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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
ライブラリ

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目次
まえがき
第 1 章:Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に
第 2 章:Advanced Server ソフトウェアのインストレーション
第 3 章:Advanced Serverの構成
第 4 章:スタンドアロンLicense Serverの構成と起動
第 5 章:Advanced Serverのインストール後の処理
第 6 章:ワイド・エリア・ネットワークの実装
第 7 章:Advanced Serverソフトウェアの削除
付録 A :インストレーションおよびアップグレードのチェックリスト
付録 B :Advanced Server のインストレーションおよび構成の例
付録 C :スタンドアロンLicense Serverのインストレーションと構成の例
付録 D :外部認証ソフトウェアのインストレーションの例
付録 E :Advanced Server ファイルおよびオンディスク構造
付録 F :Advanced Server 論理名
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日本語 Advanced Server for OpenVMS | HPE 日本

日本語 Advanced Server for OpenVMS
インストレーションおよび構成ガイド


目次 索引

第 3 章
Advanced Serverの構成

この章では, Advanced Server の構成方法について説明します。この章は,次の節から構成されます。



3.1 Advanced Serverの構成プロシージャについて

Advanced Server の初期構成プロシージャ PWRK$CONFIG.COMは,日本語 Advanced Server for OpenVMS のインストレーション・プロシージャによってインストールされます。

インストレーション・プロシージャと同様,構成プロシージャも (プロンプトを表示することにより)一連の質問を行います。プロシージャは,入力された答えを使用して Advanced Server を構成します。

PWRK$CONFIG プロシージャを使用して,あとでいつでもサーバを構成することができます。スクリプトの内容は,最初の構成の後,変更されることに注意してください。

3.1.1 構成プロシージャの動作

PWRK$CONFIGは,次のことを行うコマンド・プロシージャです。

  • Advanced Server のオンディスク構造 (「 付録 E.2 節,Advanced Server オンディスク構造 」を参照)を作成する。

  • サーバを以前のバージョンからアップグレードする場合や,現在構成されている言語が既存のファイル・サーバで使用されていた言語と互換性がない場合などに,既存のファイル・サーバのユーザ・アカウントおよび共有データベースをアップグレードする。

  • 以前に構成されていたサーバを構成している場合は,元のアカウント・データベースを特別に作成したディレクトリに保存する (詳細については,「 第 3.10.3 項,Advanced Server の再構成中に問題が発生した場合 」を参照)。

  • まだ実行されていない場合は,レジストリ・サーバを起動する。

  • PATHWORKS for OpenVMSサーバから日本語 Advanced Server for OpenVMS へアップグレードしている場合は,サーバ構成パラメータをPATHWORKS for OpenVMS のLANMAN.INIファイルから OpenVMSレジストリに移行する (詳細については,「 第 3.2 節, LANMAN.INIパラメータのOpenVMSレジストリへの移行 」を参照)。

  • PWUTIL,PWLIC,PWLICENSE 共有にある PC ファイルをインストールするオプションを提供する。

  • クライアント・ライセンス・チェックを無効にするオプションを提供する。

  • 構成マネージャに入って,システム環境に影響を及ぼすシステム構成パラメータを変更できるようにする。また利用可能なシステム・リソースに対する構成の設定の確認を可能にする。たとえば,サーバが実行するトランスポートや,サーバに同時に接続できるクライアントの最大数を指定することができる。
    構成マネージャについての詳細は,『 HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide 』を参照。

  • サーバの役割,ドメイン名,および有効にするサービスなど,サーバ構成のデフォルトの変更を可能にする。

  • プライマリ・ドメイン・コントローラまたはメンバ・サーバとして実行するサーバ上で,Administratorアカウント・パスワードを指定できるようにする。

  • サーバを起動するオプションを提供する。

サーバをインストールした後,サーバを起動できるようにするには, PWRK$CONFIG構成プロシージャを実行する必要があります。OpenVMS Clusterでは,いずれかのノードでサーバを起動する前に,サーバを実行しようとする各ノードで,PWRK$CONFIGを実行しなければなりません。 OpenVMS Clusterのノードは,ドメインにおいて1つの単位として機能しますが,構成のためにはそれらを個別の単位として扱います。

3.2 LANMAN.INIパラメータのOpenVMSレジストリへの移行

PATHWORKS for OpenVMS と日本語 Advanced Server for OpenVMS サーバは,サーバ・パラメータを異なる位置に保存します。 PATHWORKS for OpenVMS サーバは,LANMAN.INIファイルを使用してサーバ構成パラメータを保存します。日本語 Advanced Server for OpenVMS は,Windows NTレジストリに似たOpenVMS レジストリを使用します。 OpenVMSレジストリにおけるサーバ構成パラメータの管理についての詳細は,『 HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide 』を参照してください。

PATHWORKS for OpenVMSから日本語 Advanced Server for OpenVMS にシステムをアップグレードする場合,インストレーションの後でPWRK$CONFIG.COM構成プロシージャを初めて実行したときに,既存のLANMAN.INIファイルにあるパラメータや設定がOpenVMSレジストリに移行されます ( 日本語 Advanced Server for OpenVMS は,パラメータ設定をLANMAN.INIファイルからは読み込みません)。パラメータはOpenVMSレジストリに移行された後,レジストリで管理することができます。それ以降,システムが PATHWORKS for OpenVMS を再度実行した場合,LANMAN.INIファイルが保持されます。

PWRK$CONFIG.COM構成プロシージャは,パラメータの1度限りの移行を実行します。パラメータがレジストリに移行されるとき,PWRK$CONFIGプロシージャが LanmanIniMigrated値に関連づけられているデータを OpenVMSレジストリに設定します。この値が存在し,それに関連づけられたデータを持つ場合, PWRK$CONFIGプロシージャは,パラメータ移行プロセスを省略します。

次のコマンドを使用して,OpenVMSレジストリにある値とそれに関連づけられたデータを表示することができます。


$ REGUTL :== $SYS$SYSTEM:PWRK$REGUTL.EXE 
 
$ REGUTL SHOW VALUE * LANMANINIMIGRATED 

次の例では,LanmanIniMigrated値について表示されているデータは,パラメータが2000年10月29日に移行されたことを示しています。


Key: SYSTEM\CurrentControlSet\Services\AdvancedServer\Parameters 
Value: LanmanIniMigrated 
Type: String 
Current Data: LANMAN.INI migrated on 29-OCT-2000 15:31:48.90 

次の例は,PATHWORKS for OpenVMSを構成したことがないシステムに日本語 Advanced Server for OpenVMS を構成している場合 (つまり,PATHWORKS for OpenVMSからアプップグレードしているのではない場合), LanmanIniMigrated値について表示されるデータを示しています。


REGUTL> SHOW VALUE * LANMANINIMIGRATED 
 
Key: SYSTEM\CurrentControlSet\Services\AdvancedServer\Parameters 
Value: LanmanIniMigrated 
Type: String 
Current Data: No LANMAN.INI to migrate on  29-OCT-2000 15:31:48.90 

PWRK$REGUTLユーティリティを使用してOpenVMSレジストリにあるサーバ構成パラメータを管理する方法についての詳細は,『 HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide 』を参照してください。

3.3 Advanced Server構成プロシージャを起動する前に

PWRK$CONFIG.COM コマンド・プロシージャを起動する前に, 第 1.8.7 項, ステップ7: システム・パラメータの確認 で説明するシステム・パラメータが正しく設定されていることを確認します。

PWRK$CONFIGコマンド・プロシージャを起動する前に,次の事項を確認します。

3.3.1 どのOpenVMSディスク・デバイスに Advanced Server データ・ファイルを格納するか?

データ・ファイルには,次のものがあります。

  • 構成パラメータ・ファイル

  • License Serverのデータ・ファイル

  • ログ・ファイル

  • プリンタ・スプール・ファイル

  • サーバ・データ・ファイル

  • Security Account Manager (SAM) データベース・ファイル

  • クライアント・ベースのサーバ管理ツールおよびライセンス・キット

  • 仮想メモリ・セクション・ファイル

デフォルトでは,構成プロシージャは,データ・ファイルをシステム・デバイス(SYS$SYSDEVICE)にコピーします。ただし,指定できるのは,未使用ブロックが最低85,000あるディスク領域を持つ既存のOpenVMSディスク・デバイスです。必要な容量はインストールするコンポーネントによって異なります。

Advanced Server データ・ファイルのディスクを選択する場合,次のことに注意してください。

  • Advanced Server は,指定されたディスク・デバイスにコピーされたデータ・ファイルに頻繁にアクセスし,これによりディスク入出力が発生します。このような動作がシステム・ディスクで生じると, OpenVMSシステムと Advanced Server の両方のパフォーマンスが低下する可能性があります。できるだけシステム・ディスク以外のディスク・デバイスを指定してください。

  • 複数のシステム・ディスクがあるOpenVMS Clusterでは, Advanced Server を実行する予定のノード全部が同じディスク・デバイスを使用して, Advanced Server データ・ファイルを格納し,アクセスしなければなりません。別々のクラスタ・メンバで別々のディスクを使用することは,禁止されています。

  • Advanced Server データ・ファイルを格納するディスク・デバイスは, PWKR$CONFIGコマンド・プロシージャを実行して,随時,変更することができます。 PWRK$CONFIG は,自動的にデータ・ファイルを新しい位置にコピーして,現在の位置からデータ・ファイルを削除します。



3.3.2 Windows クライアント・ユーティリティをインストールするか?

Advanced Server V7.3B より前のバージョンでは, PWRK$CONFIG によって PWUTIL という名前の共有が常に作成され, Windows クライアントから Advanced Server を管理するのに使用されるドメインのユーザ・マネージャやサーバ・マネージャなどの Windows ユーテリティで使用されていました。 Advanced Server V7.3B では次のようなプロンプトを追加して, PWUTIL 共有はオプションとしています。

Do you want to install Windows client utilities, such as User Manager for Domains and Server Manager, which can be used to manage Advanced Server from a Windows client [N]?

Yes と応答すると,このサーバから (PWUTIL 共有にある) Windows ユーティリティが利用できるようになります。デフォルトのオプションを選択するか No と応答すると, PWUTIL 共有は作成されません。 PWUTIL 共有が既に存在する場合,この共有と関連ファイルを削除してよいか PWRK$CONFIG がプロンプトを表示します。

The Windows client utilities files currently exist on this server and are accessible from the share named PWUTIL

Do you want to remove this share [Y]?

この共有を削除することを選択した場合,次のようなメッセージが表示されます。

If necessary, the Windows client utilities and PWUTIL share may be installed at any time by executing the command procedure:


$ @SYS$UPDATE:PWRK$PWUTIL.COM 

PWUTIL 共有を削除しないことを選択した場合は,次のようなメッセージが表示されます。

If necessary, the Windows client utilities and PWUTIL share may be removed at any time by executing the command procedure:


$ @SYS$UPDATE:PWRK$PWUTIL.COM 



3.3.3 このサーバでクライアント・ベースのライセンス・ソフトウェアを共有するか?

Advanced Server V7.3B より前のバージョンでは, PWLIC および PWLICENSE 共有が PWRK$CONFIG によって常に作成されていました。 PWLIC 共有と PWLICENSE 共有はどちらも,クライアント・ベースのライセンス機能を実装するのに必要となる Windows クライアント・ソフトウェアのコピーを含んだ同じディレクトリを指していました。カスタマーがサーバ・ベースのライセンシングのみを選ぶ場合,この機能は必要ありません。クライアント・ベースのライセンシング・ソフトウェアは, PATHWORKS32 for Windows でも提供されます。

クライアント・ベースのライセンシング・ソフトウェアはすべての環境で必要になるわけではないため, Advanced Server V7.3B ではこの機能はオプションとなっています。 PWRK$CONFIG の実行中に次のようなプロンプトが表示されます。

Do you want this server to share the client-based license software [N]

Yes と応答すると,このサーバでクライアント・ベースのライセンシング・ソフトウェアが利用できます。デフォルトのオプションを選択するか No と応答した場合, PWLIC 共有および PWLICENSE 共有は作成されません。 PWLIC および PWLICENSE 共有が既に存在する場合, PWRK$CONFIG は次のようなプロンプトが表示され,それらの共有および関連ファイルを削除することができます。

The client-based license software is currently available for download from the server in the shares named PWLIC and PWLICENSE.

Do you want to remove these shares [Y]?

共有を削除することを選択した場合,次のようなメッセージが表示されます。

If necessary, the client-based license software can be shared from this server at any time by executing the command procedure:


$ @SYS$UPDATE:PWRK$PWLIC.COM 

既存の共有を削除しないことを選択した場合,次のようなメッセージが表示されます。

If necessary, the client-based license software can be removed from this server at any time by executing the command procedure:


$ @SYS$UPDATE:PWRK$PWLIC.COM 

注意

第 3.3.2 項 および 第 3.3.3 項 の説明に関しては, PWRK$PWUTIL.COM あるいは PWRK$;PWLIC.COM を実行した時に Advanced Server が稼動中の場合は,ユーザ名とパスワードを入力するためのプロンプトが表示されます。 Advanced Server が稼動中でない場合は,これらのプロンプトは表示されません。

Advanced Server が PDC あるいは BDC として構成されている場合,正しくファイルおよび共有の追加/削除が行なわれるようにプロンプトに対して特権付きドメイン・ユーザのユーザ名とパスワードを入力してください。

Advanced Server がメンバ・サーバとして構成されている場合は,ローカル・メンバ・サーバの管理者アカウントあるいは適当な特権付きメンバ・サーバ・ローカル・アカウントの情報を入力してください。 Advanced Server がメンバ・サーバとして構成されている場合にドメイン・ユーザの情報を入力すると,共有の追加あるいは削除が失敗します。



デフォルトでは,ドライブあるいはプリンタのマッピングのためにクライアントが Advanced Server に対するセッションを確立した場合,そのクライアントにクライアント・ベース・ライセンスがインストールされているかどうかを確認するために,サーバがクライアントに対して別のセッションを確立します。このライセンス・チェックは,クライアントあるいはネットワークが TCP ポート 139 の着信トラフィックをブロックするファイアウォールを使用する場合,大きな遅延の原因となります。この遅延は,ドライブをマップしようとしてタイムアウトや処理の失敗が発生する原因となります。クライアントでクライアント・ベースのライセンスを使用しない場合は (その代わりにサーバ・ベースのライセンスがサーバに存在する場合のみ応答する),次のようなプロンプトで Yes と応答することにより,サーバがクライアントにライセンスを照会しないように設定することができます。

Do you have PATHWORKS client license components installed on any client in your network? If not, do you wish to disable client-based license checks (enter ? for more information)? [Y]

3.3.5 今すぐシステム構成パラメータを変更するか?

システム構成パラメータを変更するためのプロンプトに"YES"と答えると,構成マネージャが起動します。構成マネージャは,サーバに同時に接続できるクライアントの最大数やサーバが使用できる物理メモリの割合,およびサーバが使用するネットワーク・トランスポートなどのシステム環境構成パラメータの設定を変更したり確認したりするためのユーティリティです。

Advanced Server の起動後も,構成マネージャを使用してシステム構成パラメータの設定を変更することができます (構成マネージャは DCL プロンプトで ADMINISTER/CONFIGURATION コマンドを入力して起動します)。詳細については,『 HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide 』を参照してください。「 付録 B.2 節,Advanced Server 構成プロシージャの例 」には,PWRK$CONFIGの実行中にシステム構成パラメータの設定を変更する場合に表示される基本的な構成マネージャの画面を示しています。

サーバをバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)またはメンバ・サーバとして構成する場合,プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC)でも実行されるトランスポートを最低1つ選択する必要があります。そうでなければ,構成が失敗します。

トランスポートがワイド・エリア・ネットワークの中のサーバ上で動作するよう選択する場合,次の事項に注意してください。

  • ワイド・エリア・ネットワークでは,TCP/IP トランスポートは必須です (DECnet もワイド・エリア・ネットワークをサポートしていますが,提供する機能は,TCP/IP ほど広範囲に渡るものではありません)。 クラスタでは,すべての Advanced Server メンバは同じサブネット内に存在していなければなりません。

  • BDCまたはメンバ・サーバを構成する場合, PDCがあるのとは別のTCP/IPサブネットの既存のドメインに加えるには,構成しているサーバとPDCの両方が TCP/IPトランスポートを使用するように構成するとともに,「 第 6 章, ワイド・エリア・ネットワークの実装 」に説明するように, NetBIOS名の解決にWINS (Windowsインターネット・ネーム・サービス)サーバ, Domain Name System (DNS)サーバ,またはLMHOSTSファイルのいずれかを使用して,ワイド・エリア・ネットワークをセットアップしなければなりません (名前の解決には,これらの方法のうちの 1 つ,2 つ,または 3 つすべてを選択することができます)。

  • ネットワーク名の解決にWINSを使用する場合, PDCとBDCの両方とメンバ・サーバが WINSサーバを使用してNetBIOS名の解決を行わなければなりません。
    Advanced Server をOpenVMS Clusterで実行する場合,ロード・バランシングおよびフェイルオーバの恩恵を受けるには,クライアントは Advanced Server クラスタ・エイリアスを使用して Advanced Server に接続する必要があります。ただし, Advanced Server は, Advanced Server クラスタ・エイリアスを WINSサーバに動的には登録しません。そのため, Advanced Server エイリアス用の静的なマルチホーム・エントリをWINSデータベースに定義しておきます。詳細については,「 第 6.3.1 項, OpenVMSクラスタのためのWINSのセットアップ 」を参照してください。 NetBIOS名の解決にDNSを使用する予定の場合には,この静的なマルチホーム・エントリを WINSデータベースから削除する必要があります (NetBIOS名の解決のために,Windows 95,Windows 98,あるいは Windows NT クライアントがWINS および DNSの両方を使用するように構成されている場合には,まず,WINSサーバを照会して名前を解決します)。

  • LMHOSTSファイルを使用する場合, PDC,BDCおよびメンバ・サーバにそれをセットアップしなければなりません。 PDC と同じサブネット上にない BDC またはメンバ・サーバを構成する前に, PDC用の特別なNetBIOS名エントリがBDCまたはメンバ・サーバ上の LMHOSTSファイルにあることを確認します。このエントリがない場合, BDC またはメンバ・サーバはPDCを見つけることができず,既存のドメインへの参加に失敗します。このNetBIOS名エントリは,ドメイン名と同じでなければならず, 15文字まで空白を詰め,それに16進数の制御文字1Bを付加したものです。 PDCのIPアドレスをこの特殊名にマップします。たとえば,ドメイン名が LANGROUP で, LANGROUPのPDCがIPアドレス10.20.30.40のDOMPDCのとき, BDC およびメンバ・サーバは次の行をLMHOSTSファイルに追加する必要があります。


    10.20.30.40  DOMPDC  #PRE  #DOM:LANGROUP 
    10.20.30.40 "LANGROUP       \0x1B"  #PRE 
    


    引用符内の文字の総数は常に20文字(空白詰めして15文字にしたドメイン名に 16進数の制御文字(\0x1B)に必要な5文字を加えたもの)であることに注意してください。
    詳細については,「 第 6 章, ワイド・エリア・ネットワークの実装 」を参照してください。
    Advanced Server をOpenVMS Cluster内で実行する場合, Advanced Server クラスタと同じサブネットにない他のドメイン・コントローラ (PDCを含む)は, Advanced Server クラスタ・エイリアス用のエントリを LMHOSTSファイルに追加する必要があります。これにより,NetBIOS名の解決に他の方法(WINS または DNS)が使用されないことが想定されます。ドメインの操作については,クラスタ内のすべてのドメイン・コントローラは,個々のクラスタ・メンバの固有のコンピュータ名ではなく, Advanced Server クラスタ・エイリアス名で識別される単一のドメイン・コントローラとして動作します。ただし,LMHOSTSファイルでは,複数の IP アドレスを単一のNetBIOS名にマッピングする方法を提供していないため, Advanced Server クラスタ・エイリアスのエントリは,1 つの特定のサーバ・クラスタ・メンバの IPアドレスにマップしていなければなりません。 Advanced Server がそのクラスタ・メンバで停止された場合は, Advanced Server がまだ実行されているクラスタ・メンバのIPアドレスにクラスタ・エイリアス名をマップするようにすべてのクライアントおよびサーバでLMHOSTSファイルを変更する必要があります。 Microsoft Windows オペレーティング・システムを実行しているシステムでは, NetBIOS名キャッシュもコマンドNBTSTAT -R (R は大文字) を使用して再ロードする必要があります。
    上述したLMHOSTSの制限のために,LMHOSTSファイルを使用して,ロード・バランシングおよびフェイルオーバの恩恵を受けることは困難 (そして,おそらく管理不能)です。

  • OpenVMS Cluster内で Advanced Server を実行し,DNSを使用してクラスタのロード・バランシングをセットアップしている場合には, すべてのサーバおよびクライアント上でNetBIOS名の解決のために DNSの使用を可能にします。 LMHOSTS ファイルおよびWINSデータベースから Advanced Server クラスタ・エイリアス用のエントリを削除します。 Advanced Server クラスタ・エイリアスはTCP/IPクラスタ・エイリアス (TCP/IPクラスタ・インパーソネータ名と呼ぶ)と同じにしないように強く推奨します。 ロード・バランシングのセットアップ方法については,『 HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide 』を参照してください。


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