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OpenVMS マニュアル


HP OpenVMS
DCL ディクショナリ


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SET ON

コマンド・インタプリタが,コマンド・プロシージャの各コマンドの実行後に,エラー・チェックをするかどうかを制御します。



形式

SET [NO]ON




説明

コマンド・プロシージャの実行中,コマンド・インタプリタは,通常, DCL コマンドまたはプログラム・イメージの終了時に返された状態コードをチェックし, $STATUS という予約されているシンボルにこのコードの数値を保存します。また,この値の下位3ビットは,予約されているシンボル $SEVERITY に保存されます。エラーまたは回復不能エラーが検出された場合,コマンド・プロシージャの実行は強制終了されます。

SET NOON コマンドを使用して,省略時のエラー・チェックを無効にします。 SET NOON が有効な場合,コマンド・インタプリタは引き続き状態コード値を $STATUS にいれ,重大度を $SEVERITY にいれますが,値に応じた処理は実行しません。その結果,返されるエラーの数にかかわらず,コマンド・プロシージャは実行を続けます。

例外

CALL,GOSUB,または GOTO コマンドで現在のコマンド・プロシージャに存在しないラベルを指定すると,コマンド・プロシージャは警告メッセージを表示して終了します。

SET ON または SET NOON コマンドは,現在のコマンド・レベルだけに適用されます。別のプロシージャを実行するコマンド・プロシージャで SET NOON コマンドを使用すると, 2番目のプロシージャの実行中に省略時の SET ON が確立されます。






#1

$ SET NOON 
$ DELETE  *.SAV;* 
$ SET ON 
$ COPY  *.OBJ  *.SAV 
 

このコマンド・プロシージャは,ファイル・タイプが SAV である新しいファイルに,すべてのオブジェクト・モジュールをコピーします。DELETEコマンドはまず,ファイル・タイプが SAV であるすべての既存のファイルを削除します。 SET NOON コマンドは,ファイル・タイプが SAV であるファイルが現在のディレクトリに存在しない場合でも,プロシージャが実行を継続できるようにしています。 DELETE コマンドを実行した後,SET ON コマンドは,エラー・チェックをする状態に戻します。その後,COPY コマンドは,ファイル・タイプが OBJ のすべての既存のファイルのコピーを作成します。




SET OUTPUT_RATE

出力がバッチ・ジョブ・ログ・ファイルに書き込まれる頻度を設定します。

バッチ・ジョブあるいは独立ジョブとして登録されたコマンド・プロシージャの場合のみ有効です。




形式

SET OUTPUT_RATE [=デルタ時間]




パラメータ



デルタ時間

出力を出力バッファからバッチ・ジョブ・ログ・ファイルに書き込む時間間隔を指定します。デルタ時間を指定しない場合には, DCL は,出力バッファの情報をログ・ファイルに書き込みますが,省略時の出力間隔 ( 毎分 1 回 ) は変更されません。デルタ時間は,[ 日数 -][ 時 : 分 : 秒 ] で指定します。デルタ時間の指定方法についての詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』またはオンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。



説明

バッチ・ジョブを登録すると,ログ・ファイルに書き込まれるログは,出力バッファに保存されます。バッファは定期的にフラッシュされ,その内容がバッチ・ジョブ・ログ・ファイルに書き込まれます。省略時の設定では,バッファは毎分1回フラッシュされます。したがって,ジョブがまだ実行中であっても,ログ・ファイルをタイプすることによって,ジョブがどの程度終了したかを知ることができます。

省略時の出力間隔を変更するには,バッチ・ジョブとして登録するコマンド・プロシージャに SET OUTPUT_RATE コマンドを入れます。 SET OUTPUT_RATE コマンドをバッチ・ジョブで実行し,デルタ時間が指定されている場合,DCL はバッファをフラッシュし,省略時の出力間隔を設定し,新しい出力間隔で出力します。

SET OUTPUT_RATE コマンドがバッチ・ジョブで実行され,デルタ時間が指定されていない場合,DCL はバッファをフラッシュしますが,省略時の出力間隔を変更せず,新しい間隔を開始しません。

会話型で,または会話型で実行されるコマンド・プロシージャの中で SET OUTPUT_RATE コマンドを実行する場合,動作は実行されません。






#1

$ SET OUTPUT_RATE=:0:30 
   .
   .
   .

このコマンドをバッチ・ジョブ内で実行する場合,省略時の出力頻度が, 1 分間に 1 回ずつから,30 秒間に 1 回ずつに変更されます。




SET PASSWORD

パスワードまたはシステム・パスワードを変更します。また第 2 パスワードやシステム・パスワードを設定したり,第 2 パスワードを削除したりできます。

制限事項については,修飾子の説明を参照してください。




形式

SET PASSWORD




説明

システムのすべてのユーザ・アカウントには,パスワードがあります。システムにログインするには,パスワードが必要です。

機密を保護するために,ユーザは,パスワードを頻繁に変更する必要があります。パスワードを変更するには,SET PASSWORD コマンドを使用します。

システム管理者は,パスワードを変更できるユーザを制御し,パスワード長の最小値やパスワードの満了期間の最大値を設定できます。 OpenVMS システムは,自動的にパスワードを辞書および履歴リストと比較して,辞書にある単語や過去に使用したパスワードの再利用を禁止します。システム管理者は,ユーザのシステムに関係する語を辞書に追加して,パスワードとして使用できないようにすることができます。

システムもパスワードを持つことができます (このパスワードは,SYSTEM アカウントのパスワードとは違います)。システム管理者は,SET PASSWORD/SYSTEM コマンドを使用して,システム・パスワードを変更します。

ユーザー・パスワードの最大長は,英数字で 32 文字です。システム・マネージャが,ユーザの許可アカウント・レコードを有効にしない限り,使用できる特殊記号はドル記号 ($) とアンダスコア (_) のみです。 PWDMIX 許可がない場合,パスワードが暗号化される前に,小文字はすべて大文字に変換されます。たとえば,"EAGLE" は,"eagle" と同じです。

PWDMIX 許可がある場合,英字の大文字,小文字を指定できるだけでなく,印刷可能な文字セットの特殊文字がすべて使用できます。ただし,パスワードを使用できるレイヤード製品で特別な意味を持つ文字は使用しないでください。たとえば,二重引用符 (") は,DECnet アクセス制御文字列のパスワードでは使用できません。

注意

パスワードにスペースを入れてもかまいませんが,OpenVMS では無視されます。たとえば,"MY PASSWORD" は有効なパスワードですが,システムでは "MYPASSWORD" として記録されます。つまり,"MYPA SSWORD" も,そのアカウントでは有効なパスワードです。

スペースを含むパスワードは,スペースが意味を持つ文脈では失敗します。たとえば,アクセス制御文字列の構文では,パスワードの前にただ1つのスペースがあると仮定されます。次に例を示します。


$ DIR JULY04"JEFFERSON PRESIDENT"::TEST.SDML

次のコマンドを入力すると,失敗します。


$ DIR JULY04"JEFFERSON PRE SIDENT"::TEST.SDML

パスワードを変更するには,次の手順で行います。

  1. SET PASSWORDコマンドを入力します。

  2. システムから,現在のパスワードを求めるプロンプトが表示されます。現在のパスワードを入力してください。

  3. システムから,新しいパスワードを求めるプロンプトが表示されます。新しいパスワードを入力するか,または Return を押して現在のパスワードを無効にします。

  4. システムから,パスワードの確認を求めるプロンプトが表示されます。確認のため,新しいパスワードを入力します。 2回入力した新しいパスワードが一致しない場合,パスワードは変更されません。

試行錯誤や徹底的な検索でパスワードが見破られるチャンスを最小にするために,次の推奨ガイドラインに従ってください。

  • パスワードは,6 文字以上にしてください。

  • 簡単に見破られる名前や単語を使用しないでください。

  • 少なくとも毎月 1 回はパスワードを変更してください。

/GENERATE[=値]修飾子を使用すれば,上記のガイドラインに合った 12 文字までのパスワードが自動生成されます。システム管理者は,このように生成されたパスワードを使用するよう,ユーザに要求できます。詳細は,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の Authorize ユーティリティの /GENERATE_PASSWORD 修飾子の説明を参照してください。

外部認証

使用しているシステムで外部認証が許可されていて, SYSUAF ファイルのユーザ・アカウントで外部認証が許可されている場合は, LAN マネージャのユーザ名とパスワードによりユーザは認証されます。

外部認証を使用してユーザがログインしている場合に SET PASSWORD コマンドを実行すると,SET PASSWORD コマンドは,すべてのパスワード変更を外部認証サービスに通知しようとします。次のメッセージが表示されます。


  %SET-I-SNDEXTAUTH, Sending password request to external authenticator 
  %SET-I-TRYPWDSYNCH, Attempting password synchronization 

外部認証サービスと通信できなかった場合やパスワード変更が許可されなかった場合は,エラー・メッセージが表示されます。


  %SET-E-EXTPWDERR, Password could not be set by external authenticator 

外部認証が許可されていないものの, EXTAUTH フラグが設定されている (/LOCAL_PASSWORD を指定してログインした) 場合は,新しいパスワードは,ローカルな SYSUAF ファイルにのみ設定されます。この場合は,通常の OpenVMS のパスワード管理チェック項目は適用されません。




修飾子



/GENERATE[=値]

5 つのランダムなパスワードを生成することを指定します。表示されているパスワードが,どれも好ましくない場合には Return を押し,別の新しい 5 つのパスワードを表示できます。

この修飾子の値は省略可能であり,作成されるパスワードの文字数を指定します。 SET PASSWORD コマンドは,n 文字から (n+2) 文字までの長さのパスワードを作成します。指定できる値は,1 から 10 までの範囲です。

値が指定されていない場合には, SET PASSWORD コマンドは,省略時の値として 6 を使用し, 6 文字から 8 文字までの長さのパスワードを作成します。 10 より大きな値は指定できません。

システム管理者が,ユーザのアカウントに対してパスワードの長さの最小値を設定している場合には, SET PASSWORD/GENERATE=n は,その長さをこの修飾子に指定されている値と比較し, 2 つの値の中で大きい方を使用します。

注意

SET PASSWORD/GENERATE コマンドが正しく動作しない場合は,システム管理者に相談して, SYS$LIBRARY:VMS$PASSWORD_DICTIONARY.DATA ファイルが存在しているか,あるいは VMS$PASSWORD_DICTIONARY 論理名が正しく定義されているかどうかを確認してください。



/SECONDARY

この修飾子は,第 2 パスワードを変更するために使用されます。現在第 2 パスワードを使用していない場合には,第 2 パスワードが新しく作成されます。この場合の手順は第 1 パスワードの場合と同じです。

第 2 パスワードが一度設定されると,ログインする時に, PASSWORD: というプロンプトが 2 回表示されます。最初に第 1 パスワードを入力し,そのあと第 2 パスワードを入力します。

第 2 パスワードを使用すれば, 2 つのパスワードの片方ずつを知っている 2 人のユーザによってのみ,アクセスできるようなアカウントを設定できます。

SET PASSWORD/SECONDARY コマンドで,新しいパスワードとその確認を要求するプロンプトが表示されたときに Return を押すと,第 2 パスワードを削除できます。第 2 パスワードを削除したあとは,ログイン時には PASSWORD: というプロンプトは, 1 回だけ表示されます。第 2 パスワードを削除した場合,システム管理者はその設定を反映しなければなりません。

/SECONDARY 修飾子と /SYSTEM 修飾子は,同時に使用できません。

/SYSTEM

SECURITY 特権が必要です。

ユーザのパスワードではなく,システム・パスワードを変更することを指定します。

システム・パスワードには,0 〜 32 文字の英数字を使用します。ドル記号 ($) とアンダスコア (_) も使用できます。大文字と小文字は区別しません。パスワードが暗号化される前に,小文字はすべて大文字に変換されます。

システム・パスワードは,その機能が設定されているノードに対してだけ有効です。 OpenVMS Cluster では,各ノードが異なるシステム・パスワードを持つことができます。

ターミナル回線にシステム・パスワード (SYSPWD) 属性が設定されている場合には,システム・パスワードが入力されるまで,ターミナル・プロンプトは,そのターミナルに送られません。

/SYSTEM 修飾子と /SECONDARY 修飾子を,同時に使用することはできません。システム・パスワードについての詳細は,『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』を参照してください。






#1

$ SET PASSWORD
Old password: HONCHO
New password: BIG_ENCHILADA
Verification: BIG_ENCHILADA
 

この例では,SET PASSWORD コマンドに対する応答として,システムは現在のパスワードを要求するプロンプトと,新しいパスワードを要求するプロンプトを表示しています。次に,新しいパスワードの入力が誤っていないかどうかをチェックするために,システムは,新しいパスワードをもう一度入力することを要求します。ユーザが,このアカウントのパスワードの変更を許可されており,現在のパスワードを正しく入力し,しかも新しいパスワードを正しく 2 回入力すると,パスワードは変更されます。上記の条件が満足されない場合にはエラー・メッセージが表示され,パスワードは変更されません。

実際には,現在のパスワードも新しいパスワードも,またその確認のための入力も,画面や用紙に表示されることはありません。




SET PREFERRED_PATH

MSCP/TMSCP クラス・ドライバへのアクセスは,OpenVMS ノードで複数のホストあるいはストレージ・コントローラを経由して利用することができます。 SET PREFERRED_PATH コマンドを使用して,特定のホストあるいは特定の MSCP クラス・ディスクあるいは TMSCP クラス・テープ・デバイスにアクセスする優先パスを指定します。

優先パスが指定されていて,ユーザ指定のパスが利用可能である場合,その他の利用可能なパスではなくユーザ指定のパスを選択するよう通常の OpenVMS パス選択プロセスが修正されます。

このコマンドは,複数のパスが利用可能な MSCP/TMSCP クラス・デバイスについてのみ有効です。




形式

SET PREFERRED_PATH デバイス名:




パラメータ



デバイス名:

MSCP クラス・ディスクあるいは TMSCP クラス・テープ・デバイスの名前を指定します。



修飾子



/HOST=ホスト名

指定されたデバイスへの優先アクセス・パスとするホストを, MSCP/TMSCP クラス・ドライバに通知します。クラス・ドライバは,次のいずれかの動作によって変更されるまで,このホスト名を記憶します。

  • 異なるホストを指定する SET PREFERRED_PATH コマンドの実行

  • /NOHOST 修飾子の使用

  • システムのリブート

ディスクあるいはテープ・デバイスが現在別のパスを使用している場合は,優先パスを指定するだけでは直ちにそのパスが選択されないことに注意してください。 /HOST 修飾子とともに /FORCE 修飾子を使用すると,強制的に優先パスが直ちに使用されるようになります。

ホスト名は,ディスクあるいはテープ・ドライブへの優先パスとなるホストの名前です。

/FORCE

クラス・ドライバに,パス選択を直ちに行うよう通知します。新しいホスト名を指定した場合にこの修飾子を省略すると,パス選択を行うイベントが発生するまで,現在のパスから新しい優先パスへの切り替えは行われません。

/NOHOST

以前に定義された優先パス割り当てをクリアします。通常の OpenVMS パス選択動作に戻ります。





#1

$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /HOST=HSC014

このコマンドを実行する前は, $10$DUA10: ディスク・デバイスの 1 次パスはHSC015 ホスト, 2 次パスは HSC014 ホストであるとします。このコマンドを実行すると,HSC014 ホストが優先パスとして選択されます。

優先パスはクラス・ドライバによって記録されますが,次のパス選択が実行されるまでのデバイスのパスは現在のパス (HSC015) のままであることに注意してください。

#2

$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /HOST=HSC014 /FORCE

直ちにパスを変更する場合は,優先パスの指定とともに /FORCE 修飾子をコマンド・ラインに指定します。

#3

$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /FORCE

指定したデバイスの 1 次パスと指定した優先パスが異なる場合は,このコマンドを実行するとパス選択処理を実行します。

優先パスが利用可能である場合は,デバイスはそのパスに移ります。

#4

$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /NOHOST

デバイスが優先パスを持つ必要がない場合は, /NOHOST 修飾子を使用して優先パスを削除します。


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