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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V7.3-2
ライブラリ

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目次
まえがき
第 1 章:インストールに関する注意事項
第 2 章:関連製品に関する注意事項
第 3 章:一般ユーザ向けの注意事項
第 4 章:システム管理に関する注意事項
第 5 章:プログラミングに関する注意事項
第 6 章:ハードウェアに関する注意事項
付録 A:リタイア製品情報
付録 B:インターロックされたメモリ命令の使用
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OpenVMS Alpha
V7.3-2 リリース・ノート【翻訳版】


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V7.3-1

Version 7.3-1 より前の OpenVMS システムで AlphaServer GS シリーズのプロセッサを使用した場合,増加した NPAGEDYN の値が減少しないためにプールが拡大するというシステム管理上の問題がありました。これは,NPAGERAD をデフォルト値の 0 のままにしていることが原因でした。

OpenVMS Version 7.3-1 以降では,NPAGERAD が 0 (デフォルト) の場合,次の式で NPAGERAD に使用する値が計算されます。


                  Base RAD メモリ 
   NPAGEDYN * (1- --------------- ) 
                   メモリ合計 

この計算により,基本 RAD 以外の RAD に対して以前より多くのプールを確保し,その RAD プールの拡大を防ぐことができるようになりました。

4.23 Terminal Fallback Facility (TFF)

OpenVMS Alpha システムの Terminal Fallback Facility (TFF) には,フォールバック・ドライバ (SYS$FBDRIVER.EXE),共有可能イメージ(TFFSHR.EXE), Terminal Fallback ユーティリティ (TFU.EXE),フォールバック・テーブル・ライブラリ (TFF$MASTER.DAT) が含まれます。

注意

TFFSHR のユーザ呼び出し可能インタフェースでは公開されていないため IMAGELIB から削除されています。ただし,イメージは現在でも SYS$LIBRARY: ディレクトリにあります。

TFF を起動するには,次のように SYS$MANAGER にある TFF スタートアップ・コマンド・プロシージャを起動します。


$ @SYS$MANAGER:TFF$SYSTARTUP.COM

フォールバックを有効にしたり,フォールバック属性を変更するには,次のように Terminal Fallback ユーティリティ (TFU) を起動します。


$ RUN SYS$SYSTEM:TFU
TFU>

端末に対するデフォルトのフォールバックを有効にするには,次の DCL コマンドを入力します。


$ SET TERMINAL/FALLBACK

OpenVMS Alpha TFF は,次の点で OpenVMS VAX TFF と異なります。

  • Alpha システムでは,TFF フォールバック・ドライバの名前は SYS$FBDRIVER.EXE です。 VAX システムでは,TFF フォールバック・ドライバの名前は FBDRIVER.EXE です。

  • Alpha システムでは,TFF は 16 ビット文字のフォールバックを処理できます。 OpenVMS Alpha フォールバック・テーブル・ライブラリ (TFF$MASTER.DAT) には, VAX ライブラリより 4 つ多い 16 ビット文字テーブルが含まれます。 表 4-2 に,これらの追加テーブルを示します。

    表 4-2 TFF 文字フォールバック・テーブル
    テーブル名 ベース 説明
    BIG5_HANYU BIG5 BIG5 を CNS 11643 (SICGCC) 端末/プリンタへ
    HANYU_BIG5 CNS CNS 11643 (SICGCC) を BIG5 端末/プリンタへ
    HANYU_TELEX CNS CNS 11643 を MITAC TELEX-CODE 端末へ
    HANGUL_DS KS KS を DOOSAN 200 端末へ


    これらのテーブルは主にアジア地域で使用されます。また,このテーブルの形式は, 16 ビット文字フォールバックのサポートのために変更されています。

  • Alpha システムでは,TFU コマンド SHOW STATISTICS はフォールバック・ドライバ (SYS$FBDRIVER.EXE) のサイズを表示しません。

RT 端末は TFF ではサポートされません。

Terminal Fallback Facility の詳細については,『OpenVMS Terminal Fallback Utility Manual』を参照してください。このマニュアルは, OpenVMS Documentation CD-ROM (の中のアーカイブ・マニュアルのディレクトリ) から利用できます。

4.24 UETP: DEGPA デバイスのエラー

V7.3-2

UETP (User Environment Test Package) は,現在 DEGPA ネットワーク・デバイスをサポートしていません。 UETP を実行していて,DEGPA デバイスが存在するときに,未サポート・デバイス・エラーが発生した場合, SYSTEST ディレクトリ内の UETPSUPDEV.DAT ファイルを編集して,ファイルの最終行の直前に次の行を追加してください。


20 5D UETUNAS00.EXE ! DEGPA 

この後,UETP を再実行します。これで,デバイスが適切にテストされます。

4.25 VMSINSTAL: NOBROADCAST オプション

V7.3-2

以前は VMSINSTAL のインストール中に HELPLIB が使用中の場合,すべてのユーザにメッセージが自動的に送信されていました。論理名 VMSINSTAL_NOBROADCAST をチェックするように,VMSINSTAL が変更されました。この論理名が設定されていると,HELPLIB が使用中の場合でも, VMSINSTAL はすべてのユーザにメッセージを送信しません。

4.26 Volume Shadowing for OpenVMS

ここでは,HP Volume Shadowing for OpenVMS (ホスト・ベース・ボリューム・シャドウイング (HBVS) とも言います) に関する注意事項をまとめます。

4.26.1 デバイス名の必要条件

V7.3-2

Volume Shadowing for OpenVMSは,完全デバイス名 $alloclass$ddcu: の ddc 部分が 3 文字のデバイス名をサポートしています。

このリリースより前では,完全デバイス名の ddc 部分が長いデバイス名 (たとえば,$1$DECRAM10:) を作成でき,これらのデバイスを正しくマウントできました。ただし,このようなデバイスをシャドウ・セットの一部としてマウントすると,操作上の問題 (たとえば,他のディスクをシャドウ・セットに追加した場合の %MOUNT-F-XSMBRS エラー) が発生します。

OpenVMS Alpha Version 7.3-2 からは,Mount ユーティリティは,デバイスを最初にマウントする際に,完全デバイス名の ddc 部分に対し 3 文字という必要条件を強制するようになりました。この必要条件を満たしていない名前のデバイスをマウントしようとすると,次のエラー・メッセージが表示されます。


MOUNT-F-NOTSHDWDEV, not a valid shadow set member 



4.26.2 DCL コマンド・プロシージャ内での SET SHADOW と SHOW SHADOW の使用についての警告

V7.3-2

新しい DCL コマンド SET SHADOW および SHOW SHADOW は,今後も進化します。将来のリリースでは, SHOW SHADOW/FULL 表示のデフォルトの表示および実装により,現在の表示フォーマットが変更されます。このため,DCL コマンド・プロシージャ内で現在の出力フォーマットを解析することでシャドウ・セットの情報を取得することは避けるようにお勧めします。 SHOW SHADOW コマンドが表示する項目の大部分は, F$GETDVI レキシカル関数を使用して取得することができます。

さらに,SET SHADOW コマンドの動作も変更されます。 SET SHADOW を使用してシステム上のすべてのシャドウ・セットの特性を同時に設定する場合は,他の新しい修飾子に加え,新しい /ALL 修飾子が必要です。

これらの新しいコマンドを使用する DCL コマンド・プロシージャを作成する場合は,これらの変更を念頭に置いてください。

4.26.3 異種デバイス・シャドウイング (DDS): 最初の異種メンバ追加での制限事項

V7.3-2

異種デバイス・シャドウイング (DDS) は, OpenVMS Version 7.3-2 で導入された新しい機能です。ここでは,クラスタ内に現在マウントされているシャドウ・セットへ最初の異種メンバを追加する時期に関する,一時的な制限事項について説明します。

異種メンバは,MOUNT コマンドを使用して,既存のシャドウ・セットに追加されます。たとえば,次のコマンドは,シャドウ・セット DSA22 に $1$DGA221 を追加します。


$ MOUNT DSA22:/SHADOW=($1$DGA221) VOL22  

既存の非 DDS シャドウ・セットへの異種デバイスの追加は,次のいずれかの条件を満たしている場合にだけ,シャドウ・セットが現在マウントされているノードからのみ行うことをお勧めします。

  • シャドウ・セットが,現在 1 つのノードにのみマウントされている。

  • 異種メンバが,現在のマウントのライフタイムで初めてシャドウ・セットをマウントしたシステム上で,MOUNT コマンドを実行して追加された。

シャドウ・セットは,異種メンバが追加された後は,クラスタ内の他の Version 7.3-2 システムに安全にマウントまたは再マウントできます。 (異種メンバが構成されたシャドウ・セットにアクセスするには, Version 7.3-2 でなければなりません。) 現在のマウントのライフタイム内で,シャドウ・セットへ一旦異種メンバが追加されると,シャドウ・セットがマウントされたままであれば,何の制限もなく異種メンバの追加や削除を行うことができます。

この制限事項を守らないと,シャドウ・セットが現在マウントされているノード間で, OpenVMS 分散ロック動作が定常的に実行されてしまいます。一旦このロック動作が始まると,すべてのノード,または 1 ノードを除くすべてのノードからシャドウ・セットがディスマウントされるまで,止まりません。このロック動作により,他のノードにシャドウ・セットをマウントできなくなり,システム・リソースも消費されることがあります。ただし,この問題により,ディスク上のデータを損なうことはありません。

この問題は,Version 7.3-2 の修正キットで修正される予定です。

4.26.4 書き込みビットマップと異種デバイス・シャドウイング (DDS) の注意事項

V7.3-2

Volume Shadowing for OpenVMS を使用するときには,書き込みビットマップと異種デバイス・シャドウイング (DDS) の間に相互作用があります。

DDS (OpenVMS Version 7.3-2 の新機能) を使用すると,異なるサイズのディスク・デバイスからなるシャドウ・セットを構築できます。 (DDS についての詳細は,『HP OpenVMS Alpha Version 7.3--2 新機能説明書』と『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。)

書き込みビットマップは,完全コピーのオーバヘッドなしでメンバを仮想ユニットに戻せるように,シャドウ・セットの仮想ユニットに対して行われたアプリケーションの書き込みを追跡します。ユーザがシャドウ・セット・メンバに対して DISMOUNT/POLICY=MINICOPY コマンドを実行した場合や, MOUNT/POLICY=MINICOPY コマンドを使用してシャドウ・セットをマウントした場合に,書き込みビットマップが作成されます。このビットマップが作成されるときのサイズは,ボリュームの現在のサイズに依存します。

シャドウ・セットがマウントされるとき,そのシャドウ・セットの仮想ユニットの論理サイズは,最小のメンバ・ユニットのサイズになります。シャドウ・セットのメンバが削除された場合,仮想ユニットの論理サイズは,セット内に残っているメンバのサイズを基にして,再計算されます。その結果,仮想ユニットの論理サイズは,大きくなることがあります。

シャドウ・セットに書き込みビットマップが作成されるとき,そのサイズは,シャドウ・セットの仮想ユニットの現在のサイズによって決まります。仮想ユニットのサイズが後で大きくなると,ビットマップは仮想ユニット全体をカバーできなくなります。その後,ビットマップを使用してミニコピー操作でシャドウ・セット・メンバを戻すと,仮想ユニット内でビットマップがカバーしていない部分は,フル・コピー操作でコピーされます。

この問題を,次の例で示します。

  • シャドウ・セット DSA1: は,次の 3 つのメンバからなります。
    $1$DGA20:   (18 GB)
    $1$DGA21:   (36 GB)
    $1$DGA22:   (36 GB)

  • 次のコマンドを使用して,ミニコピー・ビットマップ付きで,シャドウ・セットから $1$DGA22: を削除します。


    $ DISMOUNT/POLICY=MINICOPY $1$DGA22: 
    


    書き込みビットマップのサイズは,シャドウ・セットの仮想ユニットの現在のサイズである,18 GB を基にして決められます。

  • $1$DGA20: をシャドウ・セットから削除します。ファイル・システムで残りのメンバの 36 GB 全体を利用できるようにするには,次のコマンドを使用します。


    $ SET VOLUME/SIZE DSA1 
    


    $1$DGA20 は,新しいボリューム・サイズよりも小さいため,このシャドウ・セットでは使用できなくなります。

  • 次のコマンドを使用して,$1$DGA22: をシャドウ・セットに戻します。


    $ MOUNT/SYSTEM DSA1:/SHADOW=$1$DGA22: label
    


    DSA1: の論理サイズは 36 GB のままですが,ビットマップがカバーしているのは,最初の 18 GB だけです。

  • $1$DGA22: の最初の 18 GB はビットマップを使用してミニコピーでコピーされ,残りの 18 GB は,フル・コピー操作でコピーされます。

小さいシャドウ・セット・メンバの削除を予定している場合は,ミニコピー・ビットマップ付きで大きなシャドウ・セット・メンバを削除する前に小さいメンバを削除すれば,大きなビットマップが作成され,短いビットマップで性能へ悪影響を及ぼすのを避けることができます。 (上記の例では,$1$DGA22: を削除する前に $1$DGA20: を削除します。)

4.26.5 KZPDC (Smart Array 5300) の制限事項

V7.3-2

すべてのシャドウ・セット・メンバが,次のようなフォルト・トレラント・デバイスからなるデバイスを使用して形成されているという前提で,Volume Shadowing for OpenVMS は, KZPDC コントローラ (Smart Array 5300) とともに使用できます。

  • RAID 1。コントローラ・ベース・ミラーリングとも呼ばれます。

  • RAID 5。パリティ付きのストライピングです。

  • RAID ADG (Advanced Data Guarding)。複数のパリティ・デバイスを用いたストライピングです。

KZPDC (Smart Array 5300) コントローラでのフォルト・トレラント・デバイスは,基礎となる LUN のいずれかでメディア障害が発生した場合に,データ・エラーを修復できるデバイスです。

OpenVMS Alpha Version 7.3-2 は,トータル・ブロック数が異なるメンバからなるシャドウ・セットをサポートしています。この新しい機能は,異種デバイス・シャドウイング (DDS) と言います。 DDS を使用すると,KZPDC デバイスは,サポートされている任意のコントローラ下のデバイスとシャドウ化できます。

以前のすべてのバージョンの OpenVMS では,HBVS で複数メンバのシャドウ・セットを作成するためには,すべてのデバイスは,総ブロック数が同じでなければなりませんでした。構成ユーティリティは, KZPDC デバイスや MSA1000 デバイス上のブロックの総数として,作成可能で,要求されたサイズに最も近い値を設定します。 KZPDC と MSA1000 は同じ計算方法を使用するため,同じ要求サイズで両者に作成されたデバイスには,同じサイズが設定されます。これにより,HBVS で複数メンバのシャドウ・セットを作成できます。

注意

フォルト・トレラント・デバイスが使用されていない場合は, HBVS を使用して複数メンバのシャドウ・セットを作成できないこともあります。たとえば,単一メンバのシャドウ・セットが, 1 つのデバイス (物理ディスクまたは非フォルト・トレラント・デバイス) を使用して形成されたとします。その後このデバイスで回復不可能なデータ・エラーが発生した場合, HBVS を使用してこのシャドウ・セットに他のメンバを追加することはできません。 2 つ目のメンバがシャドウ・セットに追加されると, HBVS はソース・デバイス全体を読み取り,ターゲット・デバイスへコピーします。基本シャドウ・セット・メンバ (つまりソース・シャドウ・セット・メンバ) からデータ・エラーが読み取られると, HBVS は,現在のすべてのシャドウ・セット・メンバ (ソース・メンバとコピー・ターゲット) に,「バッド・スポット」を作成しようとします。いずれかのシャドウ・セット・メンバで,バッド・スポットを作成する要求が失敗すると,シャドウ・セットは,1 メンバに縮小されます。



V7.3-2

ローカル・ノードにマウントされていないシャドウ・セットのビットマップを表示しようとすると,このシャドウ・セットがミニコピー・ビットマップを使用していた場合に, SYSTEM-F-INTDIV エラーが発生することがあります。

このエラーを回避するには,シャドウ・セットがマウントされていないかぎり,ビットマップ情報を表示しようとしないでください。または,このコマンドを,クラスタ内の他のノードで実行してみてください。

この制限事項は,OpenVMS の将来のリリースでは削除されます。

4.26.7 SHOW DEVICE/BITMAP には LOG_IO 特権が必要

V7.3-2

OpenVMS Version 7.3-2 では, SHOW DEVICE/BITMAP コマンドを実行するには,LOG_IO 特権が必要です。 LOG_IO 特権がない場合,このコマンドは,アクティブなビットマップを表示しません。

この制限事項は一時的なもので,近い将来パッチで修正されます。


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