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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
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まえがき
第 1 章:リファレンス・セクション
付録 A:廃止されたコマンド
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既存のディスク・ファイルまたはディスク・ディレクトリの,ファイル指定のすべてまたは一部を変更します。

形式

RENAME 旧ファイル指定[,...] 新ファイル指定


パラメータ



旧ファイル指定[,...]

ファイル指定を変更する,1 つまたは複数のファイルの名前を指定します。ワイルドカード文字 (アスタリスク (*) とパーセント記号 (%)) は,ファイル指定のディレクトリ指定,ファイル名,ファイル・タイプ,またはバージョン番号のそれぞれのフィールドで使用できます。ワイルドカード文字を使用すると,ワイルドカード・フィールドを満たすファイル指定を持つ,すべてのファイルの名前を変更できます。旧ファイル指定がシンボリック・リンクの場合,シンボリック・リンク自体の名前が変更されます。新ファイル指定がシンボリック・リンクの場合は,操作が失敗します。

新ファイル指定

旧ファイルに対する新しいファイル指定を指定します。 RENAME コマンドは,新ファイル指定の中に装置,ディレクトリ,ファイル名,ファイル・タイプの各フィールドが指定されていない場合や,それらがワイルドカードによって指定されている場合には,旧ファイル指定の対応する各フィールドを使用します。旧フイル指定と新ファイル指定の対応するフィールドにワイルドカード文字が指定されている場合には,複数のファイルの名前に対して変更操作が実行されます。

RENAME コマンドでは,次に示されている規則に従って,新ファイル・バージョン番号を決定します。

  • 新ファイル指定にバージョン番号が含まれている場合には, RENAME コマンドはそのバージョン番号を使用します。

  • 新ファイル指定のバージョン番号フィールドにワイルドカードが含まれている場合には,RENAME コマンドは,対応する旧ファイルのバージョン番号を使用します。

  • 旧ファイル指定のバージョン番号フィールドにワイルドカードが含まれている場合には,RENAME コマンドは,各旧ファイルのバージョン番号を新ファイルに対して使用します。

  • 新ファイルに指定したものと同じファイル名とファイル・タイプを持つファイルが現在存在しない場合には, RENAME コマンドは,新しいファイルに1というバージョン番号を与えます。

  • 新ファイルに対して指定したものと同じファイル名とファイル・タイプを持つファイルが存在する場合には, RENAME コマンドは /NONEW_VERSION 修飾子が指定されている場合を除き,既存の最大バージョンより 1 だけ大きなバージョン番号を,新ファイルに与えます。


説明

RENAME コマンドは,ディレクトリ名,ファイル名,ファイル・タイプ,またはファイルのバージョン番号を変更します。旧ファイル指定のノードとディスクの指定は,新ファイル指定のノードとディスクの指定と同じでなければなりません。また,ファイル名を変更するには,ファイルに対する削除 (D) アクセス権が必要です。

ネットワーク経由でファイル名を変更することはできません。


修飾子



/BACKUP

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,最新のバックアップの日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/CREATED,/EXPIRED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/BEFORE[=時刻]

指定された時刻以前の時刻属性を持つファイルを選択します。絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定します。また,BOOT,LOGIN,TODAY (省略時の設定),TOMORROW,および YESTERDAY というキーワードも指定できます。適用する時刻属性は,/BACKUP,/CREATED (省略時の設定),/EXPIRED,または /MODIFIED 修飾子のいずれかで指定します。

時刻指定の詳細,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。

/BY_OWNER[=利用者識別コード]

ファイル所有者の利用者識別コード (UIC) が,指定した UIC と一致する場合にだけ, 1 つまたは複数のファイルを選択します。 /BY_OWNER 修飾子だけを指定し UIC を省略した場合には,現在のプロセスの UIC が,省略時の値として使用されます。

UIC は,『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』に説明されている,標準的な UIC 形式を使用して指定します。

/CONFIRM



/NOCONFIRM (省略時の設定)

そのファイルに対する RENAME 操作の実行を確認するために,各ファイルに対する操作の前に,プロンプトを表示するかどうかを指定します。システムがプロンプトを表示したら,次のいずれかの応答を入力します。

YES NO QUIT
TRUE FALSE Ctrl/Z
1 0 ALL
  [Return]  

単語による応答の場合には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができます。この応答は,1 文字または数文字に短縮できます ( たとえば,TRUE は T,TR,または TUR に省略できます )。ただし,短縮しても一意でなければなりません。肯定応答は,YES,TRUE,1 です。否定応答は,NO,FALSE,0,Return です。QUIT あるいは CTRL/Z は,その時点で,コマンドの処理を停止するということを示します。 ALL を応答する場合には,コマンドの処理は継続されますが,その後プロンプトは表示されなくなります。上記に表示されていない応答を入力した場合には, DCL はエラー・メッセージを発行し,同じプロンプトがもう一度表示されます。

/CREATED (省略時の設定)

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,作成日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/EXPIRED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/EXCLUDE=(ファイル指定[,...])

指定するファイル指定 (1 つまたは複数 ) と一致するファイルを, RENAME 操作から除外することを指定します。ファイル指定にはディレクトリ指定を含むことができますが,装置名を含むことはできません。ファイル指定には,ワイルドカード文字 ( アスタリスク (*) とパーセント記号 (%)) を使用できます。しかし,特定のバージョンを除外するために,相対バージョン番号を指定することはできません。ファイルを 1 つしか指定しない場合には,括弧を省略できます。

/EXPIRED

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,満了日時をもとにファイルを選択します ( 満了日は,SET FILE/EXPIRATION_DATE コマンドで設定します )。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/CREATED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/INHERIT_SECURITY



/NOINHERIT_SECURITY (省略時の設定)

ファイル指定を変更するファイルの機密保護プロファイル (UIC,保護コード,ACL) を変更するかどうかを指定します。/INHERIT_SECURITY を指定すると,新しい名前でファイルを作成した場合と同じになります。詳細は『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』またはオンライン・ヘルプ (Hints トピック) を参照してください。

/LOG



/NOLOG (省略時の設定)

ファイル指定を変更した後,各ファイルのファイル指定を RENAME コマンドが表示するかどうかを制御します。

/MODIFIED

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,最新の変更日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/CREATED,および /EXPIRED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/NEW_VERSION (省略時の設定)



/NONEW_VERSION

同じファイル名と同じファイル・タイプを持つファイルが,すでに存在するときに, RENAME コマンドが,出力ファイルに新しいバージョン番号を自動的に割り当てるかどうかを制御します。/NEW_VERSION 修飾子は省略時の値であり,同じファイル名と同じファイル・タイプを持つファイルが存在する場合には, RENAME コマンドは,新しいファイルに,新しいバージョン番号を割り当てます。 /NONEW_VERSION 修飾子を指定しているときに,出力ファイルと同じファイル名およびファイル・タイプを持つファイルが,ディレクトリに存在する場合には,システムはエラー・メッセージを表示します。

/SINCE[=時刻]

指定された時刻以降の時刻属性を持つファイルを選択します。絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定します。また,BOOT,JOB_LOGIN,LOGIN,TODAY (省略時の設定),TOMORROW,および YESTERDAY というキーワードも指定できます。適用する時刻属性は,/BACKUP,/CREATED (省略時の設定),/EXPIRED,または /MODIFIED 修飾子のいずれかで指定します。

時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。

/STYLE=キーワード

表示するファイル名の書式を指定します。

この修飾子のキーワードは CONDENSED および EXPANDED です。意味は次の表のとおりです。

キーワード 説明
CONDENSED
(省略時の設定)
ファイル名を 255 文字長の文字列に適合するように表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形を含むことが可能です。
EXPANDED ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形は含みません。

キーワード CONDENSED と EXPANDED を同時に指定することはできません。この修飾子は,確認が要求された場合に,出力メッセージに表示されるファイル名の書式を指定します。

EXPANDED キーワードが指定されていない場合,ファイル・エラーは CONDENSED ファイル指定で表示されます。

詳細は『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。


#1

$ RENAME  AVERAGE.OBJ  OLDAVERAGE

この RENAME コマンドは,AVERAGE.OBJ というファイルの既存の最新バージョンのファイル名を,OLDAVERAGE.OBJ に変更します。 OLDAVERAGE.OBJ という名前のファイル名が存在しない場合には,新しいファイルに1というバージョン番号が割り当てられます。

#2

$ RENAME/NONEW_VERSION  SCANLINE.OBJ;2   BACKUP.OBJ

この RENAME コマンドは, SCANLINE.OBJ;2 というファイルを BACKUP.OBJ;2という名前に変更します。 /NONEW_VERSION 修飾子は,BACKUP.OBJ;2 というファイルが既に存在する場合には, RENAME コマンドが,ファイルの名前を変更せずにエラーを報告することを指示しています。

#3

$ RENAME  *.TXT;*   *.OLD;*

この RENAME コマンドは,ファイル・タイプが TXT であるすべてのファイルの,すべてのバージョンのファイル・タイプを OLD に変更します。ファイル名とバージョン番号は変更されません。

#4

$ RENAME WATER.TXT [.MEMOS]

この RENAME コマンドは,ファイル WATER.TXT のディレクトリ名を,省略時のディレクトリからサブディレクトリ MEMOS へ変更します。つまり,ファイルを他のディレクトリに移動します。

#5

$ RENAME  [BORDERS.TESTFILES]SAVE.DAT  []TEST

この RENAME コマンドは,ディレクトリ [BORDERS.TESTFILES] のファイル SAVE.DAT を,TEST.DAT に変更します。新しいファイルは,現在の省略時のディレクトリへ移動されます。

#6

$ RENAME COEISABLAST.TXT COEIsABlast.txt

この RENAME コマンドは,COEISABLAST.TXT から COEIsABlast.txt へと大文字小文字を変更します。この RENAME コマンドが正しく機能するためには, ODS-5 ディスクを使用し,あらかじめ SET PROCESS/CASE_LOOKUP=SENSITIVE コマンドを実行しておく必要があります。

#7

$ RENAME/LOG
$_From:      DATA.*,INFO.*
$_To:        NEW
%RENAME-I-RENAMED, _DISK0:[SYSTEM]DATA.AAA;1 renamed to _DISK0:[SYSTEM]NEW.AAA;1
%RENAME-I-RENAMED, _DISK0:[SYSTEM]DATA.BBB;1 renamed to _DISK0:[SYSTEM]NEW.BBB;1
%RENAME-I-RENAMED, _DISK0:[SYSTEM]DATA.CCC;1 renamed to _DISK0:[SYSTEM]NEW.CCC;1
%RENAME-I-RENAMED, _DISK0:[SYSTEM]INFO.001;1 renamed to _DISK0:[SYSTEM]NEW.001;1
%RENAME-I-RENAMED, _DISK0:[SYSTEM]INFO.002;1 renamed to _DISK0:[SYSTEM]NEW.002;1
%RENAME-I-RENAMED, _DISK0:[SYSTEM]INFO.003;1 renamed to _DISK0:[SYSTEM]NEW.003;1
$
 

この例では,ファイル名が DATA であるファイルが 3 つ,ファイル名が INFO であるファイルが 3 つあります。この RENAME コマンドは旧ファイル指定にアスタリスク (*) ワイルドカード文字を使用して,新ファイル指定の一時的な省略時のファイル・タイプとバージョン番号を使用しています。/LOG 修飾子を指定しているので,全部で 6 つのファイル名が変更されたことが表示されます。

#8

$ RENAME NODE1::DISK2:[SMITH]ASSEMSHT.EXE NODE1::DISK2:[JONES]ASSEMBLYSHEET.EXE

この例の RENAME コマンドは,リモート・ノード NODE1 のディスク DISK2 上のディレクトリ SMITH にある ASSEMSHT.EXE を,同一ノードの同一ディスク上のディレクトリ JONES の ASSEMBLYSHEET.EXE に変更します。新ファイルが同一ノード上の同一ディスクに作成される場合に限り,異なるノードおよびディスク上のファイル名を変更することができます。


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