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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
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まえがき
第 1 章:リファレンス・セクション
付録 A:廃止されたコマンド
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ENCRYPT コマンドで暗号化されたファイルを復号化します。 /KEY_ALGORITHM 修飾子で別のアルゴリズムを指定しない限り, DES が省略時のアルゴリズムとなります。指定するキーはアルゴリズム (DES または AES) と一致しなければならず,暗号化で使用されたキーと同じキーを復号化に使用しなければなりません (シンメトリック・キー・アルゴリズム)。

形式

DECRYPT 入力ファイル キー名 [修飾子]


パラメータ



入力ファイル

復号化するファイルのファイル名です。ワイルドカード文字を使用する場合は,ディレクトリ・ファイルや不正ブロックのあるファイルを含めないでください。

キー名

ENCRYPT /CREATE_KEY コマンドで,以前にキー格納テーブルへ格納されたキー名です。

修飾子



/BACKUP[=時刻]

最新のバックアップ日付に従ってファイルを選択します。

この修飾子は,/BEFORE 修飾子または /SINCE 修飾子とともに使用した場合だけ意味があります。また,/BACKUP は /EXPIRED や /MODIFIED とともに使用しないでください。

時刻を省略すると,TODAY が使用されます。時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/BEFORE[=時刻]

作成時刻が,指定した時刻よりも前のファイルを選択します。

時刻を省略すると,TODAY が使用されます。時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/BY_OWNER[=uic]



/NOBY_OWNER

指定した所有者 UIC を持つファイルを選択します。

uic を省略すると,現在のプロセスの UIC が使用されます。 UIC の指定形式の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/CONFIRM



/NOCONFIRM

各ファイルの復号化を実行する前に確認を要求するかどうかを制御します。確認の内容は次のとおりです。

応答 意味
YES ファイルを復号化します。
NO または [Return] ファイルを復号化しません (省略時の設定)。
QUIT または [Ctrl/Z] このファイルとこれ以降のファイルを復号化しません。
ALL このファイルとこれ以降のすべてのファイルを復号化します。



/DELETE



/NODELETE

省略時の設定: /NODELETE。

復号化操作が完了し,出力ファイルが書き込まれてクローズされた後に,入力ファイルを削除するかどうかを制御します。

/ERASE



/NOERASE

入力ファイルを削除する前に,データ・セキュリティ・パターンを使用してファイルの内容を消去するかどうかを制御します。省略時の設定では,データが格納されていた場所に対する,データ・セキュリティ・パターンでの上書きは行われません。 /ERASE 修飾子は,/DELETE とともに使用しなければなりません。

/EXCLUDE=ファイル指定



/NOEXCLUDE

指定したファイルを,復号化操作から除外します。ワイルドカード文字も使用できます。ファイル指定全体を入力する必要はありません。省略したフィールドには,入力ファイルの指定が使用されます。

ディレクトリ・ファイルは暗号化されないため,指定する必要はありません。

/EXPIRED[=時刻]

満了日に従ってファイルを選択します。

この修飾子は,/BEFORE 修飾子または /SINCE 修飾子とともに使用した場合だけ意味があります。また,/EXPIRED は /BACKUP や /MODIFIED とともに使用しないでください。

時刻を省略すると,TODAY が使用されます。時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/KEY_ALGORITHM= {DESCBC (省略時の設定) | AESmmmkkk}

mmm は,モード CBC,ECB,CFB,または OFB です。 kkk は,128,192,または 256 ビットです。 CBC (Cipher Block Chaining) と ECB (Electronic Code Book) は 16 バイト・ブロック・モードであり,暗号化時に必要に応じて,ブロックが 16 バイトになるようにパディングされます。パディングは,復号化の際に削除されます。 CFB (Cipher Feedback) と OFB (Output Feedback) は, 8 ビットの文字ストリーム・モード・エミュレーションであり,データ通信や,パディングが不要な場合に役立ちます。 /KEY_ALGORITHM=AES は,AESCBC128 という指定の簡略形です。

暗号化されたファイル内でランダムなキーと初期化ベクタを保護するためのアルゴリズムです。省略時の設定 (DESCBC) でない場合は,ファイルを暗号化し,キーを作成するときに使用したアルゴリズムと同じアルゴリズム (AES または DES) を指定します。

/MODIFIED[=時刻]

最後にファイルが変更された日付に従ってファイルを選択します。

この修飾子は,/BEFORE 修飾子または /SINCE 修飾子とともに使用した場合だけ意味があります。また,/MODIFIED は /BACKUP や /EXPIRED とともに使用しないでください。

時刻を省略すると,TODAY が使用されます。時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/OUTPUT=ファイル指定

復号化操作の,代替出力ファイルの名前です。

省略時の設定では,復号化された各入力ファイルは,入力ファイルと同じ名前で 1 つ高いバージョンとして,別の出力ファイルに書き込まれます。 /OUTPUT 修飾子を使用すると,ファイル指定の各フィールドを省略時の設定とは異なる内容にすることができます。ファイル指定全体を指定する必要はありません。省略したフィールドに対しては,入力ファイル指定のフィールドが使用されます。

/SHOW=(キーワード・リスト)

復号化操作の以下の情報が SYS$COMMAND に表示されるかどうかを制御します。

キーワード 意味
FILES 入力ファイルおよび出力ファイルの名前を SYS$COMMAND に表示します。
STATISTICS 暗号化ストリームの統計情報を表示します。

  • 処理したバイト数

  • 処理した内部レコード数

  • 暗号化アルゴリズムで使用した CPU 時間



/SINCE[=時刻]

作成日が,指定した時刻よりも前のファイルを選択します。

時刻を省略すると,TODAY が使用されます。時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/STATISTICS

/SHOW と同じです。ただし, /SHOW はファイルと統計情報のどちらかだけを表示するようにカスタマイズできますが,/STATISTICS は両方を表示します。

#1

$ DECRYPT BOSTON MYKEY
 

BOSTON というファイルを, DES キー MYKEY と DESCBC アルゴリズムを使用して復号化します。

#2

$ DECRYPT CHIGAGO.ENC KEY2 /KEY=AESECB256 /OUT=CHICAGO.DEC
 

CHICAGO.ENC というファイルを, AES キー KEY2 と AESECB256 アルゴリズムを使用して復号化し,復号化された出力ファイルを CHICAGO.DEC という,オリジナルのプレーン・テキスト・ファイルの名前に変更します。


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