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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V8.3
ライブラリ

タイトル/まえがき
目次
第 1 章:日本語OpenVMSの概要
第 2 章:漢字ターミナルの設定
第 3 章:ESC/Pプリンタによる印刷
第 4 章:使用可能な文字
第 5 章:日本語の入力
第 6 章:日本語ファイル名サポート
第 7 章:こんな時どうする
第 8 章:各ハードウェア・バージョンの違い
第 9 章:マニュアル
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日本語 HP OpenVMS
概説書


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ここでは,日本語 ESCP トランスレータで使用する PRINT コマンドの /PARAMETERS 修飾子について説明します。

日本語 ESCP トランスレータは,OpenVMS オペレーティング・システムの PRINT コマンドのすべてのコマンド修飾子をサポートしています。このため,日本語 ESCP トランスレータを使用した環境でのユーザのプリント・オペレーションは,通常の OpenVMS 環境でサポートされているプリンタに印字する場合と同等のオペレーションでできます。

PRINT コマンドの使用例を示します。


        $ PRINT/QUEUE=que-name file-name.txt

また,日本語 ESCP トランスレータの固有な機能に関する設定を行うために,/PARAMETERS 修飾子に以下のパラメータが追加されています。

  • ZEROFONT

  • FONTTYPE

  • DECKANJI

  • KANJIPITCH

  • PAGEWIDTH

注意

PRINT コマンドの /PARAMETERS 修飾子にパラメータを指定する方法は下記のようにかっこで囲い,各パラメータはコンマで区切ります。


        /PARAMETERS=(param1=xxx,param2=xxx,param3=xxx)

パラメータを1つしか指定しない場合には,かっこを省略できます。


        /PARAMETERS=param1=xxx

追加されたパラメータについての説明を以下に示します。

  • ZEROFONT
    零の字形('0' または 'φ' (0 にスラッシュ))を指定します。
    形式は以下のとおりです。


    /PARAMETERS=ZEROFONT=NORMAL        零の字形に '0' を指定します。 
    /PARAMETERS=ZEROFONT=WITHSLASH     零の字形に 'φ' を指定します。 
    


    ZEROFONT パラメータが省略された場合,論理名 ESCJ$que-name_ZEROFONT で指定された値が使用されます。論理名 ESCJ$que-name_ZEROFONT が定義されていない場合, NORMAL が省略時の設定となります。

  • FONTTYPE
    英数文字に OCR-B フォントを使用するかどうかを指定します。
    形式は以下のとおりです。


    /PARAMETERS=FONTTYPE=NORMAL        OCR-B フォントを使用しません。 
    /PARAMETERS=FONTTYPE=OCRB          OCR-B フォントを使用します。 
    


    FONTTYPE パラメータが省略された場合,論理名 ESCJ$que-name_FONTTYPE で指定された値が使用されます。論理名 ESCJ$que-name_FONTTYPE が定義されていない場合, NORMAL が省略時の設定となります。

  • DECKANJI
    DEC 漢字セット(83 年版または 78 年版)を指定します。
    形式は以下のとおりです。


    /PARAMETERS=DECKANJI=KANJI78            78 年版 DEC 漢字セット。 
    /PARAMETERS=DECKANJI=KANJI83            83 年版 DEC 漢字セット。 
    


    DECKANJI パラメータが省略された場合,論理名 ESCJ$que-name_DECKANJI で指定された値が使用されます。論理名 ESCJ$que-name_DECKANJI が定義されていない場合, KANJI83 が省略時の設定となります。

  • KANJIPITCH
    漢字の文字間隔(相対または固定)を指定します。
    形式は以下のとおりです。


    /PARAMETERS=KANJIPITCH=RELATIVE         漢字の文字間隔を相対にします。 
    /PARAMETERS=KANJIPITCH=FIXED            漢字の文字間隔を固定にします。 
    


    KANJIPITCH パラメータが省略された場合,論理名 ESCJ$que-name_KANJIPITCH で指定された値が使用されます。論理名 ESCJ$que-name_KANJIPITCH が定義されていない場合, RELATIVE が省略時の設定となります。

  • PAGEWIDTH
    ESC/P プリンタの用紙幅を指定します。
    形式は以下のとおりです。


    /PARAMETERS=PAGEWIDTH=value
    


    value は,ESC/P プリンタの英数カナ 10 CPI のときの印字桁数で 80 または 136 を指定できます。使用する ESC/P プリンタに合わせてください。
    PAGEWIDTH パラメータが省略された場合,論理名 ESCJ$que-name_PAGEWIDTH で指定された値が使用されます。論理名 ESCJ$que-name_PAGEWIDTH が定義されていない場合, 136 が省略時の設定となります。



3.5 日本語 ESCP トランスレータ単体での使用

本章では,日本語 ESCP トランスレータを PRINT コマンドを使用しないで単体で使用する方法について説明します。これにより ESC/P に変換されたファイルを得ることができます。

シンボルの設定

日本語 ESCP トランスレータを単体で使用できるようにシンボル名を設定します。


    $ ESCJ$TRANS == "$SYS$LIBRARY:ESCJ$TRANSSHR.EXE"

使用方法

入力ファイル名および出力ファイル名とともに,日本語 ESCP トランスレータを実行します。出力ファイル名を省略した場合には SYS$OUTPUT に出力されます。


    $ ESCJ$TRANS [OPTIONS] input-file [output-file]

実行時には以下のオプションが指定できます。

-k: DEC漢字セットに78年版を使用します。
-o: 英数文字にOCR-Bフォントを使用します。
-z: 零の字形に 'φ' (0 にスラッシュ) を指定します。
-f: 漢字の文字間隔に固定を指定します。
-8: プリンタの用紙幅を10 CPI時80桁にします。

単体で使用する場合,論理名や /PARAMETER 修飾子による設定の影響は受けません。

注意

単体使用で出力されたファイルを日本語 ESCP トランスレータで設定されたプリンタ・キューに出力することはできません。トランスレータを2回通すことになり,正常な印字結果になりません。



ESCJ がサポートする制御文字/制御命令は以下のとおりです。各制御文字/制御命令の説明は『LA88 ユーザガイド』を参照してください。(サポートされていても LA88 と動作が異なるものがあります。詳しくは 第 3.7 節 を参照してください。)

  ニーモニック 機能
  BS Back space
  CAN Cancel
  CR Carriage return
  DECAUPSS Assign UPSS
  DECAWM Auto wrap mode
  DECCRNLM CR new line mode
  DECDHLB Double height line bottom
  DECDHLT Double height line top
  DECDWL Double width line
  DECSHORP Select horizontal pitch
  DECSHTS Set horizontal tab stop
  DECSLPP Set lines per page
  DECSLRM Set left and right margin
  DECSTBM Set top and bottom margin
  DECSTR Soft terminal reset
  DECSWL Single width line
  DECVERP Select vertical pitch
  DEL Delete
  FF Form feed
  GSM Graphic size modification
  HT Horizontal tab
  HTS Horizontal tab set
  IND Index
  LF Line Feed
  LNM LF new line mode
  LS0 (SI) Locking shift 0 (Shift in)
  LS1 (SO) Locking shift 1 (Shift out)
  LS1R Locking shift 1 right
  LS2 Locking shift 2
  LS2R Locking shift 2 right
  LS3 Locking shift 3
  LS3R Locking shift 3 right
  NEL Next line
  NUL Null
  PLD Partial line down
  RIS Reset to initial state
  Sixel protocol
  SGR Select graphic rendition
    Normal
    Bold
    Underline
    Italic
    Reverse
    Vertical
    Double under line
  SP Space
  SS2 Single shift 2
  SS3 Single shift 3
  SUB Substitute
  TBC (0,2,3) Tab clear
  VT Vertical tab

LA88 ではサポートされているが ESCJ ではサポートされない制御文字/制御命令は以下のとおりです。

  ニーモニック 機能
  BEL Bell
  CUU Cursor up
  DA(1) Primary Device attributes
  DA(2) Secondary device attributes
  DECDEN Select printing density
  DECDRLBR Draw a ruled line between in pattern
  DECNVR NVR save/restore
  DECRQUPSS Request UPSS
  DECTST Test
  DSR Device status report
  PLU Partial line up
  RI Reverse index
  S7C1T Select 7-bit C1 transmission
  S8C1T Select 8-bit C1 transmission
  SGR Select graphic rendition
    Faint
  XOFF (transmit only)
  XON (transmit only)



3.7 既知の問題点と制限事項





ESC/P プリンタでは逆改行動作を行うコントロールコードを持っていません。このため以下の制御文字は無視されます。

  ・ CUU Cursor up
  ・ PLU Partial line up
  ・ RI Reverse index



日本語 ESCP トランスレータでサポートしている文字セットのうち以下の文字セットは ESC/P プリンタが持っていないため,日本語 ESCP トランスレータで用意されたフォント (以下内部フォント) を使用しています。このため ESC/P プリンタが持っているフォントと内部フォントのデザインが同一であることは保証されません。

  • JIS カタカナ (12.86 CPI 以上のとき)

  • DEC 特殊文字 (VT100 Line Drawing)

  • DEC テクニカル文字

  • ユーザ選択補助文字

  • DEC 補助文字

  • ISO Latin-1 補助文字

また,ESC/P プリンタの英数カナ 15 CPI 文字セットは漢字に比べて文字の高さが低いデザインになっています (ESC/P プリンタの各機種に依存します)。この 15 CPI 文字セットは日本語 ESCP トランスレータが 12.86 CPI 以上の文字ピッチの場合に使用されます。

内部フォントには以下の制限があります。

  • 文字属性(濃印字, 右斜体, 反転)は設定できません。

  • 縦倍文字は設定できません。

  • ビットイメージとして印字されるため,データ量が多くなり, ESC/P プリンタの使用条件によっては印字に時間がかかることがあります。



アンダーラインには以下の制限があります。

  • アンダーラインは文字の最下位置に引かれるため,文字とアンダーラインが重なることがあります。

  • ビットイメージとして印字されるため,データ量が多くなり, ESC/P プリンタの使用条件によっては印字に時間がかかることがあります。



二重アンダーラインは印刷できません。アンダーラインとして印刷されます。

ESC/P プリンタでは反転文字を印字するためのコントロールコードを持っていません。日本語 ESCP トランスレータでは代用として反転文字を袋文字として印字します。

漢字罫線は接続されません。

行間罫線はサポートされません。

  • プリローディングのフォント文字の拡張はされません。

  • 1行に印字できるプリローディング/オンデマンドローディング文字は 93文字までです。 94文字以上を印字しようとすると文字化けを起こすことがあります。


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