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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
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まえがき
第 1 章:リファレンス・セクション
付録 A:廃止されたコマンド
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マウントしたディスク・ボリュームまたはテープ・ボリュームをクローズし,その装置に対応する論理名を削除します。

グループおよびシステムのボリュームをディスマウントするには, GRPNAM (グループ論理名) および SYSNAM (システム論理名) 特権が必要です。


形式

DISMOUNT 装置名[:]


パラメータ



装置名[:]

ボリュームを含む装置名を指定します。論理名または物理名で指定します。物理名を指定した場合は,制御装置の省略時の設定は A に,ユニットの省略時の設定は 0 になります。

現在装置にマウントされているボリュームが,ディスク・ボリューム・セットまたはテープ・ボリューム・セットのメンバである場合は,/UNIT 修飾子を指定しない限り,そのセットのボリュームはすべてディスマウントされます。


説明

($DISMOU システム・サービスを起動する) DISMOUNT コマンドは, Files-11 構造のボリュームがディスマウントされないようにする条件について調べます。この条件は,次の 4 つに分類できます。

  • スワップ・ファイルとページ・ファイルがインストールされている

  • イメージがインストールされている

  • 装置がボリュームにスプールされている

  • ユーザ・ファイル (上記の 3 つに該当しないファイル) がオープンされている

これらの条件が 1 つも満たされない場合, DISMOUNT コマンドは次の操作を実行します。

  • マウントされたボリュームのユーザ・リストからボリュームを削除し,そのボリュームに対応する論理名 (割り当てられている場合) を削除し,マウント・カウントから減らします。

  • マウント・カウントを減らして 0 になった場合, DISMOUNT コマンドは,そのボリュームにディスマウントのマークをつけます。
    ボリュームがアイドル状態になると,つまり,そのボリュームのファイルをオープンしているユーザはいないと DISMOUNT コマンドが判断した後は, DISMOUNT コマンドは Files-11 構造のボリュームにマークをつけて,すぐにディスマウントします。

  • マウント・カウントを減らしても 0 にならない場合,DISMOUNT コマンドは,そのボリュームにディスマントのマークをつけません (これは,そのボリュームが共用としてマウントされているからです)。この場合には,DISMOUNT コマンドを発行しても,そのプロセウスはボリュームでアクセスできず,論理名が削除されます。

  • ボリュームをディスマウントした後,システムに非ページング・プールが返されます。 /GROUP または /SYSTEM 修飾子を使用してボリュームをマウントした場合も,ページング・プールは返されます。

オープンされたファイル,またはボリュームがディスマウントできない他の条件が検出されると, DISMOUNT コマンドはボリュームにディスマウントのマークをつけません。その代わりに,ボリュームがディスマウントできないことを示すメッセージを表示し,その後でディスマウントできない条件と各条件のインスタンス数を示すメッセージを表示します。

/OVERRIDE=CHECKS 修飾子を指定すると,オープンされたファイルやその他の条件に関係なく,ボリュームにマークをつけてディスマウントできます。たとえば,ボリュームにディスマウントのマークをつけると,新しいファイルはオープンできなくなります。また,ファイル・システムのキャッシュもフラッシュされます。システムをシャットダウンして,ファイル・システムのキャッシュをディスクに書き込まなければならない場合,この処理は特に重要になります。

ボリュームが Files-11 ボリューム・セットの一部であり, /UNIT 修飾子を指定していない場合,ボリューム・セット全体がディスマウントされます。

/SHARE 修飾子を指定してボリュームをマウントした場合,そのボリュームをマウントしたユーザがそのボリュームをディスマウントする,またはログアウトするまで,実際にはそのボリュームはディスマウントされません。ただし,DISMOUNT コマンドは,装置に対応する論理名を削除します。

ALLOCATE コマンドを使用して割り当てた装置は,DISMOUNT コマンドを使用してボリュームをディスマウントしても割り当てられたままです。装置が MOUNT コマンドで暗黙に割り当てられた場合は, DISMOUNT コマンドを使用してその割り当てを解除します。

/GROUP または /SYSTEM 修飾子を使用してマウントしたボリュームは,他のユーザが現在そのボリュームにアクセス中であってもディスマウントされます。グループおよびシステムのボリュームをディスマウントするには,それぞれ GRPNAM 特権と SYSNAM 特権が必要です。


修飾子



/ABORT

/GROUP 修飾子も /SYSTEM 修飾子も指定せずにマウントしたボリュームに対してこの修飾子を指定するには,ボリュームの所有権,または VOLPRO (ボリューム保護) ユーザ特権が必要です。別のプロセスがプライベートにマウントしているボリュームの場合には,さらに SHARE ユーザ特権が必要です。

マウントしたユーザに関係なく,ディスマウントするボリュームを指定します。 /ABORT 修飾子の主な目的は,マウント・チェックを終了することです。 DISMOUNT/ABORT コマンドは,未処理の入出力要求もすべて取り消します。ボリュームが /SHARE 修飾子を指定してマウントされていた場合,そのボリュームをマウントしているすべてのユーザについてディスマウントが行われます。

/CLUSTER

複合アーキテクチャの OpenVMS Cluster システムを介して,ボリュームをディスマウントします。DISMOUNT/CLUSTER を指定すると, DISMOUNT コマンドは,ローカル・ノードの Files-11 構造のボリュームのディスマウントを妨げるような,オープンされたファイルやその他の条件がないかどうかを調べます。オープンされたファイルや他の条件が検出されなかった場合は, DISMOUNT コマンドはクラスタ内の他のノードについて条件を調べます。 DISMOUNT コマンドがいずれかのノードで条件を検出した場合は,エラー・メッセージを表示して,エラーが発生した装置およびノードを示し,その後でオープンされたファイルまたはその他の条件を示すエラー・メッセージを表示します。

ローカル・ノードでボリュームを正常にディスマウントした後, DISMOUNT コマンドは既存のクラスタ環境内にある他のすべてのノードのボリュームをディスマウントします。システムがクラスタのメンバでない場合は, /CLUSTER 修飾子は作用しません。

/FORCE_REMOVAL ddcu:

指定したシャドウ・セット・メンバをシャドウ・セットから除外します。

装置との接続が切断されたときに,シャドウ・セットのマウント・チェックが行われている場合は, /FORCE_REMOVAL ddcu:を使用して,指定したシャドウ・セット・メンバ (ddcu:) をただちにシャドウ・セットから除外することができます。この修飾子を省略すると,その装置はマウント・チェックが完了するまでディスマウントされません。

この修飾子を /POLICY=MINICOPY (=OPTIONAL) 修飾子と同時に使用することはできません。

指定される装置は,コマンドが発行されたノードにマウントされているシャドウ・セットのメンバでなければなりません。

/OVERRIDE=CHECKS

Files-11 構造のボリューム内でファイルがオープンされている場合でも,そのボリュームにディスマウントのマークをつけます。 DISMOUNT/OVERRIDE=CHECKS を指定すると,DISMOUNT コマンドは,ディスマウントの妨げとなるオープン中のファイルやその他の条件を示すメッセージを表示し,続けて,ボリュームにディスマウントのマークをつけたことを示すメッセージを表示します。

このコマンドは,装置上のオープンされたファイルをクローズしません。ファイルをオープンしているすべてのプロセスがファイルを正しくクローズするまで,あるいはそれらのプロセスが完全に終了するまで,装置を正しくディスマウントすることはできません。

DISMOUNT/OVERRIDE=CHECKS コマンドを入力してからディスマウント操作が完了するまでに,かなりの時間を要する場合があります。必ず,ディスマウントの完了を待ってから,ボリュームを取り外してください (ディスマウントが完了したかどうかは SHOW DEVICES コマンドで確認できます)。ボリュームのディスマウントの最終処理はファイル・システムで行われ,実際のディスマウントができるには,その前にそのボリューム上のファイルがすべてクローズされていなければならないことに注意してください。また,ボリュームに関連づけられている既知ファイル・リストにエントリが含まれている間は,ファイル・システムはそのボリュームをディスマウントすることができないことにも注意してください。

このコマンドを使用することにより,装置にはディスマウントのマークがつけられます。これにより,すでにオープンされているファイルがクローズされるまでの間に,さらなるプロセスがその装置上のファイルをオープンするのを防ぎます。

/POLICY=[NO]MINICOPY[=(OPTIONAL)] (Alpha/I64 のみ)

シャドウイング・ミニコピー機能の設定と使用を制御します。

ビットマップを作成するには,LOG_IO (論理 I/O) 特権が必要です。

MINICOPY キーワードの正確な意味は,次のように DISMOUNT コマンドのコンテキストに依存します。

  1. マルチメンバ・シャドウ・セットからの 1 つのメンバのディスマウントである場合には,シャドウ・セットへのすべての書き込みを追跡するための書き込みビットマップが作成されます。この書き込みビットマップは,削除されたメンバを後からミニコピーを使ってシャドウ・セットに戻すときに使用できます。
    書き込みビットマップを作成することができず,キーワード OPTIONAL が指定されていなければ,ディスマウントは失敗し,メンバは削除されません
    /POLICY 修飾子を省略するか,/POLICY=NOMINICOPY を指定した場合には,ビットマップは作成されません。

  2. クラスタ内のシャドウ・セットの最後のディスマウントである場合には,シャドウ・セットで将来ミニコピー操作ができるかどうかが確認されます。
    シャドウ・セットが 1 つのメンバしか持っていないか,またはマージ状態にあり, OPTIONAL が指定されていない場合には,ディスマウントは失敗します。
    NOMINICOPY と MINICOPY のどちらも指定しなければ,MINICOPY=OPTIONAL と同じ意味になり,セットはそれ以前のチェックとは関係なくディスマウントされます。
    詳細情報については『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。



/UNIT

指定した装置のボリューム・セットから,ボリュームを 1 つだけディスマウントします。省略時の設定では,セット内のボリュームをすべてディスマウントします。

注意

ボリューム・セットのルート・ボリュームにはマスタ・ファイル・ディレクトリ (MFD) があるので,ディスマウントしないでください。MFD にアクセスできない場合は,ボリューム・セット内のファイルにアクセスできないことがあります。



/UNLOAD



/NOUNLOAD

ボリュームがマウントされている装置を,物理的にアンロードするかどうかを決定します。/UNLOAD または /NOUNLOAD 修飾子を指定せずに DISMOUNT コマンドを指定した場合は, MOUNT コマンドで指定した修飾子 (/UNLOAD または /NOUNLOAD) により,ボリュームを物理的にアンロードするかどうかが決まります。

#1

$ MOUNT MTA0: PAYVOL TAPE
   .
   .
   .
$ DISMOUNT TAPE

この例で MOUNT コマンドは, PAYVOL というボリューム ID を持つテープを装置 MTA0: にマウントし,その装置に論理名 TAPE を割り当てます。省略時の設定では,ボリュームは共用可能ではありません。

DISMOUNT コマンドはボリュームへのアクセスを解放し,装置の割り当てを解除して,論理名 TAPE を削除します。

#2

$ MOUNT/SHARE DKA3:  DOC_FILES
   .
   .
   .
$ DISMOUNT DKA3:

この例では, MOUNT コマンドは DOC_FILES というラベルのボリュームを装置 DKA3 にマウントしています。他のユーザも MOUNT コマンドを実行すればその装置にアクセスできます。 DISMOUNT コマンドは,それを発行したプロセスに,その装置へのアクセスができないようにします。他のユーザのプロセスでは,そのボリュームはマウントされたままになっているため,アクセスを続けることができます。

#3

$ DISMOUNT/NOUNLOAD  DMA2:

この例では,/NOUNLOAD 修飾子は指定されているため,DISMOUNT コマンドはディスマウントしたボリュームをレディ状態のままにします。

#4

$ MOUNT/BIND=PAYROLL  DMA1:,DMA2:  PAYROLL01,PAYROLL02
   .
   .
   .
$ DISMOUNT/UNIT  DMA2:

この例では,MOUNT コマンドは 2 つのボリュームをボリューム・セット PAYROLL としてマウントしています。 DISMOUNT コマンドは,PAYROLL2 だけをディスマウントし, PAYROLL01 はアクセス可能なままにします。ボリューム・セットのマスタ・ファイル・ディレクトリ (MFD) はルート・ボリュームにあるため,ボリューム・セットのルート・ボリューム (この場合は PAYROLL1) をディスマウントしてはならないことに注意してください。

#5

$ DISMOUNT $10$DJA100
%DISM-W-CANNOTDMT, $10$DJA100: cannot be dismounted
%DISM-W-INSWPGFIL, 4 swap or page files installed on volume
%DISM-W-SPOOLEDEV, 3 devices spooled to volume
%DISM-W-INSTIMAGE, 7 images installed on volume
%DISM-W-USERFILES, 6 user files open on volume

この例では,DISMOUNT コマンドは装置 $10$DJA100 のディスマウントを妨げているオープン・ファイルやその他の条件を表示しています。

#6

$ DISMOUNT/CLUSTER $10$DJA100
%DISM-W-RMTDMTFAIL, $10$DJA100: failed to dismount on node SALT
%DISM-W-FILESOPEN, volume has files open on remote node
%DISM-W-RMTDMTFAIL, $10$DJA100: failed to dismount on node PEPPER
%DISM-W-FILESOPEN, volume has files open on remote node
%DISM-W-CANNOTDMT, $10$DJA100: cannot be dismounted

この例では,DISMOUNT コマンドは,装置 $10$DJA100 のディスマウントに関してノード SALT および PEPPER でエラーが発生したことを示すメッセージと,そのボリューム上にオープン中のファイルがあることを示すメッセージとを表示しています。


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