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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3-1H1
ライブラリ

タイトル/まえがき
目次
第 1 章:新機能概要
第 2 章:制限事項
付録 A:日本語ドキュメント
付録 B:Alpha版とIntegrity版との日本語機能の違い
付録 C:アップデート抄録
付録 D:リタイア情報
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日本語 HP OpenVMS
V8.3-1H1 リリース・ノート


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日本語 OpenVMS では,日本語ファイル名の最大長は,使用する API やファイル指定に使用する文字の種類によって変化します。ファイル指定にはデバイス名とディレクトリ指定,ピリオド,セミコロンとバージョン番号が含まれます。

ファイル名に Super DEC 漢字コードを使用する場合,ファイル指定に含めることのできる全角文字は以下のとおりです。

  • 新しい RMS API を使用する場合:
    全角文字 72 文字まで

  • 従来の RMS API を使用する場合:
    全角文字 42 文字まで

詳細は,『日本語 OpenVMS 概説書』および『OpenVMS Extended File Specifications の手引き』を参照してください。

注意

これらの文字数よりも長いファイル指定をしても,RMS はエラーを発せせずに動作を継続しようとしますが,結果は保証されません。



日本語ファイル名を使用するかどうかをアプリケーションから制御するために,以下の新しい API が用意されています。

  • JSY$RMS_SET_ENCODING
    RMS ファイル名コンバータを有効または無効する。

  • JSY$RMS_GET_ENCODING
    現在のファイル名コンバータの状態を取得する。

  • JSY$RMS_LIST_ENCODING
    システムにインストールされているファイル名コンバータの名前を取得する。

詳しくは『日本語ライブラリ利用者の手引き』を参照してください。

C.13.4 デフォルト・ディレクトリの最大長

デフォルト・ディレクトリを日本語のディレクトリに変更する場合,ファイル指定には最大 42 文字の漢字を含めることができます。デバイス名の長さはデフォルト・ディレクトリの最大長に影響しません。

C.13.5 Unicode による日本語ファイル名

RMS を利用せず,$QIO によって直接ファイル・システムにアクセスする場合, Unicode の 16 ビット文字によって日本語のファイル名を使用することができます。

詳細は,下記マニュアルを参照してください。

  • 『OpenVMS Extended File Specifications の手引き』



C.14 日本語共用イメージの改良

V7.2-1

JSYSHR.EXE および JSYSHRP.EXE が共用アドレス・データに対応しました。これにより以下の点が改善されました。

  • 実行時には,プロセス間で共用されるメモリが増えるので,物理メモリが節約される。

  • イメージの起動時には,フィックスアップがインストレーション時に行われるので, CPU と I/O の時間が節約される。

JSYSHR.EXE や JSYSHRP.EXE を使用する他のアプリケーションは,変更を行う必要はありません。従来どおり使用できます。

C.15 日本語 DECnet/SNA リモート・ジョブ・エントリ機能の追加

V7.2

日本語 OpenVMS V7.2 から,新しく日本語 DECnet/SNA リモート・ジョブ・エントリが提供するコンバータの機能が追加されました。対応するユーティリティは次のとおりです。

対応製品 コード変換ユーティリティ コード定義ユーティリティ
日本語 DECnet/SNA RJE (Alpha & VAX) JSNACODE JSNAKNJDEF
日本語 DECnet/FNA RJE (VAX のみ) JEFCODE JEFKNJDEF
日本語 DECnet/HNA RJE (VAX のみ) KEISCODE KEISKNJDEF

詳細は『日本語ユーティリティ  利用者の手引き』を参照してください。

C.16 マルチスレッド漢字プリント・シンビオント

V7.1

日本語 OpenVMS では,漢字プリンタ・ターミナルで日本語を取り扱うために,日本語機能を拡張した漢字プリント・シンビオントを提供しています。この漢字プリント・シンビオントは,V7.1 からマルチスレッド化されました。

マルチスレッド化に伴ない,プリント・キューに対応するプリンタの属性を設定する論理名がキューごとの論理名に変更になりました。下表の queue-name には,実際のキュー名を設定してください。

旧論理名 新論理名
JSY$PRTSMB_HWTYPE JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name

次に第2水準漢字の印刷と罫線コードの変換について説明します。

  • 第 2 水準漢字の印刷
    JIS X0208 の第 2 水準漢字のROM を持たないプリンタでは,第 2 水準漢字を印刷可能な形式に変換して印刷を行います。設定は,プリンタ・キューの作成時に論理名 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name をシステム論理名テーブルに定義することによって行います。定義する値は 表 C-3 を参照してください。

    注意

    論理名 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name は,SYLOGICALS.COM で定義してください。
    旧論理名は使用できますがサポートされませんので,新論理名をできるだけご使用ください。新旧両論理名を使用した場合は,新論理名が優先されます。

  • 罫線コードの変換
    装置が DEC 漢字1978版の場合,DEC 漢字1983版の罫線コードを変換して印刷を行います。設定はプリンタ・キューの作成時に,論理名 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name をシステム論理名テーブルに定義することによって行います。定義する値は 表 C-3 を参照してください。

表 C-3 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-nameの定義値テーブル
漢字コード プリンタのROM第1水準 プリンタのROM第2水準
JISX0208-1978 2 1
JISX0208-1983 設定できません 0 1


1省略時または未定義時にはこの設定となります。

※どの設定値でも拡張漢字のダイナミック・プリローディングと行間罫線のサポートは行います。

漢字プリント・シンビオントの詳細については,『日本語 OpenVMS 概説書』をご覧ください。

C.17 JMAIL

JMAIL には次のような新機能が追加されました。これらの新機能についての詳細は,『日本語OpenVMS 日本語ユーティリティ利用者の手引き』を参照してください。

C.17.1 インターネット形式のアドレスの指定

V6.2

日本語 OpenVMS V6.2 より,メールの宛先にトランスポート名または引用符を指定しなくても,インターネット形式の宛先を直接指定することができます。たとえば,日本語 DEC TCP/IP Services がインストールされている場合,V6.2 より前のバージョンの日本語 OpenVMS では,次のように指定する必要がありました。


    SMTP%"user@node.org"    

V6.2 以降では次のように指定できます。


    user@node.org    

インターネット・トランスポートが SMTP でない場合,論理名 MAIL$INTERNET_TRANSPORT を定義して,別のトランスポートを選択できます。user@node 構文は,DECnet Phase IV ノード名または DECnet/OSI 別名を指定する時にも使用できます。この場合,user@node は node::user と解釈され,処理されます。

C.17.2 コマンド表示における画面操作機能

V7.0

JMAIL の以下のコマンドで /PAGE 修飾子を指定すれば,画面操作機能を有効にすることができます。

  • BACK

  • CURRENT

  • DIRECTORY

  • FIRST

  • LAST

  • NEXT

  • READ

/PAGE 修飾子では次のキーワードが指定できます。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示(各ページの表示前に画面を消去する)
SCROLL スクロールモードで表示( 1 行ずつスクロールする)
SAVE[=n] 画面操作機能を有効にする。n は保存されるページ数

/PAGE=SAVE 修飾子を使用すると,最大 5画面,255 桁分の画面を保存できます。この時,次のキーを使って画面の移動などができます。

キー名 動作
上矢印(↑),Ctrl/B 1 行スクロールアップ
下矢印(↓) 1 行スクロールダウン
左矢印(←) 1 桁左へシフト
右矢印(→) 1 桁右へシフト
Find(E1) 文字検索を起動 1
Insert Here(E2) 半画面右シフト
Remove(E3) 半画面左シフト
Select(E4) 80/132 桁切り替え
Prev Screen(E5) 前画面に移動
Next Screen(E6),Return,Enter,Space 次画面に移動
F10,Ctrl/Z 終了
Help(F15) MAIL, JMAIL では使用できない
Do(F16) 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の入れ換え
Ctrl/W 再表示


1 Find キーで文字検索を起動した場合,検索文字列に日本語を入力することができません。

省略時の設定は /NOPAGE です。

C.17.3 署名ファイル

V7.0

署名ファイルと呼ばれるテキストをメール・メッセージの最後に付加することができます。たとえばユーザーの社名,住所,電話,インターネット・アドレスなどの情報をテキスト・ファイルとして作成し,署名ファイルとして使用します。

すべてのメールに自動的に(省略時の)署名ファイルを付加するには次のコマンドを使用します。


    JMAIL> SET SIGNATURE_FILE ファイル名    
 

ファイル名の省略時のファイル・タイプは .SIG です。

また /SIGNATURE_FILE 修飾子を使用すれば,メール毎に任意の署名ファイルを付加することができます。/SIGNATURE_FILE 修飾子は SEND, MAIL, REPLY, FORWARD の各コマンドで使用できます。/SIGNATURE_FILE 修飾子は DCL の JMAIL コマンドでも使用可能です。

C.18 TCP/IP 機能をサポートする DCL コマンド

V6.2, V7.0

OpenVMS V6.2 以降ではいくつかの DCL コマンドが TCP/IP 機能を容易に利用できるよう拡張されています。これらのコマンドは以下の通りです。

  • COPY /FTP

  • COPY /RCP

  • DIRECTORY /FTP

  • SET HOST /RLOGIN

  • SET HOST /TELNET

  • SET HOST /TN3270

上記のコマンドを使用するには,これらのコマンドをサポートする TCP/IP ソフトウェアがインストールされていることが必要です。

日本語 OpenVMS V6.2 で日本語 DEC TCP/IP Services V3.2 がインストールされている場合,これらのコマンドのうち SET HOST /RLOGIN だけがサポートされていました。日本語 OpenVMS V7.0 以降にバンドルされている日本語 DEC TCP/IP Services では,この制限はなくなり,すべてのコマンドがサポートされるようになりました。

C.19 日本語キーマップ・ファイルの提供

日本語 OpenVMS では,DECwindows/Motif および日本語 DECwindows/Motif のために,以下の日本語キーマップ・ファイルが提供されます。

型番 配列 漢字変換キー
LK201-AJ アッシュグレー ANSI
LK401-AJ アッシュグレー ANSI
LK401-BJ アッシュグレー ANSI
LK401-JJ アッシュグレー JIS
LK411-AJ アッシュグレー ANSI
LK411-JJ アッシュグレー JIS
LK41W-AJ フロストホワイト ANSI
LK41W-JJ フロストホワイト JIS
LK421-AJ アッシュグレー JIS
LK421-JJ アッシュグレー JIS
LK97W-AJ フロストホワイト PC 109
PCXAJ-** アッシュグレー PC 106

DECwindows/Motif および日本語 DECwindows/Motif では,セッション・マネージャのオプションやスタイル・マネージャのキーボード設定で,上記のキーボードを選択することができます。

C.19.1 エスケープ・キーを使用する場合

次の表にある型番のキーボードでエスケープキー (ESC キー ) を使用する場合は,所定のキーマップを選択してください。

型番 キーマップ
LK401AJ JAPANESE_LK401AJ_ESC
LK401BJ JAPANESE_LK401BJ_ESC
LK411AJ JAPANESE_LK411AJ_ESC

これらのキーマップを選択すると,以下のようにキーが切り替わります。

キーの刻印 入力される文字 ASCII コード
<ESC> 1B
60
Shift + , 3C
Shift + . 3E



C.19.2 PC キーボードを使用する場合

LK97W-AJ または PCXAJ-** キーボードを使用する場合は, PC 標準のキー・レイアウトと,LK に似たキー・レイアウトの 2 種類を選択できます。

型番 キーマップ 説明
LK97W-AJ JAPANESE_LK97WAJ_LK LK レイアウト
  JAPANESE_LK97WAJ_PC PC レイアウト
PCXAJ-** JAPANESE_PCXAJAA_LK LK レイアウト
  JAPANESE_PCXAJAA_PC PC レイアウト

つまり, < Print Screen > と < Scroll Lock> キーは < Help > と < Do > キーの働きをし,キーパッドの < NumLock > , < / > , < * > ,< - > や,矢印キーの上の< Insert > , <Home > 等も LK201 や LK401 の対応する位置にあるキーの働きをします。

C.19.3 カナ・モード

カナを直接キーボードから入力することができます。カナ・モードに入るキーは,右< Alt >(PCXAJ-** には< Alt >キーが 2 つあります)です。もう一度,
右< Alt >を押すと ASCII モードに戻ります。

C.19.4 Composeキー

PCXAJ-** では,右< Ctrl > (PCXAJ-** には < Ctrl > キーが 2 つあります)が, LK401 等のキーボードの Compose キーと同じ働きをします。

C.20 日本語ターミナル・ドライバと KANJIGEN



V7.3

DCL のコマンドライン等で漢字を入力している時,全角文字の 1 バイト目と 2 バイト目の間に改行位置が来た場合,正しく改行処理されるようになりました。

なお,DCL コマンド行等で漢字を入力する場合は,あらかじめ以下のコマンドで日本語行編集機能を有効にしておく必要があります。


    $ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN 
    KANJIGEN> SET /INPUT=KANJI /EDIT=ENABLE    


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