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OpenVMS マニュアル


HP OpenVMS
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この修飾子で指定される値は,特定の装置に対するシステム・パラメータ SHADOW_MBR_TMO を無効にします。シャドウ・セットの各メンバに異なる MEMBER_TIMEOUT 値を割り当てることができます。

n の有効な範囲は,1 〜 16777215 秒です。

/MEMBER_TIMEOUT で設定したタイムアウト値は,シャドウ・セットをディスマウントするとクリアされます。

/MVTIMEOUT=n DSAn:



/MVTIMEOUT=n /ALL

クラスタの全シャドウ・セット,または仮想装置名 DSAn: によって指定されるシャドウ・セットで使用する,マウント・チェックのタイムアウト値を指定します。指定するシャドウ・セットは,コマンドを実行するシステムにマウントされていなければなりません。

この修飾子で指定される値は,この特定のシャドウ・セットに対するシステム・パラメータ MVTIMEOUT によって指定された値を無効にします。

注意

システム・ディスクの MVTIMEOUT の値は変更できません。変更しようとするとエラーになります。

n の有効な範囲は,1 〜 16777215 秒です。

/MVTIMEOUT で設定したタイムアウト値は,シャドウ・セットをディスマウントするとクリアされます。

/NAME=ポリシー名

/POLICY=HBMM とともに使用して,名前付きのホスト・ベース・ミニマージ (HBMM) ポリシーを定義したり, /DELETE とともに使用して,ポリシーを削除します。ポリシーはクラスタ全体で定義されます。 /DELETE および /POLICY の詳細な説明を参照してください。

ポリシー名は大文字と小文字を区別せず,1 〜 64 文字で指定する必要があります。英字,数字,ドル記号 ($),アンダースコア (_) だけが使用できます。

省略時のポリシーを作成する場合は,名前 DEFAULT を割り当てる必要があります。

ポリシー名の作成と使用の詳細は,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。

/OUTPUT=ファイル名

すべてのメッセージを指定されたファイルに出力します。

/POLICY=HBMM[=ポリシー名]



/POLICY=HBMM[=ポリシー指定]

ホスト・ベース・ミニマージ (HBMM) に対するポリシーを作成または削除します。

HBMM は,/POLICY 修飾子に対してサポートされる唯一の値であり,必ず指定する必要があります。オプションで,DEFAULT を含めた名前付きポリシーを指定することができます。また,NODEFAULTを指定して,DEFAULT ポリシーを含め,このシャドウ・セットで HBMM を使用しないように指示することもできます。ポリシーの指定方法と,ポリシー名 DEFAULT および NODEFAULT の使用方法については,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。

/POLICY を /DELETE とともに指定すると,指定した HBMM 名前付きポリシー,または特定のシャドウ・セットに対する HBMM ポリシーを削除します。 NODEFAULT ポリシーは削除できません。

/POLICY を /NAME とともに指定すると,クラスタ全体の名前付きポリシーが定義されます。 /NAME または /DELETE 以外に修飾子を指定しないと, /POLICY は特定のシャドウ・セットに対するポリシーを定義します。

ポリシーを定義する際に,3 つのキーワード (MASTER_LIST,COUNT,および RESET_THRESHOLD) を使用して,HBMM ビットマップの配置と管理を制御します。 HBMM ポリシーは,これらのキーワードのリストを括弧で囲んで指定します。必須のキーワードは MASTER_LIST だけです。 COUNT と RESET_THRESHOLD を省略すると,省略時の値が適用されます。

  • MASTER_LIST=list
    MASTER_LIST キーワードは,一組のシステムをマスタ・ビットマップの候補として示すために使用します。 list の値は,以下の例に示すように,単一のシステム名,システム名をコンマで区切って並べたものを括弧で囲んだもの,またはワイルドカード文字となります。


    MASTER_LIST=NODE1 
    MASTER_LIST=(NODE1,NODE2,NODE3) 
    MASTER_LIST=* 
    


    システム・リストが単一のシステム名またはワイルドカード文字からなる場合は,括弧はなくてもかまいません。
    HBMM ポリシーは,少なくとも 1 つの MASTER_LIST を含んでいる必要があります。オプションで複数のマスタ・リストを指定することもできます。ポリシーに複数のマスタ・リストがある場合は,以下の例に示すように,ポリシー全体を括弧で囲み,それぞれのマスタ・リストをコンマで区切る必要があります。


    (MASTER_LIST=(NODE1,NODE2), MASTER_LIST=(NODE3,NODE4)) 
    


    マスタ・リスト内のシステム名の位置には特に意味はありません。

  • COUNT=n
    COUNT キーワードは,マスタ・リスト内の何台のシステムがマスタ・ビットマップを持つことができるかを指定します。そのため,COUNT キーワードとそれに対応する MASTER_LIST は, 1つの括弧で囲まれた文の中に入れる必要があります。
    COUNT の値には,マスタ・ビットマップを持たせたいシステムの数を指定します。必ずしもリストの最初の n 個のシステムが選択されるわけではありません。
    COUNT キーワードを省略すると,6 とマスタ・リスト内のシステム数のいずれか小さい方が省略時の値になります。
    1 つのマスタ・リストに対して,2 つ以上の COUNT キーワードを指定することはできません。
    例:


    (MASTER_LIST=(NODE1,NODE2,NODE3), COUNT=2) 
    


    (MASTER_LIST=(NODE1,NODE2,NODE3),COUNT=2),(COUNT=2,MASTER_LIST=(NODE4,NODE5,NODE6)) 
    

  • RESET_THRESHOLD=n
    RESET_THRESHOLD キーワードは,何ブロック設定したらビットマップをクリアするかを指定します。マスタ・ビットマップ内の設定された各ビットは,マージ対象のブロックに対応するため,この値はマージ時間に影響します。
    ビットマップは,RESET_THRESHOLD を超えた時に,クリア対象となります。ただし,しきい値を超えた場合でも,すぐにリセットされることが保障されるわけではありません。この属性値の選択についての詳細は,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。
    リセットのしきい値は,特定の HBMM ポリシーに関連しているため, RESET_THRESHOLD キーワードは,ポリシー指定中で一度しか定義できません。 RESET_THRESHOLD キーワードの範囲はポリシー全体であるため,ポリシーに複数のマスタ・リストがある場合,個々のマスタ・リストの内部で指定することはできません。
    RESET_THRESHOLD キーワードを省略すると,省略時の値として 100000 が使用されます。
    例:


    (MASTER_LIST=*, COUNT=4, RESET_THRESHOLD=100000) 
    

例:

以下の例のコマンドは,2 つのマスタ・リストを持つ, HBMM の名前付きポリシー POLICY_2 を定義します。マスタ・リストが複数あると,1 つ以上のサイトが停止した場合でも, HBMM ビットマップを持ったシステムが確実に少なくとも 1 つ残るようにポリシーを定義できるため,複数サイトの OpenVMS Cluster 構成で有用です。


$ SET SHADOW /POLICY=HBMM=( -
_$       (MASTER_LIST=(NODE1,NODE2,NODE3), COUNT=2), -
_$       (MASTER_LIST=(NODE4,NODE5,NODE6), COUNT=2), -
_$               RESET_THRESHOLD=150000) -
_$               /NAME=POLICY_2

複数のマスタ・リストがあるポリシーでは,各システム名はいずれか 1 つのマスタ・リストにしか指定できません。

HBMM ポリシーを定義するために,シャドウ・セットをマウントする必要はありません。

ほかのいくつかの /POLICY の例については,SET SHADOW の例を参照してください。

/PRIORITY=n DSAn:

現在の省略時の設定より優先される優先順位を設定します。優先順位の範囲は 0 (最低) 〜 10000 (最高) です。省略時の優先順位は 5000 です。優先順位が 0 のシャドウ・セットは,システムでのマージまたはコピーの対象になりません。

複数のシャドウ・セットで回復操作 (すなわちマージまたはコピー) が必要な場合,シャドウ・セットは優先順位の高いものから低いものの順に回復されます。優先順位の設定はシステム固有です。したがって,あるシステム上で優先順位を変更しても,クラスタ全体には通知されません。また,システムをリブートするとクリアされます。

一度この修飾子をマウントされている仮想ユニットに適用すると,以降の DISMOUNT と MOUNT コマンドでもこの設定がそのまま有効になります。

/READ_COST=n ddcu:



/READ_COST=n DSAn:



/READ_COST=n $n$DGAn:

シャドウ・セットの各メンバ (ddcu:) に割り当てられている省略時のコストを変更します。割り当て値を変更することによって,メンバが 2 つのシャドウ・セットで,片方の読み込みを他方よりも優先したり,またはメンバが 3 つのシャドウ・セットの場合に, 1 つまたは 2 つのメンバを残りのメンバよりも優先したりすることができます。指定された装置は,コマンドを実行したシステムにマウントされているシャドウ・セットまたはシャドウ・セットのメンバでなければなりません。

指定されるコストの有効な範囲は,1 〜 65,535 単位です。

シャドウイング・ドライバは,個々のシャドウ・セット・メンバが最初にマウントされるときに,省略時の READ_COST の値を割り当てます。省略時の値は,装置のタイプと,それをマウントしているシステム内での構成によって異なります。次のリストでは,省略時の READ_COST の割り当てコストが小さい順に,装置のタイプを示します。

  • DECram 装置

  • 同じ物理位置にある直接接続された装置

  • リモート位置にある直接接続された装置

  • DECram がサービスを提供している装置

  • その他のサービスを受けている装置の省略時の値

/READ_COST 修飾子が指定する値は,省略時の割り当てを無効にします。シャドウイング・ドライバは,シャドウ・セット・メンバの現在のキューの深さの値を READ_COST 値に加え,最も小さい値のメンバから読み込みを行います。

クラスタを構成するシステムは,各シャドウ・セット・メンバにそれぞれ異なるコストを割り当てることができます。

この修飾子でシャドウ・セット・メンバではなくシャドウ・セット (DSAn:) が指定されている場合, /READ_COST 修飾子は,すべてのシャドウ・セット・メンバの読み込みコスト設定を,シャドウイング・ソフトウェアによって自動的に決定されている省略時の読み込みコスト設定に戻します。指定されたシャドウ・セットは,コマンドを実行するシステムにマウントされていなければなりません。

/ALL を指定するときには,/READ_COST に値を指定することはできません。

/SITE コマンド修飾子が指定されている場合,シャドウイング・ドライバは,省略時のREAD_COST 値を割り当てるときに,サイト値を考慮に入れます。ある装置が "リモート位置にある直接接続された装置" のカテゴリに分類されるかどうかをシャドウイング・ソフトウェアが判断するためには,シャドウ・セットおよび シャドウ・セット・メンバの両方に /SITE コマンド修飾子を適用する必要があることに注意してください。

サイト 1 にあるシステムのシャドウ・セットに対して要求された読み込みは,同じサイト 1 にあるシャドウ・セット・メンバに対して実行されます。サイト 2 にある同じシャドウ・セットに対して要求された読み込みは,サイト 2 にあるメンバから読み込むことができます。

/RECOVERY_OPTIONS=DELAY_PER_SERVED_MEMBER=n

システム管理者は,あるシステム上で MSCP でサービスされる各シャドウ・セット・メンバに対して測定した遅延に基づいて,システムに割り当てられている格付けを調整することができます。この修飾子で指定した値は,システム・パラメータ SHADOW_PSM_RDLY で設定された値より優先されます。 MSCP でサービスされる各メンバの省略時の遅延は 30 秒で,遅延として指定できる範囲は 0 〜 65,535 秒です。

複数のシステムにマウントされているシャドウ・セットでコピー操作またはマージ操作が必要な場合, OpenVMS Volume Shadowing は,全シャドウ・セット・メンバへのローカル接続を持つシステム上でこの作業を実行しようとします。各システムは,MSCP でサービスされる各シャドウ・セット・メンバに対して測定されたペナルティ (遅延時間) によって格付けされています。ローカル・メンバに対しては遅延が加算されないため, 1 つ以上のメンバが MSCP でサービスされているシステムよりも,すべてのシャドウ・セット・メンバにローカルにアクセスできるシステムのほうが,この作業を実行するのに適しています。

/ALL も指定されている場合,指定された遅延は現在マウントされているすべてのシャドウ・セットに適用されます。

詳細は,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。

/RESET=COUNTERS

各シャドウ・セットで管理している,シャドウイング固有のカウンタをリセットします。 SHOW SHADOW コマンドを使用すると,これらのカウンタを表示できます。

リセットされて 0 になるカウンタは,次のとおりです。

HBMM Reset Count
Copy Hotblocks
Copy Collisions
SCP Merge Repair Cnt
APP Merge Repair Cnt

HBMM Reset Count は,HBMM Reset Threshold を超えた回数,つまり,ビットマップがリセットされた回数の合計です (このしきい値は, /POLICY 修飾子の RESET_THRESHOLD キーワードで設定されます)。詳細は,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。

/SITE=n ddcu:



/SITE=n DSAn:

シャドウイング・ドライバに対し,シャドウ・セット・メンバ (DSAn:) またはシャドウ・セット (ddcu:) のサイト位置を指定します。

SHADOW_SITE_ID システム・パラメータは,シャドウ・セットの省略時のサイト位置を定義します。 /SITE 修飾子を使用して,シャドウ・セットの省略時の位置を無効にすることができます。

n で表現されるサイト位置の有効な範囲は1 〜 255 です。

/ALL を指定すると,すべての仮想ユニットに新しい値が割り当てられます。シャドウ・セットのメンバ・サイト値は変わりません。

この修飾子を適用すると,設定は SET SHADOW/SITE コマンドを使用して変更するまでそのままです。

この修飾子を使用すると,各シャドウ・セット・メンバとシャドウ・セットに /SITE 修飾子を指定している場合に,システムに物理的にローカルなメンバが読み込みの優先ディスクとなるので,読み込み性能が向上します。ファイバ・チャネル構成では,異なるサイトのシャドウ・セット・メンバが,システムに直接接続されます。ボリューム・シャドウイングおよび OpenVMS Cluster ソフトウェアでは,マルチサイトのファイバ・チャネル構成でのローカルとリモートの区別はありません。






#1

$ ! Command sequence used on system 1 at site 1:
$ MOUNT/SYSTEM DSA0:/SHADOW=($1$DGA0:,$1$DGA1:) TEST
$ SET SHADOW/SITE=1  DSA0:
$ !
$ ! Command sequence used on system 2 at site 2:
$ MOUNT/SYSTEM DSA0:/SHADOW=($1$DGA0:,$1$DGA1:) TEST
$ SET SHADOW/SITE=2  DSA0:
$ !
$ ! Commands used on both system 1 and system 2:
$ SET SHADOW/SITE=1  $1$DGA0:
$ SET SHADOW/SITE=2  $1$DGA1:

この例では,サイト 1 にあるシステムは,そのサイトにある $1$DGA0 から読み込みを実行します。これに対して,サイト 2 にあるシステムは,サイト 2 にある $1$DGA1 から読み込みを実行します。

#2

$ SET SHADOW DSA1: /POLICY=HBMM=  -
_$      (MASTER_LIST=(NODE1,NODE2,NODE3), COUNT=2, -
_$      RESET_THRESHOLD=75000)

このコマンドは,シャドウ・セット DSA1: に対する HBMM ポリシーを定義します。ポリシーでは,3 台のシステムのうち 2 台まで HBMM マスタ・ビットマップを持つことができることを指定しています。 DSA1: で 75000 ブロックが変更されると,HBMM ビットマップはすべてゼロ・クリアされます。

#3

$ SET SHADOW /POLICY=HBMM=(MASTER_LIST= -
_$ (NODE1,NODE2,NODE3), RESET_THRESHOLD=75000, COUNT=2) -
_$ /NAME=HONESTY_IS_BEST

このコマンドは,名前付きポリシー HONESTY_IS_BEST を定義します。このポリシーは,すべてのクラスタ・メンバで利用できますが,特定のシャドウ・セットには適用されていません。

#4

$ SET SHADOW DSA1: /POLICY=HBMM=HONESTY_IS_BEST

このコマンドは,名前付きポリシー HONESTY_IS_BEST をシャドウ・セット DSA1 に関連付けます。

#5

$ SET SHADOW /POLICY=HBMM=( -
_$       (MASTER_LIST=(NODE1,NODE2,NODE3), COUNT=2), -
_$       (MASTER_LIST=(NODE4,NODE5,NODE6), COUNT=2), -
_$               RESET_THRESHOLD=150000) -
_$               /NAME=POLICY_2

このコマンドは,2 つのマスタ・リストを持つ, HBMM の名前付きポリシー POLICY_2 を定義します。

#6

$ SET SHADOW DSA2: /POLICY=HBMM=POLICY_2

このコマンドは,名前付きポリシー POLICY_2 をシャドウ・セット DSA2 に関連付けます。

#7

$ SET SHADOW /POLICY=HBMM /DELETE /NAME=POLICY_2

このコマンドは,名前付きポリシー POLICY_2 を削除します。 SET SHADOW DSAn: /POLICY=HBMM=POLICY_2 コマンドを実行して POLICY_2 の属性を取得したシャドウ・セットには影響がない点に注意してください。名前付きポリシーに対して行った変更は,以前の版の名前付きポリシーの特性を割り当てたマウント済みのシャドウ・セットにさかのぼって影響することはありません。

#8

$ SET SHADOW  DSA1: /POLICY=HBMM /DELETE

このコマンドは,既存の HBMM ポリシーを DSA1: から削除します。この HBMM ポリシーが DSA1: で有効になっている場合は,まず以下のコマンドを実行して,削除の前にポリシーを無効にする必要があります。


$ SET SHADOW  DSA1: /DISABLE=HBMM

#9

$ SET SHADOW /DEMAND_MERGE/CONFIRM
Allow merge of _DSA721:? [N]:y
Allow merge of _DSA850:? [N]: TRUE
Allow merge of _DSA1010:? [N]:N
$

この例では,DSA721: と DSA850: でマージ操作を開始しますが, DSA1010: では開始しません。


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