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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V7.3-2
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目次
まえがき
第 1 章:インストールに関する注意事項
第 2 章:関連製品に関する注意事項
第 3 章:一般ユーザ向けの注意事項
第 4 章:システム管理に関する注意事項
第 5 章:プログラミングに関する注意事項
第 6 章:ハードウェアに関する注意事項
付録 A:リタイア製品情報
付録 B:インターロックされたメモリ命令の使用
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OpenVMS Alpha
V7.3-2 リリース・ノート【翻訳版】


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V7.3-2

シャドウ・セットの補助なしマージ操作の実行中には,アプリケーションの読み込み I/O の性能が,次の 2 つの理由で低下します。

  • すべての読み込み I/O で,データ一貫性チェックを行う必要がある。

  • シャドウ・セット・マージ操作により,I/O 帯域幅の競合が発生する。

シャドウ・セット・マージ操作では,アプリケーションへのマージ I/O の影響を少なくするために,絞り込みメカニズムを採用しています。マージ処理は,システムの負荷が検出されたときにマージ I/O 操作間に遅延を入れることにより,絞り込まれます。この遅延を算出するロジックが, OpenVMS Alpha Version 7.3-2 用に再設計されました。新しいマージ遅延の計算では,デフォルトのパラメータ設定で, HSG-80 などの一部の I/O コントローラでのマージ速度が速くなります。詳細は,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。

4.26.9 コントローラ・ペアからの Fibre Channel デバイスの削除

V7.3-2

既存の Fibre Channel デバイスがコントローラ・ペアから削除されると,ユーザ指定のデバイス識別子 (UDID) も削除されます。同じ UDID が後で他のコントローラ・ペア上の LUN に割り当てられ,そのデバイスがホスト・ベース・シャドウ・セットのメンバとして使用された場合,そのデバイスは,最初のシステムのシャドウ・セットにだけ追加されます。そのシャドウ・セットをマウントしている他のすべてのシステムは,そのデバイスを追加できません。

この問題は,OpenVMS Version 7.3-2 用の,ホスト・ベースの Volume Shadowing 修正キットで修正されます。修正キットの入手方法については, 第 1.6 節 を参照してください。

4.26.10 ANALYZE/DISK/SHADOW コマンドの動作

V7.3-2

ANALYZE/DISK_STRUCTURE コマンドに /SHADOW 修飾子 (OpenVMS Version 7.3-2 での新修飾子) を指定すると,シャドウ・セット全体の内容,またはシャドウ・セット内の指定された範囲のブロックが,矛盾していないかチェックされます。

何らかの理由でシャドウ・セットのメンバに接続上の問題が発生すると, ANALYZE/DISK_STRUCTURE コマンドは受け取ったエラーを表示してから, DCL プロンプトに戻ります。

接続上の問題を解消し,同じシャドウ・セット上でこのユーティリティを再度実行するには, ANALYZE/DISK/SHADOW コマンドを再実行する前に,仮想ユニット上に一時ファイルを作成する必要があります。

また,作成後一度もフル・マージが行われていないシャドウ・セットの場合,このユーティリティは,シャドウ・セット・メンバ間の,説明可能な矛盾について報告することがあります。このような矛盾は, /ERASE 修飾子なしで DCL コマンド INITIALIZE/SHADOW を使用してシャドウ・セットが作成され,各ディスク・デバイスが異なる内容を持っていた場合に発生します。この矛盾はディスク破壊ではないということを認識することが重要です。異なると報告されたブロックは,まだ書き込みが行われておらず,古いデータが入っている可能性があります。矛盾が報告されたブロックも,ファイルに割り当てられていることがあります。これは,ファイルのエンド・オブ・データの位置と,割り当てられたスペースの終わりとの間に,書き込まれていないスペースが存在することがあるためです。

フル・マージを行うと,このような矛盾をなくすことができます。フル・マージを開始するには, DCL コマンド SET SHADOW/DEMAND_MERGE DSAxxx を実行します。コントローラ・ベースのミニマージをサポートしているコントローラ (HSJ50 など) がサービスを行っているデバイスの場合,このコマンドは,シャドウ・セットがクラスタ内の 1 つのノードにのみマウントされている間に実行しなければなりません。そうしないと,ミニマージが発生し,矛盾は解決できなくなります。単一メンバのシャドウ・セットにメンバを追加する場合は,フル・コピー操作を行うことでも,ファイル・システムの内部と外部の両方でディスクの一貫性が保たれます。

フル・マージ実行後に ANALYZE/DISK/SHADOW コマンドがエラーを報告した場合は,これらのエラーについて調査する必要があります。

ANALYZE/DISK/SHADOW コマンドの動作については, 第 4.26.11 項 も参照してください。

4.26.11 異種デバイス・シャドウ・セットでの ANALYZE/DISK/SHADOW コマンドの動作

V7.3-2

ANALYZE/DISK/SHADOW コマンドは,新しいメンバの追加後にシャドウ・セットが論理的に拡張されてからフル・マージが発生していない場合にも,説明可能な矛盾を報告することがあります。この問題を,次の例で説明します。

  • シャドウ・セット DSA1: は,次の 2 つのメンバからなります。
    $1$DGA20:   (18 GB)
    $1$DGA21:   (36 GB)

  • 2 つ目の 36 GB のメンバ $1$DGA22: を,フル・コピー操作でシャドウ・セットに追加します。

  • コピーの完了後,$1$DGA20: をシャドウ・セットから削除します。

  • この時点で,SET VOLUME/SIZE DSA1: コマンドを実行すると,シャドウ・セットの仮想ユニット DSA1: は,36 GB に拡張されます。そして,ANALYZE/DISK/SHADOW は,シャドウ・セットの内容の最初の 18 GB だけが $1$DGA22: にコピーされたため,矛盾を報告します。

ANALYZE/DISK/SHADOW が報告する矛盾は,問題となっているスペースにアプリケーションがまだ書き込んでいないので,無害です。

ANALYZE/DISK/SHADOW コマンドの動作については, 第 4.26.10 項 も参照してください。

4.26.12 /MINICOPY を使用したシャドウ・セット・メンバのディスマウント

V7.3

OpenVMS Cluster 構成では,クライアント・システムでシャドウ・セットのメンバのディスマウントに, /MINICOPY 修飾子を使用して DISMOUNT コマンドを実行すると, DISMOUNT コマンドが失敗することがあります。

回避方法

最初の DISMOUNT コマンドが失敗した場合,次の例のようにコマンドを繰り返します。


$ SHOW DEVICE DSA5555 
Device                  Device           Error    Volume         Free  Trans Mnt 
 Name                   Status           Count     Label        Blocks Count Cnt 
DSA5555:                Mounted              0  $80$DKA107:    7994646     1  18 
$80$DKA107:    (WILD3)  ShadowSetMember      0  (member of DSA5555:) 
$80$DKA302:    (WILD3)  ShadowSetMember      0  (member of DSA5555:) 
$80$DKA303:    (WILD3)  ShadowSetMember      0  (member of DSA5555:) 
$ 
$ 
$ DISMOUNT/POLICY=MINICOPY $80$DKA302: 
%DISM-W-CANNOTDMT, $80$DKA302: cannot be dismounted 
%DISM-F-SRCMEM, only source member of shadow set cannot be dismounted 
$ 
$ 
$ DISMOUNT/POLICY=MINICOPY $80$DKA302: 
$ 

この問題は,今後のリリースで修正される予定です。


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