日本-日本語
≫  お問い合わせ

製品とサービス >  ソフトウェアとOS >  OpenVMS >  マニュアル

OpenVMS マニュアル


≫ 

OpenVMS V8.3
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第 1 章:OpenVMS Cluster システムの管理の概要
第 2 章:OpenVMS Cluster の概念
第 3 章:OpenVMS Cluster インターコネクト構成
第 4 章:OpenVMS Cluster オペレーティング環境
第 5 章:共用環境の準備
第 6 章:クラスタ・ストレージ・デバイス
第 7 章:クラスタ・キューの設定と管理
第 8 章:OpenVMS Cluster システムの構成
第 9 章:大規模な OpenVMS Cluster システムの構築
第 10 章:OpenVMS Cluster システムの保守
付録 A :クラスタ・システム・パラメータ
付録 B :共通ファイルの作成
付録 C :クラスタのトラブルシューティング
付録 D :LAN 制御のためのサンプル・プログラム
付録 E :LAN 制御のためのサブルーチン
付録 F :NISCA プロトコルのトラブルシューティング
付録 G :NISCA トランスポート・プロトコル・チャネル選択および輻輳制御
索引
PDF
OpenVMS ホーム
OpenVMS | HPE 日本

OpenVMS
OpenVMS Cluster システム


目次 索引

付録 A
クラスタ・システム・パラメータ

システムをクラスタに正しくブートするには,特定のシステム・パラメータを各クラスタ・コンピュータで設定しておかなければなりません。 表 A-1 では,クラスタ構成で使用されるシステム・パラメータを示しています。

A.1 Alpha コンピュータと VAX コンピュータの値

Alpha コンピュータでは,一部のシステム・パラメータの単位はページレットであり,他のパラメータの単位はページです。 AUTOGEN は,ハードウェア・ページ・サイズを判断し, PARAMS.DAT ファイルに記録します。

警告: AUTOGEN の推奨値を確認する場合や,SYSGEN を使用してシステム・パラメータを設定する場合は,各パラメータの単位を注意深く確認してください。

表 A-1 では,特定の構成で調整が必要になる可能性のある OpenVMS Cluster 構成固有のシステム・パラメータについて説明しています。 表 A-2 では,OpenVMS で使用するために確保されている OpenVMS Cluster 固有のシステム・パラメータについて説明しています。

関連項目: クラスタおよびボリューム・シャドウイング・システム・パラメータも含めて,システム・パラメータの詳細については,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。

表 A-1 調整可能なクラスタ・システム・パラメータ
パラメータ 説明
ALLOCLASS コンピュータのディスク割り当てクラスとして割り当てられる 0〜255 の数値を指定する。デフォルト値は 0 である。
CHECK_CLUSTER VAXCLUSTER パラメータのサニティ・チェックとして機能する。 CHECK_CLUSTER が 1 に設定されている場合,SYSBOOT は警告メッセージを出力し,VAXCLUSTER パラメータが 0 に設定されていることを検出すると,会話型ブートを強制的に行う。
CLUSTER_CREDITS ノードが VMS$VAXcluster 通信を受信するために割り当てる接続ごとのバッファの数を指定する。

SHOW CLUSTER コマンドで,VMS$VAXcluster 接続のクレジット待ちの数として高い値が表示された場合は,相手のノードで CLUSTER_CREDITS の値を大きくすることを検討する必要がある。しかし,大規模なクラスタ構成では,この値を不要に大きな値に設定すると,大量の非ページング・プールが消費される。各受信バッファのサイズは少なくとも SCSMAXMSG バイトでなければならないが,使用されるトランスポートに応じてかなり大きくなる可能性がある。

クラスタ内のすべてのノードで CLUSTER_CREDITS の値を同じに設定する必要はない。小さなシステムやメモリが制限されているシステムでは,CLUSTER_CREDITS のデフォルト値が適切である。

CWCREPRC_ENABLE 非特権ユーザが別の OpenVMS Cluster ノードでプロセスを生成できるかどうかを制御する。デフォルト値は 1 であり,その場合,非特権ユーザは別のノードで同じ UIC を使用して独立プロセスを生成できる。値が 0 の場合は,ユーザが別のノードでプロセスを生成するために,DETACH 特権または CMKRNL 特権が必要である。
DISK_QUORUM 省略可能なクォーラム・ディスクの物理デバイス名を ASCII 文字列で指定したもの。ASCII のスペースは,クォーラム・ディスクが使用されていないことを示す。ディスクへの直接接続 (MSCP サーバのサービスを受けない) が可能な 1 台以上のクラスタ・コンピュータで DISK_QUORUM を定義しなければならない。これらのコンピュータは クォーラム・ディスク・ウォッチャと呼ばれる。残りのコンピュータ (DISK_QUORUM の値が空白値であるコンピュータ) は,通信相手の最初のウォッチャ・コンピュータによって定義された名前を認識する。
++DR_UNIT_BASE DR デバイス (StorageWorks RAID Array 200 Family 論理 RAID ドライブ) のユニット番号をカウントするときのベース値を指定する。 DR_UNIT_BASE は,固有の RAID デバイス番号を生成するための方法である。DR デバイスには,DR_UNIT_BASE の値から始まる番号が付けられ,その値から順にカウントされる。たとえば,DR_UNIT_BASE を 10 に設定すると,デバイス名は $1$DRA10,$1$DRA11 などのようになる。同じ (0 以外の) 割り当てクラスを共用するすべてのクラスタ・メンバで,DR_UNIT_BASE を重複しない適切な値に設定しておけば,2 つの RAID デバイスが同じ名前にならないようにすることができる。
EXPECTED_VOTES 初期クォーラム値を求めるために使用される設定を指定する。この設定は,可能なクラスタ・メンバが保有しているすべての VOTES (ボーツ) の合計である。

デフォルト値は 1 である。接続マネージャはクォーラム値を,クラスタ分断されない値に設定する ( 第 2.3 節 を参照)。クォーラムを計算するには,以下の公式が使用される。

estimated quorum = (EXPECTED_VOTES + 2)/2

LOCKDIRWT ロック・マネージャ・ディレクトリ・システムの重み。ロック・マネージャ・ディレクトリのどの部分がこのシステムによって処理されるかを指定する。ほとんどのシステムで,デフォルト値が適切である。
+LRPSIZE VMS バージョン 5.5--2 およびそれ以前のバージョンを稼動している VAX コンピュータの場合,LRPSIZE パラメータは,大きい要求パケットのサイズをバイト数で指定する。大きい要求パケットが使用する実際の物理メモリは,LRPSIZE の値に,バッファ管理に必要なオーバヘッドを加算した値である。通常,デフォルト値が適切である。LRPSIZE の値は,FDDI リング上で VAX ノードが使用する転送サイズに影響する。

FDDI は,ラージ・パケット (最大 4468 バイト) を使用する転送をサポートする。PEDRIVER は,デフォルトではラージ・パケットを使用しないが,LRPSIZE システム・パラメータを 4474 以上に設定すると,通常より大きいパケット・サイズを利用できるようになる。

LRPSIZE が 4474 以上に設定されている場合,PEDRIVER は完全な FDDI パケット・サイズを使用する。しかし,同じリングに接続されている FDDI ノードだけがラージ・パケットを使用できる。イーサネット・セグメントに接続されているノードは,イーサネット・パケットのパケット・サイズ (1498 バイト) に制限される。

++MC_SERVICES_P0 (動的) このノードがバグチェックまたはシャットダウンされたときに,クラスタ内の他の MEMORY CHANNEL ノードが動作を続行するかどうかを制御する。

値が 1 の場合は,このノードがバグチェックまたはシャットダウンされると,MEMORY CHANNEL クラスタ内の他のノードはバグチェック・コード MC_FORCED_CRASH で異常終了する。

デフォルト値は 0 である。1 に設定するのは,デバッグの場合にだけ制限する必要がある。それ以外の場合,このパラメータはデフォルトにしておかなければならない。

++MC_SERVICES_P2 (静的) PMDRIVER (PMA0) MEMORY CHANNEL クラスタ・ポート・ドライバをロードするかどうかを指定する。PMDRIVER は, MEMORY CHANNEL クラスタ・ポート・ドライバとして機能する新しいドライバである。このドライバは MCDRIVER (MEMORY CHANNEL デバイス・ドライバおよびデバイス・インタフェース) と連携動作して, MEMORY CHANNEL クラスタ機能を提供する。PMDRIVER がロードされていないと,MEMORY CHANNEL インターコネクト上でクラスタ接続が確立されない。

MC_SERVICES_P2 のデフォルト値は 1 である。このデフォルト値を使用すると,システムをブートしたときに,PMDRIVER がロードされる。

この値は変更しないことを推奨する。このパラメータ値は, MEMORY CHANNEL で接続されているすべてのノードで同じ値に設定しなければならない。

++MC_SERVICES_P3 (動的) サポートされるタグの最大数を指定する。最大値は 2048 であり,最小値は 100 である。

デフォルト値は 800 である。この値は変更しないことを推奨する。

このパラメータ値は,MEMORY CHANNEL で接続されているすべてのノードで同じ値に設定しなければならない。

++MC_SERVICES_P4 (静的) サポートされる領域の最大数を指定する。最大値は 4096,最小値は 100 である。

デフォルト値は 200 である。この値は変更しないことを推奨する。

このパラメータ値は,MEMORY CHANNEL で接続されているすべてのノードで同じ値に設定しなければならない。

++MC_SERVICES_P6 (静的) MEMORY CHANNEL のメッセージ・サイズを指定する。これはフリー・キューまたはワーク・キューのエントリのボディである。最大値は 65536,最小値は 544 である。デフォルト値は 992 であり,非常にメモリが制限されたシステムを除き,他のすべての場合に適切な値である。

メモリが制限されたシステムの場合,デフォルト値である 992 を少し小さくすることで,MEMORY CHANNEL のメモリの消費量を削減できる。この値は常に以下の計算結果以上でなければならない。

  1. SCS_MAXMSG と SCS_MAXDG の大きい方の値を選択する。

  2. 値を次のクォドワードに切り上げる。

このパラメータ値は,MEMORY CHANNEL で接続されているすべてのノードで同じ値に設定しなければならない。

++MC_SERVICES_P7 (動的) このノードでのクラスタの実行状態に関するメッセージを表示するかどうかを指定する。値は 0,1,2 のいずれかに設定できる。値の意味は以下のとおりである。

意味
0 非表示モード---情報メッセージはコンソールにもエラー・ログにも表示されない。
1 表示モード---MCDRIVER と PMDRIVER の両方からの情報メッセージがコンソールとエラー・ログに表示される。
2 表示モードと同じであり,さらに PMDRIVER ストールおよび回復メッセージも表示される。

デフォルト値は 0 である。MEMORY CHANNEL で発生した問題をデバッグする場合や,MC_SERVICES_P9 パラメータを調整する場合を除き,この値は変更しないことを推奨する。

++MC_SERVICES_P9 (静的) 1 つのチャネルのフリー・キューの初期エントリの数を指定する。最大値は 2048,最小値は 10 である。

MC_SERVICES_P9 は動的パラメータではない。したがって,変更するたびにシステムをリブートしなければ,変更は有効にならない。

デフォルト値は 150 である。この値は変更しないことを推奨する。

このパラメータ値は,MEMORY CHANNEL で接続されているすべてのノードで同じ値に設定しなければならない。

++MPDEV_AFB_INTVL (ディスクのみ) 秒単位の自動フェールバック間隔を指定する。自動フェールバック間隔は,同一のデバイスに対して MSCP パスから直接パスへの別のフェールバックをシステムが行おうとするまでの最小限の秒数である。

自動フェールバックを有効にするには,MPDEV_POLLER を ON に設定する必要がある。 MPDEV_AFB_INTVL を 0 に設定すると,ポーラを無効にせずに自動フェールバックを無効にできる。省略時の設定は 300 秒である。

++MPDEV_D1 (ディスクのみ) オペレーティング・システムによる使用のために予約されている。
++MPDEV_D2 (ディスクのみ) オペレーティング・システムによる使用のために予約されている。
++MPDEV_D3 (ディスクのみ) オペレーティング・システムによる使用のために予約されている。
++MPDEV_D4 (ディスクのみ) オペレーティング・システムによる使用のために予約されている。
++MPDEV_ENABLE ON (1) に設定されている場合は,マルチパス・セットの作成を有効にする。OFF (0) に設定されている場合,追加マルチパス・セットの作成と既存のマルチパス・セットへの新しいパスの追加は禁止される。しかし,既存のマルチパス・セットは有効である。デフォルトは ON である。

MPDEV_REMOTE と MPDEV_AFB_INTVL は,MPDEV_ENABLE が OFF に設定されても影響はない。

++MPDEV_LCRETRIES (ディスクのみ) 直接パスから他のコントローラに移動する前に,論理ユニットがオンラインであるコントローラへの直接パスに対して,または,デバイスへの MSCP がサービスを行うパスへの直接パスに対して,システムのリトライ回数を制御する。指定できるリトライ回数は 1〜256 である。デフォルト値は 1 である。
++MPDEV_POLLER ON (1) に設定されている場合,マルチパス・セット・メンバへのパスのポーリングを有効にする。ポーリングを行うと,非アクティブ・パスで発生したエラーを早期に検出できる。パスが使用できなくなったり,サービスに戻された場合,システム管理者には OPCOM メッセージによってそのことが通知される。OFF (0) に設定されている場合,マルチパス・ポーリングは無効になる。デフォルト値は ON である。自動フェールバック機能を使用する場合,このパラメータは ON に設定する必要がある。
++MPDEV_REMOTE (ディスクのみ) ON (1) に設定されている場合,MSCP によってサービスされるディスクがマルチパス・セットのメンバになることを許可する。OFF (0) に設定されている場合,追加マルチパス・セットの作成で SCSI または Fibre Channel デバイスへのローカル・パスだけが使用される。 MPDEV_REMOTE はデフォルトで有効になる。ただし,このパラメータが OFF に設定されても,遠隔パスを持つ既存のマルチパス設定には影響しない。

サービスされるパスに対してマルチパス・フェールオーバを使用するには,共用 SCSI/Fibre Channel デバイスへの直接アクセスのあるすべてのシステムに対して MPDEV_REMOTE を有効にする必要がある。この機能を提供する最初のリリースは OpenVMS Alpha バージョン 7.3-1 である。このため,MPDEV_REMOTE を有効にするすべてのノードは OpenVMS Alpha バージョン 7.3-1 (またはそれ以降) を実行している必要がある。

MPDEV_ENABLE が OFF (0) に設定されている場合,マルチパス・セットへの新しいすべてのパスの追加が無効になっているので, MPDEV_REMOTE の設定は影響を与えない。デフォルト値は ON である。

MSCP_BUFFER このバッファ領域は,クライアント・システムとローカル・ディスクの間でデータを転送するためにサーバが使用する領域である。

VAX システムでは,MSCP_BUFFER は MSCP サーバのローカル・バッファ領域に割り当てられるページ数を指定する。

Alpha システムでは,MSCP_BUFFER は MSCP サーバのローカル・バッファ領域に割り当てられるページレット数を指定する。

MSCP_CMD_TMO OpenVMS MSCP サーバが MSCP コマンドの時間切れを検出するために使用する秒数を指定する。MSCP サーバは,約 40 秒と MSCP_CMD_TMO パラメータの値を加算した時間内にコマンドを完了しなければならない。

通常,MSCP_CMD_TMO の値は 0 に設定しておくと適切である。値が 0 の場合は,OpenVMS の以前のリリースと同じ動作になる (以前のリリースには,MSCP_CMD_TMO システム・パラメータはなかった)。0 以外の設定にすると,MSCP コマンドが時間切れになるまでの時間を延長することができる。

コマンドの時間切れエラーがクライアント・ノードのログに記録されている場合,OpenVMS サーバでこのパラメータを 0 以外の値に設定すると,ログに記録されるエラーの数を削減できる。このパラメータの値を大きくすると,クライアントで発生する MSCP コマンドの時間切れの数を削減できるが,故障しているデバイスを検出するまでの時間が長くなる。

コマンド時間切れエラーの数を削減しなければならない場合は,初期値として 60 を設定する。時間切れエラーが引き続き記録される場合は,20 秒刻みでこの値を大きくすることができる。

MSCP_CREDITS 1 つのクライアント・システムからアクティブになることができる未処理の I/O 要求の数を指定する。
MSCP_LOAD MSCP サーバがロードされるかどうかを制御する。サーバをロードし,デフォルトの CPU ロード・レートを使用する場合は, 1 を指定する。1 より大きい値を指定すると,サーバがロードされ,指定した値が一定のロード・レートとして使用される。デフォルト設定では,この値は 0 に設定され,サーバはロードされない。
MSCP_SERVE_ALL ディスクのサービスを制御する。設定はシステムのブート時に有効になる。システムが稼動している間に設定を変更することはできない。

OpenVMS バージョン 7.2 以降,サービス・タイプはビット・マスクとして実装されるようになった。システムが実行するサービスの種類を指定するには,以下の表から適切な種類を確認して,その値を指定する。一部のシステムでは,システム・ディスクのサービスとローカルに接続されているディスクのサービスのように,2 種類のサービスを指定しなければならないことがある。このような組み合わせを指定するには,各種類の値を加算し,合計を指定する。

OpenVMS バージョン 7.1- x またはそれ以前のバージョンを稼動しているシステムを含む複合バージョン・クラスタでは,使用可能なすべてのディスクのサービスは,システムのノード割り当てクラス (バージョン 7.2 以前の意味) と一致しない割り当てクラスを持つディスクを除き,他のすべてのディスクのサービスに制限される。この種のサービスを指定するには,値として 9 を使用する (ビット 0 とビット 3 がセットされる)。

以下の表は,各ビットによって制御されるサービスの種類とその 10 進数を示している。

ビットと値 説明
ビット 0 (1) 使用可能なすべてのディスク (ローカルに接続されているディスクと, HS x および DSSI コントローラに接続されているディスク) をサービスする。ビット 3 がセットされていない場合は,システムの割り当てクラス (ALLOCLASS パラメータによって設定) と異なる割り当てクラスが割り当てられているディスクもサービスされる。
ビット 1 (2) ローカルに接続されている (HS x および DSSI コントローラに接続されていない) ディスクをサービスする。
ビット 2 (4) システム・ディスクをサービスする。これはデフォルトの設定である。クラスタ内の他のノードがシステム・ディスクのサービスに関してこのシステムに依存している場合は,この設定が重要である。この設定は,障害が発生しているリモート・システムのシステム・ディスクに対して, I/O を実行しようとしたときに発生する可能性のある不明瞭な競合の問題を防止する。
ビット 3 (8) ビット 0 によって指定されるサービスを制限する。システムの割り当てクラス (ALLOCLASS パラメータ) によって設定される割り当てクラスと異なる割り当てクラスが割り当てられているディスクを除き,他のすべてのディスクがサービスされる。

これはバージョン 7.2 より前のバージョンの動作である。 OpenVMS 7.1- x またはそれ以前のバージョンを稼動しているシステムがクラスタに含まれており,使用可能なすべてのディスクをサービスする場合は,このビットとビット 0 をセットする必要があるため,値として 9 を指定しなければならない。

現在,サービスの種類はビット・マスクとして実装されているが,ビット 0 とビット 1 によって指定される 0,1,2 という値は元の意味のままである。

  • 0 --- どのディスクもサービスしない (OpenVMS の以前のバージョンのデフォルト)。

  • 1 --- 使用可能なすべてのディスクをサービスする。

  • 2 --- ローカルに接続されている (HSx および DSSI 以外の) ディスクだけをサービスする。

MSCP_LOAD システム・パラメータが 0 の場合は, MSCP_SERVE_ALL は無視される。このシステム・パラメータの詳細については, 第 6.3.1 項 を参照。

NISCS_CONV_BOOT OpenVMS Cluster サテライトとしてブートするときに,コンピュータで会話型ブートストラップを有効にするかどうかを指定する。デフォルト値は 0 であり,会話型ブートストラップが無効であることを指定する。値が 1 の場合は,会話型ブートストラップが有効になる。
NISCS_LAN_OVRHD OpenVMS バージョン 7.3 から,このパラメータは使用できない。このパラメータは以前のバージョンでは,LAN パケットに外部の暗号化デバイスに使用される暗号化フィールド用の領域を確保。 PEDRIVER は現バージョンから,外部の暗号化デバイスに必要なパケット・サイズの縮小を含め, LAN パスが配布できる最大パケット・サイズを自動的に決定する。
NISCS_LOAD_PEA0 ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) でクラスタ通信を有効にするために,ポート・ドライバ (PEDRIVER) をロードするかどうかを指定する。デフォルト値は 0 であり,ドライバはロードされない。値が 1 の場合は,ドライバがロードされることを指定する。

警告: NISCS_LOAD_PEA0 パラメータを 1 に設定する場合は, VAXCLUSTER システム・パラメータを 2 に設定しなければならない。このようにすると, OpenVMS Cluster 内の共用リソースへのアクセスを調整することができ,データが誤って破壊されるのを防止できる。

NISCS_MAX_PKTSZ ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) 上に,NISCA が送信する最大パケットのユーザ・データ・エリアのサイズの上限をバイトで指定する。

NICSC_MAX_PKTSZ により,システム管理者はネットワーク通信パス上のクラスタ通信に使用するパケット・サイズを変更できる。 PEDRIVER は,システムに接続されている仮想サーキットで使用できる最大パケット・サイズをこのパラメータで設定した上限までサポートするように,メモリを自動的に割り当てる。

デフォルト値は,OpenVMS Alpha および OpenVMS VAX によって異なる。

  • Alphaでは,性能を最適化するため,デフォルト値は OpenVMS で現在サポートされている最大パケット・サイズ。

  • VAX では,デフォルト値はイーサネットのパケット・サイズ。

PEDRIVER は,LAN パケットの最大送信データ量を計算するため,以下のように NISCS_MAX_PKTSZ を使用する。

LAN パケット・サイズ <= (LAN ヘッダ (イーサネット形式でパディング) + NISCS_MAX_PKTSZ + NISCS チェックサム (データの確認ができる場合のみ) + LAN CRC または FCS)

PEDRIVER で自動的に使用する実際のパケット・サイズは,以下のいずれかの理由から NISCS_MAX_PKTSZ の上限よりも小さくなることがある。

  • LAN パス単位で,ローカルおよびリモート LAN アダプタや,介在する LAN 機器を含め 2 つのノード間の LAN パスではもっと小さいサイズでしか送信できないと PEdriver が判断した場合。

    ラージ・パケット LAN 機器によりエンド・ツー・エンド接続された,ラージ・パケット LAN アダプタを接続しているノードのみ,ラージ・パケットを使用できる。ラージ・パケット LAN に接続されていても,エンド・ツー・エンドのパスにイーサネット・セグメントを含んでいるノードでは,イーサネット・パケットのパケット・サイズ (1498 バイト) に制限される。

  • 性能の理由により,PEDRIVER は非ページング・ルックアサイド・リストからパケットを割り当てることができるように,パケット・サイズの上限をさらに設けることもある。

実際のメモリ割り当てには,実際の LAN パケットに加えて, PEDRIVER および LAN ドライバで使用する必要なデータ構造オーバヘッドが含まれる。

以下の表に,LAN タイプ毎にサポートされる最大パケット・サイズを使用するのに必要な NISCS_MAX_PKTSZ の最小値を示す。

LAN のタイプ NISCS_MAX_PKTSZ の最小値
イーサネット 1498
FDDI 4468
ギガビット・イーサネット 7532
ATM 7606

NISCS_PORT_SERV PEDRIVER ポート・サービスのフラグ・ビットを提供する。ビット 0 と 1 (10 進値 3) は,データ・チェックを有効にする。その他のビットは今後の使用のため予約されている。 OpenVMS バージョン 7.3-1 から,SCACP コマンド SET VC/CHECKSUMMING を使用して,特定のノードへの VC のデータ・チェックを指定できる。これは実行中のシステムで行うことができる (詳細については,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の SCACP に関する記述を参照)。

一方,NISCS_PORT_SERV の設定を変更するには,リブートが必要になる。さらに,このパラメータは,設定されるノードと,クラスタの他のノードの間のすべての仮想サーキットに適用される。

NISCS_PORT_SERV には AUTOGEN 属性がある。

PASTDGBUF クラスタ・ポート・ドライバの構成ポーラのために,キューに初期登録されるデータグラム受信バッファの数を指定する。この初期値は必要に応じてシステム操作時に拡張される。

MEMORY CHANNEL デバイスはこのパラメータを無視する。

QDSKINTERVAL ディスク・クォーラムのポーリング間隔を秒数で指定する。最大値は 32767,最小値は 1,デフォルト値は 3 である。値を小さくすると,オーバヘッド・コストが高くなるが,応答性は向上する。

このパラメータは,各クラスタ・コンピュータで同じ値に設定しなければならない。

QDSKVOTES クォーラム・ディスクがクラスタのボーツの総数に貢献するボーツ数を指定する。最大値は 127,最小値は 0,デフォルト値は 1 である。このパラメータは,DISK_QUORUM が定義されている場合だけ使用される。
RECNXINTERVAL 接続マネージャが別のコンピュータとの間で切断された接続を再び確立する間隔を秒数で指定する。この時間内に新しい接続を確立できない場合,接続を復旧できないほど大きな障害があることが宣言され,このコンピュータまたは相手のコンピュータをクラスタから削除しなければならない。このパラメータ値を小さい値に設定すると,特定のシステム障害に対して迅速に応答できるようになるが,パラメータ値を大きくすると,障害から復旧できる可能性が高くなる。

このパラメータは,各クラスタ・コンピュータで同じ値に設定しなければならない。また,このパラメータは LAN ブリッジ障害に対する OpenVMS Cluster システムの許容度にも影響する ( 第 3.4.7 項 を参照)。

SCSBUFFCNT +VAX システムでは,SCSBUFFCNT はすべての SCS デバイスに対して構成されているバッファ記述子の数である。 SCS デバイスがシステムで構成されていない場合は,このパラメータは無視される。一般に,各データ転送ではバッファ記述子が必要である。したがって,バッファ記述子の数は,同時に実行できる I/O の数を制限する。与えられた作業負荷に対してバッファ記述子がすべて使用されてしまうと,さまざまなパフォーマンス・モニタからそのことが報告され,SCSBUFFCNT の値を大きくすることを考慮しなければならなくなる。

注意: AUTOGEN は,VAX システムでのみ,このパラメータに関するフィードバックを提供する。

++Alpha システムでは,SCS バッファは必要に応じて割り当てられるため,SCSBUFFCNT は OpenVMS で使用するためにだけ確保されている。

SCSCONNCNT Directory Service Listen で使用されるものも含めて,すべてのシステム・アプリケーションで使用するために構成されている SCS 接続の数の初期値。初期値は必要に応じてシステムで拡張される。

SCS ポートがシステムで構成されていない場合は,このパラメータは無視される。どの SCS ハードウェアの組み合わせでも,デフォルト値が適切である。

注意: AUTOGEN は,VAX システムでのみ,このパラメータに関するフィードバックを提供する。

SCSNODE 1 コンピュータの名前を指定する。このパラメータは動的でない。

SCSNODE は 6 文字以内の文字列として指定する。文字列は引用符で囲む。

コンピュータが OpenVMS Cluster の内部にある場合は,クラスタ内で固有の値を指定する。ヌル文字列は指定しない。

コンピュータが DECnet for OpenVMS を稼動している場合,値は DECnet ノード名と同じでなければならない。

SCSRESPCNT SCSRESPCNT は,すべてのシステム・アプリケーションで使用するために構成されている応答記述子テーブル・エントリ (RDTE) の総数である。

SCS または DSA ポートがシステムで構成されていない場合は,このパラメータは無視される。

SCSSYSTEMID 1 コンピュータを識別する番号を指定する。このパラメータは動的ではない。SCSSYSTEMID は 48 ビットのシステム識別番号の下位 32 ビットである。

コンピュータが OpenVMS Cluster の内部にある場合は,クラスタ内で固有の値を指定しなければならない。

コンピュータが DECnet for OpenVMS を稼動している場合は,以下の公式を使用して,DECnet アドレスから値を計算する。

SCSSYSTEMID = (
DECnet-area-number * 1024)

+ DECnet-node-number

例: DECnet アドレスが 2.211 の場合は,値は以下のように計算される。

SCSSYSTEMID = (2 * 1024) + 211 = 2259

SCSSYSTEMIDH 48 ビットのシステム識別番号の上位 16 ビットを指定する。このパラメータは 0 に設定しなければならない。将来,OpenVMS で使用するために確保されている。
TAPE_ALLOCLASS コンピュータに接続されているテープ・デバイスのテープ割り当てクラスとして割り当てられる 0〜255 の数値を指定する。デフォルト値は 0 である。
TIMVCFAIL 仮想サーキット障害を検出するのに必要な時間を指定する。デフォルト値を使用することを推奨する。さらに,CPU の数が 3 台以下の OpenVMS Cluster システムの場合のみ,この値を小さくし,クラスタ内の各コンピュータで同じ値を使用し,クラスタ I/O に対して専用の LAN セグメントを使用することを推奨する。
TMSCP_LOAD TMSCP サーバがロードされるかどうかを制御する。サーバをロードし,使用可能なすべての TMSCP テープをサービスすることを設定する場合は,値として 1 を指定する。デフォルト設定では,値は 0 に設定され,サーバはロードされない。
TMSCP_SERVE_ALL テープのサービスを制御する。この設定はシステム・ブート時に有効になる。システムの稼働中に設定を変更することはできない。

OpenVMS バージョン 7.2 以降,サービス・タイプはビット・マスクとして実装されるようになった。システムが実行するサービスの種類を指定するには,以下の表から適切な種類を確認して,その値を指定する。一部のシステムでは,割り当てクラスが一致しないテープを除き,他のすべてのテープをサービスするなど, 2 種類のサービスを指定しなければならないことがある。このような組み合わせを指定するには,各種類の値を加算し,合計を指定する。

OpenVMS バージョン 7.1- x またはそれ以前のバージョンを稼動しているシステムを含む複合バージョン・クラスタでは,使用可能なすべてのテープのサービスは,システムの割り当てクラス (バージョン 7.2 以前の意味) と一致しない割り当てクラスを持つテープを除き,他のすべてのテープのサービスに制限される。この種のサービスを指定するには,値として 9 を使用する (ビット 0 とビット 3 がセットされる)。

以下の表は,各ビットによって制御されるサービスの種類と 10 進数を示している。

ビット セットしたときの値 説明
ビット 0 1 使用可能なすべてのテープ (ローカルに接続されているテープと, HS x および DSSI コントローラに接続されているテープ) をサービスする。ビット 3 がセットされていない場合は,システムの割り当てクラス (ALLOCLASS パラメータによって設定) と異なる割り当てクラスが割り当てられているテープもサービスされる。
ビット 1 2 ローカルに接続されている (HS x および DSSI コントローラに接続されていない) テープをサービスする。
ビット 2 なし 予約。
ビット 3 8 ビット 0 によって指定されるサービスを制限する。システムの割り当てクラス (ALLOCLASS パラメータによって設定) と異なる割り当てクラスが割り当てられているテープを除き,他のすべてのテープをサービスする。

これはバージョン 7.2 以前の動作である。クラスタに OpenVMS バージョン 7.1- x またはそれ以前のバージョンを稼動するシステムが含まれており,使用可能なすべてのテープをサービスする場合は,このビットとビット 0 をセットした結果である 9 を指定しなければならない。

サービスの種類はビット・マスクとして実装されるようになったが,ビット 0 とビット 1 によって指定される 0,1,2 という値は元の意味のままである。

  • 0 --- どのテープもサービスしない (OpenVMS の以前のバージョンのデフォルト)。

  • 1 --- 使用可能なすべてのテープをサービスする。

  • 2 --- ローカルに接続されている (HSx および DSSI コントローラに接続されていない) テープだけをサービスする。

TMSCP_LOAD システム・パラメータが 0 の場合は, TMSCP_SERVE_ALL は無視される。

VAXCLUSTER コンピュータがクラスタに参加するのか,クラスタを形成するのかを制御する。このパラメータには以下の 3 種類の値のいずれかを指定できる。

  • 0 --- コンピュータがクラスタに参加しないことを指定する。

  • 1 --- SCS をサポートするハードウェア (CI または DSSI) が存在する場合や,NISCS_LOAD_PEA0 が 1 に設定されている場合,つまり,ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) 上でクラスタ通信が有効に設定されている場合,コンピュータがクラスタに参加しなければならないことを指定する。

  • 2 --- コンピュータがクラスタに参加しなければならないことを指定する。

クラスタ内で動作するコンピュータでは,このパラメータを必ず 2 に設定しなければならず,UDA ディスク・コントローラからブートされ,クラスタに参加しないコンピュータでは 0,それ以外のコンピュータでは 1 (デフォルト) に設定しなければならない。

警告: NISCS_LOAD_PEA0 システム・パラメータが 1 に設定されている場合, VAXCLUSTER パラメータは 2 に設定しなければならない。このようにすると,OpenVMS Cluster システム内の共用リソースへのアクセスが調整され,データが誤って破壊されるのを防止できる。 NISCS_LOAD_PEA0 パラメータが 1 に設定されていて, VAXCLUSTER パラメータが 0 に設定されている場合,共用リソースでデータが破壊される可能性がある。

VOTES コンピュータがクォーラムに貢献するボーツ数を指定する。デフォルトは 1 である。

+VAX 固有
++Alpha 固有
1コンピュータがクラスタ内の別のコンピュータから認識された後,SCSSYSTEMID または SCSNODE パラメータの値は,両方を変更するか,またはクラスタ全体をリブートしなければ,変更することができない。


目次 索引

印刷用画面へ
プライバシー 本サイト利用時の合意事項 ウェブマスターに連絡