日本-日本語

製品  >  ソフトウェア  >  OpenVMS  >  マニュアル

OpenVMS マニュアル


≫ 

OpenVMS V8.3
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第 1 章:システム構成の概要
第 2 章:ビジネス要件とアプリケーション要件の決定
第 3 章:システムの選択
第 4 章:インターコネクトの選択
第 5 章:ストレージ・サブシステムの選択
第 6 章:SCSI と Fibre Channel ストレージに対するマルチパスの構成
第 7 章:ストレージ・インターコネクトとしての Fibre Channel の構成
第 8 章:可用性を目的とした OpenVMS Cluster の構成
第 9 章:可用性とパフォーマンスを目的とした CI OpenVMS Cluster の構成
第 10 章:スケーラビリティを目的とした OpenVMS Cluster の構成
第 11 章:システム管理の手法
付録 A :インターコネクトとしての SCSI
付録 B :MEMORY CHANNEL 技術概要
付録 C :CI-to-PCI アダプタ (CIPCA) サポート
付録 D :マルチサイト OpenVMS Cluster
索引
PDF
OpenVMS ホーム

HP OpenVMS
OpenVMS Cluster 構成ガイド


目次 索引



Fibre Channel は,PCI ベースの Alpha システム用の高性能 ANSI 標準ネットワーク・ストレージ・インターコネクトです。全二重シリアル・インターコネクトとして,毎秒 100 MB で送受信できます。 Fibre Channel は,Fibre Channel スイッチへの複数ノード接続により SCSI ストレージの同時アクセスをサポートします。ノード間通信には, 2 番めのタイプのインターコネクトが必要です。

Fibre Channel ストレージに対するマルチホスト・アクセスには,以下のコンポーネントが必要です。

  • Fibre Channel ホスト・アダプタ (KGPSA-BC,KGPSA-CA)

  • マルチモード光ファイバ・ケーブル (BNGBX-nn)。 nn は,距離をメートルで表した値

  • Fibre Channel スイッチ (DSGGA,DSGGB)

  • マルチホスト構成でサポートするストレージ・デバイス (HSG60,HSG80,HSV, Modular Data Router [MDR])



4.6.1 利点

Fibre Channel インターコネクトには,以下の利点があります。

  • 2 Gb/s の高速伝送速度。

  • 部門構成から企業構成までサポートするスケーラブルな構成。

  • 長距離インターコネクト
    Fibre Channel では,1 リンク当たり 500 m のマルチモード・ファイバをサポートしています。 Fibre Channel では,長距離インタースイッチ・リンク (ISL) をサポートしています (シングル・モード・ファイバを使用した場合は 1 リンク当たり最大 100 km,FC/ATM リンクの場合は 1 リンク当たり最大 600 km)。
    さらに,SANworks の Data Replication Manager (DRM) 構成では, Open Systems Gateway および Wave Division Multiplexor を使用した長距離 ISL を提供します。

  • 高可用性
    マルチパス・サポートにより,単一点障害(single point of failure)の発生しない構成が可能です。



4.6.2 スループット

Fibre Channel インターコネクトは,最大 2 Gb/s で伝送できます。 100 MB/s で同時送受信が可能な全二重シリアル・インターコネクトです。

4.6.3 サポートされているアダプタ

Fibre Channel アダプタ (KGPSA) は,PCI バスに接続します。

関連項目: 各 AlphaServer システムでサポートされる Fibre Channel アダプタの詳細については,次の OpenVMS の Web サイトにアクセスしてください。


http://www.hp.com/go/openvms 

左ナビゲーション・パネルから「AlphaSystems」を選択してください。その後,知りたい AlphaServer システムを選択し QuickSpecs を選択します。各 AlphaServer の QuickSpecs には,そのシステムでサポートされるアダプタなど,すべてのオプションが簡単に紹介されています。

4.7 MEMORY CHANNEL インターコネクト (Alpha のみ)

MEMORY CHANNEL は,PCI ベースの Alpha システム用の高性能クラスタ・インターコネクト・テクノロジです。少ない待ち時間,高い帯域幅,直接メモリ・アクセスにより,MEMORY CHANNEL は OpenVMS Cluster 固有の能力を 1 つの仮想システムへと拡張します。

MEMORY CHANNEL 接続のサポートには,3 つのハードウェア・コンポーネントが必要です。

  • PCI MEMORY CHANNEL 間アダプタ

  • リンク・ケーブル (延長 3 m または 10 フィート)

  • MEMORY CHANNEL ハブのポート (ケーブルで 2 つの PCI アダプタを接続する 2 ノード構成を除く)

MEMORY CHANNEL ハブは,システム間の接続を提供する PC サイズのユニットです。 MEMORY CHANNEL ハブは最大 8 つの Alpha ノードをサポートできます。システムは,2 つの MEMORY CHANNEL アダプタで構成してアダプタ障害時のフェールオーバにすることができます。各アダプタは別々のハブに接続する必要があります。

ノードが 2 つだけのクラスタに MEMORY CHANNEL ハブは必要ありません。 2 ノード構成では,モジュール・ジャンパを使用して 1 つの PCI アダプタを仮想ハブに構成します。

4.7.1 利点

MEMORY CHANNEL テクノロジには以下の特徴があります。

  • 価格/パフォーマンス比がすぐれている。
    MEMORY CHANNEL は,CI 帯域幅の数倍である,最小限の待ち時間による 100 MB/s インターコネクトを提供します。MEMORY CHANNEL アーキテクチャは,業界標準 PCI バスとして設計されています。

  • 既存のアプリケーションを変更する必要がない。
    MEMORY CHANNEL は既存のクラスタ・ソフトウェアとシームレスに運用でき,既存のアプリケーションを変更する必要がありません。新しい MEMORY CHANNEL ドライバ,PMDRIVER,MCDRIVER は,既存のポート・ドライバと同様に OpenVMS Cluster のレイヤと統合します。クラスタ・ソフトウェアの上位レイヤには影響がありません。

  • SCSI クラスタの CI,DSSI,LAN の負荷を解消。
    MEMORY CHANNEL にストレージを直接接続することはできませんが,各インターコネクトのパワーを最大限に活用することができます。
    MEMORY CHANNEL は,CI や DSSI に代わるものではありませんが,これらのインターコネクトと併用することで,ノード間のトラフィックの負荷が解消されます。すなわち MEMORY CHANNEL をストレージ・トラフィック専用としてクラスタ全体の通信を最適化します。
    SCSI インターコネクトと LAN インターコネクトと併用すれば,MEMORY CHANNEL によって LAN からノード間のトラフィックの負荷が取り除かれ,さらに多くの TCP/IP トラフィックや DECnet トラフィックの処理ができるようになります。

  • フェール隔離処理を提供する。
    システム障害が発生すると,MEMORY CHANNEL ノードは OpenVMS Cluster のノードと同様に対応します。すなわち,障害が発生したノードがクラスタに復帰するまで,障害が発生しなかった他のノードが引き続き処理を続行するわけです。



4.7.2 スループット

MEMORY CHANNEL インターコネクトの最大スループットは 100 MB/s という高い値を備えています。1 つの MEMORY CHANNEL で不十分な場合は,最大 2 つのインターコネクト (および 2 つの MEMORY CHANNEL ハブ) にスループットを振り分けることができます。

4.7.3 サポートされているアダプタ

MEMORY CHANNEL アダプタは PCI バスに接続します。MEMORY CHANNEL アダプタの CCMAA--BA は,以前のアダプタに比べ,パフォーマンスが改善されました。

関連項目: 各 AlphaServer システムでサポートされる CCMAA-BA アダプタの詳細については,次の OpenVMS の Web サイトにアクセスしてください。


http://www.hp.com/go/openvms 

左ナビゲーション・パネルから「AlphaSystems」を選択してください。その後,知りたい AlphaServer システムを選択し QuickSpecs を選択します。各 AlphaServer の QuickSpecs には,そのシステムでサポートされるアダプタなど,すべてのオプションが簡単に紹介されています。

4.8 SCSI インターコネクト (Alpha のみ)

SCSI インターコネクトは,業界標準のインターコネクトであり,1 つ以上のコンピュータ,周辺機器,インターコネクト・コンポーネントをサポートしています。SCSI は,シングル・パス,デイジー・チェーンのマルチドロップ・バスです。また,SCSI は,シングル 8 ビットまたは 16 ビットのデータ・パスであり,エラー検出用のバイト・パリティを備えています。長距離通信用には,安価なシングル・エンド・シグナル通知と作動シグナル通知の両方を利用できます。

OpenVMS Cluster では,1 つの SCSI インターコネクト上の複数の Alpha コンピュータが同時に SCSI ディスクにアクセスできます。この種の構成をマルチホスト SCSI 接続といいます。ノード間通信には,別のタイプのインターコネクトが必要です。SCSI ストレージに対するマルチホスト・アクセスでは,以下のコンポーネントが必要です。

  • マルチホスト構成でサポートされている SCSI ホスト・アダプタ ( 表 4-6 を参照してください。)

  • SCSI インターコネクト

  • SCSI インターコネクトの端点ごとに 1 つのターミネータ

  • マルチホスト構成でサポートされているストレージ・デバイス (RZnn; OpenVMS Cluster SPD [29.78.nn] を参照してください。)

さらに大きな構成規模では,以下のコンポーネントを利用できます。

  • ストレージ・コントローラ (HSZnn)

  • シングル・エンドをディファレンシャル・シグナル通知に変換し SCSI インターコネクト長を倍増するためのバス・アイソレータ (DWZZA,DWZZB,または DWZZC)。

注意

このサポートは Alpha システムに限定され,さらに一部のアダプタに限定されます。 OpenVMS では,Ultra SCSI アダプタ KZPEA,KZPDC,A6828A,A6829A,および A7173A などの最新の SCSI アダプタに関してはこのサポートを行いません

関連項目: SCSI 構成の接続方法の詳細については, 付録 A を参照してください。

4.8.1 利点

SCSI インターコネクトには,以下の利点があります。

  • 最小限のコストによるストレージへの共用直接アクセス
    SCSI は,業界標準であり,業界内では幅広く使用されているため,リーズナブルな価格で各社の製品を入手できる。

  • スケーラブルな構成により適切な価格で高いパフォーマンスを得ることができる。
    以下の選択肢があります。

    • SCSI インターコネクトの幅
      Narrow (8 ビット) または Wide (16 ビット)。

    • 通信モード
      最も一般的で,安価なシングル・エンド・シグナル通知か,高い信号の一貫性と長い SCSI インターコネクトに対応できるディファレンシャル・シグナル通知

    • 信号速度 (Standard,Fast,Ultra モード)

    • SCSI バスを共用するノード (2 ノードまたは 3 ノード)

    • 1 ノードに接続できる共用 SCSI バスの数 (最大 6 本)

    • ストレージのタイプとサイズ (RZnn または HSZnn)

    • コンピュータのタイプとサイズ (AlphaStation または AlphaServer)



4.8.2 スループット

表 4-4 は,SCSI インターコネクトのスループットをまとめたものです。

表 4-4 最大転送速度,単位 MB/秒
モード Narrow (8-Bit) Wide (16-Bit)
Standard 5 10
Fast 10 20
Ultra 20 40



4.8.3 SCSI インターコネクト距離

SCSI インターコネクトの最大長は,構成で使用するシグナル通知方法によって決まり,シングル・エンド・シグナル通知の場合はデータ転送速度で決まります。

SCSI インターコネクト用の電気シグナル通知は,シングル・エンドとディファレンシャルの 2 種類があります。どちらの種類も Standard モード,Fast モード,または Ultra モードで動作します。ディファレンシャル・シグナル通知の場合,最大 SCSI ケーブル長は, Standard モードと Fast モードで同じになります。

表 4-5 は,シグナル通知方法のタイプによる SCSI インターコネクト距離の違いをまとめたものです。

表 4-5 最大 SCSI インターコネクト距離
シグナル通知方式 データ転送速度 最大ケーブル長
シングル・エンド Standard 6 m 1
シングル・エンド Fast 3 m
シングル・エンド Ultra 20.5 m 2
ディファレンシャル Standard または Fast 25 m
ディファレンシャル Ultra 25.5 m 3

1SCSI 標準では,このインターコネクトに最大長 6 m を指定しています。ただし,データの一貫性を高いレベルで維持するためには,最大長はできれば 4 m までにしてください。
2この長さは,デバイスが両端に接続される場合にだけ適用します。デバイスをインターコネクト上に分布する場合は,最低 1 m ずつ離してください。またインターコネクトが 4 m を超えないようにします。
3デバイスは 3 つ以上接続できます。



表 4-6 は,SCSI アダプタと,それがサポートする内部バスとコンピュータをまとめたものです。

表 4-6 SCSI アダプタ
アダプタ 内部バス サポート
コンピュータ
埋め込み (NCR-810 based)/KZPAA 1 PCI システムのオプション仕様を参照してください。
KZPSA 2 シングル・ホスト構成で PCI KZPSA をサポートするすべての Alpha コンピュータがサポート 3
KZTSA 2 TURBOchannel DEC 3000
KZPBA-CB 4 PCI シングル・ホスト構成で KZPBA をサポートするすべての Alpha コンピュータがサポート 3

1シングル・エンド。
2Fast Wide Differential (FWD)。
3各システム別のハードウェア・マニュアルを参照してください。
4Ultra Differential。 Ultra シングル・エンド・アダプタ (KZPBA-CA) は,マルチホスト・システムをサポートしません。

関連項目: 各 AlphaServer システムでサポートされる SCSI アダプタの詳細については,次の OpenVMS の Web サイトにアクセスしてください。


http://www.hp.com/go/openvms 

左ナビゲーション・パネルから「AlphaSystems」を選択してください。その後,知りたい AlphaServer システムを選択し QuickSpecs を選択します。各 AlphaServer の QuickSpecs には,そのシステムでサポートされるアダプタなど,すべてのオプションが簡単に紹介されています。

4.9 CI インターコネクト (Alpha および VAX のみ)

CI インターコネクトは,OpenVMS Cluster システムの通信用のラジアル・バスです。以下のコンポーネントで構成されます。

  • CI ホスト・アダプタ

  • スター・カプラ
    CI で接続された OpenVMS ノードと HSC コントローラまたは HSJ コントローラ間の共通接続ポイントとして機能するパッシブ・デバイス。

  • オプションのスター・カプラ・エクスパンダ (CISCE)
    各パスに 1 つのアンプを配置した 2 つのアンプからなります。

  • CI ケーブル



4.9.1 利点

CI インターコネクトには以下の利点があります。

  • 高速
    大規模なプロセッサや I/O 集約型のアプリケーションに最適です。

  • 大容量ストレージへの効率的なアクセスが可能
    HSC コントローラと HSJ コントローラにより,多数のディスクやデープ・ドライブを OpenVMS Cluster システムに接続でき,CI 上のすべての OpenVMS ノードから直接アクセスできます。

  • 通信時に最小限の CPU オーバヘッド
    CI アダプタは,OpenVMS ノードとストレージ間で必要な作業の多くを実行するインテリジェント・インタフェースです。CI トポロジでは,CI バスに接続されたすべてのノードにおいて,同じ CI バス上の HSC コントローラや HSJ コントローラと直接通信できます。

  • 冗長,独立データ・パスによる高い可用性
    各 CI アダプタは,2 組の CI ケーブルで接続されます。1 つの CI ケーブル接続に障害が発生すると,自動的にフェールオーバになります。

  • ハード・ディスクやテープまで複数のアクセス・パス
    デュアル HSC コントローラと HSJ コントローラ,デュアル・ポート・デバイスが,ストレージ・デバイスまでの代替パスを構成します。



4.9.2 スループット

CI インターコネクトは,高い最大スループットを備えています。CI アダプタは,通常は CPU が実行する処理動作の多くを実行するハイ・パフォーマンス・マイクロプロセッサを使用します。その結果,最小限の CPU 処理パワーですむことになります。

CI バスのスループットの有効スループットが高いため,大規模な OpenVMS Cluster 構成で CI インターコネクトが 1 つしかなくてもそれがボトルネックになることはありません。 CI が 1 つでは不足する場合,複数の CI インターコネクトを利用すればスループットを上げることができます。


目次 索引

印刷用画面へ
プライバシー 本サイト利用時の合意事項