY_SCREEN
DECW$DISPLAY_SERVER
DECW$DISPLAY_XAUTH

ユーザ定義のプロパティのシンボルは,名前の中に 2 つの連続したアンダスコアが含まれます。たとえば,値 DISK$USER:[JONES] に対するユーザ定義のシンボルは,次のように定義されます。


$ SHOW SYMBOL DECW$DISPLAY* 
 
  DECW$DISPLAY_NODE == "101.124.99.119" 
  DECW$DISPLAY_SCREEN == "0" 
  DECW$DISPLAY_SERVER == "0" 
  DECW$DISPLAY_TRANSPORT == "TCPIP" 
  DECW$DISPLAY_XAUTH == "DISK$USER:[SMITH]SERVER1.DECW$XAUTH" 
  DECW$DISPLAY__JONES == "DISK$USER:[JONES]" 

シンボル名または値が DCL の制限または命名規則を超過し,またはそれらに違反している場合,シンボルは設定されず,エラー・メッセージが表示されます。

表示デバイスがプロキシ・サーバを使用している場合,シンボル DECW$DISPLAY_NODE, DECW$DISPLAY_TRANSPORT,およびDECW$DISPLAY_SERVER は,X ディスプレイ・サーバではなく,プロキシ・サーバに関連付けられた値を反映します。

/VALUES=(プロパティ名[,...]) (Alpha/I64 のみ)

指定されたプロパティの値を表示します。値が 1 つ以上の項目で構成されている場合,それらの項目はコンマで区切られたリストとして表示されます。

#1

$ SHOW DISPLAY
  Device:     WSA1:  [super] 
  Node:       0
  Transport:  LOCAL
  Server:     0
  Screen:     0
 
$ SET DISPLAY/CREATE/NODE=ZEPHYR
$ SHOW DISPLAY
  Device:     WSA2:  [super] 
  Node:       ZEPHYR
  Transport:  DECNET
  Server:     0
  Screen:     0
$ SPAWN/NOWAIT/INPUT=NL: RUN SYS$SYSTEM:DECW$CLOCK
 

この例でユーザは,ここではノード 0 で参照されるワークステーションにログインしています (0 は自ノードを参照する標準略記法です )。 DECwindows Clock を起動し,その出力を他のワークステーション ZEPHYR に表示しようとしています。

ここでは,ZEPHYR での表示が許可されていると仮定します。 SET DISPLAY コマンドでアプリケーションの出力を ZEPHYR に変更します。 SHOW DISPLAY コマンドを実行すると,出力先を確認することができます。その後,Clock を起動します。SET DISPLAY/CREATE コマンドで,新しい表示デバイス WSA2 が作成されることに注意してください。

#2

$ SET DISPLAY/CREATE/VALUE=(NAME=DECW$SESSION_MANAGER,-
_$ SET="tcpip/zephyr:9510")
$ SHOW DISPLAY/SYMBOLS/ALL
    Device:    WSA23:  [super]
    Node:      0
    Transport: DECNET
    Server:    0
    Screen:    0
  User-defined values:
    "DECW$SESSION_MANAGER" = "tcpip/zephyr:9510"
$ SHOW SYMBOL DECW$DISPLAY__DECW$SESSION_MANAGER
  DECW$DISPLAY__DECW$SESSION_MANAGER == "tcpip/zephyr:9510"
 

この例でユーザは,表示デバイスを作成し, DECW$SESSION_MANAGER プロパティを,ポート番号 9510 を使用するリモート・ノード ZEPHYR にあるセッション・マネージャのネットワーク・アドレスに設定しています。次に SHOW DISPLAY/SYMBOLS コマンドによって,ポート値を表す DCL シンボルが定義されます。


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