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OpenVMS マニュアル


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OpenVMS V7.3-2
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目次
まえがき
第 1 章:新機能概要
第 2 章:アップデート抄録
第 3 章:制限事項
第 4 章:リタイア情報
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日本語 OpenVMS | HPE 日本(日本ヒューレット・パッカード株式会社)

日本語 OpenVMS
V7.3-2 リリース・ノート


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NAML を使った場合,日本語 OpenVMS V7.2 および V7.2-1 では最大 72 文字までの日本語パス指定しかサポートされていませんでした。

V7.3 ではこれを拡張し,NAML の最大データ長である 4,095 バイト ( すべて全角文字の場合は 2047 文字 ) のパス指定をサポートします。

またファイル名の最大長は,XQP と同じ全角 118 文字をサポートします。

RMS へ日本語ファイル名サポート機能を追加した際に発生した, $CVT_FILENAME システム・サービスの動作不整合の問題を解決しました。具体的には Unicode と VTF-7 のコード変換が正常に動作するように修正されています。

DCL コマンド等を用いてサブプロセスを作成した場合,親プロセスの日本語ファイル名の設定を引き継ぐようになりました。

V7.2 および V7.2-1 では親プロセスの設定を引き継がなかったため,ユーザは日本語ファイル名を再度有効にする等の操作が必要でした。 V7.3 からは,そのような作業は不要になります。

BACKUP ユーティリティの主要な日本語機能を,標準版に組み込みました。 BACKUP ユーティリティの中核を成す BACKUPSHR.EXE の日本語化が不要になり, U.S. 開発部による BACKUPSHR.EXE の問題点の修正などがそのまま適用できるため,信頼性の向上につながります。

なおこの変更に伴い,BACKUPSHR.EXE を呼び出すアプリケーションは,日本語ファイル名を VTF-7 形式で表現する必要があります。

Unicode と Super DEC Kanji コードとの間のコード変換を行うルーチン郡を JSYSHR.EXE に追加し,一般ユーザから使用できるようにしました。

これらのルーチンは iconv と異なり,日本語ファイル名専用です。日本語 OpenVMS がサポートする日本語ファイル名は, WindowsNT のファイルシステム適合するように設計されており,文字コードの変換規則が iconv と異なります。そのためユーザがファイル名に使用する目的で Unicode と Super DEC Kanji コードとの間のコード変換を行う場合は,このルーチンを使う必要があります。


    int jsy$rms_user_vtf7 ( const char *src, int srclen, 
       char *out, int outlen, 
       int *retlen, 
       const char *codeset, int codeset-len); 
 
    int jsy$rms_vtf7_user ( const char *src, int srclen, 
       char *out, int outlen, 
       int *retlen, 
       const char *codeset, int codeset-len); 
 
    int jlb$rms_user_vtf7 ( struct descriptor *out, 
       const struct descriptor *src, 
       unsigned short *retlen, 
       const struct descriptor *codeset); 
 
    int jlb$rms_vtf7_user ( struct descriptor *out, 
       const struct descriptor *src, 
       unsigned short *retlen, 
       const struct descriptor *codeset); 

詳しくは『日本語ライブラリ 利用者の手引き』を参照してください。

表 1-2 にある文字が日本語ファイル名として使用できるようになりました。これらの文字は Unicode 上では ISO Latin-1 文字として表現されるため,以前は日本語ファイル名に使用すると問題を発生していました。

表 1-2 ISO Latin-1 句読文字
文字 SDK Unicode
´ A1AD 00B4
¨ A1AF 00A8
± A1DE 00B1
× A1DF 00D7
÷ A1E0 00F7
° A1EB 00B0
§ A1F8 00A7
A2F9 00B6



1.2.6 日本語ターミナル・ドライバ



DCL のコマンドライン等で漢字を入力している時,全角文字の 1 バイト目と 2 バイト目の間に改行位置が来た場合,正しく改行処理されるようになりました。

なお,DCL コマンド行等で漢字を入力する場合は,あらかじめ以下のコマンドで日本語行編集機能を有効にしておく必要があります。


    $ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN 
    KANJIGEN> SET /INPUT=KANJI /EDIT=ENABLE    



PC の日本語端末エミュレータ等から Telnet を使用してログインしている場合でも, DCL コマンド行等での日本語行編集機能を有効にできるようになりました。

1.2.7 日本語メッセージの自動チェック

以前のバージョンの日本語 OpenVMS では,標準版 OpenVMS の修正ファイル ( アップデートなど ) をインストールした場合などに,標準版のメッセージ・ファイルと日本語メッセージ・ファイルの整合性が取れなくなることがありました。整合性が取れない状態で日本語メッセージを使用すると,間違ったメッセージが表示されたり,メッセージが表示されずに番号が表示される等の問題が発生します。

バージョン 7.3 では,そのような整合性の不一致を自動的に検出する機能が追加されました。また不一致が起きた場合に,日本語メッセージ・ファイルを再構成して,不一致を解消する機能も追加されました。

バージョン 7.3 では,JSY$STARTUP.COM を実行するたびに,日本語メッセージ・ファイルの整合性チェックを自動的に行います。不一致を検出した場合,または不一致の可能性を検出した場合は,以下のメッセージが表示されます。


    ***************************<< WARNING >>***************************    
 
      Japanese version of CLIUTLMSG.EXE is incompatible with English 
      version of it. Please rebuild it by using JSY$MSGBUILD.COM, 
      then run JSY$STARTUP.COM and IVPs. 
 
    ******************************************************************* 

通常,標準版 OpenVMS の修正ファイルをインストールした場合は,システムの再起動が必要になるため,起動の途中で JSY$STARTUP.COM が実行され,整合性チェックが行われます。

システム管理者が手作業によって日本語メッセージ・ファイルの整合性を確認するためには,以下のコマンドを入力します。


    $ @ JSY$SYSTEM:JSY$MSGBUILD.COM VERIFY 

パラメータの VERIFY は必ず必要です。不一致,または不一致の可能性を検出した場合は,以下のメッセージが表示されます。


    ***************************<< WARNING >>*************************** 
 
      Japanese version of CLIUTLMSG.EXE is incompatible with English 
      version of it. Please rebuild it by using JSY$MSGBUILD.COM, 
      then run JSY$STARTUP.COM and IVPs. 
 
    ******************************************************************* 



標準版のメッセージ・ファイルと日本語メッセージ・ファイルの整合性が取れなくなった場合は,日本語メッセージ・ファイルの再構成を行って,不一致を解消する必要があります。再構成を行うためには以下のコマンドを入力します。


    $ @ JSY$SYSTEM:JSY$MSGBUILD.COM REBUILD    

以下のファイルが新しく作成されます。古いバージョンのファイルは削除されません。


    SYS$COMMON:[SYSMSG.JA_JP]CLIUTLMSG.EXE    

作成された日本語メッセージ・ファイルをシステムにインストールするためには, JSY$STARTUP.COM を実行するか,または以下のコマンドを実行してください。


    $ INSTALL REPLACE SYS$COMMON:[SYSMSG.JA_JP]CLIUTLMSG.EXE    



1.2.8 ドキュメント・セットの変更

V7.3-1

日本語 OpenVMS V7.3-1 では,次のマニュアルがドキュメント・セットに追加されました。

  • 『はじめよう!日本語 OpenVMS』
    日本語 OpenVMS を初めて使用するユーザ向けの日本語 OpenVMS 入門書です。日本語 OpenVMS の基本操作の説明,PC からの使用方法,UNIX/MSDOS/OpenVMS コマンド対照表,日本語 OpenVMS DCL コマンド・クイック・リファレンス等があります。

  • 『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』
    『Volume Shadowing for OpenVMS』の翻訳版です。
    複数のディスクに透過的にデータを複製し,高度なデータの可用性を提供する Volume Shadowing for OpenVMS の使用方法を説明しています。


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